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怒濤の「幕末年代史編」堂々完結!
『週刊ポスト』誌上で好評連載中の歴史ノンフィクション『逆説の日本史』。ペリーによる黒船来航から始まった「幕末年代史編」最終章が、満を持して文庫化されました。
長州の高杉晋作が正義派(討幕派)を率いて功山寺で挙兵した1865年から、翌年の薩長同盟成立を経て、大政奉還そして王政の大号令へ。そしてついに明治維新がなった1868年までの激動の4年間を詳説。「高杉晋作は本当に“長州絶対主義者”だったのか?」「“犬猿の仲”であった薩長を接近させた坂本龍馬の“秘策”とは何だったのか?」「“孝明天皇暗殺説”は信じるに足る学説なのか?」「官軍に対する“江戸焦土作戦”とは勝海舟のブラフだったのか?」などなど、歴史の狭間に埋もれがちな数々の謎と疑問を、切れ味鋭い「井沢史観」で解き明かします。
維新から150年。「明治維新とは一体何だったのか?」について、あらためて考え直すための最良の一冊です。
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Posted by ブクログ
幕末に入ってからもう5巻目であり、1年毎に100ページ前後のボリュームを使って描かれている。それだけこの時代には書くべきことが多いのだ。特にわからないのが、幕府軍は長州軍に比べて兵力が10倍以上あったにもかかわらず、負けてしまったことだ。紀伊の井伊藩は、戦国最強といわれた武田の遺臣を多く抱え赤揃えという強兵のシンボルでもあった武具で揃えた最強軍団だった。それが赤子の手をひねるように、ゴミ拾いのような格好をした長州軍にやられてしまうのだが、それも無理もない話なのだ。
なにしろ、武士たるもの鉄砲のような飛び道具を使うべきではなく、槍や刀で堂々と勝負するのが、本来なのだと思っているのだから勝てるわけがないのだ。300年前は最強でも、さすがに300年も同じスタイルであったら、最弱となるのだ。
圧倒的に少ない兵力で勝利した長州軍団は、明治維新後の陸軍にその精神が引き継がれるのだが、圧倒的に不利な状況でも精神力で勝てるのだ、天皇陛下を推し立てれば勝てるのだという成功体験が無謀な米英との戦争に向かわせることになるのだ。武田信玄が言ったように、戦いは勝ちすぎては驕りを招くので良くないというのは、歴史の教訓なのだと思う。
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