井沢元彦のレビュー一覧

  • 覇者(上)

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    2007/3/23購入。
    2011/1/11〜1/14

    武田氏の盛衰を書いた井沢氏の信濃戦雲録シリーズ。前作の野望に続いての第2部。山本勘助を失った信玄であったが、京を目指してついに進軍。三方ヶ原で家康を破り、いよいよ織田軍と衝突寸前、信玄は倒れてしまう。遺言で自分の死を3年は秘すように残した信玄であったが、後をついだ勝頼は功をあせって兵を出す。上巻である本作は遠江の高天神城を落とすところまで。
     歴史にifは禁物だが、信玄が生きていれば戦国時代の終焉はどうなっていたであろうか。後半も楽しみ。

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    2011年01月14日
  • 野望(下) 

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    2007/1/27購入
    2009/12/4〜12/11

    これまでいろんな戦国時代を描いた本を読んできたが、思い出してみると、武田信玄や上杉謙信がメインの作品は読んだことがなかった。山本勘介の最後はあっけなかったが、武田家の人間関係(勝頼の出自など)は知らないことも多く、大変参考になるとともに、各登場人物達が生き生きと躍動するとても面白い作品であった。続編の覇者も楽しみである。

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    2009年12月11日
  • 野望(上) 

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    2007/1/27購入 
    2009/11/30〜12/4
    久しぶりに読む井沢氏の小説。武田氏の軍師、山本勘助を主人公にした大長編。晴信をたきつけて天下統一に乗り出す勘助。諏訪を手がかりに信濃を攻めるところまで。
     実在したかどうか疑わしいといわれる勘助が非常に魅力的に描かれている。ものすごく分厚い文庫本だが厚みを感じさせない。下巻も楽しみである。

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    2009年12月04日
  • 逆説の日本史5 中世動乱編/源氏勝利の奇蹟の謎

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    なんで5巻だけ買ったかっていうと時代が義経だから?wそんな感じっす。内容ね、面白いん。学校で先生のやつ読んで、面白かったから自分でも買ったのw有名なんだねぇ。勉強なるし、いいよ?

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史10 戦国覇王編/天下布武と信長の謎

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    日本人が最も好きな100人の偉人のNO1は信長だとか。文庫版最新刊は信長を徹底的に分析の盛りだくさんな内容です。

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    2009年10月04日
  • 隠された帝――天智天皇暗殺事件

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    天智天皇暗殺についての推理はかなりおもしろかった〜!歴史学者が書いてるだけある!
    でも、その他の部分は…
    犯人とかすべて分かっちゃった…そこで★ひとつ減点!

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    2009年10月04日
  • 六歌仙暗殺考

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    かなり昔の本ですが、久しぶりに引っ張り出してきて読みました。殺された人達のそばにはいつも六歌仙の絵があり、その理由を解き明かしながら次に起こる殺人を止めようと奔走するって感じの話なのですが、なんだかいまいち結末がピンとこない。この話自体はちゃんと終わってるんですが、黒幕が残ってるので”まだ続くよ〜ん”って感じで物足りなかったです。同じ主人公を使った話がまだ他にもあるので、そっちを読めばすっきりするのかな?ちょっと私的にはちょっと物足りなかったです。

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史9 戦国野望編/鉄砲伝来と倭寇の謎

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    沖縄の歴史や倭寇の正体の解明など目からうろこがぽろぽろでした。日本人が大好きな戦国時代も独自の視点で再分析。

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史7 中世王権編/太平記と南北朝の謎

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    自分、足利将軍で知っているのは初代・尊氏、三代・義満、十五代・義昭の3人でした…恥ずかしながら。
    5代将軍・義教を初めてこの本で知りました。そして衝撃を受けました。織田信長以上の魔王だった将軍・義教!!信長も秀吉も、家康でさえ天下統一事業は、足利義教の真似をしただけなんですねぇ。
    こういう人物がいたと云う事を抹殺している教科書って何なんでしょう??
    絶対的な権力を握らなければ、国の治安は維持できない。足利幕府は有力武家と対等の存在であり、決して徳川幕府のような絶対的権力を持っていなかった…それを改革し、足利幕府中心の国家を築こうとした義教の野望をとても興味深く読ませて貰いました。

    そして3代

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史6 中世神風編/鎌倉仏教と元冦の謎

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    逆説の日本史第6巻。
    鎌倉仏教の成立、元寇、鎌倉幕府の崩壊と後醍醐天皇の野望が描かれている。いよいよ混迷の時代に突入してきました♪日本の仏教についてホントにわかりやすく書かれていて楽しめました♪そして、日本人にとって未曾有の危機であった元寇の勝利は、ビギナーズラックであり、その勝利が太平洋戦争における日本の降伏にまで繋がっている事。歴史って、「鎌倉時代」「室町時代」「安土桃山時代」みたいに、時代ごとで完結しているワケではなく、必ず繋がっているんですよねぇ。そういう風に歴史をみなけりゃイカン!!!
    後醍醐天皇、足利尊氏、新田義貞、楠木正成…好きな歴史上の人物が大挙して登場する時代で一気に読めまし

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史5 中世動乱編/源氏勝利の奇蹟の謎

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    逆説の日本史第5巻
    鎌倉幕府の成立と、武家政治の確立が描かれている。
    何故、源頼朝は弟義経を殺したのか??結構、義経が悲劇の武将と思われているけど、この本を読むと、義経が如何に軍事の天才であっても、ただそれだけの事であり、兄頼朝からみれば、兄の意志を無意識のうちの挫いていたんだねぇ。兄は政治家として大局を見極めて動こうとしていたのに…義経はそんな兄の心を知らなかった…。

    今までの義経イメージが覆されました。そして源氏は何故三代で滅んだのか!!そりゃ、そうなるよねぇ〜と思わずにはいられませんでした。鎌倉幕府とは武家の寄り合い所帯で源氏はそのお飾り的存在だったんだよね結局は…。そして執権・北条一

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史4 中世鳴動編/ケガレ思想と差別の謎

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    逆説の日本史第4巻!!遂に武士・侍・もののふ(くどい!)が登場します♪
    「源氏物語」「竹取物語」に隠された意外な事実!!とても面白かった。自分は、日本史の授業は、現代史を小学生の頃からしっかり教えた方が良いと思っていた。「大宝律令」や「大化の改新」よりも、近代日本史を教える方がより身になると考えていたが、このシリーズを読んでその考えが変わった。この本を読むうちに“歴史は繰り返す”と云う言葉が脳裏に浮かんで消えないのである。
    平安時代が、今の日本の状況と酷似している事。何故、日本人は軍隊を毛嫌いするのか?憲法第9条で軍隊を放棄しておきながら軍事力(自衛隊)を有し、しかも自衛隊法と云う法律まである

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎

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    「逆説の日本史」第3巻。桓武天皇の平安京遷都の理由とは??そーだったのかぁ〜!
    と楽しく読ませて貰いました。このシリーズで日本史の授業をすればいいのになぁ。と感じずにはいられないです。資料至上主義や西欧の合理的解釈では、この国の本当の歴史は判らないという事がヒシヒシと伝わります。特に「言霊(ことだま)」(昔、言語が発せられるとその内容が実現すると、信じていた【岩波国語辞典】)というキーワード。辞書では、昔と言っているけど、この言霊が現在の日本人の潜在意識の中にもあり、それにしばられている事実!!!
    結局日本人て、千年以上も前から基本的には変わってないんじゃん!
    自分の根っこを感じさせてくれるシ

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史5 中世動乱編/源氏勝利の奇蹟の謎

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    このシリーズは「日本人」を知る上で、かなり重要な本だと思います。言葉遣いをセンセーショナルにしすぎなのは、ちと頂けませんが、歴史じゃなくて思想を主題においているからしょうがないのかな。

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    2009年10月07日
  • 逆説の日本史7 中世王権編/太平記と南北朝の謎

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    重いな。鎌倉から室町への変革期、そして南北朝、太平記の時代。自分の中で抜け落ちていた部分にどんどん惹かれていく。鎌倉と室町に違いは何か?南北朝が現代に及ぼしている影響は?『天皇になろうとした将軍』と内容がかぶりまくるので少ししつこさを感じるが、この本のおかげで時代を俯瞰することができる。

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史8 中世混沌編/室町文化と一揆の謎

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    重いな。
    室町幕府、応仁の乱あたりの歴史は前に鎌倉、後に戦国時代があるためにそれらにばかり目が行ってずっと見過ごしてきた。ところが現在の日本の原型は室町から来ているという。我々が持つ旧い日本的なイメージというのは室町発祥らしい。俄然この時代に興味が湧いてくる。
    このシリーズは文章がしつこいのが難点だが、各時代のポイントを知る為のIndexとして非常に有用だ。

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    2009年10月04日
  • 困った隣人 韓国の急所

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    少し古い本で、朴槿恵大統領が就任した頃の対談。
    こういう本て、その時点の状況がかなり影響する。この時点から大分状況は変わっているが、日本側が、もう韓国疲れして来たのは事実のような気がする。かなりマスコミとか政治に入り込んで来てるんで色々煽ってくるし、乗ってる人もいるが、疲れた。

    自民族優越主義と、大家族主義と、朱子学に基づく聖なる先祖と、歴史と事実から学べない演繹思考。

    別にいいが、一旦完全に突き放してお互い頭を冷やす時間と空間があっていいんじゃないかと、常々思う。
    とにかく、我が国の文化との相性が悪すぎると、この手の本を読むといつも思う。

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    2025年12月01日
  • 逆説の日本史1 古代黎明編/封印された「倭」の謎

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    ネタバレ

    古代歴史ミステリー。最近この時代の本を読むようになって、中学高校での授業がいかにつまらなかったかを実感している。
    井沢氏の論法は回りくどい印象はあるが、卑弥呼=天照大神説と、古代天皇家=朝鮮人説は納得できるし、面白かった。「わ」=話し合い至上主義も納得。
    もう少しロマンを感じられる書き方のほうが好きだなー。
    日本への愛国心を今更ながら育てられる1冊だった。

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    2025年08月31日
  • 紫式部はなぜ主人公を源氏にしたのか

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    藤原家の最大のライバルは、賜姓源氏だった。源高明らを失脚させた藤原氏は、源家たちの怨念が恐ろしくて、賜姓源氏の光源氏に栄華を極めさせることで鎮魂したのだ。伊勢物語も、古今和歌集も、平家物語、太平記などもみな鎮魂の書なのである。藤原氏は政争に敗れた紀氏の紀貫之に古今和歌集を編纂させたし、藤原氏のために失脚した紀家出身の惟嵩親王に連なる小野小町や在原業平、文屋康秀、僧正遍照も失脚したが、六歌仙にされているのである。惟嵩親王が最後に隠棲したのは、滋賀県の小野の里であり、ここは小野小町一族の土地だった。能も鎮魂のためのものであり、能で面をかぶっているのは、恨みを自分の身に受けないためである。
    日本伝統

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    2025年07月16日
  • 真・日本の歴史

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    日本の歴史を「比較」と「宗教」から読み解いた本。

    とても面白かったですが、なんとも、著者の歴史学者への文句、意見については辟易します。
    こうした、著作物の中で記載するなんて、よっぽど恨みがあるんでしょうね(笑)

    前半は「比較」から日本史を読み解きます。
    ・日本はレンガ作りでなく木造、木造建築へのこだわり
     →これはそうだと思ってた。
    ・日本の道路舗装率は低い。
    ・日本は馬車が使われなかった。
     →なるほどって思いました。家康の想いもあったのね。
    ・信長が作った兵農分離
     →なるほどです。
    ・戦争を簡単には辞められない。
     →これもそうだと思っていました。
    ・信長の宗教団体の武装解除
     →こ

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    2025年05月06日