井沢元彦のレビュー一覧

  • 逆説の世界史1 An Upside-Down History of the World vol.1 “The Rise and Fall of Ancient Egypt and Confucian China”

    いや~良い翻訳だが辞書機能は?

    内容は日本語版の英訳。素晴らしい英訳ですね。日本語版を英訳してもKindleに独占状態のマーケットだったから素晴らしい挑戦だと思います。だーケーどー!
    ワンタッチ辞書のバックアップは何処やねん?
    Kindle版も試すが、ワンタッチ辞書が日本語本と認識して国語辞典開くのでいちいち英和辞典選択し直す破目になった。
    どっちも不完全燃焼。
    内容が名著Sapienceの2nd opnionとして立派に通用するのに周辺機能が障害となっている。出版社と電子書籍プラットフォーム業者が初代Rideoの失敗から何も学んでないので著者に悪いけど★★★です。

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    2018年01月01日
  • 新装版 猿丸幻視行

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    『邪馬台国の秘密』や『時の娘』の系統のいわゆる歴史ミステリーです。猿丸太夫=柿本人麻呂説をベースに展開する物語。この手の史実研究踏まえた創作作品大好きなので面白かった。
    主人公の片割れに若き日の折口信夫を持ってきたところが面白い。前半のいろは歌に含まれた諸々の考察から暗号解読までの盛り上がり、後半は歴史書の記載にまつわる考察と盛り沢山で満足。

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    2017年10月20日
  • 逆説の日本史16 江戸名君編/水戸黄門と朱子学の謎

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    江戸時代に名君と呼ばれた大名がいる。
    その理由と彼らの立場行動を解説。
    著者の考えから説明されて納得する個所やあらためて知る部分があることが本作の楽しみ。
    当時は当たり前のことが後世では前提として理解されてないのが過去を解析できない理由という発言には納得大。
    今後も日本史定説の誤解を世に広く説明して欲しい。

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    2017年10月09日
  • 逆説の日本史6 中世神風編/鎌倉仏教と元冦の謎

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    例によって出張中の飛行機、新幹線で読破。
    鎌倉仏教、元寇、建武の新政がテーマ。元寇での負担で、北条の権威が落ちていくさまはおおいに納得。
    エネルギッシュな後醍醐が、すべてを手中にしようとして、逆に煩雑さに目を回し放り出すのも、さもありなんと感じた。建武の新政時代は、なかなか奥が深く、興味深い。市井のダークヒーローを作りやすい時代で創造が膨らむ。

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    2017年09月20日
  • 逆説の日本史20 幕末年代史編3/西郷隆盛と薩英戦争の謎

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    いつもながら、通説ではない歴史解釈を教えてくれる本だった。通説を批評し、異説を支持する内容が散見されるが、根拠が弱いことも多くあり、一つの解釈としてはそういう見方もあるかな、という感じ。
    幕末真っ只中の巻。

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    2017年05月22日
  • はじめての古寺歩き

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    ネタバレ

    古寺歩きのポイントは3つー仏像・建築・庭園―だという。ただ、この3つ全てを兼ね備えた寺はほとんどない。
    奈良・平安期までの寺は、仏像に見応えがあるが、鎌倉以降の禅宗では、仏像にあまり重きを置いていない。禅宗では、寺は修行(座禅)の器という観点が重要となり、庭園に力が注がれている。江戸時代になると、仏像はほとんど美術的価値を失う(湛海と円空は優れた仏師と評しているが)。寺請制度・檀家制度により、寺が役所の役割を果たすことになり、宗派間の競争が無くなり、堕落したからである。

    建物においても、三重塔、五重塔は見応えがあるが、落雷等による焼失の後、再建されたものも少なくない。搭は、もともと釈迦の舎利

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    2018年03月14日
  • 言霊II――なぜ日本人は、事実を見たがらないのか

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    『言霊』(祥伝社黄金文庫)の続編です。前著同様、政府の発表や新聞記事などを例に取り上げて、現代でもなお、日本人の思考や行動が「言霊」の支配のもとにあることを明らかにしています。

    最終章で著者は、言霊思想が日本の文化に大きく貢献してきたことにも触れています。その上で、言霊の思想を一方的に排除するのではなく、むしろそれを自覚して飼いならすことがこれからの日本の課題であるという著者の立場が提示されています。

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    2017年03月30日
  • 言霊――なぜ、日本に本当の自由がないのか

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    日本人が信仰してきた「言霊」という言葉には、ある言葉を唱えることによってその内容が実現するという考えがあります。著者は、「言霊」が私たち日本人の行動に影響を与えたのは過去のことではなく、現在でもなおその影響力は大きいと主張しています。

    言霊の影響の中でもとりわけ問題なのは、不愉快な予測を受け付けようとしない態度を助長することだと著者は考えます。たとえば、このままでは危機に陥ることが予想される場合に、私たちはそのことを口にするのは不謹慎だと考えてしまい、その結果として、来たるべき危機を回避するための方策が採られることのないまま、深刻な危機を迎えてしまうということが、これまでの日本社会において何

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    2017年03月30日
  • 英傑の日本史 激闘織田軍団編 織田信雄

    購入済み

    井沢元彦氏らしい刮目ぶり満載

    もとより織田信雄が魯鈍のぼんぼんというのは有名だったかもしれないが、井沢氏はその刮目ぶりと博覧強記ぶりをフルに発揮して、その具体性を明確に物証を効果的に用いて立証している。

    コンパクトながら十分楽しめる。

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    2017年03月16日
  • 学校では教えてくれない日本史の授業 悪人英雄論

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    この、どこまでが通説でどこからが異説なのか、異説の中でもどこからが筆者独自説なのかよくわからない感じ、小説『QED』シリーズとまったく同じ読後感。
    あっちは小説だからいいけどさあ。「だと思います」多過ぎ。それを踏まえて、怪しくない情報をメモ。
    ***
    古代エジプトやキリスト教が目指すのは「復活」。だから遺体を保存した。
    一方、仏教が目指すのは「解脱」、すなわち六道輪廻から抜け出して"復活しなくなること"。したがって遺体の保存に執着せず荼毘に付す(火葬)。
    古代日本の場合、死=ケガレによって汚染されたものを古墳に閉じ込める、という思想。
    ***
    天皇が早世した場合、中継ぎとし

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    2017年01月09日
  • 逆説の世界史2 一神教のタブーと民族差別

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    新年(2017)になって最初に読破した大部の本(300頁超)は、逆説の日本史シリーズでお馴染みの、井沢元彦氏の書かれた「逆説の世界史2」です。

    この本のテーマは「一神教のタブーと民族差別」です、私の受け取ったメッセージは、元々は同じ神を信じている、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教が、経済発展にどのように貢献・障害となったのか、です。

    世界の主要三宗教の違いを解説した本をある程度読んできましたが、なぜ、キリスト教国が近代になって、イスラム教国に対して有利になったのか、逆に言えば絶大な力を持って世界を制覇していたイスラム社会(オスマン帝国)が、なぜ西欧諸国に圧倒されることになったか、私なりの解

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    2017年01月08日
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎

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    時々読んでみようと思うこのシリーズ、しかし20巻とか出てるし、まだまだ先は長い。言霊ってのはしかし割と分かる。日本あるある的な。でも海外ドラマとか、あれだ、ビリーダイエットだったか、ああいうので、俺はできる!とか言ってみる、というか言わされる、みたいな自己暗示みたいなイメージがあるんだけども、ああいうのと言霊っていのはきっと違うんだよな。うん、違うな。まぁでもなんつーか、言霊って言っても、良い事を言ったっていーじゃん、と思ったりする。あー、おっさんくさいな。

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    2016年12月19日
  • 英傑の日本史 智謀真田軍団編

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    真田三代!
    幸村が有名だが祖父幸隆や昌幸の業績も大きい。
    吉田学校ならぬ武田学校は凄いと改めて実感。

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    2016年11月07日
  • 六点鐘は二度鳴る 自選短篇集 歴史ミステリー編2

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    歴史ミステリ短編集、会社の青空文庫から何となく持ち出した。織田信長が謎解きをしちゃう、まあ楽しくは読めた。

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    2016年09月11日
  • 逆説の日本史7 中世王権編/太平記と南北朝の謎

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    第7巻では、南北朝の動乱から足利義満、義教の治世が扱われています。

    著者は、政治的な非道を貫けなかった尊氏が、けっきょくは政治的な混乱を招き多くの人びとを苦しめることになったことを指摘して、政治的な業績と道義的な観点からの評価とを切り離し、冷静に評価をするべきだという主張を繰り返しおこなっています。

    ただ、こうした著者のような歴史の見方は、倫理についての歴史的相対主義に陥るか、あるいは倫理的評価を経験的なレヴェルから引き離してしまう形式主義を招いてしまうということにも、気を配っておきたいように思います。もちろん社会や歴史についての考察は、特定の価値や政治的イデオロギーへのコミットと関わりな

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    2016年07月29日
  • 逆説の日本史6 中世神風編/鎌倉仏教と元冦の謎

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    第6巻では、鎌倉新仏教の成立と、元寇から鎌倉幕府の滅亡、建武の親政までの歴史が扱われています。

    著者はこれまで、現代の「民主主義」の常識で過去の出来事の意味を解釈することの誤りを繰り返し指摘していますが、鎌倉新仏教と天台本覚思想を結び付けている著者自身が、そうした誤りに陥っているのではないか、という疑いがあります。ただこの点については、著者があくまで宗教の歴史的な意義だけを考察する立場を取っており、信仰の立場からそれぞれの宗教を論じているわけではないということに留意するならば、むしろ正しい主張ではないかと思います。たとえば著者は、親鸞に対する蓮如や、道元に対する螢山の役割を高く評価しています

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    2016年07月29日
  • 逆説の世界史2 一神教のタブーと民族差別

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    逆説の世界史、2巻目は一神教─ユダヤ教、キリスト教、
    イスラム教が題材である。なぜ当時最先端だったとも言える
    イスラム教国が歴史的に没落していったのかについての
    分析など、著者独特の視点は相変わらず読んでいて面白い
    のだが、何せ相手は一神教という巨大な存在、ごく浅く
    歴史をかいつまんで紹介するまでにとどまっているように
    思える。この一冊を踏まえてのさらなる論に期待するところ
    である。

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    2016年07月20日
  • 英傑の日本史 智謀真田軍団編

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    タイトルから予想される内容と違い、真田家が活躍した時代背景や、周辺の大物の動きの解説がほとんどで、期待した真田家の深堀りは見られなかった。
    タイトルが異なれば印象も違うかもしれない。

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    2016年07月19日
  • 義経はここにいる

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    ネタバレ

    源平の頃の歴史小説も
    過去読んだことがあるが
    皆名前の漢字がよく似ている。
    そのため、「誰だっけ?」
    と直ぐに忘れちゃう。

    これは源義経を中心として
    歴史に触れながらの
    ミステリー。

    ストーリーよりも
    歴史建造物や
    如来と菩薩の違いなど
    違うところでへぇ~と感心した。

    と言いながら
    最後まで犯人は分からなかったけど。

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    2016年06月08日
  • 逆説の日本史 別巻5 英雄と歴史の道

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    井沢説を知らないと、ん?と思うこともあるかもしれない。
    が「1人物・1話題」の小分けになっているので読みやすい。
    気になったら該当の本編(逆説の日本史)を読めば良いという感じ。
    道路の舗装率のことは何度触れられても、なるほどなぁと思う。
    解説はヤマザキマリ氏。

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    2016年02月23日