井沢元彦のレビュー一覧

  • 逆説の日本史5 中世動乱編/源氏勝利の奇蹟の謎
    学生時代に歴史を専門として勉強してきた私には、目から鱗。学校ではあくまで歴史書として残されているものが第一として教えられる。でもその時代の為政者の都合に書物が左右されるのも事実。結局どちらが正しいのかはその時代に生きている人しかわからないのだけれど、こういう解釈もありよね…って思わせてくれる。無理も...続きを読む
  • 英傑の日本史 風林火山編
    英傑シリーズの武田家編。
    有名どころから無名どころまで著者なりの評伝がまとめられている。
    武田家滅亡の際における穴山梅雪、小山田信茂、木曽義昌の裏切りに、諏訪家滅亡などにみる諏訪頼重、武田信玄の人物像の考察が面白かった。
    人数は多く網羅しているが同じ武田家の話だけに内容は重複も多いので、有名な武将ひ...続きを読む
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎
    2011年の1冊目。
    正月ダラダラしていたため、なかなか進まず…。

    まだ2巻だけど、1巻同様、歴史に詳しいともっと面白いだろうなと思う。定説を知らないので、否定できない。
    でも、出てくる歴史や場所を調べたり、巡ってみたくなる。
  • 逆説の日本史12 近世暁光編/天下泰平と家康の謎
    徳川家康の天下統一に至る思想や戦略が詳細に描かれており、自分なりに家康の「すごさ」を理解。関が原の戦いにおける各武将の策略も興味深く描かれており、現代の社会における政治的な動きと多々共通することもある意味で参考になった。
    この徳川の歴史も武将らの判断や行動ひとつで大きく変わっていたのだなぁということ...続きを読む
  • 逆説の日本史13 近世展開編/江戸文化と鎖国の謎
    鎖国にいたった理由、経緯、
    歌舞伎と能の違いにみる演劇史の変遷、
    武断主義から文治主義への大転換、
    愚昧とされた綱吉の政治家としての評価、等
    長いスパンで歴史を見る著者ならではの見解に納得。
    個人的には千利休切腹の真相が新鮮だった。
  • 逆説の日本史13 近世展開編/江戸文化と鎖国の謎
    2010/9/10 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2015/1/19〜1/30

    久しぶりの逆説シリーズは安土桃山時代から江戸にかけて。利休、鎖国、家光に関する考察が面白かった。
  • 逆説の日本史11 戦国乱世編/朝鮮出兵と秀吉の謎
    井沢さんの歴史観は、一般の歴史学者には受け入れられないだろうな。
    学者というよりロマンの力の方が強いから。
  • 井沢式「日本史入門」講座(4) 「怨霊鎮魂の日本史」の巻
    今回は藤原氏の隆盛と怨霊信仰の話。
    ひととおり日本史の授業で藤原氏と荘園の発展は学んでいるはずだが、非常にわかりやすく説明している。暗記にうんざりしている学生にお勧め。
    怨霊と文学との関わりが興味深かった。出版がペイしなかったであろう当時でなぜ源氏物語が成立したか?文化を重んじる風潮がある程度成立し...続きを読む
  • 井沢式「日本史入門」講座(3) 天武系vs.天智系/天皇家交代と日本教成立の巻
    2010/1/8 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2014/2/22〜3/5

    井沢史観で読み解く天智・天武と日本教。歴史に宗教観を持ち込むという手法については大賛成。すべて正しいとは思わないが、教科書に書かれてあった歴史よりはよっぽど説得力がある。
  • 井沢式「日本史入門」講座(2) 万世一系/日本建国の秘密の巻
    本作の肝は天皇の由来かと。諡号への考察がよかった。森鴎外の考察は読んでみたいが漢文とは・・。日本語訳ないのですかねぇ。
  • 井沢式「日本史入門」講座(2) 万世一系/日本建国の秘密の巻
    2009/11/12 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
    2013/9/25〜10/4

    井沢式第二弾。
    日本人のルーツ、天皇家のルーツを考察。この辺りは以前から言われていることで目新しさにかける感じであったが、天智、天武、壬申の乱と朝鮮半島情勢に関する考察は素晴らしい。逆説シリーズでも同様の考察はあっ...続きを読む
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎
    桓武と早良についてはおおむね良し。という感じです。
    桓武に関しては宗教人間だった。というのはこの人の特色というよりはやはり精神的に弱くなった時に誰でも陥りやすい精神状態だったのではと思う。それが天皇だったゆえの行動では。
    言霊信仰というのも大いに肯ける話です。
    丁寧に自分の主張をされているので好感が...続きを読む
  • 英傑の日本史 信長・秀吉・家康編
    逆説の日本史シリーズをお好きな方にお勧めの一冊。ご存じでない方もまずは戦国の三傑のみを知ってください。
  • 新装版 猿丸幻視行
    伊呂波耳本反止
    千利奴流呼和加
    余多連曾津禰那
    良牟有為乃於久
    耶万計不己衣天
    阿佐伎喩女彌之
    恵比毛勢須

    これ読めた人いますか?
    万葉仮名です。
    現在にの仮名をふると・・・。

    いろはにほへと
    ちりぬるをわか
    よたれそつねな
    らむうゐのおく
    やまけふこえて
    あさきゆ...続きを読む
  • 新装版 猿丸幻視行
    SFチックな設定で主人公は折口信夫と同化する。
    いろは歌 をもとに「猿丸=柿本人麻呂」節を折口の視点で解明していく展開が面白い。
  • 逆説の日本史10 戦国覇王編/天下布武と信長の謎
    歴史がいかに宗教と大きな関わりがあるかということがよくわかります。
    信長は世界にも匹敵する偉大な人物であると思います。
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎
    日本宗教言霊について詳しく書いてあり、それが憲法九条問題など現在にも深く関わっていると解明しています。
    また、謀略によって日本を影で支配した藤原氏によって日本の歴史がゆがめられているとよくわかりました。
  • 英傑の日本史 源平争乱編
    2008年10月2日、天神の丸善にて購入。
    2012/7/18~7/31

    たまたま大河ドラマで清盛をやっている時期に、この本とこの時期を取り扱った安部龍太郎氏の「天馬燃ゆ」を平行して読んだ。日本史上、初の武家政権が誕生した源平時代であるが、今まで余りにも無知であった。小説と人物解説を合わせ読んだこ...続きを読む
  • 逆説の日本史12 近世暁光編/天下泰平と家康の謎
     私は、一般週刊誌というものを定期購読したことはほとんどない。もちろん、ちょっとした時間に手の届く範囲に置いてあれば、それに目を通すことはよくある。時として、関心のあるテーマがあり、単発的に購入したこともある。

     「ほとんどない」と書いたのは、実は、ある時期、ほんの数ヶ月だが、「週刊ポスト」を続け...続きを読む
  • 日本史の叛逆者 私説・本能寺の変
    本能寺の変で信長死なず!
    本能寺で信長が死ななかったらという設定のお話。
    誰もが一度は見てみたいと思う信長による天下統一。