井沢元彦のレビュー一覧

  • 「誤解」の日本史

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    当時の「常識」を加味せず狭い視野でしか物を見ていなかったり、人がどう動くかの原理がスッポリ抜け落ちてたり、専門バカが陥りがちな部分を、専門外の著者が鋭く通説をひっくり返す。

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    2013年01月23日
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎

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    道鏡、桓武天皇、万葉集。当時の日本人の宗教観が当時の最新の科学であるというパラダイムで見ると素朴な疑問に対して腑に落ちる解答が見えてくる。

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    2012年02月05日
  • 逆説の日本史7 中世王権編/太平記と南北朝の謎

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    どちらかというとわかりにくい室町時代の流れがよくわかる。優柔不断ゆえに強い幕府ができなかった尊氏、天皇になろうとした義満、信長の先駆けともいえる義教など。

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    2012年01月17日
  • 逆説の日本史7 中世王権編/太平記と南北朝の謎

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    太平記~足利将軍家は、ボクの歴史知識から欠落してる部分なので、勉強になった。天皇になろうとした将軍 義満の下りは面白い。井沢さんの別著にあるのは知ってはいたが、未読なため内容は知らなかったが納得した。この人のことが歴史的に大きく取り上げられていないのは不思議。
    さて、もう一つ目から鱗だったのは、「天下分け目の関ヶ原」。関ヶ原といえば、一般的には1600年の石田と徳川の戦いなんだけど、実際には日本史上3度、天下分け目の戦いが行われているらしい。一回目が壬申の乱、二回目が南北朝の決戦たる「青野が原の戦い」、そしていわゆる関ヶ原。戦術上重要な地形というのはあるものだ。

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    2012年01月02日
  • 逆説の日本史14 近世爛熟編/文治政治と忠臣蔵の謎

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    ネタバレ

    これまでの巻で折に触れて出てきていた、「忠臣蔵」について書かれている巻です。
    私はなぜか「忠臣蔵」に対する一般的な知識と認識を持っていないので、そういう解釈も出来るんだなぁとすんなり入ってきたのですが、思い入れがある人はそうもいかないかもしれませんね…。
    むしろ、なぜそこまで「忠臣蔵」がもてはやされてきたのか、という部分についてとても興味がわいてきました。

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    2011年12月31日
  • 謀略の首 織田信長推理帳

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    信長さまが事件の謎を解く時代物ミステリ。登録したのは文庫だが読んだのは父の書棚にあった単行本だった。そして振り返ってみるに私が初めて読んだミステリは、マイナーチョイスだが、この本だ。まだ小学生のころだ。それまでもミステリ形式の作品は読んだことがあったかもしれない。しかしミステリという認識をもって読んだことはなかった。ライトノベルのユーモアミステリを皮切りにホームズ、クイーンへとなだれ込み、綾辻行人へたどり着く読書変遷の最初がこの作品となった。これがミステリなのかという感動は今でもよく覚えている。ゾクゾクした。提示される謎が探偵(この場合はなぜか信長さまだけど)によって解明され伏線が回収される。

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    2011年12月24日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    飛鳥~奈良時代の聖徳太子、天智天皇、天武・持統天皇、東大寺・奈良大仏についての当時の考え方を元にした優れた推察。当時の人間的な歴史の流れが物凄く府の落ちる形で解説されてる。週刊連載だったせいか分かりやすくしようとし過ぎたせいかちょっとしつこい文章になってしまってるのが少し残念。

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    2012年02月05日
  • 逆説の日本史13 近世展開編/江戸文化と鎖国の謎

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    14巻が出たんで、とりあえず13巻から再読して復習。
    半永続的に徳川政権が定着できるよう策が繰り出される江戸初期。家康の賢さや先見力は恐ろしい。鎖国のホントの意味や、茶道や能楽などの文化考察などテーマ盛りだくさん。

    どーでもいい話だけど、家康と春日局がデキてて、その子が家光って「異説」をもとにしたら、トレンディー大河ドラマが出来るかもしれん。保科正之あたりも割と物語になると思うんだけどな。

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    2013年01月23日
  • 逆説の日本史13 近世展開編/江戸文化と鎖国の謎

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    江戸文化と鎖国の謎

    ・徳川幕府の展開Ⅰ
     鎖国とキリシタン禁制編
    ・徳川幕府の展開Ⅱ
     大名改易と浪人対策編
    ・戦国文化の江戸的変遷Ⅰ
     茶の湯の変質編
    ・戦国文化の江戸的変遷Ⅱ
     演劇の変質編
    ・戦国文化の江戸的変遷Ⅲ
     儒学の日本的変容編
    ・武断政治から文治政治への展開
     古兵と遅れてきた青年たち編

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    2011年11月06日
  • 逆説の日本史12 近世暁光編/天下泰平と家康の謎

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    天下泰平と家康の謎

    ・徳川幕府の成立Ⅰ
     序章としての関ヶ原編―「天下分け目の戦い」でいかにして勝利し たか
    ・徳川幕府の成立Ⅱ
     泰平への長い道編―保守主義者が好んだオーソドックスな手法
    ・徳川幕府の成立Ⅲ
     天下泰平の構築編―賢者のライバルつぶしの秘策「分断支配」

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    2011年11月06日
  • 逆説の日本史11 戦国乱世編/朝鮮出兵と秀吉の謎

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    朝鮮出兵と秀吉の謎

    ・豊臣秀吉、その虚像と実像編―歴史学会がタブー視する「差別」構造
    ・秀吉、天下乗っ取りの大戦略Ⅰ
     織田つぶしの権謀術数編―いかにして「権力の正統性」を確保し  たか
    ・秀吉、天下乗っ取りの大戦略Ⅱ
     対決、徳川家康編―最大のライバルを屈服させた「人質」作戦
    ・秀吉の天下統一経営Ⅰ
     豊臣の平和編―宗教、貨幣、単位を統一した専制君主の国内政  策
    ・秀吉の天下統一経営Ⅱ
     太閤の外征編―朝鮮征伐にみる日本人の贖罪史観

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    2011年11月06日
  • 逆説の日本史10 戦国覇王編/天下布武と信長の謎

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    天下布武と信長の謎

    ・天下一統のグランドプランⅠ
     織田信長の変革編―「政権の三要素」を巡る将軍義昭との抗争
    ・天下一統のグランドプランⅡ
     信長VS宗教勢力の大血戦編―安土宗論に見る「宗教弾圧」の正 当性
    ・天下一統のグランドプランⅢ
     新しき権力の構築編―信長の「大阪遷都」計画と安土城の謎
    ・本能寺の変―神への道の挫折編―明智光秀「信長暗殺」の真相

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    2011年11月06日
  • 逆説の日本史9 戦国野望編/鉄砲伝来と倭寇の謎

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    鉄砲伝来と倭寇の謎

    ・琉球王国の興亡編―「沖縄人」が築いた東アジア大貿易圏
    ・海と倭寇の歴史編―ニセ倭寇を生み出した朝鮮民族の差別思想
    ・戦国、この非日本的な時代編―「和の原理」を崩壊させた実力主義
    ・天下人の条件Ⅰ
     武田信玄の限界編―戦国最強の騎馬軍団と経済政策
    ・天下人の条件Ⅱ
     織田信長の野望編―「天下布武」と「平安楽土」の戦略

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    2011年11月06日
  • 逆説の日本史8 中世混沌編/室町文化と一揆の謎

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    室町文化と一揆の謎

    ・「懶惰の帝王」足利義政編―「無責任」将軍が招いた応仁の乱
    ・日野富子と傀儡政権編―「半将軍」細川政元のクーデター
    ・国一揆と一向一揆編―律令制度の崩壊と新しい土地システム
    ・室町文化の光と影編―忘れられた日本文化のルーツ

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    2011年11月06日
  • 逆説の日本史7 中世王権編/太平記と南北朝の謎

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    太平記と南北朝の謎

    ・足利幕府と南北朝Ⅰ
     尊氏対後醍醐編―戦乱を招いた天皇絶対国家の理想
    ・『太平記』に関する小論編―巻二十二の欠落が暗示する作者の正 体
    ・足利幕府と南北朝Ⅱ
     尊氏対直義編―幕府政治の確立を遅らせた兄弟ゲンカ
    ・足利幕府と南北朝Ⅲ
     「日本国王」足利義満の野望編―「天皇家乗っ取り」直前の不可解 な死
    ・「恐怖の魔王」足利義教編―「くじ引き将軍」が目指した絶対権力

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    2011年11月06日
  • 逆説の日本史4 中世鳴動編/ケガレ思想と差別の謎

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    ケガレ思想と差別の謎

    ・『古今和歌集』と六歌仙編―”怨霊化”を危険視された政争の敗者
    ・藤原摂関政治の興亡Ⅰ
     良房と天皇家編―平安中期の政治をめぐる血の抗争
    ・藤原摂関政治の興亡Ⅱ
     『源氏物語』と菅原道真編―ライバル一族を主人公にした謎
    ・藤原摂関政治の興亡Ⅲ
     「反逆者」平将門編―初めて武士政権の論理を示した男
    ・院政と崇徳上皇編―法的根拠なき統治システムの功罪
    ・武士はなぜ生まれたのか編―「差別」を生み出したケガレ忌避信仰
    ・平清盛と平氏政権編―「平家滅亡」に見る日本民族の弱点

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    2011年11月06日
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎

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    平安建都と万葉集の謎

    ・道教と称徳女帝編―愛人騒動をデッチ上げた「藤原史観」
    ・桓武天皇と平安京編―遷都を決意させた真相と風水説
    ・『万葉集』と言霊編―誰が何の目的で編纂したのか

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    2011年11月06日
  • 逆説の日本史5 中世動乱編/源氏勝利の奇蹟の謎

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    源氏勝利の奇蹟の謎

    ・鎌倉幕府の誕生Ⅰ
     源頼朝と北条一族編―「源源合戦」「幕府成立」を予見した北条時 政の謀略
    ・鎌倉幕府の誕生Ⅱ
     源義経と奥州藤原氏編―”戦術の天才”義経が陥った「落とし穴」
    ・鎌倉幕府の誕生Ⅲ
     執権北条一族の陰謀編―鎌倉「幕府」を教える歴史教科書の陥穽
    ・武家政治の確立Ⅰ
     悲劇の将軍たち編―「言霊将軍」実朝を暗殺した黒幕
    ・武家政治の確立Ⅱ
     北条泰時と御成敗式目編―「法の正義」に優先する「道理」精神

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    2011年11月06日
  • 逆説の日本史5 中世動乱編/源氏勝利の奇蹟の謎

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    日本人は「納得」できるかが最も大事なんだと。白黒つけるより、灰色の納得に満足する民族。



    このシリーズを読んで毎回思うことだが、歴史の奥深さを改めて感じた。

    ただ単に史的証拠とされるものが正しいことをいってるとは限らない。

    広い視野で物事を俯瞰する。それが良く分かるね。

    高校生以上におすすめです。

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    2016年10月25日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    聖徳太子から聖武天皇の時代に至るまで、史実から読み取る歴史と日本人の感覚から推測する歴史を対比しながら当時を考察する。歴代の天皇に送られた諡号が意味すること、特に無念の死を遂げたと思われる推察が興味深い。また、天皇家に入り込もうとした藤原家の策略も興味深い。

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    2011年09月03日