井沢元彦のレビュー一覧
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太平記~足利将軍家は、ボクの歴史知識から欠落してる部分なので、勉強になった。天皇になろうとした将軍 義満の下りは面白い。井沢さんの別著にあるのは知ってはいたが、未読なため内容は知らなかったが納得した。この人のことが歴史的に大きく取り上げられていないのは不思議。
さて、もう一つ目から鱗だったのは、「天下分け目の関ヶ原」。関ヶ原といえば、一般的には1600年の石田と徳川の戦いなんだけど、実際には日本史上3度、天下分け目の戦いが行われているらしい。一回目が壬申の乱、二回目が南北朝の決戦たる「青野が原の戦い」、そしていわゆる関ヶ原。戦術上重要な地形というのはあるものだ。 -
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信長さまが事件の謎を解く時代物ミステリ。登録したのは文庫だが読んだのは父の書棚にあった単行本だった。そして振り返ってみるに私が初めて読んだミステリは、マイナーチョイスだが、この本だ。まだ小学生のころだ。それまでもミステリ形式の作品は読んだことがあったかもしれない。しかしミステリという認識をもって読んだことはなかった。ライトノベルのユーモアミステリを皮切りにホームズ、クイーンへとなだれ込み、綾辻行人へたどり着く読書変遷の最初がこの作品となった。これがミステリなのかという感動は今でもよく覚えている。ゾクゾクした。提示される謎が探偵(この場合はなぜか信長さまだけど)によって解明され伏線が回収される。