井沢元彦のレビュー一覧
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日本の歴史、日本国民の感情や感覚、価値観から生まれる行動特性を、宗教の視点から説明したとても興味深い内容だった。
日本は無宗教と言われ国民もそれを信じて疑わない。日本国民が信仰する神などいない。この本を読むまでは私もそう考える1人だった。
ただ、日本では少なくとも平安の時代から呪いが信じられ、呪いの元凶、怨霊という神がいた。ゲゲゲの鬼太郎然り、呪術廻戦然り。現代でもこのような作品が世に広まり人気を集めているのは、日本国民に受け入れられやすいから、つまり怨霊のような呪いの類を心のどこかで信じ、もしかしたらあるかもと想像できてしまう怨霊信仰が当たり前のように、DNAレベルで根付いているのではない -
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ネタバレ興味深く読めました。面白かった。
分かりやすく書かれていたのが良かったです。
個人的に言霊信仰の所が面白かったなあ。確かに現代日本でも当人が主張した言説と、当人の人格を結びつけますよね。SNSの誹謗中傷とか。
あと梅毒について。梅毒が入ってくるまで、遊女自体を蔑視する風潮がほとんどなかったとの事。当時の遊女は、現代のモデルやファッションスターのような存在だった。コロンブス新大陸発見→ヨーロッパで梅毒が流行→日本に流入まで20年くらい。早いなあ。
他にも面白かった部分たくさんあったけど、キリがないのでここまで。勉強になりました。また読み返してみよう。 -
Posted by ブクログ
本書の終章に「歴史研究では、そのような推論を行ってはいけない」という歴史学者の発言が引用されている。そのようなことが歴史学者の常識なら、これは歴史研究の自己否定だ。推論のない歴史研究は、ただの暗号解読でしかなく、歴史への理解にはならないからだ。
本書では「比較」と「宗教」という2つの視点から大胆な推論を行うことで、日本の歴史を、一貫性のあるストーリーとして読み解かせてくれる。
日本の歴史教科書がつまらないのは、ただの暗号解読の積み重ねに過ぎないからで、完全に他人事だからだ。
本書の歴史論は、日本史を完全に他人事から自分事にパラダイムシフトさせてくれる。こんなに歴史が現代の自分と繋がってい -
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この人の本は初めてかな、なかなか面白い。ただ本人の歴史学者への攻撃は、よく事情を知らない人間からすると少し辟易するな。少なくとも本人が認めているとおり著者は歴史家であって学者ではないので、現在の日本の歴史学と方法論的な違いがあるのは仕方ないこと。自分の説を教科書に載せていれば、なんてのはちょっとちゃうんじゃないかと思うが。もちろんおれ個人としては、学術的にどうこうではなく大きな視点で歴史を俯瞰する人は必要だと思っているし、そこから常識を覆すような視点を提示している著者の説はいいと思う。
比較と宗教という視点を持つことは著者は重視していて、比較に関しての例としてなぜ日本はレンガ文化でなく木造文化 -
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逆説の日本史28を読んでいて、逆説の世界史を第1巻しか読んでないことが気になり、第2巻を読むことにしました。やはり井沢元彦の鋭い切り込みは世界史でも生きています。一神教の、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教についてそれぞれの問題について切り込んでいます。
日本史に比べて、彼の詳細さがこの2巻では抑えられていますので、展開のスピードは速く、わかりやすいのだが、ちょっと物足りないとも感じてしまった。やはり井沢元彦の良さは徹底的に突っ込むところであり、第1巻ではそれなりに突っ込んでいたのだが、今回のテーマはそもそも1冊では無理なテーマだと思うのだが、
逆説の日本史が終わらないうちに、逆説の世界史 -
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朱子学の輸入。力で天下と取った覇者と徳で治める王者の区別。徳川は覇者だと言われては困る。王者である天皇から統治を任されていることにしよう。その後、本来の王者たる天皇に仕えるべきという考えにつながる。▼殷(商)は周に滅ぼされ、各地で商売をはじめた。商人と呼ばれるように。『学校では教えてくれない日本史の授業』
元寇。武士の手柄を軽視する貴族は、あれは神風のおかげだと吹聴し、武士の功績を認めなかった。▼オーストラリアにやってきたヨーロッパ人。見慣れない動物がいたので、原住民に「あれは何という動物か」と聞いた。原住民「カンガルー(私は知らない)」という話は都市伝説。『日本史神髄』
伊藤・高杉のおか