井沢元彦のレビュー一覧

  • 真・日本の歴史

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    物事には原因と結果がある。学校で教えられた歴史は、結果の羅列であり原因に触れてはいない。だから面白くなく興味を持てなかったのに対し、この歴史家を標榜する井沢氏の立場は、その原因を、世界と、あるいは時間軸の前後と比較する事によって見えてくる事から提示しようとするもので、その結果として提起された原因は納得感が高く、非常に面白く読むことが出来た。
    なるほど、それが原因だったのかぁ、そういう事だったのかぁ、などと腑に落ちた事が沢山あり読んで良かった。

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    2024年12月24日
  • 真・日本の歴史

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    歴史は単なる過去の記録ではない。権威主義に陥りやすい日本人の性質を鋭く分析しつつ特定の時代や事象を掘り下げその背景を通史の中に位置付けている。
    娯楽やフィクションではなく事実に迫ろうとする真摯な姿勢に貫かれている。本書は「現在を理解するための歴史であり未来に活かすための教訓」として再構築し新たな視点を提供する。
    深く学びたい読者にとってこの一冊は気づきと感動をもたらす価値ある出発点として歴史の木ではなく森に分け入ることにしよう。

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    2024年12月22日
  • 真・日本の歴史

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    歴史好きは必ず読むべき本。
    過去に生きてない限り、絶対的な事実とは言えないけれど、筆者の推察はとても納得感がある。歴史の流れが理屈として理解しやすくなる。
    「穢れ」に踏み込んだ説明は、日本人ならハッと思わされることも多いのでは。
    星一つ減らしたのは、終章の内容が残念だから。筆者やこの本で解説されていることを否定したいのではなく、歴史に携わる方々の争い的なものを読むのは残念に感じたため。

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    2024年12月22日
  • 真・日本の歴史

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    2024.12.22
    楽しい一冊だけど、そんなにムキにならなくともとも思う。いわゆる歴史学者の大人げなさは充分に想定されるが、それにまともに反応しすぎて辛くなる部分がある。

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    2024年12月22日
  • 逆説の日本史14 近世爛熟編/文治政治と忠臣蔵の謎

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    忠臣蔵、朝鮮問題、沖縄対応が中心の14巻。
    儒教、朱子学、勘合貿易再来の夢など、江戸時代初期の体裁を維持しようとする国際軋轢が勃発。歴史は面白いが、伝えられるものが真実だとは限らないことが、このシリーズでは思い知らされる。故に政治の介入しない、教科書の改訂は必要。

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    2024年12月17日
  • はじめての古寺歩き

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    仏教と寺院の基本がわかりやすく解説されている。如来・菩薩・明王・天の意味、塔・舎利の意味、本尊・脇侍・眷属の意味などがクリアにわかり、寺院や仏像を拝むのが楽しみになる良書だった。

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    2024年11月09日
  • 真・日本の歴史

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    長期軸で見る視点や宗教との関連性など、文科省の教科書にはない新しい視点を理解でき、日本史の面白さを再発見できます!オススメの本です。

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    2024年10月21日
  • お金の日本史 近現代編

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    個人的には高橋是清の事績が記されているところが良かった。通史としてなら前作から読むべきだがこちらの方が一般的なイメージのお金として読みやすいかもしれない。

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    2024年10月09日
  • お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで

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    お金を中心とした日本史であるが井沢先生の基軸はいつも通りでやはり朱子学の副作用について述べられておられた。説明が丁寧で分かりやすいので楽しく読めた。

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    2024年09月16日
  • 逆説の世界史2 一神教のタブーと民族差別

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     逆説の日本史28を読んでいて、逆説の世界史を第1巻しか読んでないことが気になり、第2巻を読むことにしました。やはり井沢元彦の鋭い切り込みは世界史でも生きています。一神教の、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教についてそれぞれの問題について切り込んでいます。
     日本史に比べて、彼の詳細さがこの2巻では抑えられていますので、展開のスピードは速く、わかりやすいのだが、ちょっと物足りないとも感じてしまった。やはり井沢元彦の良さは徹底的に突っ込むところであり、第1巻ではそれなりに突っ込んでいたのだが、今回のテーマはそもそも1冊では無理なテーマだと思うのだが、
     逆説の日本史が終わらないうちに、逆説の世界史

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    2024年09月10日
  • 真・日本の歴史

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    ネタバレ

    2024.7月
    逆説の日本史を
    読んできたので購入
    「おわかりでしょうか?」
    「おわかりですね」
    と本が話しかけてくるので
    「うろおぼえですが..」
    と思いながら読み進めた
    読んでいるうちに
    本の内容が
    思い出されてきて
    面白かった
    長いシリーズなので
    全部が納得する話ばかり
    ではないけれど
    そう考えるのが普通だな..
    は沢山あった本
    それを思い出す
    呼び水的な本だった
    特に最後の方の
    「安土宗論」
    の話はすっかり
    忘れていたけれど
    凄く面白かった
    (信長がジャッジをした
     ..位は覚えていたけれど)



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    2024年08月05日
  • ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、神道、儒教 世界の裏側がわかる宗教集中講座

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    読みやすくわかりやすかった。

    神道の言霊信仰
    「不吉なことを口にすることを憚るせいで、危機管理ができなくなる。」
    は非常に合点がいった。
    日常生活でもよく起きている。
    「〜が死んだら」は口にしづらい。そういうことか!

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    2024年06月24日
  • 逆説の日本史1 古代黎明編/封印された「倭」の謎

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    朱子学の輸入。力で天下と取った覇者と徳で治める王者の区別。徳川は覇者だと言われては困る。王者である天皇から統治を任されていることにしよう。その後、本来の王者たる天皇に仕えるべきという考えにつながる。▼殷(商)は周に滅ぼされ、各地で商売をはじめた。商人と呼ばれるように。『学校では教えてくれない日本史の授業』

    元寇。武士の手柄を軽視する貴族は、あれは神風のおかげだと吹聴し、武士の功績を認めなかった。▼オーストラリアにやってきたヨーロッパ人。見慣れない動物がいたので、原住民に「あれは何という動物か」と聞いた。原住民「カンガルー(私は知らない)」という話は都市伝説。『日本史神髄』

    伊藤・高杉のおか

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    2024年05月12日
  • 逆説の日本史13 近世展開編/江戸文化と鎖国の謎

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    最近は出張なんてしていないので、本当に久しぶりの出張のお供のシリーズである「逆説の日本史」を読んだ。
    井沢氏の説に賛同するか、首を捻るかは別にして、毎回興味深く楽しい本。
    今回は江戸初期。武断政治から文治政治に向かう過渡期であるが、恐妻家の秀忠、人斬りを楽しむ男色家の家光、病弱な家綱。家康の子孫がなんかパッとしない。
    しかし変革者には著者は評価を高くする。信長しかり、綱吉しかり。

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    2024年04月13日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    学者ではアプローチできない方法で、歴史を紐解いていく。井沢さんの、本来はこうあるべきでは、という考察は、非常に納得のいくものです。
    これとは対照的に、学術的な歴史考察のプロセスを見る機会があれば適切な比較ができるのではと思ってます。
    ちょい考えてみよう。

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    2024年02月15日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    ネタバレ

    職場の上司からおススメされました。古代怨霊編です。

    実はだいぶ前に1巻を読んでいました。
    その後続かなかったのは、面白かったのだけど、著者の、史料至上主義である主流の歴史学者への批判が多すぎてちょっと疲れた・・・その間にマイブームが去ってしまった、という感じです。

    この度久々に著者の本を読んだら、やっぱり主流の歴史学者たちへの批判が多かったのですが、今回は本来活字として残せないようなレアな講演会を聴いたような面白さを感じました。

    この印象の差はなんだろう?
    本書の扱った時代は聖徳太子から桓武天皇あたりの、私が歴史上一番好きな時代なので、既にたくさんの方が様々な説を唱えていることを知ってい

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    2024年01月04日
  • 【カラー】コミック版 逆説の日本史 戦国三英傑編

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    これも面白かった。
    浄土宗や天台宗、日蓮宗など、戦国期の宗教との対立など、それらを徹底的に軍事的にはぶっ潰したなどやはり信長好きに偏りはあるものの事実だけでない当時の人たちの思想が思い浮かぶところがいい

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    2023年12月10日
  • 英傑の日本史 浅井三姉妹編

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    浅井長政の三姉妹、
    茶々、初、江
    茶々は豊臣秀頼の母、
    江は徳川家忠の妻、
    歴史に名を残した彼女らの人生、面白かった。

    初の主人、京極高次、有名ではないが、蛍大名と揶揄されながらも実は勇猛で凄い人だったよう。

    そしてこの本のクライマックスには、
    徳川三代目将軍、徳川家光の母は実は江ではないという推察が見える。
    これ筋が通っていて(ように思える)、人に話したいレベル。
    もう一度読んでもいいかな。

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    2023年11月29日
  • お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで

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    お金に絡めた日本史の話。
    日本史は得意では無いけど井沢新説が面白く納得感が多かったのでほかも読んでみよう。

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    2023年09月24日
  • 逆説の日本史2 古代怨霊編/聖徳太子の称号の謎

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    聖徳太子の名前とは。玉虫厨子が、捨身ストーリーを入れていること。そして国宝に捨身モチーフは他になく、日本では稀。また、徳という字を皇族の怨霊鎮魂にしているという帰納的な事実。
    天武天皇が日本書紀を編纂するため、都合の良いように書いた可能性について。唐の遠交近攻から見えてくる、朝鮮半島との関係。外交、スパイ、そして天智天皇の死。
    天平時代の呪い。大仏殿という鎮魂。
    結局、この国では本来の仏教は魔改造されて怨霊鎮魂の方法になること。そして天智系の桓武天皇が呪われた奈良の都を捨てること

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    2023年09月06日