井沢元彦のレビュー一覧
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内容は日英同盟後の日露戦争あたりの内容。ただし前半は明治維新以降の文化(言葉や演劇、歌など)の歴史が詳しく書かれており興味深くもあり、かなり長いとも思った。後半はやはりロシアと日本の関係を思い出すには十分な内容。現在の日本は平和を推進する国として抗戦的な考えは一切受け入れられないが19世紀初頭は全く違った。欧米はアジア人を下に見ていたし、植民地にし放題だった。またアジアで力を合わせて対抗しようにも当時の中国、朝鮮は朱子学に毒され近代化できず全く頼りにならない。そんな中ロシアはルール度外視で露骨に侵略を続け日本に迫った。これに対して外堀として満州を内堀として朝鮮を手に入れた日本は侵略というより
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Posted by ブクログ
逆説の日本史シリーズでお馴染みの井沢氏による本で、最近本屋さんで文庫本化されているのを見つけましたので読みました、単行本は2019年頃に出ている様ですね。
今まで彼の本は何冊も読んできているので、読んでいて納得することばかりです、やはり日本人というのはこうなのだな、と思ってしまいます。良い面も悪い面もある、これが特徴なのでしょうね。
以下は気になったポイントです。
・聖徳太子の憲法十七条(604年制定)における第一条、「みんなで話し合って物事を決めれば必ず正しい」そして、十七条(最後)には「重大なことながは一人で決定してはならない、必ず多くの人々とともに論議すべきである」と言っている、重 -
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読もう読もうと思っていたけど、なかなか縁のなかった日本史推理エッセイ集。近所の怪しげなDVD屋で50万円で売られていたので、まず1巻を購入。さすが乱歩賞受賞の井沢元彦さんの著作だけあって、学術書の雰囲気はなく、娯楽性の高いエッセイ集でした。個人的には歴史推理モノは好きで、「隠された十字架」(梅原猛)、「成吉思汗の秘密」(高木彬光)、「時の娘」(J・ティ)は夢中で読みました。本作も時間を忘れさせてくれました。
本書はもともと「週刊ポスト」(小学館)が平成4年から続いている連載。ある程度、内容がたまると単行本として刊行され、現在26巻「日露戦争と日比谷焼打の謎」が発行されています。
本書で井沢