井沢元彦のレビュー一覧

  • 言霊――なぜ、日本に本当の自由がないのか

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    ネタバレ

    日本人は未だに言霊に支配されている、という趣旨の日本人論は今までも結構見聞きしたことがあったので、それ自体は目新しくもなかったんですけどね。

    でも、こういう風にきちんと日本史を研究している人が一冊の本に纏めたものを読むと、やはり芯が通っている印象を受けますね。今まで断片的にのみ耳にしていた日本人論が根っこから理解できる感じです。

    この言霊論に非常に共感できるものがあるのは、僕自身も小説書きという趣味では言葉を用い、仕事でも営業のための言葉を用いていたという経験もあるからだと思います。

    また、つくづく内実を重んじない日本人の形式主義は問題だなァとぼんやり考えていた所だったので、これも僕の中

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    2012年04月02日
  • 言霊――なぜ、日本に本当の自由がないのか

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    目に見えない縛りや考え方に気づかされる名著。
    憲法議論や自衛隊、貴族と百姓など。
    言葉のもつ役割はコミュニケーションだけではなかったと気づかされる名著です。

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    2010年05月17日
  • 井沢式「日本史入門」講座(2) 万世一系/日本建国の秘密の巻

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    天皇家のルーツを探ろうとする1冊、この巻で刺激を受けたのが、天皇の名前、謚号です。

    この謚号があたかも現役時代の名前のように錯覚していましたが、基本的にお亡くなりになられてから学者たちが集まり、ふさわしき名前を付けたということでした。そしてその名前に込められたメッセージがあるということでした。

    それを研究したのが森鴎外であり、その研究の中で、驚いたんですが、天智天皇と天武天皇の関係について、蘇我氏を倒した天智天皇は、ある意味英雄のように思ってしまいましたが、その謚号に託された意味はあまりに悪く、また、天武天皇との関係においては、中国の殷から周への王朝交代のような意味合いがこもっていたという

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    2010年04月06日
  • 日本史の叛逆者 私説・壬申の乱

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    ネタバレ

    古代史上最大の争乱といわれる壬申の乱。中大兄皇子と大海人皇子の異父兄弟は、何故それほどまで憎み合わなければならなかったのか。歴史の真相と人間模様を独自の視点で探り、描いた新本格歴史小説。

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    2012年03月21日
  • 逆説の日本史12 近世暁光編/天下泰平と家康の謎

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     日本史に関しては、以前「中央公論」の日本史を読破した。学校の勉強では好きになれなかった歴史も、学業から離れ、趣味として接し始めると、これがなかなか面白いものだった。
     読み物として読めば、歴史上の様々な出来事は、フィクションよりずっと躍動的である。過去がなければ、今の自分もないなどと哲学的なことも考えたりする。
     さて、井沢氏の日本史は、視点がこれまでの歴史通史より多角的で、興味深く読めた。もちろん、第1巻から通読している。ちょっと、歴史学者に対する批判的文章は、鼻につく感じもするが、その辺は読み飛ばしてみると、新しい歴史観がすんなりと入ってくる。
     小説家の手になる日本史は、当然の事ながら

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    2009年10月22日
  • 逆説の日本史5 中世動乱編/源氏勝利の奇蹟の謎

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    今回は鎌倉幕府成立を通して、日本の宗教感、学会の矛盾や憲法問題にまで迫っています。
    頼朝がなぜ幕府を成立できたか、義経はなぜ滅びなければならなかったのか、日本史の「なぜ」を解き明かす筆者の主張には納得の一言。

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    2009年10月07日
  • 英傑の日本史 信長・秀吉・家康編

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    2009/3/30 新大阪のBooks Kioskで購入。
    2013/4/22〜4/27

    戦国時代の三傑、信長、秀吉、家康についての評論。基本的には、井沢さんが、いろいろなところで書いている事の再構成だが、信長の商人としての才能、秀吉の極悪人性、家康の心情など、違った切り口で歴史を垣間見させてくれる。久しぶりに感動した内容。

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    2013年04月27日
  • 天皇になろうとした将軍 それからの太平記 足利義満のミステリー

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    ミステリーでもなんでもなく、普通に積み上げた歴史的証拠
    によって尊氏のとんでもない野望が、時を経て明らかに
    なっただけのこと。
    ミステリーなんてつけたら、小説みたいじゃないか〜

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史11 戦国乱世編/朝鮮出兵と秀吉の謎

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    まるで腫れ物に触るかのような扱いに、いい加減嫌気がさしていたときだったので、全くスッキリいたしました。
    どんな理由だとしても「秀吉は挑戦に攻め込み、そして破れた」ということだけでいいじゃないですか!他になにが一体問題なんですか?
    唐入り関係、むしろ韓国、朝鮮に関わる人は(もちろん中国も)もう一度根本から考え直して欲しいです。

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史10 戦国覇王編/天下布武と信長の謎

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    凄い信長!!ほとんど神だと思っていましたが、本当に神です。
    いままで表面的な活躍のみ伝えられていて、裏に隠れてしまったそもそもの理由が明らかになりました。
    ただ、ただこの本能寺だけは納得いきません(…)
    本能寺は、いろいろですが…

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史9 戦国野望編/鉄砲伝来と倭寇の謎

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    「中華思想」というものを思い知らされました。
    なんでも鵜呑みにはしないようにしてきたけど、これは根底から覆る感じです。ニュースとかがつまらなくなりました(笑)

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史8 中世混沌編/室町文化と一揆の謎

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    戦国を知るにはココから!と思い定めて(本当は全部読みたいんだけどガマンして)8巻からスタートです。
    歴史にハマってからもどかしいと思っていたポイントが、様々突っ込まれていて、溜飲が下がる思いです。室町文化はこれ以降の時代の思想に深く関わっているので、美術史好きの方などにもおススメかと思いまする。

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史11 戦国乱世編/朝鮮出兵と秀吉の謎

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    ただただ面白いの一言につきる。

    日本史の好きな時代はという質問があったとすると、幕末や戦国時代などといった答えは多くあるだろうが、古代という人はほとんどいないのではないだろうか。

    教科書にしても年数的には非常に長いのにページ数にすると非常に短い古代史を分からないことも多いが、それが故に古典や試料、当時の時代背景などを基に分析している。

    日本における日本書紀、古事記から考えられる日本の成り立ち、オオクニヌシからアマテラスへの国譲り見られる神話の作られ方

    日本が『和(わ)』とよばれるわけ。

    未だに位置が特定されていない邪馬台国の九州有力説。

    天皇子孫が朝鮮半島出身とする仮説

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史4 中世鳴動編/ケガレ思想と差別の謎

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    「六歌仙」と「源氏物語」の謎、推理小説のようでとても面白かったー 平安時代はやっぱりくそみそに言われるなあ… 穢れ思想うんぬんについては顔面に水ぶっかけられたようなそんな 目が覚める思いです。

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史5 中世動乱編/源氏勝利の奇蹟の謎

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    武士の世界が日本を席巻した理由とは?
    源義経の印象が変わりましたー!
    鎌倉幕府第四代征夷大将軍って誰だかご存知?

    ハマります

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史4 中世鳴動編/ケガレ思想と差別の謎

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    日本人の精神性の本質。
    自分の中に見いだせるか?ケガレ忌避思想
    差別を生む、世界でも稀な理由とは?

    ハマります

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史3 古代言霊編/平安建都と万葉集の謎

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    平安京での軍備放棄の意味とは?
    藤原家の政治、言霊とは?
    日本人固有の言霊信仰とは?

    ハマります

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    2009年10月04日
  • 謀略の首 織田信長推理帳

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    これの基となった事件があったのかどうか私は知りませんが、『あり得る』そして『らしい』と思わせる凄い推理小説です。

    ところで本の裏には歴史ミステリーと書いてあるんだけど、これって推理小説だと思うんだけどなあ…?

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    2009年10月04日
  • 逆説の日本史7 中世王権編/太平記と南北朝の謎

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    日本歴史学会に一言あり!な井元さんの逆説日本史シリーズ。50年も混乱が続いた南北朝時代。なのになぜ当時の記録史に太平記というタイトルがついたのか?天皇になろうとした将軍義満の政治家としての力量は?義務教育中の教科書にはほとんど触れられない将軍・義教。かれは信長より先に比叡山を焼き討ちし天魔王と恐れられた将軍だった!恥ずかしながら私も本書を読むまで知りませんでした。小説家が書く歴史ものはとても読みやすく面白いものです。

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    2009年10月04日
  • 天皇になろうとした将軍 それからの太平記 足利義満のミステリー

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    足利義満の陰謀を論理的な推理のもとに描いたもの。リアルだし、おもしろい。歴史って、不思議ですよね、ホントのトコは誰にもわかんないものを推理していく作業ってチョット面白そう。
    逆説の日本史で有名な井沢さんの作品。

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    2009年10月04日