酒寄進一のレビュー一覧

  • 夏を殺す少女

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    ここのところ立て続けてヨーローッパ・ミステリーを読んでいまして、酒寄氏翻訳本の一冊の本作を読みましたが、直前の「白雪姫には死んでもらう」よりもハマリました。
    読んでいる最中、本当に主人公と同じように胃液が上がってくるような不快な場面もありましたが、筆致に引っ張られるように一気読み。この作者の次作を欲しいものリストに入れました。

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    2014年10月05日
  • 白雪姫には死んでもらう

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    確かに人間のおぞましさが紛々としている感じ。加害者も被害者も事件の現場も関係者もすべてが同じ輪の中で、それゆえいろんなものが凝縮されてしまっているような。それにしても、一作目から読みたい!

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    2014年09月23日
  • 白雪姫には死んでもらう

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    オリヴァー&ピアコンビの二作目。
    短い単元ごとに時系と視点が変わる独特の物語進行。
    「深い疵」を読まなければ、手に取らなかったかもしれない本。タイトルだけで敬遠しない方がいい。

    ところ変われど人が死に物語がはじまり、犯人が判明し帰結するのだが、わかっていながらもこの作者のミステリーに心底ハマってしまうのは、物語に手加減をしないリアリティなのかもしれない。不幸はどこまでいっても不幸なのが現実だし、憎悪は負の連鎖を招き、人間はどこまでも欲深く、恐ろしい。そしてそれを詳らかにする側の警察でさえ、ただ一人の、「人」なのだと気付かされる。そのリアリティは人の繊細で複雑な側面を観察し徹底的に描くからなの

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    2014年07月03日
  • 夏を殺す少女

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    スピード感があって面白い。特にに後半の展開はまさに手に汗を握るような迫力がある。洋物にしては読みやすいなと思ったら、シーラッハと同様酒寄さんの翻訳だった。
    それにしても、ヨーロッパのこの手の犯罪がテーマの作品は読んでいてとてもやるせなくなる。やはり社会が病んでいるのだろうか。

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    2014年06月11日
  • 黒のクイーン

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    ネタバレ

    「夏を殺す少女」で鮮烈な日本デビューを飾った作者による傑作ミステリ。
    行方不明になった保険会社の女性調査員を探す依頼を受けたホガートがプラハで連続殺人事件の調査をしている女性私立探偵と知り合い、その事件にも巻き込まれて行く。
    先に挙げた「夏を殺す少女」と比較すると、ジックリと物語が展開するイメージだが、まどろっこしさなどはなく、謎が謎を呼ぶ展開は先を読む手を休ませない。
    「夏を〜」と共通する点といえば、主人公が身体的にハンディとなるものを持っている点や主人公とともに活躍する女性にトラウマとなるような過去がある点、二人が謎を解決するためには手段を選ばない行動をとる点が挙げられる。これらの要素は決

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    2014年03月02日
  • 夏を殺す少女

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    ネタバレ

    オーストリアの作家アンドレアス・グルーバーの本邦デビュー作。一気読み必至の佳作。
    なんでもない事故のために窮地に陥っていた叔父を助けるために、その案件に関わっていたエヴェリーンは、同じようになんでもない事故だと思われていた案件にも同じ少女の姿が映っている映像があることに気づく。
    一方、精神病院に入院歴のある子供が自殺している案件で不審な注射の後を見つけ、殺人ではないかと疑いを持ったヴァルターは、その犯人の後を追うように捜査を始める。
    一見、なんのつながりもない事故、あるいは自殺にまつわる、二人の視点で物語が展開する。いずれも心に傷を持ち、一方では真実のために脇目も振らない活躍をする。エヴェリー

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    2014年02月25日
  • 夏を殺す少女

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    ドイツのミステリで、舞台はヴィーンとドイツ各地です
    関係のないところで起こった殺人事件を別々に追う、弁護士と刑事、それが一つの点に繫がります、児童虐待(性犯罪)被害者、加害者を巻き込んだ殺人事件です
    テーマはとんでもなく重いものですが、昨日は一気読みをしてしまいました、読後感は意外と爽やかなところは良いですね ミ(`w´彡)

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    2013年10月08日
  • 夏を殺す少女

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    ネタバレ

    酔っ払ってマンホールに落ちた医師、山道から転落死した市議会議員。現場に現れる謎の少女の存在に気がついた弁護士のエヴェリーン。同僚弁護士でゲイのホロスペックの転落死。事件にぎもを持ったエヴェリーン。精神病院での少女の自殺事件に疑問持ったヴァルター。監視カメラに映った白髪の男。自殺した少女の生い立ち。児童虐待。過去に謎の死をとげた少年、少女。15年前にフリートベルク号のクルーズで起きた事件。エヴェリーンとヴァルターの捜査が繋がり事件の全貌が。

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    2013年07月22日
  • カスパー・ハウザー あるいは怠惰な心

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    本の帯に書かれていた「ドイツ史上最も謎に満ちた人物、そして未解決の暗殺事件」という文章に惹かれ、どういうことだろうと関心をもって読み始めた。タイトルの「カスパー・ハウザー」は、少年が保護されたときに紙に書いた名前である。少年は長らく幽閉され、水とパンだけを与えられて生き続け、ある日突然に謎の男に連れ出され、街中で置き去りにされ保護される。人との触れ合いの経験もないなか、未知の世界にとまどう。彼を理解しようと謎めいた出生の秘密を明らかにしようとするが、どれも徒労に終わる。高貴な出であるが、存在そのものを隠し通す必要があるのでは?と人々は邪推する。謎の集団に襲われ、殺されかけるが、生き延びる。人々

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    2026年03月23日
  • カスパー・ハウザー あるいは怠惰な心

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    カスパーハウザーが一体何者だったのか疑問のままだった。 当時のヨーロッパは孤児は珍しくなかったと思うが、何故彼だけに焦点が当たったのだろうか。

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    2026年03月19日
  • 怪物を捕らえる者は

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    ネタバレ

    2026年の9冊目は、ネレ・ノイハウスの「怪物を捕らえる者は」です。オリヴァー&ピアのシリーズ11作目となります。相変わらず辞書のような厚さで、読み応えが有ります。登場人物もかなりの多さです。
    ラストで驚きの展開が待っており、シリーズのターニングポイントになると思います。
    娘の初めての一人暮らしに伴うゴタゴタが重なり、かなり時間がかかってしまいました。
    16歳の少女ラリッサ・ベーレフェルトの殺害に伴って、犯罪被害者の遺族達による私的制裁組織の存在とその暗躍が明るみに出ます。組織は、法曹界や警察内部、オリヴァーとピアの所属するホーフハイム刑事警察署捜査11課内部にも及んでいました。誰が裏切り者な

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    2026年03月20日
  • カールの降誕祭

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    ネタバレ

    短編が3本。
    シーラッハの余計なものを削ぎ落としたシンプルな文体から、男たちの孤独と抑圧された狂気がまざまざと感じ取れた。どの男たちも「善良」であったのに、まさに薄氷の上を歩く人生。次の一歩でそれぞれが氷の下に堕ちていった。
    絵本くらいの厚みしかないのに濃密な一冊。
    3人の哀しき人生を覗き見た。

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    2026年03月13日
  • 17の鍵

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    ベルリン大聖堂の丸天井に女性牧師の死体が吊り下げられていた。トム・バビロン刑事は遺体の首に17と刻まれた鍵が掛けられているのを見つける。トムは少年の頃に川底で見つけた死体のそばにあったのと同じ鍵。当時その鍵を妹に貸したところ妹が行方不明に。以来トムは仕事の傍ら妹の行方を探している。事件を追ううちにトムは…。

    なんとも猟奇的な出だし。なぜこんな殺され方をするのか。1998年のトムの過去と2017年の現在の事件が交互に語られる。この過去の過ち、妹のこと、家族のこと、トムはいくつもの秘密を抱えている。トムと組んで捜査をする臨床心理士のジータは良い役割を演じるが彼女もまた秘密を抱えている。

    「秘密

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    2026年03月09日
  • 19号室

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    バビロン刑事シリーズ第2弾。『17の鍵』の続編。市長の娘が殺される場面が映画祭で放映され事件映像内の壁に残されていたのは「19」。トムも相棒の臨床心理士ジータも自分の暗い過去への繋がりへの復讐へと。前作より楽しめたのに第3弾はまだ未発刊。待ってます。

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    2026年03月08日
  • 17の鍵

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    ヨーロッパのミステリーらしく、暗く陰湿な空気感、最後の最後まで謎を追う展開
    面白く次作も読もうと思うが、ちょっと遠回りが多いような…登場人物も多く読むのが面倒…

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    2026年02月28日
  • コリーニ事件

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    『コリーニ事件』

    この小説を読み終えた後、読者は深いため息をつくことになる。
    シーラッハの長編はこの作品が初めてである。わたしもまた、深いため息をついた。

    法と個が交わる難しい状況が描かれている作品だと、前提条件としてわかっていたが、読み進めていくうちに、更には社会や歴史も深く交わっていることがわかっていく。


    「わたしは法を信じている。きみは社会を信じている。最後に軍配があがるか、見てみようじゃないか」

    そして読み終わった後には、真実を解き明かすことそのものが個にとっては正義ではないのかもしれないという気持ちになる。


    「マッティンガーはわずか2時間で、コリーニの父をもう一度殺した

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    2026年02月25日
  • 黒のクイーン

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    プラハの展覧会に貸し出した絵画が焼失した…ところがその絵は偽物
    本物の絵画を探すためプラハに調査員を派遣するが、行方不明になる
    本物の絵画を探すため、また行方不明になった調査員を探すため、保険調査専門探偵のホガートは、プラハに飛ぶ…
    しかしそこで彼は、猟奇的連続殺人事件に巻き込まれることになる…

    プラハを舞台にしたミステリーは珍しいと思い手に取った
    プラハはかつてユダヤ人のゲットーだった場所として知られ、作品にもそれが関わってくる
    もちろんプラハには行ったこともないが…登場人物たちと一緒に巻頭にある地図を見ながらプラハの街を行ったり来たりしている気分だった…(笑)
    登場人物がなかなか個性的で

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    2026年02月23日
  • コリーニ事件

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    感情を込めない淡々とした文章に戦争が及ぼす次世代への影響、法律の歴史、戦犯の別の側面などドイツが舞台ではありながら、どの国でも考えるべき問題が取り上げられています。

    ページ数も登場人物も少なめです。心情もあまり語られないし、登場人物たちの行動から推しはかるという描写が多いです。

    著者の祖父が元ナチスのユーゲント指導者だったという背景が作品に多いに影響していると思われます。この著者だからこそ描けた小説なのだと思います。最後の1ページが心に残ります。

    実際にドイツの政治を動かしたとも言われる社会派小説。日本だったらどうでしょうね?自国の戦犯の話って自分も責められているようですごく辛い。ドイ

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    2026年02月20日
  • 悪女は自殺しない

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    登場人物が多く名前も覚えにくく時間がかかってしまった。文章自体は読みやすく最後の二転三転する展開も良い、面白かったので別の作品にも期待。

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    2026年02月19日
  • 死体は笑みを招く

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    終盤で二転三転、伏線回収しながら結末に向かう終盤は圧巻、読後はとても満足度が高い。ただ読んでる途中は人の名前が覚えられずきつい、登場人物が多いのと内容詰め込みまくるからこんなに覚えられないのか?

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    2026年02月19日