酒寄進一のレビュー一覧

  • 犯罪

    Posted by ブクログ

    精神科をやっているからかもしれないけど、こういうことは本当にありうるし、現実でも息を飲むことがある。それをミステリーに変えて商品化した本としてはすごいとおもう。りンゴねぇ。

    0
    2021年12月03日
  • 母の日に死んだ

    Posted by ブクログ

    待ちに待ったネレ・ノイハウスの新作。
    事件の原因などの陰湿な導入は、作者らしさに磨きがかかり、綿密だった!
    冒頭と挿入のエピソードの惑わせ方が良かった。信じてる読み手を本当に惑わせてくれる。
    シリーズを読んだ人なら、本作の深い湿度の事件の発端が、映像として今までの作品以上に脳内に表れるのではないでしょうか?
    取材力というか、編集者さんの力というか、今のテクニカルな手法も絡めてつつ、問題提起を書く作者のメッセージが作者らしく力強い。これは過去No.1。導入と表現とロジックの妙が生きている。
    オリヴァーでは無く、今回の主人公はピア、そして強くならざるを得ない女性達だから、最後はあんなにハリウッド的

    0
    2021年11月17日
  • 弁護士アイゼンベルク 突破口

    Posted by ブクログ

    いやあ、良かった。ドイツものは日本で読むのは難しいけど、これは読みやすいし、楽しい。謎解きも良いです。

    0
    2021年11月07日
  • 森の中に埋めた

    Posted by ブクログ

    オリヴァー&ピアのシリーズも8作目。
    重厚な部分と、生き生きと親しみやすい部分を兼ね備えたシリーズです。
    前作「生者と死者に告ぐ」はミステリとして枠組みがユニークで、スピーディな展開と感じました。
    今作は、オリヴァーの過去に関わる、シリーズ中でも重要な作品です。
    こういう展開になることを見据えて書かれていたシリーズだったのだなあと認識を新たにしました。

    オリヴァーは、主席警部。
    長身で男前の、性格もなかなかいい方の50代。
    少し年下のピアは部下で、相方、金髪で明るい性格。恋人というわけではないのですが、夫婦よりも一緒にいる時間が長いほどでもあり、信頼し合う間柄です。
    キャンプ場でトレーラーが

    0
    2021年10月13日
  • バンビ 森に生きる

    Posted by ブクログ

    バンビ、
    子供の頃、ディズニーの絵本を持っていて、
    その可愛さが大好きだった。

    でもすっかり絵本の内容も忘れてしまい、

    本物のバンビは、ただただ可愛いだけなんかじゃない、森に生まれ落ちたノロジカの、
    とても美しくて、厳しくて、尊い一生の物語だった。

    人間の卑怯さと
    古老のかしこさ。


    ここからネタバレ
    好きなセリフ
    「アイツとわたしたちには差などありはしない。わたしたちとおなじなのだ。なざなら、アイツもおびえ、苦しみ、なやむからだ…。」
    「しっかり生きるのだ。」

    0
    2021年09月26日
  • 穢れた風

    Posted by ブクログ

    新刊「森の中に埋めた」も読んだ後で、本作を読んだ。シリーズの中でずば抜けて面白かった!
    二転三転される伏線や、途中のモノローグが結びつく気持ち良さが格段にあった。ロジックが合わさる様で、でも交錯しない見せ方が面白かった。
    完璧な悪者も完璧な聖人も居ない。
    人間ドラマに溢れたミステリー。
    スッキリ解決するミステリーを好む人には向かないかも知れない。
    オリヴァーしっかりしてなさ過ぎも面白かった。

    0
    2021年09月09日
  • ベルリン1919 赤い水兵(下)

    Posted by ブクログ

    だんだんと不気味さを増していく国内情勢。ヘレの周りでも友達や教師、そして両親の様子が変わっていく様子が描かれこちらまで不安にさせる。幼い妹と弟の世話をしながら翻弄されるヘレが本当に可哀想で、革命にかまける両親には怒りの感情を覚える。次回は主人公が変わるらしいので、楽しみ。

    0
    2021年08月31日
  • ベルリン1933 壁を背にして(上)

    Posted by ブクログ

    1933年のドイツ。15歳のハンスの身の回りで起きる出来事がどれも不穏な空気を帯びている。
    支持する政党により家族や友達との関係に亀裂が入る。貧困。淡い恋心。ヒトラー、ベルリン、ドイツを多面的に理解することができそうな気がする。

    0
    2021年08月20日
  • 森の中に埋めた

    Posted by ブクログ

    ネレ・ノイハウスは初めて。
    マジめっちゃ面白かった!
    犯人が読み終わる間際まで分からない展開がたまらない。読み終えるのが勿体なく感じた。
    文章もキャラも、そして作者が伝えたいメッセージも濃く深くて良かった。
    良いミステリー、というよりホント良い本に出会えた読書時間だった。

    0
    2021年08月13日
  • デーミアン

    Posted by ブクログ

    50年ぶりに読んだ。全く忘れている。少年向けの簡略本だったのかもしれない。ドイツの作家だとは思っていなかったのかもしれない。ドイツでもこの本のことは全く頭に浮かばなかった。光文社版は文字が大きくて読みやすい!新聞で青年期に読む本だと書いてあった。

    0
    2021年07月09日
  • バンビ 森に生きる

    Posted by ブクログ

    温かくて残酷で強くて、とても良かった。子供の頃にディズニーの絵本を読んだ記憶があって、火事はいつ起きるのかと思ったら火事は起きないし、いい意味で度々期待を裏切られて、そこが期待どおりでとてもいい本だった。強くて美しい。

    0
    2021年06月01日
  • デーミアン

    Posted by ブクログ

    インド哲学や東洋哲学に最近心を奪われており、尊敬するヨガの先生がヘッセとくにデミアンを勧められており読みました。善悪が同居する神が出てきたりと、対となる二つのもの(善と悪、光と闇のように)を平等にとらえるインド哲学の考え方が根底に流れる物語でした。デミアンをはじめ、デミアンの母エヴァ夫人、ピストーリウスなどこの哲学に関連する登場人物たちとの関係を通して主人公のシンクレアが自身の哲学を深めていく。大好きな一生大切に読んでいきたい一冊になりました。

    0
    2021年05月27日
  • デーミアン

    Posted by ブクログ

    この本を通して読むのは初めてのことではありません。
    大昔にふとしたきっかけで手に取って、私にとって最も大切なもののひとつになった本です。
    文章そのものに漠然とした大きな時間が内包されていて、本を読んでいる間に時間が過ぎるという当たり前のようなことの中にそれ以上の時間、人生といっていいようなものを感じ、その荒波にひと息に流されるという貴重な経験をすることのできる一冊です。
    私が個人的に尊敬していて、心から好きだと思っている人を彷彿とさせる節があり、最近ちょっと読むのを苦しく思っていましたが、昨日なんとなく手に取れるような気がして、また読み返してしまいました。
    面白い本とか、考えさせられる本という

    0
    2021年05月12日
  • デーミアン

    Posted by ブクログ

     私は、自分を壊してまで自らの心を覗き込んで、向き合って、探究する必要はないと思っているけれど、たとえ苦くて辛くても自分と向き合う時間はかけがえのないものだなって、改めて思わせてくれた小説。

     ぱっぱと読んじゃうのには勿体なくて、少しずつ少しずつ読んでいくのがいいかなって、個人的には思った。

     自分の思想と合うか合わないかは別として、人が普段鍵をかけて奥底に沈めている部分に揺さぶりかけてくる、素晴らしい本だと思う。無視しようとしても、なんとなく無視できない、鮮烈な印象を残す本。ただ書くのが上手いとか、ストーリーが面白いとかっていうんじゃなくて、魂を削って、全部曝け出して、痛みを強さに変えて

    0
    2021年04月29日
  • 生者と死者に告ぐ

    Posted by ブクログ

    オリヴァー&ピアのシリーズ、第7作。
    ドイツのミステリです。

    オリヴァーは主席警部で捜査のリーダー。ピアは恋人ではなく、仕事上のパートナーです。
    散歩中の女性がライフルで遠くから射殺される事件が起きた。
    ピアは夫と休暇旅行に行くはずだったが、人手不足の時期に難事件が起きたのを案じて取りやめる。
    次々に射殺事件が起きるが、被害者は誰も恨まれるような人柄ではなかった。
    捜査は難航するが…?
    思いがけない事件の描写がシャープで、ミステリとして興味を引く内容。

    オリヴァーは離婚後、幼い末娘を可愛がって、ようやくだいぶ落ち着いた暮らしに。ただし、今の交際相手とはどうも仲が深まらないので別れを考えてい

    0
    2021年04月16日
  • 悪しき狼

    Posted by ブクログ

    「刑事オリヴァー&ピア」シリーズ第六弾。読み始めたらぐいぐいと引っ張られていく展開。事件が事件だけにつらくなるような描写もあるけれど、面白さは抜群。ひとつひとつが少しずつ繋がりだしていくその描きかたが本当にうまくて全体が見えた時の鮮やかさは素晴らしい。続刊も早めに読もう。

    0
    2021年03月27日
  • ベルリン1945 はじめての春(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終わってしまった・・・ベルリンロスで呆然としています。
    この3部で、またハンスに会えることを期待して「実はハンスが生きていた」っていう展開を願っていたのだけど。ずっしりとした喪失感を味わいました。
    激動の中、ぶれることなく信じることを守った人。大勢の中に呑まれ、力あるものを信じ込まされた人。戦争が終わって、価値観がひっくり返る様は日本の戦後も一緒だと思いました。

    一生本棚に置いておきたい本に出会ってしまった。

    0
    2021年03月17日
  • ベルリン1933 壁を背にして(上)

    Posted by ブクログ

    読むまでは、外国の歴史上の事だと思っていたし、ナチを支持する人なんて悪人ばかりだと思っていた。だが…どのようにしてあの惨劇が普通の労働者の中で進行していったのか、ドキュメンタリーを読んでいるようだった。

    0
    2021年03月16日
  • ベルリン1933 壁を背にして(下)

    Posted by ブクログ

    この前の赤い水兵では、栄養不足で衰弱し「この子は生き延びることができるのか」と思ったあの小さなハンス坊やが15歳に成長して登場。先が不安定な労働者として働きつつ、ヘレの信頼できる同志になっていく。まだ15歳なのに・・・。日毎にナチの力が増大して、圧力と暴力で追い詰められていく様に胸が押しつぶされそうでした。信じるものを変えるのは難しくない。自分で考える方がずっと難しいというフレーズが刺さってきました。強いものに巻かれて行き着いた先がナチスドイツ。ハンスの周りの人々の先が気になってなりません。

    0
    2021年02月23日
  • テロ

    Posted by ブクログ

    戯曲なので、読みやすい。逆に読みにくいと感じる人もいるかもしれません。
    有罪か無罪か。正義なのか、命の選別なのか、とても難しい問いかけに明確な答えはありません。考え続けるしかないのです。
    そもそも、発端はテロ行為です。如何なるテロ行為も許すまじ、神の名の下であっても!という著者の思いに共感しました。

    0
    2021年01月14日