酒寄進一のレビュー一覧
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読み応えありの、ドイツリーガルミステリ。
女子大生の猟奇的な死体が発見され、元大学教授のホームレス・ハイコが逮捕されます。
弁護士のラヘル・アイゼンベルクは、ハイコの友人のホームレスの少女から彼の弁護を依頼されますが、なんとハイコはラヘルの元彼で・・・。
息もつかせぬ、先の読めない展開で一気に引き込まれます。
中盤まで女子大生の猟奇殺人事件の件と、コソボから逃亡してきた母娘が大ピンチに陥っている様子が交互に展開されるのですが、これらの要素がどう繋がっていくのか・・・二転三転するプロットに続きが気になりすぎてページを繰る手が止まらん!という感じです。
いかにも“バリキャリ”なラヘルのキャラも -
Posted by ブクログ
面白いものは面白いんだなぁ~
ヴァルナ―とクロイトナー
絶妙の緊張と緩和、あっという間に読み終わってしまった。
この物語は酔っ払い警官のクロイトナーが偶然死体を見つけるところから始まり、そして最後も……。
苦労して犯人を絞りこんでいくヴァルナ―、直観で行動するクロイトナー
で、この2人はチームでもバディでもない。え?なにそれ!
ドイツの警察小説ということで読み始めたが、いい意味で裏切られた。
愛と人生とトラウマを帰納法で証明しようとするシュリンク
犯罪心理を因数分解で明らかにしようとして、結果「わからない」とするシーラッハ
こんな人ばかりと思っていたら、こんなミステリ小説もあるんだって感 -
Posted by ブクログ
ドイツ南部ミースバッハ郡の小さな湖で、厚く凍りついた湖面の下から16歳の少女ピアの死体が発見された。謝肉祭のプリンセスのようなドレスを着て、口の中には数字の書かれたブリキのバッジが押し込まれていた。
第一発見者のクロイトナー上級巡査は自身が手柄を立てようと躍起になるが、ミースバッハ刑事警察署に特別捜査班が立ち上がり、ヴァルナー捜査官が指揮を執ることになる。
捜査が進む中、新たに13歳のゲルトラウトの死体が見つかった。現場はなんとヴァルナーの自宅の屋根の上。
ピアと同じようなドレスを着て、口の中からは数字の書かれたバッジが見つかった。
捜査線上にピアの通う学校の教師が容疑者として浮かぶが、70 -
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戦中日記第四弾。高見順「敗戦日記」、「大佛次郎敗戦日記」、「吉沢久子、27歳の空襲日記」の次にお読みください。1945年5-6月の日記。ここで、初めて田辺聖子の日記が登場して、大阪空襲を語る。更には、ケストナーにとってはヒトラー死亡が確定して、ドイツでの「内的亡命」が終わりを告げるのである。また、高見順たちの鎌倉文庫は予想外の好調を示した。
エーリッヒ・ケストナー(1899-1974)。「エミールと探偵たち」「飛ぶ教室」などで、既に著名な児童文学作家であり、詩人で脚本家であった。翻訳者の酒寄氏は、ドイツ文学者は迎合者、亡命者、内的亡命者の3つに分かれたと書いているが、ケストナーは3番目の内的 -
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豪華客船は、カジノ、シネマ、バー、カフェ、ありとあらゆる娯楽や施設が整った小さな町のようだ。
ただしそこには警察だけがない。
23ーそれは毎年客船で消える乗客の数。
原題はPASSAGIER23(直訳:乗客23)で、やはりこちらのほうがしっくりくる。でもパっと見た時のインパクトは邦題のほうですね、でも中身読むとしっくりこなくなる。
でまぁそんなことはどうでもいいのであって、面白かったです。
きなくさいオープニング、囚われているらしい女性の独白と、とてもヴィジュアルに訴える刺激で、あっという間にすいこまれてしまいます。
妻子を失いイカれてしまった潜入捜査官・マルティン・シュヴァルツが主人公。
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Posted by ブクログ
小説とルポタージュの境目を漂い、不思議な読書感を味わう。
作者は弁護士という職業から見た、様々な刑事事件を小説にしたという。
(守秘義務から実際に担当した内容は用いていないとあとがきにあったけど)
そこには大掛かりな組織犯罪や陰謀もなく、サイコキラーなどの強烈な犯罪もない。
一歩逸れれば誰にでもありうるところから、「少し」異常な犯罪に至る状況を淡々と描くことで、かえってその人物の心情を読み手に想像させる、または、時には読み切れない状態で謎を残す。
読者は、そのあやふやさもまた現実であろうことと、感じとることになる。
日本の裁判判例は、ネットで内容を検索することができる。
かつて、仕事上の