【感想・ネタバレ】急斜面のレビュー

あらすじ

ドイツ推理作家協会賞新人賞シリーズ最新作!

違法を覚悟でおじの遺灰を撒くべく、クロイトナー上級巡査はスキーシーズンのヴァルベルク山へ登った。山頂近くのレストランでベジタリアンを自称するダニエラという女と出会い、その後二人はスキーを履いてともに下山することになった。夜が迫っていた。
上級コースを滑り降りてしばらく経つと、月を雲が覆い隠し、辺りが闇に包まれた。ゲレンデを外れた二人はやがて夏のハイキングコースに迷い込み、雪の積もったベンチを見つける。そこに雪だるまが座っていた。
クロイトナーが雪だるまの膝の辺りをはらうと中からスキーパンツが現れ、続けて上部の雪を除けると全身が現れた。天を仰ぐような姿で女性が雪まみれになってベンチに座っていた。
クロイトナーの制止を聞かず死体に近づいたダニエラは、死んだ女のスキージャケットを探って鍵の束を取り出すと、冬の夜をも凍らせるような悲鳴を上げた――。

ミースバッハ刑事警察の首席警部ヴァルナー(ただし寒がり)と、はみ出し巡査クロイトナーの迷コンビで人気のシリーズだが、今作は特にクロイトナーの面目躍如たる逸脱行為が事件に大きくからむ。ドイツ推理作家協会賞新人賞受賞シリーズ、待望の第4弾!

(底本 2023年2月発売作品)

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Posted by ブクログ

このシリーズは、最後に驚くような展開をする様にしたのかな。

シリーズ1作目は、そこまでサイドに驚く展開があったとは思わないんだけど、だんだん、最後の最後に、驚くような展開を示すようになってきた気がします。

著者が、元々放送関係の脚本家であったという経歴もあり、作品には、なにかそこかしこ“映像化された際にはこうなりそうだな”という描写がある印象です。

映像化されると面白そうです。

0
2024年06月30日

Posted by ブクログ

クロイトナーシリーズ4作目。いつもブレーキでポンコツのクロイトナーが今回はめちゃ働いていて、ミステリーとしてもストレスなく読めた。「働く」とは言え性格は変わる訳ないので、それがエンタメミステリとしても笑いがあって面白かった。

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2023年03月09日

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