酒寄進一のレビュー一覧

  • 友情よここで終われ

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    オリヴァー&ピアシリーズ。今回は出版社が舞台の殺人事件。複雑な人間関係を紐解き、過去の事故や自殺の真相も明かされる。最後まで気が抜けない展開のため、特に後半は一気読みしてしまう。
    ピアの元夫ヘニングがミステリー作家となり、過去の事件を作品にしているのは面白い。最後はほっこりするシーンで、事件の残虐さを忘れさせてくれる。

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    2024年10月08日
  • 犯罪

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    「さあ、櫂を漕いで流れに逆らおう。だけどそれでもじわじわ押し流される。過去の方へと」

    「物事は込み入っていることが多い。罪もそういうもののひとつだ」

    ・様々な原因があって人は罪を犯してしまう。自分が今犯罪者にならずにいるのは、幸せなのだと気づいた。作者の言っていた通り、幸運に恵まれさえすれば何も起こらない。幸運に恵まれさえすれば。

    ・特に3つ目のチェロの話が好きだった。
    幸せになろうとしても、押し流されてしまう。彼女が罪を犯さずに幸せになれる方法が思いつかない。

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    2024年09月08日
  • ケストナーの戦争日記 1941-1945

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    「終戦日記」と読み比べると元々書かれていない事をケストナーが加筆している個所が多々ある。グデーリアンの邦題「電撃戦」で書かれている宣伝省次官ヴェルナー・ナウマンから依頼された談話は「戦争日記」では単に彼の発言を引用しているだけだが「終戦日記」ではポーランド人の地主からダイペンホーフを略奪したグデーリアンに代表される当時の国防軍の軍人批判を書き加えているので「終戦日記」は「青い本」こと「戦争日記」を元にした日記体の実録と見た方がいい。「終戦日記」は1961年に刊行されているので1951年に刊行されたグデーリアンの回想録をケストナーが読んで書き加えた可能性はありそうだ。
    邦訳者のあとがきには第三帝

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    2024年09月08日
  • デーミアン

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    「自分を解き明かすことができるのは、他人ではなくあくまで自分だけだ。」

    ヘルマン・ヘッセの代表作のひとつ『デーミアン』です

    うーん、これまた「聖書の壁」
    しかも完全に四方を囲んでいて、蟻の這い出る隙間もない

    当然のことながら、全く意味もわからん 
    けど面白かった
    たまにあるのよ
    全く意味分からんけど面白い
    全く意味分からんときって大抵は面白くないのよ
    だってそうでしょ、意味分からんのだから

    でも、本作は面白かった
    ぜんぜん分からんのに、全部分かったような気もする

    独断的で独りよがりな心中が延々と語られるのに、普遍的で共感できるような気にもなる

    なんだこれは!

    こういう時、いつも実

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    2024年08月30日
  • 悪女は自殺しない

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    ネタバレ

    ドイツの作家、ネレ・ノイハウスの警察小説オリヴァー&ピアシリーズ第一弾。
    邦訳はシリーズ3作目から変則的に始まったため、しばらく様子見してたらいつの間にか10年積読。。。

    オリヴァーの知り合いの高名な弁護士の自殺死体が発見される。時を同じくして、馬専属医師の妻の死体も発見される。妻は周囲の人から相当嫌われていて、誰が容疑者となってもおかしくない。この二つの事件は関連があるのか。。。

    死んだ妻が題のとおり、酷すぎる悪女で。絶対自殺しないだろうと笑。
    非常に読みやすく、スラスラと読める典型的な警察小説。。。。なのだが、登場人物の名前が覚えづらすぎて。馴染みがないためか、登場人物表と行っ

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    2024年07月04日
  • ある晴れたXデイに

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    歪な家族、日常に忍び込む幻想…
    「太った子」は嫌な気配のする女の子と接していくうち、ある事件に遭遇する話。どうなるのだろうと緊張しながら読みました。この作品が1番のお気に入りです。他も面白さと幻想を感じることができる短編集です。

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    2024年07月02日
  • 急斜面

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    このシリーズは、最後に驚くような展開をする様にしたのかな。

    シリーズ1作目は、そこまでサイドに驚く展開があったとは思わないんだけど、だんだん、最後の最後に、驚くような展開を示すようになってきた気がします。

    著者が、元々放送関係の脚本家であったという経歴もあり、作品には、なにかそこかしこ“映像化された際にはこうなりそうだな”という描写がある印象です。

    映像化されると面白そうです。

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    2024年06月30日
  • 母の日に死んだ

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    オリヴァー&ピアシリーズ9作目。孤児院から多くの子どもを引き取り、里親として世話をしていた家庭で主人の遺体が見つかる。捜査の過程でラップにくるまれた3人の遺体も発見された。犯人は徐々に絞られてゆくが、余罪も次々と明らかになる。孤児たちの厳しい現実と、子どもを捨てる女性など、社会の闇を描く。長編だが最後まで気が抜けない。

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    2024年06月18日
  • 黒のクイーン

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    『夏を殺す少女』を読んだのは9年前。大変面白く読んだ記憶はあるが、内容はてんで覚えていない。これも楽しめましたよ。イギリスやアメリカの作品と違い、翻訳に馴染むのが一苦労。エクスクラメーションマークか矢鱈と出てくるし、会話もすっと読めないのがもどかしい。

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    2024年06月13日
  • 友情よここで終われ

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    ネタバレ

    相変わらず一気読み必至のストーリーで、ぐいぐい読み進めてはいたのですが、今回はちょっと読みながら頭の片隅に違和感がちょいちょい顔を出しました。
    なぜみんな、周りの人に一言言わないの!?
    そうすれば何人かは死なずにすんだはず。

    以下、ぬるっとネタバレになっているかもしれません。
    気をつけますが。

    例えば、不審な日記の切れはしが届けられた時、過去に犯罪を犯した人は口をつぐんでもしょうがないけど、何が起こったのかわからないまま口裏をあわせさせられた人は「どういうこと?」って言っていいと思う。
    言ったら殺されてたかもしれないけど。

    ていうか、ハイケが殺された理由がいまいち判然としない。
    殺人を見

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    2024年06月02日
  • 乗客ナンバー23の消失

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    ネタバレ

    ドイツの作家、セバスチャン・フィチェックの作品。邦訳自体は初めてではなく、過去何作品かはある様子(アマプラで見れる治療島とか)。

    豪華客船の船旅中、妻と息子を亡くした囮捜査官マルティン。二人を亡くした船で暮らす老婆から新たな情報が得られると知り、船に乗り込む。一方、船の中では数週間前に行方不明になった子供が記憶喪失で現れる。またその母親はどこかで拷問されているようだが。。。

    豪華客船という閉鎖空間で起こる様々な事件。ジェットコースターのように目まぐるしく展開が変わるため、先が気になり読み進めるのだけど、思ったほどのどんでん返しはなく。。。面白い作品ではあるのだけど。ご都合主義なとこもあり、

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    2024年05月31日
  • ある晴れたXデイに

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    滅亡の日を憂いでいる彼女の日常に溢れる幸福と悲哀… カシュニッツ作品集第二弾 #ある晴れたXデイに

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ドイツ生まれで、戦後1940-60年代に小説や脚本を手掛けたカシュニッツの短編集です。ミステリーではありませんが、人間の深い部分を描いた作品集とのことで、気になっていた一冊です。

    どの作品も何かしらの背景を抱えつつ、人間は家族関係を切り取って表現している。幻想的な世界観ではあるものの、心情描写は芯を突いた深い部分を感じることができる作品ばかり。いくつかお気に入りの作品をご紹介します。

    ●雪解け
    夫婦の物語。夫が自宅に帰ると、妻は外を警戒している様子で…

    人生

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    2024年05月30日
  • 聖週間

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    ヴァルナー&クロイトナーシリーズの第3作。

    やっぱり冒頭からクロイトナーは、やらかすんですね。且つ、それがやっぱり事件に結びついていく。このクロイトナーの引きの強さはなんなのでしょうか?

    そして、いつの間にはヴァルナーには恋人がいました。2作目を飛ばしているので、2作目を読んでみて、状況を確認したいと思います。

    とはいえ、やっぱりヴァルナー(とクロイトナー)は、難事件を解決してく名刑事なのですよね??

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    2024年05月29日
  • 生者と死者に告ぐ

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    オリヴァー&ピアシリーズ7作目。犬の散歩中の女性の狙撃から連続殺人事件が始まる。臓器提供の闇と振り回される患者家族たち。事件は複雑に絡み合い、捜査は次の犯罪に追い付かず、捜査班は疲労困憊する。終盤は映画を見ているような迫力。
    私生活がうまくいかないオリヴァーや、休暇返上で頑張るピアたちメンバーの人間模様も楽しい。

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    2024年05月18日
  • 咆哮

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    ドイツの作家による推理小説。ドイツのフリードリッヒ・グラウザー賞(ドイツ推理作家協会賞)新人賞受賞作品。

    アンドレアス・ヒューアと言えば、弁護士アイゼンベルクシリーズで知られていますが、こちらは別のシリーズ作品。シノプシスを見ると、主席警部のヴァルナーと上級巡査のクロイトナーのシリーズ作品という事ですが、実際には??

    というのも、ドイツの警察制度では、制服警官による外勤の保安警察と、私服勤務がデフォルトの刑事警察と、制服組と私服組が異なる警察組織になるんですよね。なので、日本の様に、制服警察官から始まり、階級が上がって、刑事になると私服勤務になるという事では無いんですよね。なので、ヴァルナ

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    2024年05月17日
  • 友情よここで終われ

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    まず、文庫なのに¥1,760に驚愕した。ページは多いんだけれども…うーん。
    ページは多いが、なかなか犯人像が見えず次が気になり、ぐいぐい読める。
    また、警察内がギスギスしていないのが良い。オリヴァーのまわりは酷いが…作者は主人公を虐めたいドS?
    登場人物がなじみのないドイツ名な上に多くて大変覚えづらい。
    人間関係も複雑で、誰が誰の甥だか嫁だかわからなくなるので、もう血縁関係や婚姻関係など表にしてもらいたい…

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    2024年05月16日
  • 犯罪

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    本物の弁護士が書いたミステリーで、「現実の事件に材を得て」とあったので、とてもリアリティーを感じました。
    一般的なミステリーとは違って、いろんな境遇の人たちの感情を描いた作品になっています。それでいて文体は極めて簡潔で、冷静なものです。
    描き方も一捻りあって、中には最後まで読むと「?」となり、頭から読み直したくなるものもありました。

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    2024年05月01日
  • 禁忌

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    私の頭が悪すぎて、全てを理解するのは無理でしたが、今までのシーラッハの作品にも通じる、一貫した「罪とは?」「犯罪とは?」という問いかけが、波のように押し寄せる1冊でした。
    奥深い。

    日本の読者のみなさんへ、が、良寛の一句から始まるとは思わず、嬉しいとの同時に、知識の深さに驚いた。

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    2024年04月27日
  • 終戦日記一九四五

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    敗戦色濃い祖国で、亡命せずに過ごしていたケストナー。ケストナーの『こわれた時代』のあとに読んだ。書くことを止められた作家がどんな生活を送っていたのか。どんな噂を聞き、どんなものを見て、何を感じていたのか。何故、祖国に留まったのか?
    『1945年を銘記せよ』

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    2024年04月24日
  • 悪しき狼

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    オリヴァー&ピアシリーズ6作目。マイン川で少女の遺体が発見される。同時進行でTVディレクターの女性が暴行される事件を捜査するうち、先の事件との繋がりが見えてくる。政財界を巻き込む巨悪の根源に立ち向かう、ピアとオリヴァー。冤罪の弁護士や暴力団など、多くの人間が複雑に絡み合い、小児への性暴力という唾棄すべき犯罪の黒幕に辿り着く。手に汗握る展開に、引き込まれる作品だ。

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    2024年03月31日