酒寄進一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
仏教を小説で学ぼうと思って手に取った本で、まさか金持ちの苦悩、賭博に嵌る感覚を知るとは思いもよらなかった。ブッタは出てきたが、仏教の話だったのかといわれるとこれはまた難しい。
さて、ヘッセといえば国語の教科書の『少年の日の思い出』が強烈に残っている。ヤママユガ、エーミール、「そうか、君はそういうやつだったんだな」。今回何となく「仏教っぽい名前だったから」という安直な理由で手に取ったわけだが、これがなかなかに味わい深い。
教えを授かるという行為にありがたみはあっても、そこから発展があるかと言われれば、それ以上の自助努力を必要とする。言葉という形の無いものは口から言葉として発せられた時点で、自分の中から外に出た途端に歪みが生じ、戯言になる。身に積まされる痛い言葉だ。 -
Posted by ブクログ
ピアさん、あーざっすm(_ _)m
いつもうちのオリヴァーがたいへんお世話になっております
お陰様で今回も無事事件を解決することができました
また今回はこれまで以上にご迷惑をおかけしたこと心よりお詫び申し上げます
という訳で、刑事オリヴァー&ピアシリーズ巻の五でありますが、もうせめて刑事ピア&オリヴァーシリーズにして頂けないだろうか
貴族の血を引き、二枚目でシュッとした上に、厳しくも温かく皆をまとめ、決断力もある頼りになるリーダーとして登場
家庭も順調で新たに娘も出来て幸せの絶頂
理想の上司ナンバーワンだったオリヴァーも今や見る影なし
奥さんに浮気され、それをきっかけに自信喪失、誰かれ構わず惚れまくって、仕事にも支障をきたしまくり、ぶくぶく太りだす体たらく
事件解決に全く役に立たずむしろピアの足を引っ張っている
一方ピアの方は天才的な捜査能力が完全に開花、課内の敵対人物もいなくなり、仲間の信頼を受けてリーダーとしても成長しつつある
でもね
申し訳ない
ピアさんとちぃさんには本当に申し訳ないが、わいは、わいだけはオリヴァーの味方でいたいのよ
だってしょうがないじゃない
オリヴァーだって分かってるのよ
自分がいかにだめだめでぐずぐすかって
でもあるのよ
そういうときってあるのよ
わいは信じます
いつかオリヴァーが立ち直ることを
信じて読み続けます
わいはオリヴァーの味方です
だってあんなに信じ切っていた奥さんにずっと裏切られてたのよ?
十七巻くらいは立ち直れないって(そんなにかよ)
そんなにだよ!(# ゚Д゚) -
Posted by ブクログ
ラジオで?誰かがシーラッハの話をされていて、読んでみた。
164人の乗客を乗せたルフトハンザ機がハイジャックされ、7万人の観客でいっぱいのサッカースタジアムへの墜落が目論まれる。知らせを受け緊急発進した空軍少佐が命令を無視して旅客機を撃墜。逮捕。裁判にかけられることになる。
この裁判の様子が描かれる法廷劇+フランスの雑誌『シャルリー・エブド』がM100サンスーシ・メディア賞を受けた際のシーラッハによるスピーチを収載。
有罪評決の結末と無罪評決の結末、両方が用意されていて読む人に考えさせるようになっている。
自分が裁判員になっていたら、パイロットだったら、報告を受けて指示を出す国防大臣だったら、とかまあ考えますな。
わたしは、検察官が検察側の証人にハイジャックの連絡を最初に受けてから旅客機の墜落までに52分間あったのだから、スタジアムに連絡して観客を避難させることができたのではないか?と質問したことが頭に残っている。
スタジアムが空になったとしても旅客機が墜落させられてしまえば164人は死んでしまうことには変わりがないのか?
私たちのモラルや良心は揺らぐものだから、憲法という「原則の集合体」があるのだ、という検察官の論告もよく分かる。
しかしそれだと「上品な法治国家はテロリストになんら手を出さない」と保証してしまうことになる、という弁護人の最終弁論は、わたしにはへ理屈にも感じられなくもない。
しかししかし。。。 -
Posted by ブクログ
本の帯に書かれていた「ドイツ史上最も謎に満ちた人物、そして未解決の暗殺事件」という文章に惹かれ、どういうことだろうと関心をもって読み始めた。タイトルの「カスパー・ハウザー」は、少年が保護されたときに紙に書いた名前である。少年は長らく幽閉され、水とパンだけを与えられて生き続け、ある日突然に謎の男に連れ出され、街中で置き去りにされ保護される。人との触れ合いの経験もないなか、未知の世界にとまどう。彼を理解しようと謎めいた出生の秘密を明らかにしようとするが、どれも徒労に終わる。高貴な出であるが、存在そのものを隠し通す必要があるのでは?と人々は邪推する。謎の集団に襲われ、殺されかけるが、生き延びる。人々の関心も薄れていくなか、彼への悪意に満ちた疑いが持たれ始まる。秘密は明らかになるのだろうか、最後まで気を持たせる。史実として存在したカスパー・ハウザー。彼の生涯から人々は何を感得するかが問われている。
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ネタバレ2026年の9冊目は、ネレ・ノイハウスの「怪物を捕らえる者は」です。オリヴァー&ピアのシリーズ11作目となります。相変わらず辞書のような厚さで、読み応えが有ります。登場人物もかなりの多さです。
ラストで驚きの展開が待っており、シリーズのターニングポイントになると思います。
娘の初めての一人暮らしに伴うゴタゴタが重なり、かなり時間がかかってしまいました。
16歳の少女ラリッサ・ベーレフェルトの殺害に伴って、犯罪被害者の遺族達による私的制裁組織の存在とその暗躍が明るみに出ます。組織は、法曹界や警察内部、オリヴァーとピアの所属するホーフハイム刑事警察署捜査11課内部にも及んでいました。誰が裏切り者なのか?割りと分かり易く書かれていますが、前作までの彼(彼女)の言動がどうで有ったかもチェックしたくなります。現実世界にこの組織が存在していれば、かなりのセンセーションを巻き起こすことでしょうが、決して空想とまで言えない所に怖さを感じます。
ラリッサ殺害事件は、ある関係者の証言に翻弄され、一向に解決に向かいませんが、事件の真相は、至ってあり来たりの動機によるものでした。
次作以降でシリーズの行方がどうなるのか、楽しみです。
☆4.6 -
Posted by ブクログ
ベルリン大聖堂の丸天井に女性牧師の死体が吊り下げられていた。トム・バビロン刑事は遺体の首に17と刻まれた鍵が掛けられているのを見つける。トムは少年の頃に川底で見つけた死体のそばにあったのと同じ鍵。当時その鍵を妹に貸したところ妹が行方不明に。以来トムは仕事の傍ら妹の行方を探している。事件を追ううちにトムは…。
なんとも猟奇的な出だし。なぜこんな殺され方をするのか。1998年のトムの過去と2017年の現在の事件が交互に語られる。この過去の過ち、妹のこと、家族のこと、トムはいくつもの秘密を抱えている。トムと組んで捜査をする臨床心理士のジータは良い役割を演じるが彼女もまた秘密を抱えている。
「秘密があるのはお互いさま」ジータとは、そう言って互いの秘密には触れないことをルールとし捜査は進む。このジータとの男女の信頼関係いいですね。こういう2人は恋愛関係になってはいけない。シリーズものだしね。あの時トムと一緒に経験した旧友たち、謎めいた精神科病院、過去と現在が複雑に絡み合い、話は疾走する。最初に広げた謎がすべて解決するわけではない。ラストでも犯罪は半分しか解決しない。モヤモヤは残るがそこは続編に続くのであります。