酒寄進一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
26の話がのっている。
各章には数字だけで、タイトルがない。
珈琲と煙草と同じスタイル。
後半により気になるストーリーあり。
エッセイか小説か、は関係なく、静かに染みわたる。
さらっと、気になった章をおさらい。
満点じゃないのは、なんとなく。シーラッハの曖昧感から。
3. 東京での話 パーク・ハイアットに宿泊。ロスト・イン・トランスレーションのロケ地。
アリソンという女性から聞く、悪くてよい話…
5.過去に弁護した男性か語る、語られていなかったこと。成功の足元をすくわれそうになり、でも、その成功を手放し、静かに生きるきっかけ…
8.誤解。それがきっかけで起こる不幸な夫の死亡事故。生き残った妻が、夫の埋葬後まもなく知る真実…
9.リベンジ…
16.リベンジ その2
17. プーチンの宮殿に衝撃を受ける。モナコの40倍の広さ、10億ドル以上の建築費…
そして、ジャコメッティの暮らしぶりが描かれる
ジャコメッティは理想だ
18.自分の尺度でものを測るのは危険、とよく思う。
いろいろなエピソードが、その裏には隠れている。
19.ハーヴェイ・ワインスタインの事件も、映画好きにはこたえた。今もいろいろなことが起る…
20.バカな男子学生というのは今もいる。
グループを率いたがる、意気がる、そして負ける…
頭だけでもダメだが、考えることは必要
21.ダメな夫に自分を犠牲にしてしまった妻のエピソード…
22.恵まれた出自の人には選択できる道
23.芸術家は大変。才能だけでは、生きていけないから。
24.ロレンツォ…
25.ヴィスコンティ…「山猫」のエピソード
ヴィスコンティはモドローネ伯爵だった
ランカスターは郵便局員の息子だった
ふう…
26.ジャコメッティ展に出かけた話
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Posted by ブクログ
ネタバレここまでのシリーズ三作の中では一番面白かった。
過去と現在を行き来する構成は本作でも変わらず、今回はトムの両親の過去が明かされる。
また、トム自身が被疑者となって追われる立場になってしまうのでよりスリルがあり、ジータとトムの協力関係もここまで信頼関係が築けてきたからこそという感じがして良かった。ミステリー的な意味ではないけど、真犯人については意外性があった。(生かしといていいのか…?)
人間関係が結構複雑になってきて、因縁ありすぎではと思う部分もあったが、まあシリーズ完結に向けて収束してきてるのかなと思った。トムはいつも痛そうな思いをしてる…。
ラストも次作に繋げる気になる終わり方。どんな完結になるのか楽しみ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作はトムの過去が明かされていたが、今回はジータの過去が明かされる。登場人物の掘り下げがあったりつながりが判明したり、シリーズとしての面白さは増したと感じた。
映像の中の犯行がそもそも本物なのか?というところから始まり、被害者の父親たちに何かがあるという疑惑が出てくるところ、それがジータの過去と繋がってそうだという展開が面白い。
そして相変わらずトムはフィジカルが強い。
終わり方もまた次作につなげるような終わり方。
ミステリーとして見たらあまり推理や謎解きはないので物足りなさはあるが、警察小説というかサスペンスとして見ると面白い。ミステリーを期待しない方が楽しめると思った。 -
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カスパーハウザー?なんか聞いたことあるな。と思って読み始めた。
幼少期を地下室に閉じこめられて育ち、いきなり社会に放り出される少年。
善意からまたは仕方なくカスパーの面倒を引き受ける人たち。みんな自分の常識にカスパーを当てはめ、失望したり、嫌悪したりする。
全員が自己中心的で本当にカスパーを心配する人はいないようだった
本来の人間の能力とはどんなものだろう。カスパーは、暗闇で聖書を読んだり、遠くのものが見えたり超人的な力を持っていたが、それは一般的な生活をするうちに失われていく。
カスパーはバカがつくほど正直で素直だが、時に嘘をついたりもする。それはもちろん身を守るために。
副題にあるいは怠惰な心とついているが、確かにもっと真剣に誰もが向き合っていたなら、もう少し幸せになれたかもしれないと思われる。
「ああ神様、罵られ責められながら死ぬなんて」という最後の言葉がとても切ない -
Posted by ブクログ
ウィーンの若き弁護士エヴェリンは地位も名誉もある男たちの事故について調べていた
彼らの事故には必ず同じ少女の姿が目撃されていた
一方、ライプツィヒの刑事ヴァルターは病院で自殺として処理された少女の不審死について調べていた
物語はこのオーストリアとドイツの2人の視点で進み、やがて繋がっていく
事件の恐るべき真の姿は何となく想像はつくが、ラストまで一気読みだった
また2人の主人公が魅力的に描かれており人間ドラマとしても楽しめる…
ちょっとした主人公のラブロマンスがあるのはこの作家さんの特徴なのかしら…(笑)
また作品のなかで、エヴェリンがズュルト島に渡る際、レンタカーごと列車に乗り込む場面があり、思わず色々調べてしまった! -
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ようやく。
ようやくたどり着いた。
このシリーズの中で
「白雪姫には死んでもらう」の次に気になっていた今作のタイトル、
「森の中に埋めた」
何をっ⁈
ネレ・ノイハウスの小説のタイトルは
この作品あたりから気になるものが目白押し。
これまででおそらく一番分厚かったけど
一番サクサクと読めた。
今回はオリヴァーの子ども時代にスポットが当てられ、彼の苦悩や後悔の念などが痛いほど伝わってくる、これまでとはちょっと違った展開。
ふだんはオリヴァーに厳しいわたしですが
さすがにこのたびは応援しちゃった。
そしてさらにピアとのなんとも熱い関係(変な意味じゃなく)にもしびれた。
次作の二人がどうなるのか楽しみ。
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主人公シッダールタ(ブッダとは別人)は、ブッダを「目覚めた人」「完璧な人」と深く敬愛する。しかし、その教えを聞いても門下には入らず、自ら欲に身を委ね、人生を経験する道を選ぶ。
「どんな真理にもその正反対があり、それも真理だ。真理は一面的にしか言葉にできず、言葉で言い繕うことはできない。頭で考え、言葉にすることができるものはすべて一面的だ」
ブッダの教えを聞いても、自分はブッダのようには目覚められない。誰かの真理は、そのまま受け取るだけでは自分の真理にはならず、自分自身で生きて初めて知恵になる。
人の忠告を聞いておくべきだった、とか、もっと若い頃に読んでおけばよかったと思う本も少なくない。けれど、その言葉が本当に腑に落ちるのは、自分自身が傷つき、苦労し、歳を重ねたあとだったりする。
遠回りも失敗も、すべてが今の自分へとつながっている。そう思うと、「時間は存在しない」という言葉が、少しだけ腑に落ちた。このタイミングでこの本に出会えたことにも意味があったように感じた。
作中で「川」は、あらゆる経験を飲み込みながら流れ続ける、人生を映す存在だった。
心を動かされたこの本も、結局はヘッセの「言葉」にすぎず、私を直接救ってくれるものではないのかもしれない。それでも、この本を読んだ経験もまた、川の流れの一部になって、いつか自分自身の知恵へと変わっていくのだと思いたい。 -
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ヘッセといえば「車輪の下」、挫折した思い出。
でも「シッダールタ」は読めた。新訳のせいもあるだろうか。大人になった今なら「車輪の下」も読めるだろうか。
てっきりブッダの話かと思ったら、同時代の別のシッダールタが主人公。バラモン、遊行者、ブッダからの離脱、友との別れ、金と愉楽にまみれた堕落、川と川を師とする同胞との出会い、彼の死とかつて別れた友との再会。
東洋思想は、ヘッセの時代のヨーロピアンには新しい啓示のように感じられたのだろう。ヒッピーが出現する前の時代だ。一度西洋人を経たインドの哲学は、私たちにもまた新鮮な視点をもたらす。
小難しくなく、馴染みのある考え方で人が悟りに至る過程を眺める、という感じ。心地よい読書体験だった。