酒寄進一のレビュー一覧

  • 夏を殺す少女

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    ネタバレ

    オーストリアの作家アンドレアス・グルーバーの本邦デビュー作。一気読み必至の佳作。
    なんでもない事故のために窮地に陥っていた叔父を助けるために、その案件に関わっていたエヴェリーンは、同じようになんでもない事故だと思われていた案件にも同じ少女の姿が映っている映像があることに気づく。
    一方、精神病院に入院歴のある子供が自殺している案件で不審な注射の後を見つけ、殺人ではないかと疑いを持ったヴァルターは、その犯人の後を追うように捜査を始める。
    一見、なんのつながりもない事故、あるいは自殺にまつわる、二人の視点で物語が展開する。いずれも心に傷を持ち、一方では真実のために脇目も振らない活躍をする。エヴェリー

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    2014年02月25日
  • 夏を殺す少女

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    ドイツのミステリで、舞台はヴィーンとドイツ各地です
    関係のないところで起こった殺人事件を別々に追う、弁護士と刑事、それが一つの点に繫がります、児童虐待(性犯罪)被害者、加害者を巻き込んだ殺人事件です
    テーマはとんでもなく重いものですが、昨日は一気読みをしてしまいました、読後感は意外と爽やかなところは良いですね ミ(`w´彡)

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    2013年10月08日
  • カスパー・ハウザー あるいは怠惰な心

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    カスパーハウザー?なんか聞いたことあるな。と思って読み始めた。
    幼少期を地下室に閉じこめられて育ち、いきなり社会に放り出される少年。
    善意からまたは仕方なくカスパーの面倒を引き受ける人たち。みんな自分の常識にカスパーを当てはめ、失望したり、嫌悪したりする。
    全員が自己中心的で本当にカスパーを心配する人はいないようだった

    本来の人間の能力とはどんなものだろう。カスパーは、暗闇で聖書を読んだり、遠くのものが見えたり超人的な力を持っていたが、それは一般的な生活をするうちに失われていく。
    カスパーはバカがつくほど正直で素直だが、時に嘘をついたりもする。それはもちろん身を守るために。
    副題にあるいは怠

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    2026年08月05日
  • 夏を殺す少女

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    ウィーンの若き弁護士エヴェリンは地位も名誉もある男たちの事故について調べていた
    彼らの事故には必ず同じ少女の姿が目撃されていた
    一方、ライプツィヒの刑事ヴァルターは病院で自殺として処理された少女の不審死について調べていた
    物語はこのオーストリアとドイツの2人の視点で進み、やがて繋がっていく
    事件の恐るべき真の姿は何となく想像はつくが、ラストまで一気読みだった
    また2人の主人公が魅力的に描かれており人間ドラマとしても楽しめる…
    ちょっとした主人公のラブロマンスがあるのはこの作家さんの特徴なのかしら…(笑)
    また作品のなかで、エヴェリンがズュルト島に渡る際、レンタカーごと列車に乗り込む場面があり、

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    2026年08月05日
  • スズメバチ

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    シリーズ3弾。
    先の2つは読んでいないけれど、充分楽しめたし完結編の4弾が今から楽しみ。その間に、1,2話を読むとする。

    舞台はドイツ、現在と1989年を交互に展開するスリルにハラハラドキドキさせられる。ドイツの歴史を改めて再勉強しつつ...
    章が目まぐるしく展開し、だんだんと謎が繋がってくるゾワゾワ感。
    そして、意味深な終わり方。
    来る第4弾に備えよう。

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    2026年08月04日
  • 森の中に埋めた

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    ようやく。

    ようやくたどり着いた。

    このシリーズの中で
    「白雪姫には死んでもらう」の次に気になっていた今作のタイトル、
    「森の中に埋めた」

    何をっ⁈

    ネレ・ノイハウスの小説のタイトルは
    この作品あたりから気になるものが目白押し。
    これまででおそらく一番分厚かったけど
    一番サクサクと読めた。

    今回はオリヴァーの子ども時代にスポットが当てられ、彼の苦悩や後悔の念などが痛いほど伝わってくる、これまでとはちょっと違った展開。
    ふだんはオリヴァーに厳しいわたしですが
    さすがにこのたびは応援しちゃった。
    そしてさらにピアとのなんとも熱い関係(変な意味じゃなく)にもしびれた。

    次作の二人がどうな

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    2026年07月31日
  • 若きウェルテルの悩み

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    薄いし、文章自体は読めるけど、文体に慣れず内容が頭に入ってくるまで時間がかかった。
    「気持ちというのは思い通りにならないものですよ」
    人生には思い通りにならないことが生きていればあるが、そこを断ち切れない切なさを感じられた。

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    2026年07月30日
  • シッダールタ

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    主人公シッダールタ(ブッダとは別人)は、ブッダを「目覚めた人」「完璧な人」と深く敬愛する。しかし、その教えを聞いても門下には入らず、自ら欲に身を委ね、人生を経験する道を選ぶ。

    「どんな真理にもその正反対があり、それも真理だ。真理は一面的にしか言葉にできず、言葉で言い繕うことはできない。頭で考え、言葉にすることができるものはすべて一面的だ」

    ブッダの教えを聞いても、自分はブッダのようには目覚められない。誰かの真理は、そのまま受け取るだけでは自分の真理にはならず、自分自身で生きて初めて知恵になる。

    人の忠告を聞いておくべきだった、とか、もっと若い頃に読んでおけばよかったと思う本も少なくない。

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    2026年07月27日
  • 17の鍵

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    後半から“えっ?”“えっ?”の連続。
    そして最終的に“え?ここで終わるの?”となった。
    帯に『すぐに続きを読んでほしい!』とあって、まさしくそう!早く続きを読みたい!日付が変わったら、本屋に行こうと決めた。

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    2026年07月27日
  • 怪物を捕らえる者は

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    日本が舞台だと日本人だけが出てくる場合が多い。移民を受け入れている国が舞台だと、移民問題も絡んでくる。考えることが増えるのだなと思った。

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    2026年07月24日
  • 17の鍵

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     ベルリン大聖堂で発見された丸天井に吊り下げられた女性牧師の死体、死体の首にかけられていた「17」の鍵、妹が失踪した過去を持つ刑事・トム・バビロン、彼が少年時代に見つけた死体と側に置いてあった「17」の鍵など頁を捲る度に謎が深まり、中盤から終盤にかけての怒涛の展開にのめり込んだ。今から続編が気になって仕方がない。

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    2026年07月18日
  • スズメバチ

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    読むのに時間がかかったけど、読み終えればめちゃ凄い作品だった。作品の場所はドイツ。刑事トム・バビロンがロックスターの殺人事件を追う。と言う始まりだが、事件はトムが犯人という証拠を残していた。兎に角伏線回収がとんでもない。冤罪のトムに次々に訪れる犯行の証拠、妻と息子の危機。東西分裂のドイツからの歴史も作品に深みを持たせる。最終作が楽しみ。

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    2026年07月13日
  • シッダールタ

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    ヘッセといえば「車輪の下」、挫折した思い出。
    でも「シッダールタ」は読めた。新訳のせいもあるだろうか。大人になった今なら「車輪の下」も読めるだろうか。

    てっきりブッダの話かと思ったら、同時代の別のシッダールタが主人公。バラモン、遊行者、ブッダからの離脱、友との別れ、金と愉楽にまみれた堕落、川と川を師とする同胞との出会い、彼の死とかつて別れた友との再会。

    東洋思想は、ヘッセの時代のヨーロピアンには新しい啓示のように感じられたのだろう。ヒッピーが出現する前の時代だ。一度西洋人を経たインドの哲学は、私たちにもまた新鮮な視点をもたらす。

    小難しくなく、馴染みのある考え方で人が悟りに至る過程を眺め

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    2026年07月13日
  • スズメバチ

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    読み前にここを読んでいる方へ
    第二弾を思い出してから読むことをオススメします。私はすっかり忘れておりました笑

    今回は前作と違って情報盛りだくさんです。
    早く最終作読みたくなります!!

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    2026年07月11日
  • シッダールタ

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    仏教を小説で学ぼうと思って手に取った本で、まさか金持ちの苦悩、賭博に嵌る感覚を知るとは思いもよらなかった。ブッタは出てきたが、仏教の話だったのかといわれるとこれはまた難しい。

    さて、ヘッセといえば国語の教科書の『少年の日の思い出』が強烈に残っている。ヤママユガ、エーミール、「そうか、君はそういうやつだったんだな」。今回何となく「仏教っぽい名前だったから」という安直な理由で手に取ったわけだが、これがなかなかに味わい深い。

    教えを授かるという行為にありがたみはあっても、そこから発展があるかと言われれば、それ以上の自助努力を必要とする。言葉という形の無いものは口から言葉として発せられた時点で、自

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    2026年06月29日
  • スズメバチ

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    ベルリンで開催されたロックスター、ブラッド・ギャロウェイのライブの最中に、女性が彼に謎の封筒を手渡した。その中のアルミケースには、凝固した血の上に載せた小さな白い羽根が入っていた……。翌日、警察のゲストハウスでブラッドの血だらけの死体が発見される。刑事トム・バビロンは、臨床心理士のジータと捜査を始めるが……。

    シリーズ第3作。過去と現在の描写を重ねつつ、この疾走感。完結編は来春刊行。

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    2026年06月27日
  • 17の鍵

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    ネタバレ

    サスペンスものが読みたくて買った本でとても楽しく読めた!一気に読んだ!歴史的背景もあり、登場人物も多めに出てきて名前を覚えるのはちょっと大変だったが人と人たちが多く混ざり合うと面白い!というのを再確認出来た。謎は全部解明出来てない終わり方だったがそれはそれでいいんじゃないかと私は思う。早速、次のを買わねば〜♪

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    2026年06月15日
  • 午後

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    ネタバレ

    シーラッハ4冊目、「珈琲と煙草」に似たフィクションとノンフィクションの間、エッセイと創作の間を描いたような短編集。創作アイデアだけを抜き書きしたような意図の読めないものもあるが、大体において味わい深く、読み終わった余韻がなんとも心地よい。

    分かりやすい気持ちよさではなく、湿気がつらいはずの梅雨時分に窓を開けて換気した時のような、外側の空気の居心地の良さという感じ。

    どこかの街のビジホにチェックインして夕食に出るまでの時間、ベッドに寝転がって読むのが最高にチルして良いかもなぁ。

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    2026年06月15日
  • 悪女は自殺しない

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    この人の作品は、
    推理を楽しむというよりも、
    事件を解決するまでのハラハラドキドキや、
    手に汗握るほどではないけれど、
    引き起こされるドラマを味わうタイプだと
    私は感じた。

    小さな発端から、
    話をどこまで広げるの?と思うくらい、
    たくさんの人間が絡み合っていくところが
    おもしろい。

    文章そのものも読みやすく、
    どんどん読み進められる。
    そして気づいたとき、
    この話終わるの?
    ここまでしかまだ進んでいないの?
    と思わせるボリューム感がある。
    それが楽しいと思わせるところが、
    この作者の良さだと私は思う。

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    2026年06月04日
  • 穢れた風

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    ピアさん、あーざっすm(_ _)m
    いつもうちのオリヴァーがたいへんお世話になっております
    お陰様で今回も無事事件を解決することができました
    また今回はこれまで以上にご迷惑をおかけしたこと心よりお詫び申し上げます

    という訳で、刑事オリヴァー&ピアシリーズ巻の五でありますが、もうせめて刑事ピア&オリヴァーシリーズにして頂けないだろうか

    貴族の血を引き、二枚目でシュッとした上に、厳しくも温かく皆をまとめ、決断力もある頼りになるリーダーとして登場
    家庭も順調で新たに娘も出来て幸せの絶頂
    理想の上司ナンバーワンだったオリヴァーも今や見る影なし

    奥さんに浮気され、それをきっかけに自

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    2026年05月24日