酒寄進一のレビュー一覧

  • 19号室

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    ネタバレ

    絶対に一作目から読まないと意味が分からないし、
    なんなら三作目出てから読んだ方が一気に読めて良いのかも、、、。

    良かった点
    ・程よく謎も残しつつ、読者にある程度の真相も示すことで長編シリーズを読むことへのストレスを減らす
    ・ジータの過去と現在の登場人物との繋げ方
     (特にトムとの関わらせ方はすごい)
    ・ヨー・モルテンがこちら側に!

    ここはどうなんという点
    ・ユーリ・サルコフの存在
    ・連続刊行してくれ!

     今作において真の黒幕“悪魔”こと、ヴァルターが判明し、所属していた組織・国民教育省“19”の全貌が明らかになったのは普通に熱い。
     ただ、どうしてもユーリ・サルコフの存在だけに疑問が残る

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    2025年08月18日
  • 17の鍵

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    登場人物の皆がなんかワケありな過去を持っていて、なんだか複雑で混乱する。かと思いきや、読み進めるうちに絡まった糸が解けていくように段々と状況がクリアになっていきました。
    そして、それに比例して面白さも後半になるにつれて増したように感じます。
    これはまた早く続きが読みたくなりますね。

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    2025年08月12日
  • 神

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    自殺幇助は許されるのか。
    憲法は自己決定権を尊重しているが、自分を殺すことは許されるのか。そして、死にたい人の自己決定を十分に尊重し、その手助けをするべきなのか。そして、その判断は誰がするのだろうか。神やコミュニティがそれを許すのだろうか。

    難しい。個人的には、自殺は許容できても、それを手助けすることまでは許容できない。自殺の意思を改めさせようと手を差し伸べるのが社会の役割であることには変わりがないようには思う。そして、コミュニティがそれを許してしまったら、やはり不寛容な社会が到来するようにも思われる。

    魂は神ものなのか?幸福こそが生きる意味なのか?難しい議題ではあった。

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    2025年07月31日
  • 森の中に埋めた

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    相関図を書きながら読みましたが今回は特に込み入ってて途中で、これ誰とどんな繋がりあった!?みたいになりながら読みました。

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    2025年07月07日
  • 死体は笑みを招く

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    Theドイツミステリーの刑事オリヴァー&ピアシリーズの第2巻ですよ!

    ミスリードの仕方がちょっとぎこちなくて、下手くそか!思いましたよ

    でね、ちょっとあらためてドイツミステリーの特徴ってやつを調べてみたんですね

    ①社会派プラス警察小説
    「日常に潜む闇」みたいなのを描く
    警察の捜査を軸に環境問題や社会問題、地域社会の問題などを絡ませる

    ②田園ミステリ
    どことなくのどかで静かな風景の中で、陰惨な犯罪が発生する
    田舎の濃い人間関係の中で秘密が暴かれていく

    ③緻密でリアルな捜査描写
    鑑識や法医学、心理分析なんかも丁寧で、職業としての刑事がリアルに描かれる
    派手なアクションシーンは控え

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    2025年06月29日
  • 19号室

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    前回の話、ここにも繋がるの?!
    幼くしていなくなった妹のことは、少しずつ受け入れて生きてくしかない…という風に話は進み、それとは別の新たな事件が…かと思いきや。
    今回の手がかりは「19」、とある人物の古傷をえぐる文字でもある。それを振り返るのでなかなか辛い描写が続く。
    ドイツ人だから書ける話かな。

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    2025年06月27日
  • 独裁者の学校

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    『飛ぶ教室』も『エーミールと探偵たち』も読んだことないのに(たぶん)先にこれから読んじゃった。

    独裁者が死んでも替え玉が立てられて、決まった人たちが裏で実権を握り続ける。クーデターが起こって独裁政権が倒れてもまた別の独裁者が立つ。
    ドイツというからヒトラーを皮肉った話かと予想していたが、もっと普遍的な風刺劇であった。「つねに存在する時事問題というのもあるのだ」、なるほど。
    総理大臣がコロコロ変わるだけの日本もたいして変わらない気もするね。

    原題:DIE SCHULE DER DIKTATOREN

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    2025年06月28日
  • 17の鍵

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    ストーリー展開が早く、あっという間に読み終わりました。まだ、解明されてない謎が残っているので、次巻を読みたいです。

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    2025年06月01日
  • 17の鍵

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    「17」の鍵を首にかけられ ベルリン大聖堂に吊り下げられた死体...
    ここから謎が解けていくまでのスピード感がたまらない!
    500ページ越えにもかかわらず ページを捲る手が止まらなかった。
    またまた楽しみなシリーズに出会ってしまったなぁ♡

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    2025年05月29日
  • 19号室

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    ネタバレ

    2025年の20冊目は、マルク・ラーベの「19号室」です。17の次は、19になる訳ですね。前作の読後、次作の方が面白くなると予想しましたが、果たしてどうでしょうか?
    主人公は、ベルリン州刑事局刑事のトム・バビロン&臨床心理士のジータ・ヨハンスです。トムは、結婚して子供が生まれています。
    ベルリン国際映画祭のオープニングで、ベルリン市長の娘が殺害されたと思われる映像が予定外に流され、観客がパニックになるシーンから始まります。前作に続いて印象的なオープニングです。
    今作も現在(2019年)と過去(2001年)が交互に描かれる構成です。過去パートは、ジータに起きた出来事が描かれますが、進むに連れてト

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    2025年06月01日
  • 19号室

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    今回もスピード感ある展開で面白かった。ひとつひとつの章のページ数が多くないからなのかもしれない。バビロン刑事だけではなく相棒のジータの過去も語られ、旧東ドイツの暗黒が深まる。
    私は『17の鍵』よりも『19号室』の方が楽しめたので、次に期待したい。

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    2025年05月25日
  • 19号室

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    今回も良い。

    トム・バビロンが主人公のドイツミステリー第2弾。
    ベルリン国際映画で突如上映されたスナッフ・フィルム。そのフィルムは本物かどうか判断できないが、「17の鍵」の捜査メンバーが招集された。
    事件を追うごとに物語は混迷を増していく。


    前回は主人公のトムの過去と現代の事件が交わっていく流れだったが、今回はトムの相棒のジータの過去と事件が交わっていく。
    過去と現代を行き来する進行のバランスがとてもよく、また場面転換もテンポがよいので、圧倒的なリーダビリティを感じる。
    海外テレビドラマにすると映えそうなイメージ。

    今回も前作と同様に事件の背景に旧東ドイツ時代の組織が暗躍しており、シリ

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    2025年05月20日
  • その昔、N市では

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    ずっと本屋さんに置いてあった装丁が気になって一冊

    不思議な、ふわふわと言うかぐらぐらと言うか
    絶妙なバランスの不安とか幸福。

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    2025年05月20日
  • 咆哮

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    咆哮とは、獣などが吠え猛ること。
    原題は『Der Prinzessinnenmörder(プリンセス殺し)』。これは断然、邦題のほうがストーリーに合っているとわたしは思っている。最後まで読み終わったら、咆哮というタイトルの重みがひしひしと感じられた。

    事件の舞台は、ドイツのバイエルン州。田舎町にある小さな湖の氷の下に、金色のドレスを着た少女の遺体が漂っているのを発見したのは、クロイトナーというお調子者で目立ちたがり屋の巡査だ。本の表紙はこの女の子の姿だと思うけど、それは世界で一番美しい死体と言われた『ツイン・ピークス』のローラ・パーマーを思わせた。
    捜査の指揮を取るのは、ヴァルナー捜査官。

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    2025年05月19日
  • 母の日に死んだ

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    従来作品より
    登場人物の数も絞られてきて
    かなり読み易く。

    今回はピアの妹の人物像も見えて
    とっても興味深かった。

    そして署長も意外といいひとだった笑

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    2025年05月15日
  • 17の鍵

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    格段に面白い。

    早朝のベルリン大聖堂で殺人事件が発生。
    被害者の首には、カバーに「17」と刻まれた鍵がかけられていた。
    かつて主人公のトム・バビロンが少年のころ、友人たちと川で見つけた水死体がのそばにあったのと同じ鍵が。
    この殺人事件は何を意味しているのか。


    ①ベルリンで起こった事件と「17」のカギにまつわる現代の話
    ②トムが少年時代に見つけた水死体にまつわる過去の話
    ③「17」のカギと関係がありそうな精神病棟の患者に関わる話
    の3つの物語を中心に展開し、それぞれの物語が交わることで深い奥行きを感じさせる。


    最初は情緒不安定で破天荒な主人公、遅々として進まない大聖堂で起きた殺人事件の

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    2025年05月13日
  • その昔、N市では

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    日常に寄り添うずっと付きまとう不安感がくっきりと現れるお話が多い。
    不思議で理解に時間がかかったり、理解できなかったりするけど全部含めて面白かった!

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    2025年05月10日
  • ある晴れたXデイに

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    日常という薄氷がひび割れ、暗い水に沈んでいくような、人間心理の歪さ、奇妙さを描く短編集。「ティンパニの一撃」により様相が一変する様や、不条理さ、語りの上手さなどはサキやビアスを思わせるところもあるが、カシュニッツは登場人物達の歪みや孤独を自己のものとして内面化しきって書いているような印象を受けた。文章自体は抑制されたものだけれど、共感のまなざしを感じる。短編としての完成度の高さも素晴らしかったけど、そこがとても好ましかった。そういう意味では、作品のタイプは違うけれども同時代人のエリザベス・ボウエンも少し思い出す。どの作品もそれぞれよかったけど、特に好きなのは「雪解け」、「脱走兵」、「いつかある

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    2025年05月09日
  • 19号室

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    『17の鍵』に続く第2弾は、2019年2月、ベルリン国際映画祭の開会式場での映像で、女性が殺害されるシーンが上映されるという幕開けである。

    あまりにも映像がリアルであり、女性が市長の娘で女優の卵だと判明し、トム・バビロン刑事と相棒の臨床心理士のジータが動き出す。

    映像内の壁に残された「19」に戦慄したのは、ジータだった。

    今回は、ジータが主役といえるほどの存在感と身体を張る活躍だった。
    2001年に16歳だったジータの過去は壮絶であり、彼女たちの闇が暴かれていくにつれ、過去と現在が繋がり、隠された事実や謎が公になっていく。
    そしてトムとジータと関わりを持っていたのがベネだったことも驚きだ

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    2025年05月06日
  • 17の鍵

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    ずっとハラハラし通しだった。
    主人公は、事件解決のためなら多少の規則違反も目を瞑るタイプの刑事……にしてもしょっぱなからそれは飛ばしすぎという行動から始まるこの話。時代は二○一七年、ベルリンの壁崩壊から三十年が経とうとしているドイツ。
    主人公を信じていいのか、それとも……危うさを感じさせるのは彼だけではなくて、登場人物ほぼ全て。
    全員怪しく、全員やましさを抱えている。それを打ち明けあったり、隠したまんまだったり、少しずつ信頼関係が築かれ、事件は終局を迎えるのだけれど、大きな謎は次巻に持ち越し。

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    2025年04月30日