酒寄進一のレビュー一覧

  • スズメバチ

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    ベルリンで開催されたロックスター、ブラッド・ギャロウェイのライブの最中に、女性が彼に謎の封筒を手渡した。その中のアルミケースには、凝固した血の上に載せた小さな白い羽根が入っていた……。翌日、警察のゲストハウスでブラッドの血だらけの死体が発見される。刑事トム・バビロンは、臨床心理士のジータと捜査を始めるが……。

    シリーズ第3作。過去と現在の描写を重ねつつ、この疾走感。完結編は来春刊行。

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    2026年06月27日
  • 17の鍵

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    ネタバレ

    サスペンスものが読みたくて買った本でとても楽しく読めた!一気に読んだ!歴史的背景もあり、登場人物も多めに出てきて名前を覚えるのはちょっと大変だったが人と人たちが多く混ざり合うと面白い!というのを再確認出来た。謎は全部解明出来てない終わり方だったがそれはそれでいいんじゃないかと私は思う。早速、次のを買わねば〜♪

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    2026年06月15日
  • 午後

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    ネタバレ

    シーラッハ4冊目、「珈琲と煙草」に似たフィクションとノンフィクションの間、エッセイと創作の間を描いたような短編集。創作アイデアだけを抜き書きしたような意図の読めないものもあるが、大体において味わい深く、読み終わった余韻がなんとも心地よい。

    分かりやすい気持ちよさではなく、湿気がつらいはずの梅雨時分に窓を開けて換気した時のような、外側の空気の居心地の良さという感じ。

    どこかの街のビジホにチェックインして夕食に出るまでの時間、ベッドに寝転がって読むのが最高にチルして良いかもなぁ。

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    2026年06月15日
  • 悪女は自殺しない

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    この人の作品は、
    推理を楽しむというよりも、
    事件を解決するまでのハラハラドキドキや、
    手に汗握るほどではないけれど、
    引き起こされるドラマを味わうタイプだと
    私は感じた。

    小さな発端から、
    話をどこまで広げるの?と思うくらい、
    たくさんの人間が絡み合っていくところが
    おもしろい。

    文章そのものも読みやすく、
    どんどん読み進められる。
    そして気づいたとき、
    この話終わるの?
    ここまでしかまだ進んでいないの?
    と思わせるボリューム感がある。
    それが楽しいと思わせるところが、
    この作者の良さだと私は思う。

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    2026年06月04日
  • 穢れた風

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    ピアさん、あーざっすm(_ _)m
    いつもうちのオリヴァーがたいへんお世話になっております
    お陰様で今回も無事事件を解決することができました
    また今回はこれまで以上にご迷惑をおかけしたこと心よりお詫び申し上げます

    という訳で、刑事オリヴァー&ピアシリーズ巻の五でありますが、もうせめて刑事ピア&オリヴァーシリーズにして頂けないだろうか

    貴族の血を引き、二枚目でシュッとした上に、厳しくも温かく皆をまとめ、決断力もある頼りになるリーダーとして登場
    家庭も順調で新たに娘も出来て幸せの絶頂
    理想の上司ナンバーワンだったオリヴァーも今や見る影なし

    奥さんに浮気され、それをきっかけに自

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    2026年05月24日
  • デーミアン

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    ネタバレ

    少女革命ウテナの「卵の殻を破らねば、雛鳥は生まれずに死んでいく。我らが雛で、卵は世界だ」の言葉はこの小説の「卵は世界だ。生まれようと欲するものは一つの世界を破壊せねばならぬ」から来たのだろうなと思われる。安部公房「壁――S・カルマ氏の犯罪」に続き、「ウテナ」に影響を与えた作品に出合あえた。
    本作のテーマは「なんの職業を目指せばよいのかわからず悩める青春」ということなのだろう。職業をわりと好きに選べる時代になったということなのだろうか?
    東洋思想に傾いたからか日本人がちらっと登場するのも興味深い。

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    2026年05月02日
  • 犯罪

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    ミステリーでは無く、人間ドラマだった。
    11の短編、11の犯罪、11のドラマがあった。

    弁護士である"私"の語り口で進んでいく。
    生々しい犯罪や、凄惨な事件を、抑揚を抑えた語り口が紡いでいく。
    それがなんとも恐さを倍増させる。

    ページ数も抑えめで、短編集、とても読みやすかった。
    シーラッハ作品、違う物も読んでみたい。

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    2026年04月30日
  • 珈琲と煙草

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    “自分を愛するのはとても難しい。型を保つことは、私たちの最後の寄る辺なのだ。”(p.29)


    “多数決を上回る決定の方法はいつできるのか。そうせざるをえなくなるのはいったいいつだ。倫理は一般市民の意思に抗する術を持たないのか。だとしたら、倫理の中身を決めるのはいったいどこのだれなのだ。”(p.30)




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    2026年04月24日
  • テロ

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    ラジオで?誰かがシーラッハの話をされていて、読んでみた。
    164人の乗客を乗せたルフトハンザ機がハイジャックされ、7万人の観客でいっぱいのサッカースタジアムへの墜落が目論まれる。知らせを受け緊急発進した空軍少佐が命令を無視して旅客機を撃墜。逮捕。裁判にかけられることになる。
    この裁判の様子が描かれる法廷劇+フランスの雑誌『シャルリー・エブド』がM100サンスーシ・メディア賞を受けた際のシーラッハによるスピーチを収載。

    有罪評決の結末と無罪評決の結末、両方が用意されていて読む人に考えさせるようになっている。

    自分が裁判員になっていたら、パイロットだったら、報告を受けて指示を出す国防大臣だった

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    2026年04月13日
  • 怪物を捕らえる者は

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    今回は、オリヴァ―が悪い女に引っかからなかった。家族の問題もなかった。良かった。本当に。
    ピアの個人的なあれやこれやが無いこともないが、ヤマがデカかったので署内の人間関係的なゴタゴタはなく、そこも良かった。そういうの要らない。
    分厚いが、先が気になり一気に読める。でも分厚いので手が痛くなる。何ページを超えたら分けると法律で定めるべきだ(笑)。
    今回は被害者家族と展開重視かな?

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    2026年04月03日
  • 座席ナンバー7Aの恐怖

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    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)この展開で後半ど〜すんのと思ってたけんど、

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]ドカドカどんでん返し来たな。

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    2026年04月01日
  • カスパー・ハウザー あるいは怠惰な心

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    本の帯に書かれていた「ドイツ史上最も謎に満ちた人物、そして未解決の暗殺事件」という文章に惹かれ、どういうことだろうと関心をもって読み始めた。タイトルの「カスパー・ハウザー」は、少年が保護されたときに紙に書いた名前である。少年は長らく幽閉され、水とパンだけを与えられて生き続け、ある日突然に謎の男に連れ出され、街中で置き去りにされ保護される。人との触れ合いの経験もないなか、未知の世界にとまどう。彼を理解しようと謎めいた出生の秘密を明らかにしようとするが、どれも徒労に終わる。高貴な出であるが、存在そのものを隠し通す必要があるのでは?と人々は邪推する。謎の集団に襲われ、殺されかけるが、生き延びる。人々

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    2026年03月23日
  • カスパー・ハウザー あるいは怠惰な心

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    カスパーハウザーが一体何者だったのか疑問のままだった。 当時のヨーロッパは孤児は珍しくなかったと思うが、何故彼だけに焦点が当たったのだろうか。

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    2026年03月19日
  • 怪物を捕らえる者は

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    ネタバレ

    2026年の9冊目は、ネレ・ノイハウスの「怪物を捕らえる者は」です。オリヴァー&ピアのシリーズ11作目となります。相変わらず辞書のような厚さで、読み応えが有ります。登場人物もかなりの多さです。
    ラストで驚きの展開が待っており、シリーズのターニングポイントになると思います。
    娘の初めての一人暮らしに伴うゴタゴタが重なり、かなり時間がかかってしまいました。
    16歳の少女ラリッサ・ベーレフェルトの殺害に伴って、犯罪被害者の遺族達による私的制裁組織の存在とその暗躍が明るみに出ます。組織は、法曹界や警察内部、オリヴァーとピアの所属するホーフハイム刑事警察署捜査11課内部にも及んでいました。誰が裏切り者な

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    2026年03月20日
  • カールの降誕祭

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    ネタバレ

    短編が3本。
    シーラッハの余計なものを削ぎ落としたシンプルな文体から、男たちの孤独と抑圧された狂気がまざまざと感じ取れた。どの男たちも「善良」であったのに、まさに薄氷の上を歩く人生。次の一歩でそれぞれが氷の下に堕ちていった。
    絵本くらいの厚みしかないのに濃密な一冊。
    3人の哀しき人生を覗き見た。

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    2026年03月13日
  • 17の鍵

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    ベルリン大聖堂の丸天井に女性牧師の死体が吊り下げられていた。トム・バビロン刑事は遺体の首に17と刻まれた鍵が掛けられているのを見つける。トムは少年の頃に川底で見つけた死体のそばにあったのと同じ鍵。当時その鍵を妹に貸したところ妹が行方不明に。以来トムは仕事の傍ら妹の行方を探している。事件を追ううちにトムは…。

    なんとも猟奇的な出だし。なぜこんな殺され方をするのか。1998年のトムの過去と2017年の現在の事件が交互に語られる。この過去の過ち、妹のこと、家族のこと、トムはいくつもの秘密を抱えている。トムと組んで捜査をする臨床心理士のジータは良い役割を演じるが彼女もまた秘密を抱えている。

    「秘密

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    2026年03月09日
  • 19号室

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    バビロン刑事シリーズ第2弾。『17の鍵』の続編。市長の娘が殺される場面が映画祭で放映され事件映像内の壁に残されていたのは「19」。トムも相棒の臨床心理士ジータも自分の暗い過去への繋がりへの復讐へと。前作より楽しめたのに第3弾はまだ未発刊。待ってます。

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    2026年03月08日
  • 17の鍵

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    ヨーロッパのミステリーらしく、暗く陰湿な空気感、最後の最後まで謎を追う展開
    面白く次作も読もうと思うが、ちょっと遠回りが多いような…登場人物も多く読むのが面倒…

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    2026年02月28日
  • コリーニ事件

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    『コリーニ事件』

    この小説を読み終えた後、読者は深いため息をつくことになる。
    シーラッハの長編はこの作品が初めてである。わたしもまた、深いため息をついた。

    法と個が交わる難しい状況が描かれている作品だと、前提条件としてわかっていたが、読み進めていくうちに、更には社会や歴史も深く交わっていることがわかっていく。


    「わたしは法を信じている。きみは社会を信じている。最後に軍配があがるか、見てみようじゃないか」

    そして読み終わった後には、真実を解き明かすことそのものが個にとっては正義ではないのかもしれないという気持ちになる。


    「マッティンガーはわずか2時間で、コリーニの父をもう一度殺した

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    2026年02月25日
  • 黒のクイーン

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    プラハの展覧会に貸し出した絵画が焼失した…ところがその絵は偽物
    本物の絵画を探すためプラハに調査員を派遣するが、行方不明になる
    本物の絵画を探すため、また行方不明になった調査員を探すため、保険調査専門探偵のホガートは、プラハに飛ぶ…
    しかしそこで彼は、猟奇的連続殺人事件に巻き込まれることになる…

    プラハを舞台にしたミステリーは珍しいと思い手に取った
    プラハはかつてユダヤ人のゲットーだった場所として知られ、作品にもそれが関わってくる
    もちろんプラハには行ったこともないが…登場人物たちと一緒に巻頭にある地図を見ながらプラハの街を行ったり来たりしている気分だった…(笑)
    登場人物がなかなか個性的で

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    2026年02月23日