酒寄進一のレビュー一覧

  • 死体は笑みを招く

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    ネタバレ

    次々と登場する人物、錯綜する人間関係、交互に入れ替わるオリヴァーとピアの視点、そして頻発する事件…、一気読みできた。
    ただ、丁寧な登場人物一覧に助けられるものの、やはりドイツ語の名前は覚えにくい!しかも親子で登場が多いし。
    しかし、次々と容疑者を繰り出しながらも最後まで犯人を絞らせない展開の速さは見事で、前作より進歩している。
    確かこの作者は立て続けに(自主出版で)発表しているのにこのレベルというのはスゴイ。
    今作では環境破壊と汚職という骨太なテーマもあるし、一方でオリヴァーやピアの家族や過去に触れて横糸ともなるドラマもしっかり描かれホント盛り沢山な一作だった。

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    2017年06月05日
  • 夏を殺す少女

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    事件の共通点や犯人が知りたくてどんどん読んでしまった。
    犯行がゴリ押しすぎるだろって思う所もあったけど、それでもハラハラわくわくさせてもらえました。

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    2017年02月20日
  • 死体は笑みを招く

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    ドイツの地名や名前が頭に中々入らず登場人物も多いから前半は面白さが感じられなかったけど中盤からは引き込まれた。
    どんでん返し系が好きなのですごく楽しめた。

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    2017年02月17日
  • 死体は笑みを招く

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    オリヴァー&ピア・シリーズ。翻訳順では第4作になるが、シリーズとしては第2作にあたるようだ。本作も二転三転のストーリー展開と、次々と浮上する容疑者、最後まで読めない犯人像とミステリーとしての面白さを十二分に堪能出来た。

    動物園で発見された切断された左腕と左足。殺人捜査課の刑事、オリヴァーとピアは事件の捜査に乗り出すが…

    邦訳第1作にして、大傑作の『深い疵』以来、次々とシリーズ作が翻訳されており、これからも読むのが待ち遠しい作家である。

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    2016年11月05日
  • テロ

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    テロリストにハイジャックされた旅客機に乗った164人と、その飛行機が突っ込む先のサッカースタジアムにいる観客7万人−−。どちらかしか助けられない状況に、もし自分が陥ったら−−。空軍少佐は164人が乗った旅客機をミサイルで撃墜し、スタジアムの7万人の命を救った。そして少佐は逮捕され、裁判所で有罪か無罪かの評決を受ける。裁判ではさまざまな意見がかわされ、有罪を主張する検察側も無罪を主張する弁護側も、どちらの意見もまっとうであり理解できる。さて、評決は? 有罪でも無罪でも議論が沸き起こるだろう。結末はネタバレになるので書かないが、この裁判の模様を読むことで、本書は、各自がどのような態度をとるべきか考

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    2016年09月30日
  • テロ

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    164人を乗せた旅客機をハイジャックし、サッカースタジアムにいる7万人の観客を殺害しようと目論むテロリスト。
    独断で旅客機を撃墜した空軍少佐は有罪か無罪か?
    シーラッハ初の戯曲。舞台や映画で観てみたい。

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    2016年09月02日
  • テロ

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    戯曲という形式のせいか、シーラッハにしては登場人物のキャラが立ってて理詰め感はちょい薄い。テーマも派手なだけにサクサク読めるんだけど、ちょっとサクサク読め過ぎて「あれ?もう終わり?」って感じは否めない。いや、十分おもろいねんけども。

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    2016年08月02日
  • テロ

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    ものすごい本で,読み終わった今も考えが止まらない。
    検察官「私たちの上品な国家はテロリストになんら手をださないと保証されているからです。」弁護人「しかしそうした状況だからこそ,わたしたちが法治国家の原則に信頼を置くことはますます大事になっています。当然,それは友情と同じです。調子のいい時だけの友情など意味がないのです。」どっちが正しいんでしょう…。

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    2016年07月21日
  • 罪悪

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    大傑作『犯罪』に続くシーラッハの短編集。語り手の弁護士である「私」が手掛けた事件を淡々と語っていくという趣向は前作と変わらない。今回は10ページ未満の掌編が多く、前作とほぼ同じページ数で収録作数が11編から15編に増えている。

    前作を凌駕しているかといわれるとちょっと微妙だけど、収録作はどれも水準以上の面白さなので読んでみて損はないと思う。必要以上に描写せず、読者の想像に委ねるところは相変わらず美点だと思うので、ミステリ好きの読者だけではなく純文学好きの読者にもぜひ一読いただきたい。

    次は長編だ。

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    2016年03月12日
  • 罪悪

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    前作の『犯罪』と同じ系統の15編の短編を収録。

    短編と言うよりも掌編小説と言った方が良いような小品もあり、前作に続き、不思議な魅力を感じた。全ての短編が創作なのだろうか。極めて淡々と冷めた視点で様々な市井の人びとの罪を描いた短編ばかりたのだが、救いのある短編もあれば、喪失感だけが残る短編、ミステリーの要素を感じる短編が混じる。

    短編に描かれる数々の人びとのの罪は現実に起こりうるものばかりだ。もしかしたら、短編に描かれる登場人物の名前は単なる記号に過ぎず、主人公は人間ではなく、人間の犯す罪なのかも知れない。これは、最後の作品の『秘密』に著者の名前が出たのを見ると、あながち的はずれではないよう

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    2016年02月20日
  • カールの降誕祭

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    シーラッハの安定した独特な文章に加えタダジュン氏のインパクトある版画絵の表紙や挿絵により、更なる相乗効果で作品一つ一つがとてもリアルに楽しめました。もちろん、決して楽しい内容ではないのですが、人間誰にでも潜んでいる悪や「罪とはなにか」について、とても深く考えさせられます。また、巻末の訳者酒寄進一氏の解説により、よりシーラッハが伝えたい意味も参考になりました。少し早めの自分へクリスマスプレゼントになりました。

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    2016年02月16日
  • カールの降誕祭

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    「パン屋の主人」
    「ザイボルト」
    「カールの降誕祭(クリスマス)」の短編3編収録。
    ザイボルトめいた状況は前の職場であった。直接面識はないが、お元気で過ごされているだろうか。

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    2015年12月24日
  • カールの降誕祭

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    不必要な文飾を極端なまでに削ぎ落とした簡潔な文体で描ききだされるのは、人間の内面に抑圧されてきた狂気とも、悪とも、暴力とでもひとまずは言える。これが、ゲルマン気質なのだろうか。秩序を愛し、中庸を尊び、ひたすら恭順に世間を生きている人びとが、ひとたび、世間の秩序だった世界の中に自分が容れられないと気づくや否や狂気に囚われた戦士のように衝動的な暴力沙汰を起こす。まるで、それまでの自己が偽りで、今剥き出しにされたのが、本来のあるべき自己なのだとでもいうように。淡々と事態を叙する記述がかえって、その世界の酷薄さを物語るようで、居ても立ってもいられないような強烈な読後感をもたらす。主人公の内にあって常に

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    2015年12月21日
  • 夏を殺す少女

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    ネタバレ

    次々と場面が変わり、時間の流れも前後するので、
    話についていけるのか心配なぐらいだったが、
    場面の長さが短めで、
    主人公の刑事と弁護士の決断と行動の速さが
    心地よくそのスピード感を楽しめた。

    二人の主人公、リニ―弁護士とヴァルター刑事がそれぞれの事情を抱えながら、
    それぞれの事件を二方向からつき進んでいくのは面白かった。
    サイドストーリーの恋愛話もよかったし。

    贅沢を言わせてもらえば、
    もうちょっとくどく長く作り込んでもらいたかったかな。
    それと、ヴァルター刑事が救急車で運ばれそうになりながら、
    リニ―弁護士に恋愛のアドヴァイスをするシーンはもうちょっとかっこいい台詞にしてあげてほしかった

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    2015年11月04日
  • 悪女は自殺しない

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    登場して日が浅い文庫なので仔細は敢えて綴らないが…「殺害の動機」に繋がりそうな話しが次から次へ出て来る人物が殺害されてしまい、様々な話しの中から事の真相を探ろうとする物語で、実に面白い!!

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    2015年07月11日
  • 深い疵

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    ノイハウス氏を知るきっかけの1冊。白雪姫も面白くよんだ。3冊めには今行き詰まっているけど。。。。
    ドイツ・ミステリーの深みにはまる途で出会った作者。好きです。

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    2015年04月12日
  • 夏を殺す少女

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    [怨根の行く末]元小児科医がマンホールに落下して死亡。市会議員が運転ミスで死亡。そして、精神を患った少女が自らの体に薬物と酒を投与して死亡。一見無関係に見える事件をそれぞれに追っていた弁護士のエヴァリーンと刑事のヴァルターは、それぞれに事件の裏に隠された更なる闇に気付き始めるのであるが......。完成度の高さからドイツやオーストリアで高い評価を受けたミステリー。著者は、オーストリアミステリーの一翼を担うアンドレアス・グルーバー。訳者は、ドイツ文学の翻訳家である酒寄進一。


    純粋に、純粋に面白かった。割と細かい文字で400ページ超を数える作品なんですが、そんなことがまったく気にならないほど本

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    2015年01月09日
  • 白雪姫には死んでもらう

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    オリヴァー&ピアコンビの第2弾。1作目より、こっちの方が登場人物がごっちゃにならなくて、読みやすかった。今回は、事件の捜査と並行してそれぞれのプライベートの事が描かれていたり、警察内部にも一悶着あったりで話の幅が広くて面白い!出だしから面白い小説ってあんまりないけど、これはその数少ないなかの1つ。

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    2014年12月18日
  • 白雪姫には死んでもらう

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    ネタバレ

    面白かった。
    主人公のオリヴァー主席警部がコージマと別れてしまったのは残念だが、
    一応立ち直ったようなので良かった。

    ミステリーとしても、人間ドラマとしても
    とても面白い。
    もうひとりの主人公トビアスの出所後の人生に、
    ぐいぐい引き込まれる。

    前作に引き続き、
    お願いだから、このシリーズの一作目と二作目を
    翻訳してほしい。

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    2014年11月16日
  • 深い疵

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    面白かった。
    慣れないドイツ系の名前に四苦八苦しながらも、
    ぐいぐい引き込まれていく感じで、
    とても面白かった。
    相棒であるオリヴァーとピアが好対照で、
    お互いをぐいぐいひっぱっていく感じが良かった。
    二人の家庭(同棲)生活が良好なのも、好感がもてる。

    ただ、非常に残念だったのは、これが第三作なこと。
    第一作と二作はまだ訳されていないらしい。
    どおりで、途中でわからない話がでてきた訳だ。
    お願いだから、早く翻訳して出版してほしい。

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    2014年11月06日