酒寄進一のレビュー一覧

  • ベルリン1945 はじめての春(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    _それでも人生はつづく。逃げ隠れしようとしても無理だ_

    転換期三部作、ついに完結です。

    小説を読んでいて、目を覆いたくなるような、というのもおかしな表現だけど、実際に、一瞬瞼を閉じてしまうことが幾度もあった。

    ゲープハルト一家との付き合いも30年近くに及んできたので?感情移入しないでは読めない。
    可愛かったあの子が、、、
    えっ、あの人が?そんなばかな、、、
    と序盤からさまざまな衝撃の連続。

    敗戦の色濃くなってきた1945年のベルリン。米英軍からの爆撃は普通の市民を容赦なく巻き込みます。
    終戦を迎えても、瓦礫の街で生き延びるのは容易なことではなく、ヒトラーを信じた自分を責め続ける人、自由

    0
    2021年01月12日
  • ベルリン1945 はじめての春(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    _それでも人生はつづく。逃げ隠れしようとしても無理だ_

    転換期三部作、ついに完結です。

    小説を読んでいて、目を覆いたくなるような、というのもおかしな表現だけど、実際に、一瞬瞼を閉じてしまうことが幾度もあった。

    ゲープハルト一家との付き合いも30年近くに及んできたので?感情移入しないでは読めない。
    可愛かったあの子が、、、
    えっ、あの人が?そんなばかな、、、
    と序盤からさまざまな衝撃の連続。

    敗戦の色濃くなってきた1945年のベルリン。米英軍からの爆撃は普通の市民を容赦なく巻き込みます。
    終戦を迎えても、瓦礫の街で生き延びるのは容易なことではなく、ヒトラーを信じた自分を責め続ける人、自由

    0
    2021年01月12日
  • ベルリン1919 赤い水兵(上)

    Posted by ブクログ

    ドイツ革命、激動の3カ月に起きたこと。
    その只中で生きる13歳の少年ヘレにとっては、歴史なんかじゃなく、家族や友だちとともに否応なく巻き込まれていく現実。
    ヘレの気持ちや生活の描写が丁寧で、ヘレの気持ちで読み進めます。

    食べるものも暖房もままならない冬のドイツで、家族や仲間たちの安否を懸念する緊迫感に引き込まれました。読み終えて、ドイツ革命の歴史をおさらいして、また読んでいます。

    0
    2021年01月09日
  • ベルリン1933 壁を背にして(上)

    Posted by ブクログ

    _どこから来たかは問題じゃない。大事なのはこれからどこへ行くかだ_

    ベルリン3部作の第2部。

    世界恐慌のあおりで飢えと貧困が蔓延する1932年のベルリン。
    カツカツと聞こえてくるナチの足音は大きくなり、やがて傾倒して行く国民たち。それらに翻弄されての、家族や隣人との悲しい分断。
    15歳の少年の目から見た激動の数ヶ月が描かれます。

    主人公は、第1部 『ベルリン1919 赤い水兵』の主人公ヘレの弟で、赤ん坊だったハンス坊や。
    苦悩しつつ踏み出した社会は、きつい労働に加え、非ナチという理由でナチの従業員から不当な暴力を受けたり、想像以上に過酷。

    そんな毎日の中で出会う、同じ職場で働く少女、ミ

    0
    2021年01月07日
  • ベルリン1933 壁を背にして(下)

    Posted by ブクログ

    _どこから来たかは問題じゃない。大事なのはこれからどこへ行くかだ_

    転換期三部部作の第二部。

    世界恐慌のあおりで飢えと貧困が蔓延する1932年のベルリン。
    カツカツと聞こえてくるナチの足音は大きくなり、やがて傾倒して行く国民たち。それらに翻弄されての、家族や隣人との悲しい分断。
    15歳の少年の目から見た激動の数ヶ月が描かれます。

    主人公は、第1部 『ベルリン1919 赤い水兵』の主人公ヘレの弟で、赤ん坊だったハンス坊や。
    苦悩しつつ踏み出した社会は、きつい労働に加え、非ナチという理由でナチの従業員から不当な暴力を受けたり、想像以上に過酷。

    そんな毎日の中で出会う、同じ職場で働く少女、ミ

    0
    2021年01月09日
  • 白雪姫には死んでもらう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    冤罪で11年の刑期を終えたトビアスは、出所して故郷に帰って来る。
    それに合わせたかのように再び不穏な空気に襲われるアルテンハイン。
    暴力事件が起こり、再び少女が行方をくらます。

    これ、ものすごく怖い話です。
    例えばテレビの「逃走中」で自分一人が残った時に、何十人ものハンターが表情一つ変えることなく自分を追いつめてきたら。
    それも、捕まえて終わりではなく、命を取るまでゲームが終わらないとしたら。

    ところが自体はそれほど単純ではなくて、真実が少しずつ明かされるたびに二転三転と状況が変わって行く。
    トビアスは無罪。
    誰が、何のために、彼に罪をかぶせて、なおかつ今もなお暴力で支配しようとしているの

    0
    2021年01月06日
  • ベルリン1919 赤い水兵(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何ヶ所、号泣したかなあ・・・

    1919年、ドイツ。戦争を終わらせるため、水兵が蜂起したことをきっかけに起こったドイツ革命。それらに命をかけたベルリン市民の闘いを軸に、貧しくも誇り高い主人公ヘレの一家と隣人たちが、世界を、生活を、未来を良くしようと挑む命がけの日々。

    大きな時代のうねりをしっかりと描きながら、登場人物それぞれの心の動き、その背景にあるものを蔑ろにしない。とりわけ、主人公ヘレ目線での、家族や友人そして社会に対する心情の描写が素晴らしく、何度も息が止まりそうに切なくなった。

    革命がなくても、戦争が終わっても、食うや食わずの苦しい生活の中で、家族や隣人たちと心を寄せ合い、ユーモア

    0
    2020年11月29日
  • ベルリン1919 赤い水兵(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何ヶ所、号泣したかなあ・・・

    1919年、ドイツ。戦争を終わらせるため、水兵が蜂起したことをきっかけに起こったドイツ革命。それらに命をかけたベルリン市民の闘いを軸に、貧しくも誇り高い主人公ヘレの一家と隣人たちが、世界を、生活を、未来を良くしようと挑む命がけの日々。

    大きな時代のうねりをしっかりと描きながら、登場人物それぞれの心の動き、その背景にあるものを蔑ろにしない。とりわけ、主人公ヘレ目線での、家族や友人そして社会に対する心情の描写が素晴らしく、何度も息が止まりそうに切なくなった。

    革命がなくても、戦争が終わっても、食うや食わずの苦しい生活の中で、家族や隣人たちと心を寄せ合い、ユーモア

    0
    2020年11月29日
  • 森の中に埋めた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オリヴァ―とピアシリーズの第8作。

    大変良かった。
    オリヴァーのルーツとも言える事件が解決したこともそうだが、
    長年もやもや、いや、いらいらしていたオリヴァーの私生活が安定を得られそうなことが、とても良かった。

    とはいえ、登場人物が多く、かつその関係が複雑で、
    さらには過去と現在を把握していないと話について行けないので、
    かなり読み進めるのが難しかったことは否めない。

    しかも、
    知識豊富で、証言を引き出すための嘘も上手い新人が入ってきたことや、
    (彼のあだ名、アインシュタインはそういうタイプの天才ではないと思うが)
    オリヴァーが義母の遺言で屋敷を相続することになったこと、
    今の恋人に心の

    0
    2020年11月28日
  • 悪しき狼

    Posted by ブクログ

    女性刑事ピア・キルホフが主人公の作品。
    重いテーマではあるものの、展開が早く目が離せない。
    プライベートの悩みを織り交ぜながら、展開が早く、引き込まれる。
    2作目から読み始めてしまったが、ドイツのベストセラー商品だけある。
    北欧作品に比べて少し色づきもある。

    0
    2020年10月13日
  • ベルリン1919 赤い水兵(上)

    Posted by ブクログ

    1918年冬。第一次世界大戦下のドイツ帝国・ベルリン。ヘレのお父さんが片腕をなくして戦地から帰ってきた。一家の暮らしは苦しく、市民の間でも政府への不満が高まっていた。ヘレも市民革命に巻き込まれ、危険な任務をこなすようになる。皇帝が亡命し、革命が成功したかに見えたのもつかの間、事態は思わぬ方向へ。
    あまり語られることのなかった近代ドイツの混沌を子どもの目線から描く傑作。

    0
    2020年09月27日
  • テロ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    テロリストに乗っ取られ、7万人が居るサッカー場に突っ込もうとしていた航空機を撃墜した軍人は有罪か無罪か・・・

    いままさに生じてもおかしくはない出来事ですね。この作品の秀逸なところは、その結末。有罪と無罪の結末、両方が書かれています。読者に考えさせると言う事なんですね。

    あっという間に読み終わりましたが、中身は物凄く濃いです。

    0
    2020年08月24日
  • コリーニ事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    法廷もの。しかも過去と現代を行きつ戻りつするのにすごく読みやすくておもしろかった。
    映画化されてますね。顛末をわかっていても観てみたくなります。
    「やがて来る者へ」というイタリア映画に第三帝国時代のドイツの蛮行が描かれています。
    併せて観るとコリー二の無念さがより浮かび上がってくると思います。

    0
    2020年08月24日
  • デーミアン

    Posted by ブクログ

    日々様々な雑念に惑わされ、本も自分が読みたいものから、世の中で話題になっているもの、仕事で読んだ方が良いもの、と常時10冊以上読むべき本を抱えている。で、「これは本当に読んで良かった」と思えるものは10冊に1冊くらいである。
    で、この『デーミアン』を読んで、古典的名作というものはハズレない、読む価値が必ずある、ということを改めて知った。
    若い頃『車輪の下』は読んでいたのだが、当時から読みたい本、読むべき本を抱えていて、他の作品も読んでみたいと思ってから幾星霜。
    これも若い時に読みたかったと思ったが、今読んでも十分刺激的で、考えさせられるものだった。
    10代の普遍的な悩み苦しみが描かれている

    0
    2020年07月05日
  • デーミアン

    Posted by ブクログ

    WEBで無料公開されていたので再読。高校時代に読んでから何十年もたつのにやっぱりヘッセは好きと再確認。

    0
    2020年05月04日
  • ベルリン1919 赤い水兵(下)

    Posted by ブクログ

    昨年にデビュー作の「オーブランの少女」、そして「戦場のコックたち」を読んだことで、お気に入り作家となった深緑野分(ふかみどりのわき)さん。
    Twitterで、ご本人のアカウントをフォローさせていただいていますが、少し前からこの本を激推しされていて、オビの推薦文も書いておられるということで、発売日に書店を3軒回って見つけ、迷いなく手にとりました。

    岩波少年文庫を買うのって何年ぶりかなぁ。
    「ニールスのふしぎな旅」、「エーミールと探偵たち」、「名探偵カッレくん」、「レムラインさんの超能力」、「シャーロック・ホウムズ(←この表記がレアねww)」シリーズなどなどなど、小中学生の頃はよく読みましたが、

    0
    2020年02月22日
  • ベルリン1919 赤い水兵(上)

    Posted by ブクログ

    昨年にデビュー作の「オーブランの少女」、そして「戦場のコックたち」を読んだことで、お気に入り作家となった深緑野分(ふかみどりのわき)さん。
    Twitterで、ご本人のアカウントをフォローさせていただいていますが、少し前からこの本を激推しされていて、オビの推薦文も書いておられるということで、発売日に書店を3軒回って見つけ、迷いなく手にとりました。

    岩波少年文庫を買うのって何年ぶりかなぁ。
    「ニールスのふしぎな旅」、「エーミールと探偵たち」、「名探偵カッレくん」、「レムラインさんの超能力」、「シャーロック・ホウムズ(←この表記がレアねww)」シリーズなどなどなど、小中学生の頃はよく読みましたが、

    0
    2020年02月22日
  • 悪しき狼

    Posted by ブクログ

    あっちこっちに視点が飛ぶし、慣れない地名はたくさん出てくるし、で最初は置いて行かれそうだったけれど、最後にはちゃんとまとまるんだから、やっぱりすごいな、と。上級検事はわりと早い段階で「あやしくない?」と思ったんだけれど、まさかそういう風につながるとはねぇ!

    0
    2020年02月01日
  • 生者と死者に告ぐ

    Posted by ブクログ

    オリヴァー&ピアシリーズ。息もつかせぬ展開で、最初から最後までハラハラしながら一気読み。ちょうど時期的にも同じくらいのタイミングで読めてよかった。

    0
    2019年12月22日
  • コリーニ事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公・ライネンは、弁護士になってやっと42日。
    初めて殺人犯の国選弁護人になったが、容疑者、いや、犯人は犯行を認めるものの、動機を明かさない。
    犯行に至るまでのどんな背景が事件にはあったのか、そして、なぜ犯人は動機を明かそうとしないのか。

    何を書いてもネタバレにかすってしまうので、感想を書くのが難しいなあ。
    これから読もうと思う人は、この先を読まないでね。


    いまだにドイツに影を落とし続けているのが、ナチス時代に行った数々の非道。
    犯人であるコリーニがなぜ殺人を犯さなければならなかったのか。
    それもまた、現在に残るナチスの影のせい。
    ナチの生き残りが作った戦後ドイツの法律が、ナチの

    0
    2019年12月21日