澁澤龍彦のレビュー一覧
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[ 内容 ]
「赤頭巾ちゃん」にしても「眠れる森の美女」にしても、本来は血なまぐさくて荒々しく、セクシャルで残酷な民話だった。
ペローの童話はその味わいを残しながら、一方では皮肉な人間観察や教訓にみち、童話文学の先駆的作品となった…この残酷で異様なメルヘンの世界を、渋沢龍彦はしなやかな日本語で甦らせた。
独特の魅力あふれる片山健の装画をそえておくる決定版ペロー童話集。
[ 目次 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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[ 内容 ]
美徳を信じたがゆえに悲惨な運命にみまわれ不幸な人生を送るジュスティーヌの物語と対をなす、姉ジュリエットの物語。
妹とは逆に、悪の哲学を信じ、残虐非道のかぎりを尽しながら、さまざまな悪の遍歴をかさね、不可思議な出来事に遭遇するジュリエットの波爛万丈の人生を物語るこの長大な作品は、サドの代表作として知られ、サドの思想が最も鮮明に表現された傑作として知られる。
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[ 内容 ]
50篇にのぼるサドの中・短篇の中から選び抜かれた12篇―短篇作家としてのサドの魅力をあますところなく伝える『恋の罪』から3篇、そしてフランス風コントの中にもサドならではの道徳観・恋愛観を窺わせる『小咄、昔噺、おどけ話』から9篇を収録。
また最後に収録された「末期の対話」はヴァンセンヌ獄中で書かれた記念すべき処女作であり、「最初の無神論宣言」である。
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[ 内容 ]
許されぬ恋におち、駆け落ちをしてヴェニスにたどりついたサンヴィルとレオノール。
二人はこの水の都で離れ離れとなり、互いに求めあって各地をめぐり歩く。
―本書ではその波乱に満ちた冒険旅行をサンヴィルが回想するが、なかでも注目すべきはサドのユートピア思想を体現する食人国と美徳の国の登場で、その鮮烈な描写はサド作品中とりわけ異彩を放ち、傑作と称えられている。
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Posted by ブクログ
久生十蘭つながりで、澁澤龍彦が彼について書いたものを読んでみようかな、と。文庫オリジナル。「日本の作家について著者が書いたエッセイをすべて収録した永久保存版!」だそうです(書評を除く)。この上下巻と、同文庫の『澁澤達彦 書評集成』を合わせると、「日本作家についての澁澤評をすべて網羅できることになる」のだそうな。文庫としては高価かな、でも場所も取らないしカヴァーもきれいだし、持っててもいいかな。それに、亡くなってすでに20年余、こういう編纂のを読んでみるのもいいな、なんて。論じられている作家別に「作家の生年順に並べ替え」た、文庫オリジナル編纂。上巻は、南方熊楠から中村光夫まで。25人に関して55篇。ほとんどの作家を、それぞれ少しずつではあるけれど読んでる私って……と、目次を眺めて呆然。そしてまた、こればかりは澁澤本人の影響ではないんだ、なんとなく読んできた結果が、この目次と較べるとそうなってたんだ、とわざわざ実感。けれども、驚くほどのことはないかもしれない。だって、ここで採られている25人、「或る傾向」を有するかもしれないけれど、決して特殊・異端な作家ではないもん。そう思いたいです。それに、さらに大事なのは、「作家論」云々もさることながら、やっぱりこれも「シブサワ」を味わうべき1冊である、ということ。
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Posted by ブクログ
革命後フランスで発禁になった、著者サド自身が投獄されてまで貫きたかった哲学の、代表作。
発禁になった理由は「猥褻だから」だったらしいけど、
エロじゃなくてグロです。これ。まぁエロもグロの一部といえなくもないから何ともいえんけど・・・グロイのダメな人はきっと一章目でギブ。
いかに社会の中で悪徳を成すことが、正しいのか。胃がもたれるほど強調してきます。今私たちが善徳と信じてるものを完膚なきまでに破壊してるから、常識を一回離れないと困惑が溶けない。
正義や美徳みたいに、広範に認められる価値観をpraiseするのは比較的簡単だけど、悪徳や犯罪を論理的に支持した作品が、その後何世紀も評価されることって、そうはない。「偉大な文学作品」って、その時代時代の価値観に疑問を提示してるものが多いけど、実際にそれに反する価値観を立てるにいたる作品って、あんまりなくない?
そういう点で、一回は読んでみようと思ってた本ではありました。だからサドの哲学の部分とかは、長くても理解しようと、結構努力した方なんです・・・が
結局なんか・・大切な何かを奪われたような、いけないものを読んでしまったような、正体不明の世界をすぐ隣に感じる不快感を覚えたような、それでいて偉大な作品を鑑賞した後のあの恍惚感を得たような・・・
もう何がなんだか。
こんなにも複雑な読後感を味わったのは、とりあえず久しぶりです。
この、想像できる限り最悪な慣行が蔓延する画を、「気分悪い」と思いつつも最後まで読んでしまうのは、澁澤龍彦の訳の力だと思います。
澁澤氏の訳は、本当に綺麗です。書かれてる内容と響きとしての言葉の間のギャップが、不気味さを一層強く演出してます。下品な派手さはないのに、華やかで・・・非現実的。笑顔で、純粋な歓びのもと殺戮をはかるジュリエットたちの雰囲気、ぴったりそのままです。
言葉のもつ雰囲気を、別の言葉で表現することほど無意味なことはないと思うから、実際に読んでもらわないと伝わらないと思うんだけど、ぜひ体験してほしい。心に余裕があるようならば。 -
Posted by ブクログ
2部構成によるエッセイ集
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? サラマンドラよ、燃えよ/一角獣について/タロッコの謎/宝石の伝説/『狩猟の書』について/盗みのエロティシズム/態位について/目の散歩
? ツェッぺリン幻想/私の昆虫記/ハーゲンベックの思い出/カフス・ボタンのこと/「コドモノクニ」のこと/ドラゴン雑感/少年冒険小説と私/玩物抄/アポロとウェヌス/蠅とエメラルド/思い出と現在と/エメラルド、五月の露/花火、七月の夜/ガラス幻想行/糸車から燭台まで
あとがき
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エッセイ集として最初に手にした作品なのですが、他のエッセイ集とは色が異なるようです。それにしても、何たる博学なんだろう。
・サラマンドラよ、燃えよ
チェリーニの『自伝』より引用しているエピソードが特に面白い。
・カフス・ボタンのこと/玩物抄〜昆虫〜
「少年のころ、カフス・ボタンを飲みこんでしまったことがある。・・・」
ふっと笑みがこぼれるエピソードである。