澁澤龍彦のレビュー一覧

  • 東西不思議物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    似た話ほかにもあるよなーーみたいなのを、澁澤龍彦の趣味でテーマごとに東西たくさん集めた本。めちゃくちゃ面白かった。
    わたしは異界の入口とか、ドッペルゲンガーとか、夢の中とか、そういうのが好きなので、その辺のテーマの話はすごく興味深くて面白かった。あとはキャラクターの話も面白かった。天狗≒サタン(星からうまれた)とか。どこの土地でも人が不思議に思うものは同じだったんだろうなあと思う。
    ただ、せっかく東西て言うてるのやから、ひとつのテーマで東西ひとつずつは話が欲しかった…な…。澁澤龍彦の趣味だから、比較してあるのもないのもごちゃ混ぜでそれはそれで面白いんやけど…

    0
    2019年06月01日
  • 唐草物語

    Posted by ブクログ

    久しぶりに読んで、実に面白かった。
    こういうふうにかける作家はもういない。繰り広げられる澁澤ワールドが異常でも奇異でもない。美しい文学的想像力のたまものである。

    0
    2019年05月13日
  • 新ジュスティーヌ

    Posted by ブクログ

    マルキ・ド サドの代表作。エログロの代名詞のように言われがちですが、訳者の文体が上品でさらりとしているせいか、案外と爽やかな読み心地でした。カトリック的価値観に対する風刺と、ある種のブラックユーモアを感じさせるところが何ともお洒落です。流石は「おフランス」の文学ですね。過激なエログロをお求めの方には、渋澤訳のマルキ・ド サド作品よりもバタイユの『眼球譚』(目玉の話)や山口椿氏の著作をお薦めします。

    0
    2019年02月15日
  • 快楽主義の哲学

    Posted by ブクログ

    あっさりした読みごごち。わかりやすい文章。

    幸福: 受動的
    快楽: 能動的

    周りに流されることなく自分を貫く

    先延ばしではなく現在の快楽、自然のままに感情を楽しむこと、を極大化させる。

    0
    2018年06月25日
  • ドラコニアの夢 アニメカバー版

    Posted by ブクログ

    エッセイ集。編集のテーマが「文スト縛り」って!(笑) よくぞここまで、というほどに見事なセレクトですが。特別文ストファンじゃなくても面白く読めるのではないでしょうか。さすがの博覧強記っぷりにはひたすら舌を巻くばかりです。
    お気に入りは「ランプの廻転」。怪談・幻想小説好きにはたまりません。「草迷宮」は読んでいないのだけれど、これでかなり気になりました。
    「パノラマ島奇談」と「黒死館殺人事件」は読んでいるので、それぞれの解説にはなるほどなあ、と感銘を受けました。そしてまた読み返したくなること請け合いなのですが。黒死館……もう一回読むのは根気がいりそうかもしれません(苦笑)。それとも再読ならよりよく

    0
    2018年04月21日
  • うつろ舟

    Posted by ブクログ

    コレクターが災難に逢ふのは、澁澤フィクションのお約束である。
     『髑髏盃』の、アルハラ受けたお姉さんがひっくり返ると女性のナニから這子(わからなかったらサルボボみたいなのでいいです)みたいなのが出てきて、と言ふのは不気味でよい。
     『うつろ舟』多分映像化不可能。なんかよい。
     他大変よろしい。

    0
    2018年03月31日
  • P+D BOOKS マルジナリア

    Posted by ブクログ

    昭和56-58年にかけて新聞や雑誌などに発表された文章を収録したもので、昭和58年出版された書籍の復刊。「マルジナリア」とは書物の欄外への書き込み、傍注のことらしい。エドガー・ポーは余白の多い本を買って、余白に読みながら思い付いたことを書き込むのを楽しみにしたとのこと。そのひそみに倣い、短めの文章を思いつくままに書き留めた「マルジナリア」を中心としたエッセイ集。

    0
    2018年03月21日
  • 唐草物語

    Posted by ブクログ

    2008年10月14日~16日。
    はずれ無し。
    エッセイ風(エッセイか?)の作品も面白い。
    ということは、大量に出版されている作者のエッセイも面白いということだろう。
    いずれ揃えてしまうだろうな。

    0
    2018年01月06日
  • 澁澤龍彦 初期小説集

    Posted by ブクログ

    2008年10月22日~24日。
    面白い!
    既によんでいた「高丘親王」「ねむり姫」「唐草物語」とは少し違う世界だが、やはりはずれなし!

    0
    2018年01月06日
  • うつろ舟

    Posted by ブクログ

    2008年11月3日~4日。
    この人の小説にははずれがない。
    少し曖昧な終わり方が多いが、それも味。

    0
    2018年01月06日
  • うつろ舟

    Posted by ブクログ

    Tasso再読祭継続。
    『ねむり姫』同様、様々な典籍に材を取った幻想時代劇、
    全8編。
    『ねむり姫』が「陽」なら、こちらは「陰」。
    凄惨な怪談の気配が濃厚だが、表題作は
    キーワードの「多幸感」が示すとおり、妙に朗らか。

    以下、特に印象深い作品について。

    ■「魚鱗記」
     江戸時代の長崎で流行したという「ヘシスペル」なる
     水槽の魚を使った賭け事、
     それにまつわる悲劇、そして怪異。
     ラストは小泉八雲の怪談のように、しんみりと物悲しいが、
     事件の鍵を握る不気味な少年の素性は謎のまま。

    ■「花妖記」
     鞆の浦に着いた商人が出会った、
     地元の分限者の次男坊は、昼から飲んだくれ、
     奇妙な話

    0
    2017年11月30日
  • 快楽主義の哲学

    Posted by ブクログ

    「人生には目的なんかない」
    強烈にパンチの効いた一行で始まる本書では
    人間も本来動物の一種でしかないのだから、食って寝てやっての動物的欲望のみを謳歌しておれば良いはずが、文明の発達と共に宗教的な戒律や社会的倫理や世間の目など社会生活を送る上での制約に縛られるようになってしまっている。その中で見つけられる幸福に依拠するのではなく、自分自身にとってもっとアドレナリンやエンドルフィンがばくばく出るような興味の湧く欲求や欲望に人の目や世間体を顧みずにもっともっと積極的に取り組んで快楽を突き詰めろ…と、それこそが一回きりの人生を楽しむ秘訣なのだって言っていると感じました。
    過去の偉人達のエピソードを織り

    0
    2017年11月08日
  • ねむり姫

    Posted by ブクログ

     現実から、ひょいっとはみ出してとける。不思議と現実のはざまを語る。そんな短篇集だと思う。上るのではなく潜るのに近いけれど、手引きがあるので溺れずに済む。ただ、その手引きがどんなもので、どこへぼくたちを連れて行くのかを考えはじめるとすこし怖くなる。グロテスクが道中にあるような、白骨を横目に潜っていくような、感覚。初期短篇選や唐草物語より、語り口が軽妙な気が、なんとなく。
    2017.8.不明.

    0
    2017年10月07日
  • 太陽王と月の王

    Posted by ブクログ

    ノイシュヴァンシュタイン城を建てたルドヴィッヒ二世が創建したもうひとつの城、ヘレンキムーゼーの城についてのエッセイが表題作。
    ワーグナーおたくだったんだね、この王さま。人がにぎやかに集まることもなく、ただ王の妄想を実現するためだけの城だったと。

    なんかもっと凝った、読みにくい文章なのかと思っていたらとてもするすると読みやすく、おもしろかった。

    0
    2017年06月23日
  • 幻想の肖像

    Posted by ブクログ

    まず、自分の持っているのは第14刷1995年版で、表紙絵はピエロ・ディ・コシモの『シモネッタ・ヴェスプッチの肖像』である。登録されている表紙絵は別のものに代わっているが、その表紙絵は本書に収録されていない絵だと思われる(『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』の中のパトモス島のヨハネ)。あるいは、現在は増補されたか、もしくは収録された絵の一部分を拡大したものなのであろうか?

    あとがきによれば、本書は澁澤龍彦が3年の間『婦人公論』の巻頭口絵のために書いたエッセイをまとめたものとのことである。澁澤がこれと選んだ絵画を、一画家につき一枚の割合で書いている。あとがきの澁澤の言の通り、澁澤が好むものをセレク

    0
    2016年05月03日
  • 毒薬の手帖

    Posted by ブクログ

    作者が言うように「毒」は不思議な魅力を持っていると感じる本。
    こうして読んでいると西洋の歴史には、こんなにも毒殺や毒についての研究が古くから行われていたことに驚きました。
    また、有名な毒殺事件も紹介されていて、興味深いです。
    ただ、生活では役に立ちません。

    0
    2015年08月16日
  • 東西不思議物語

    Posted by ブクログ

    古今東に数多ある不思議の物語を紹介する本。元々新聞に連載されていたものなので、軽い読み物として書かれていますが、背後に膨大な知識が広がっていることをうかがわせます。また、出展となる書物も紹介されているので、ただ単なる雑学書と違う趣きがあります。そして読んでみたい本が連綿と広がり増えていくのです。
    ここで紹介されている事項は、ポルターガイストや幻術、栄光の手や天狗、百鬼夜行などなどお馴染みのものも多く、ひとつの種から様々な花が咲くものだと思い知らされます。
    澁澤龍彦の本は興味もちつつ余り手を出していませんでしたが、これを機にどんどん読んでいきましょうかね。

    0
    2015年05月03日
  • 夢の宇宙誌

    Posted by ブクログ

    かくも衒学的な娯楽エッセイ。宗教とエロス。ユートピアとディストピア。そしてそれらを飄々と語る澁澤の王子っぷり。素晴らしい!

    0
    2015年04月09日
  • 私の戦後追想

    Posted by ブクログ

    澁澤龍彦のいわゆる普通のエッセイぽいのは何か違うなと思って読まず嫌いしていたが、古本屋で見つけて気まぐれに読んでみると、しっかり澁澤龍彦で、あらためてこの人の文章自体の面白さ、サービス精神を感じられた。いい読書だった。

    0
    2015年01月30日
  • 秘密結社の手帖

    Posted by ブクログ

    秘密結社の定義から、世界中の秘密結社について紹介されていて面白かった。
    著者あとがきにもあったように日本の秘密結社についてもっと記載があればよかった。

    0
    2015年01月03日