澁澤龍彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ブクブクで手に入れた一冊。
表紙の“絵画”が何とも印象的です。
目に見える“絵”の部分だけではなく、その背景まで踏まえると、
絵画鑑賞にも深みが増しそうで、西欧絵画はやはりキリスト教ですかね。
一応、キリスト教は最近ちょこちょこと触りはじめたのですが、、
“原罪”の観念はやはり、よくわからないです、、閑話休題。
なんせによ“絵画”は当時の文化の発露とも思いますので、
どうせなら楽しむための“ウンチク”も入れておきたいですね。
それにしても、エロのために当時のキリスト教のモラルに寄り添うとは、
いつの時代も男は○○だなぁ、、なんてことも、大いに共感デシタ。
また、次回のブクブクで循環さ -
Posted by ブクログ
バルチュス スカーフを持つ裸婦……幼虫としての少女。ポルノグラフィーと芸術。
ルーカス・クラナッハ ウェヌスとアモル……背景の黒のモダン。
ブロンツィーノ 愛と時のアレゴリー……マニエリスム。時の老人が重要。
フェリックス・ヴァロットン 女と海……得体のしれない海。
ベラスケス 鏡を見るウェヌス……尻の裸体画のタブー。スペインらしい禁欲主義。
百武兼行 裸婦……犯される気品があるからこその猥褻。
ワットー パリスの審判……18世紀、快楽主義的で演劇的で祝祭的。人間機械論は同時に、機械はどこまで人間に近づきうるか。
ヘルムート・ニュートンによるシャーロット・ランプリング……ドイツの -
Posted by ブクログ
苦痛の回避、という消極的な「幸福」ではなく、欲望の充足、という積極的な「快楽」を求めるべし、と筆者は言う。
一見すると、明快かつ痛快。宮沢賢治を批判した部分は特に面白かった。『ソウイウモノニワタシハナリタクアリマセン!』(p46)
だが、筆者が提示する快楽主義の理想は、俺のような凡人には眩しすぎて、フィクションにしか思えない。筆者がしきりに「こうあるべし」と奨励してくる快楽主義者になりたいとは全く思わないし、周囲にそんな人間がいたらむしろ迷惑だ。
しかし、ただひたすら快楽を追求したいという欲望は誰もが秘めているものというのは事実だろう。だからこそ――大半の凡人が自らをもって快楽主義者を演 -
Posted by ブクログ
悪女とは何たるものか。
本書には、意外な人物も屡々現れる。
小さな此の世界では、自身の持つ能力(容姿も含め)を理解し、それを利用して金銭を得る狡猾さを示す事が殆どだろう。其れ故に、国家権力と云う余りにスケールの大きな此の本の価値観を、現代人の私には些か計り知れない所が多い。
殺戮の残虐さよりも、恐らく権慾の方が尽きる事の無い分、悍しいのだろう。つい残虐な殺戮に目が行き勝ちだが、悪女の根底は其所に在る。
澁澤氏の文章には、矢張り感服させられる。臨場感に溢れる訳でも無く、ただ流麗さを感じさせる。
内容的には然程興味を懐けなかったが、こうした価値観や言葉に触れるのは決して無意義な事では無いだろう