澁澤龍彦のレビュー一覧

  • さかしま

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    990夜

    ここには、デカダンスの光学、装飾学、精神病理学などに関する百科全書的な網羅があり、生活を期待せぬ生活、不安に自足した魂、想像力と幻覚のあいだを往復運動する精神が不思議な夜の花の開花のごとくに見いだされる、(埴谷雄高)

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    2017年09月03日
  • 悪徳の栄え 上

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    2009/
    2009/

    1136夜

    サド侯爵は一生の半分以上を牢獄で送った十八世紀の人間である。
    彼が啓蒙的合理主義、ルソー流の自然主義から、つくり上げた独自な哲学は、革命前の貴族的快楽主義とも、革命後の民主的公共の福祉とも、相容れなかったからだが、とにかく自己の原理を曲げるよりは、牢獄を選んだ人間は大人物である。―大岡昇平

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    2010年09月06日
  • 幻想の肖像

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    渋澤龍彦は初めて読みました。
    批評じゃなくて、「好きだから語るんだ」という感じの
    語り口が、読んでてとても心地いいというか
    もっと蘊蓄を語ってくれ!という気になります。

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    2009年10月04日
  • 偏愛的作家論

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    2009/
    2009/

    石川淳 三島由紀夫 稲垣足穂 林達夫 滝口修造 埴谷雄高 吉行淳之介 鷲巣繁男 野坂昭如 花田清輝 安西冬衛 泉鏡花 谷崎潤一郎 堀辰雄 日夏耿之介 江戸川乱歩 久生十蘭 夢野久作 小栗虫太郎 橘外男 岡本かの子 中井英夫 吉岡実 南方熊楠

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    2009年10月07日
  • 悪徳の栄え 上

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    上巻の途中で止まっています…。
    下巻どころか読破できるか非常に微妙…。
    すみません、全く共感できない…。

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    2009年10月04日
  • 澁澤龍彦 書評集成

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    2009/9/19ジュンク堂で購入
    2009/

    まあなんておびただしい書評の数なんでしょう!(笑)

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    2009年10月07日
  • 裸婦の中の裸婦

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    澁澤が死ぬ直前に文藝春秋で連載していたものをまとめた書。途中、咽頭ガンのために入院を余儀なくされたため、残りの3回を巌谷國士が担当している。澁澤がいくつかチョイスした裸婦画に対し、二人で鑑賞しながらおしゃべりをするといった対話体で書かれているのもおもしろい。言うまでもなく、澁澤特有の芸術論的な無駄話が楽しい。何かでみうらじゅんが、「裸婦」がマイブーム的なことを言っていたように思うが、すでに20年以上前から「マイブーム」にして書を書いていた人がいるということを、ここに記しておこう。

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    2009年10月04日
  • 幻想の肖像

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    澁澤が選ぶエロスと狂気の雰囲気漂う肖像集。
    ちょっとマイナーな女性像は時に斬新。
    モノクロで絵も掲載されているが、それを見るよりも先ず澁澤氏の文章でその絵を“鑑賞”するのが楽しい。
    細部の特徴を描写したそれは、それ自体絵画のようだ。

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    2009年10月04日
  • 悪徳の栄え 下

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    まぁ正直な所、
    『なぜあんな無駄な時間を・・・』といったところ。
    サドの言わんとしてるところはまぁ、十分わかったけども。

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    2009年10月11日
  • 世紀末画廊

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    世紀末美術についての澁澤龍彦のコラム。
    世紀末に活躍した画家・作家を2人ずつ紹介していく。血と薔薇、東洋・西洋の幻想美術へのエッセイ。
    読みやすい短い文章だった。

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    2009年10月04日
  • 妖人奇人館

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    また澁澤龍彦。

    前に読んだ「危険な世界史」とともに紹介されていたもので内容は似ている。
    過去に実在した奇人変人を紹介している。

    著者も文中に書いているが、本書はそれら奇人変人を軽く紹介していく程度で、彼らについてより深く書かれた本への導入として位置づけている。

    しかし紹介されているような奇人は現代でもいると思うが、現代の奇人は後にこのように取り上げられるのだろうか。

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    2009年10月04日
  • 世界悪女物語

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    080427(a 080505)
    080831(a 080930)
    081209(a 081227)
    090227(n 090309)
    090404(a 090507)
    100625(a 100815)
    101126(a)

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    2010年11月25日
  • さかしま

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    デカダンスの聖書ということだが、要するに元祖ひきこもり小説という趣き。
    確かにデカダンを感じさせるんだけど、ヨーロッパのキリスト教事情に明るくないと完全にその思想を理解するのは難しいと思う。
    だから少し置き去りにされた部分があるかも。
    何だか小説というよりも文芸評論的な章もいくつかあったし(それらの作品に興味を湧かせるところは流石だが)。
    でもこういう内省的に沈んでいくタイプの小説は基本的に好きだ。
    それは自分がそういう人間だから(笑)。
    固い文体なんだけどサクサクと読める。
    澁澤龍彦が一番気に入ってる翻訳らしいが、その通りだと思った。

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    2009年10月04日
  • ソドム百二十日

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    エログロでした。

    著者の名前のサドからSMのSが付いたらしいよ。

    印象に残った部分を引用


    「世の中には、情欲によって悪の道に引きずり込まれる時だけしか、
    悪事におもむかないような人がたくさんいる。
    迷いから覚めると、彼らの魂はたちまち平静に帰り、再び平和に
    美徳の道を歩み始める。こうして、善と悪のせめぎ合いから錯誤の
    道へ、錯誤の道から後悔へと、さまよいながら人生を過ごし、
    遂には、自分がこの世でいかなる役を演じたかをも正確に
    言いうることなく、死んで行かなければならない。
    こういう人達こそ、必ず不幸な人達に決まっている。
    いつもどっちつかず、ふらふらしていて、朝に言

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    2009年10月04日
  • 世界悪女物語

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    この人の著作はこれで二冊目。相変わらず博識でほれぼれしちゃいます。

    出てくる女性たちのなかで『うわぁ〜ほんま悪女や!!』っていうのはあまりいなかったような。
    ただどの女性も極端ではありましたが。

    私が特に気に入った女性はメアリ・スチュワート。映画の『エリザベス』で出てきたあまり日の目を見ない不幸な女王というイメージしかなかったのだけれど、まさかこんな不毛な愛に突っ走る暗くて熱い想いを秘めていたとは!!!生涯前半の美貌と洗練された文化に囲まれた生活から、後半の報われない愛に自分をすり減らし破滅へとむかう対比が鮮やか。『嫌われ松子の一生』もびっくりというほどの見事な転落人生で、事実は小説より奇

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    2009年10月04日
  • 悪徳の栄え 上

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    もうね、現代になって変態が増えたとかなんとかいってるけど変態なんて昔からいるって!!
    むしろ人権意識とかなかったから一部では大変なことになってたんじゃないでしょうか

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    2009年10月04日
  • 世界悪女物語

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    世界の名だたる悪女のその生涯についてが描かれています。作者が昔の方なので今ではあまり使われていない漢字が多用されていますが不思議と読みにくさはありませんでした。ただ、これ本当に悪女?といった人もいました。おそらく、この本を通して調べていけばその逸話がごろごろと出てきて初めてその悪女っぷりが分かるのですかねぇ

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    2009年10月04日
  • 世界悪女物語

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    どの女性も熱いものをお持ちですが、個人的にメアリ・スチュワートがいいと思いました。
    解説は、美輪明宏さんです。

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    2009年10月04日
  • 世界悪女物語

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    澁澤さんの作品の手始めが、これ。笑
    ちょっと間違ったかな。

    でも割合に読みやすいし、おもしろかった。やはし人間の影の部分は、覗かずにはいられない、そんな気がしますね。
    これって悪女なの?というのも交じっているけど、それはあたしが悪女な証拠なんでしょか。やだな。

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    2009年10月07日
  • ドラコニア綺譚集

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    エッセイなのか私小説なのか。8割空想世界。
    でてくる本や文献を読みたくなるけど、原語ってだけで
    無理だぁ。とりあえず、絵画や美術品に関して
    書かれているのに写真がないなんて反則。
    しっかし、読書量(偏ってるけど)半端ねぇ

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    2009年10月07日