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ルクレチア・ボルジア、カトリーヌ・ド・メディチ、マグダ・ゲッベルス、則天武后……内なる魔性の命ずるまま、愛欲に身を焦がし、殺人と破壊を繰り返す十二人の女たち。権力欲に取り憑かれて悪逆無道のかぎりを尽くした彼女たちの生涯を紹介しながら、悪女とはなにかを問う。著者一九六〇年代の代表作!
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Posted by ブクログ
読んだのは昭和54年発行のニ刷の単行本 装幀は金子國義 黒の表紙に背表紙の文字は 鮮やかな深いブルー いかにも悪女物語らしい姿にまず感動 内容も読みやすく それぞれの悪女ぶりが たっぷり表現されている さすがです 事実がどうかは多分賛否両論だと思うが なんだかこれが全てのような 気がしてくる 中で...続きを読むも東洋の悪女 唐の高宗の妃 「則天武后」 は強烈すぎた それまで読んできた誰よりも悪女だった これを後半に持ってくるあたりが なんともやられた感あり こんな物語を古書で読むと よりのめり込める気がする なんともいえない古書の香りとともに 何度もくしゃみと鼻水が 出てくるのは 悪くない
初版は昭和39年、桃源社という出版社かららしい。 私が持っているのは河出文庫の1995年9月発行の48刷のもの。 知ってる人物が半分くらい。エリザベート・バートリやマリー・アントワネットなどは知ってる範疇。ブランヴェリエ侯爵夫人やアグリッピナなどは知らない人物。 昭和30年代に書かれたものが今何...続きを読むの違和感もなく読める(文体も内容も)ということにまず驚かされる。戦後の作品だから旧仮名遣いだったりはしないが、例えば先日読んだ80年代の橋本治のエッセイを古臭く感じるのに澁澤龍彦は古臭く感じないのはどういうことか…。 とても楽しい読書だった。
私が高校生の時に、澁澤龍彦にハマるきっかけになった作品であり、この手のほの暗い作品を読むようになったきっかけの作品。 淡々としていて、ユーモアのある書き方で面白かった。
べっきーなんてかわいいもんだなこりゃ。これを読んでぞくぞくしてしまう自分をかえりみると、人の本性はこっちだと思ってしまう。
澁澤さんの、人間を描く切り口がすき。 とにかくおもしろくってすらすら読めます。内容は重いけれど。 私としてはエルゼベエト・バートリがいちばん強烈でした。
380 大悪女の生涯には、魔性にみいられ魔性の命ずるままに生きた人間のおそろしさ、女の本性の端的な表象が発見され、読むものを慄然とさせずにはおかない。ルクレチア・ボルジアからマグダ・ゲッペルスまで、情熱にかられ、愛欲に身をこがし、血にみせられ、権力につかれ、運命にもてあそばれながら、奔放に生き破滅へ...続きを読むと落ちていった史上名高い十二人の大悪女たちの生涯を流麗自在に物語る。
初めて読んだ澁澤龍彦の著作がこれだったような気が……します。世界史の教科書でも登場するような女性たちの悪女たらんエピソードに舌を巻きつつ、エリザベート・バートリーやフレデゴンドの悪女極まる壮絶なエピソードに、戦慄しながら惹かれていったのを覚えています。 陰惨さはともかく、ここで取り上げられる女性たち...続きを読むには、各々の思想があり、野心があり、強さがあるのです。臆病で、それこそ妻の言いなりになってしまう皇帝のように、阿諛迎合することしか出来ない自分を見た時に、これらの悪女たちは、燦然と私に一つの生き方を教えてくれたのかもしれないのです。
トイレ本にしているのでなかなか進まないなぁ 古今東西の悪女 ―現代の法に当てはめるときちがい沙汰の凶悪犯罪― が、とてもわかりやすく紹介されている。 人物ごとに章分けされており、短編集として読み方ができるのでお勧め!
ルクレチア・ボルジア、エリザベト・バートリなど、史上名高い悪女たちの魔性にみいられた悪虐非道の生涯を物語りながら、女の本性、悪の本質を浮き彫りにするベストセラー・エッセイ集。 とのこと。 ていうか1982年か・・・、古い!w 残虐な行為の数々と肉欲と狂気の所業に読んでて想像しすぎて気持ち悪くな...続きを読むりますが、時代を問わず人間の残酷さが出ていて面白い。 中世ヨーロッパが多いが、当時の退廃的な風俗も知ることができてとても興味深い。 あとローマ人の物語で読んだアグリッピナとクレオパトラが、本書で描かれているものと結構違う部分もある。 それは執筆された時代や資料や解釈や著者によるものであり、歴史学の難しさと面白さが味わえた。 特にルネサンス頃は乱れた風俗といっているが、著者がいうように現在では当たり前だったり、逆に驚くようなことがあったり、風俗や文化・常識というのは本当に時代文化によって変わるんだなあということをまた強く思った。 昔のキリスト教会によると堕胎、口淫、鶏姦、近親相姦は処刑になるような罪だったらしいが、堕胎や口淫や鶏姦は現在では普通に(?)行われているし、近親相姦はそれこそレヴィ・ストロースをはじめとした文化人類学によって文化によるその範疇の差が報告されている。 日本だって戦前の田舎とかには夜這いや乱婚があったみたいだし、年寄りがいつの時代も文化の退廃を嘆くけど、色んな風俗があって面白いと個人的には思ってしまうし、今の日本の文化や風俗もあながち嫌いじゃなかったりする。 まあそれにしても「16世紀イングランドでコッドピース(股嚢)というズボンの股に袋があり、男性はそれの大きさを競った」っていうのは今でいう女性の胸みたいなもんだし、なんとなく男には理解できてしまうので笑ってしまった。 以下メモ 14~15世紀のイタリアはきわめて享楽的な気風。 ヴァルラ『快楽論』には「処女性というものは自然に反するものだから、いつまでも処女を守っているのは不道徳であり、罪悪である」 当時の有名な才色兼備の娼婦イムペリアが26歳の若さで死んだときには、ローマ市をあげての盛大な葬儀が営まれ、サンタ・グレゴリア礼拝堂にりっぱな墓が建てられた。娼婦は貴婦人と同じように、高い教養を誇り、貴族社会に自由に出入りしていた。 ルネッサンス当時の法王庁内は異教主義的、自由主義的雰囲気で、ヴァチカン宮殿の内部に音楽家や、芸人や、俳優や、娼婦などを集めて、派手な宴会がひらかれたりすることもしばしば。法王アレキサンデル6世も若い頃ひそかに情婦を囲っていた。 メアリ・スチュアート「自己濫費の天才」 ボスウェルが彼女の誇り、自身、理性を粉微塵に打ち砕き、支配される喜びを花開かせた。献身という新しいエクスタシー。
世界各地の、歴史に残った悪女たちのエピソードを集めたエッセイ。自分の美貌を保つために、若い乙女を虐殺してその血の風呂につかったというエリザベート・バートリー。民衆の貧困に眼を向けようともせずに享楽の限りをつくしたマリー・アントワネット。その美しさを利用され、政略結婚に利用されたあげく、夫となった相...続きを読む手を次々に死なせることになったルクレツィア・ボルジア。クレオパトラ、メアリ・スチュアート、エリザベス女王…… うん、面白かった! うわあ、これは怖いかなあ……と思いながら読み始めたんですけども、語り口のおかげか、むしろドキドキしながら読んでました。もちろん怖いエピソードはたくさんあるのですが(つくづく女は怖いな!)、それにしても、とっても魅力的。暗い魅力というか、退廃の美というか、悲劇のもたらすカタルシスというか、なんというか。や、実際に生々しく想像すると、ものすごく怖いんですけども。こういうの面白いっていうのは、野次馬根性かなあ。でも面白かったです。 人の恐ろしさや愚かさ、醜さを、ひっくるめて魅力的に描ける作家さんというのは、なんていうか、すごいなーと思いました。 怖いっていうのも、人の気持ちを引くパワーなんだよなあ。私も怖いの苦手だなんていってる場合じゃないな。いや、苦手なんですけど。ビビリなんですけど! 先に読んだ澁澤さんの小説・評論3冊が、面白いような気がするのに、あと一歩のところではまれなくて、次をどうしようかとツイッターでぶつぶついってみたら、薦めていただいたのでした。持つべきものは読書家のお知り合い! ちょっと余談というか、家に昔から、母が好きで買っていた『ベルサイユのばら』や『七つの黄金郷』等々のコミックスがあり、子どもの頃にはまって読んでいたのですが(注・『七つの黄金郷』は間違いなく名作少女マンガですが、未完結のまま諸般の事情により長年止まっています)、そういう、昔読んだマンガに出てきた歴史上の人物のエピソードが、実にいきいきと描かれておりまして、読みながら妙に懐かしい気持ちになりました。 渋澤さんのこの作品に刺激を受けて、彼女らの話を描いたという作家さんも、もしかして多いのかもしれないなあなんて、おもわず考えこんでしまいました。(※思っただけで、どの作家さんのどの作品がそうでと、調べたわけではありません)
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