澁澤龍彦のレビュー一覧

  • 世界悪女物語

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    西洋悪女物語+則天武后。まさかの則天武后逆転満塁ホームラン。恐るべし破壊力。私感もあってか、メアリ・スチュアートが魅力的に描かれていた。女性の強さ、弱さ、気高さやしたたかさ等様々な要素を読み解くことができる。

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    2018年03月27日
  • 長靴をはいた猫

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    空いた時間で読めるお手軽さに加え、既出の通り片山健氏の挿絵の出現に思わず笑みが零れる。ちょっとした贅沢な時間。多少クセはあるが、時間と気持ちに余裕がある時に広げてしまいそうな一冊。わざわざの教訓がキュート。

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    2018年03月27日
  • 世界悪女物語

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    嶽本野ばらさんの「鱗姫」を読んで
    エリザベート・バートリー を知りたくなって読んでみました。
    エリザベートに関しては他の本などで見たものと特に変わらないエピソードだったので(描写は一番過激で気持ち悪くなりました笑)いまひとつでしたが、他の悪女?たちのエピソードも強烈で楽しめました。
    悪女と言えども彼女たちも運命に時代に翻弄されながら、一生懸命生きていたのだろうと思いました。

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    2018年03月04日
  • ドラコニア綺譚集

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    2008年11月4日~5日。
     この人のエッセイなのか小説なのか、虚実が混淆としている作品は、えも言われぬ面白さがある。
     エッセイだけの作品には、今一つのものもあるが。

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    2018年01月06日
  • 快楽主義の哲学

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    ネタバレ

    この本を読むまで、快楽主義と聞いて個人的に思いつくのは、辛いことから逃げて楽しいこと(快楽)に逃げる、ということであった。

    ところが本書で著者は、快楽主義をもっとプラスな意味で捉えていた。自分の自分の求める理想、さらに楽しく生きることが出来る方向へ、覚悟を決めて進んでいく。そうやって自分で快楽を発見して掴んでいくことが本当の快楽主義者である、ということであった。

    60年代の作品だということを忘れてしまうほど、しっくりと入ってきた。あとがきで浅羽通明氏は、今ではそこまで珍しい論ではないということも述べているが、個人的には感銘を受ける内容が多々あった。ただ、浅羽氏の言葉を受けて、時代が違うんだ

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    2017年12月14日
  • 悪徳の栄え 下

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    話が思わぬ幻想の方向へと進みはじめたのでびっくりした。これでも抄訳なのだから、ほんとうはもっとしんどいんだろうなぁ。

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    2017年06月02日
  • 世界悪女物語

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    フレデゴンドとブリュヌオーってこの本で初めて知った名前だけど、この二人が一番すさまじいと思った。
    いがみ合う女って怖い。

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    2017年04月01日
  • さかしま

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    ひょ、評価に困るなあー!
    作品としては、数十年後にまた読みたいような面白さがあるのだけど、個人的な好みからは少し離れているので。

    ブルジョワが徹底的に引きこもり、徹底的に自分の好きなものだけ摂取して生きていこうとする話。
    文學、音楽、絵画など、それはもう偏愛に次ぐ偏愛を綴ってゆく。それらの作品が分かればこのアイロニーも分かっただろうに、と少し残念。知らないからこそ、偏屈なおっさんが延々と文句や皮肉をひりだしているようにしか見えないからね。
    ここに出てくるものを全て知ってからまた読みたいような気がした。
    ドリアン・グレイに出てきたので余計にそう思うのかもしれない。彼が影響を受けた世界観として。

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    2017年06月01日
  • ソドム百二十日

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    桃源社から1966年に出た『新サド選集第8巻』のなかの「ソドム百二十日」を底本にして1991年に河出書房から出されたもの。

     サドによってフランス革命間近の1785年にバスティーユ牢獄で書かれた作品。それが発見され保存され紆余曲折を経て1904年、ドイツで初めて出版された。その後、原稿はフランスに渡り、色々な形で出版される。現代版として読みやすく改められた1953年版が翻訳本の底本になっている。
     作品の序章にあたる部分の全訳。作品全体からするとほぼ6分の1の分量。
    (あとがきより)

    この河出文庫版にはほかに「悲惨物語」と「ゾロエと二人の侍女」も収録されている。


     サドだったら

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    2016年03月28日
  • ねむり姫

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    時代劇ものって読みやすかったっけみたいな本です。

    内容は落語の左甚五郎の、題が出てこない。話のようで

    すね。

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    2016年02月17日
  • 女のエピソード

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    ネタバレ

    40年も前に書かれたエッセイなので
    物足りなさは否めなかった
    私を含めて女性の意識は変わってますし…

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    2015年08月26日
  • 食人国旅行記

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    訳出初版1966年。原書の刊行は1795年。長編小説「アリーヌとヴァルクールあるいは哲学小説」の中の第2巻を翻訳・抽出して出版したのが本書。主人公サンビルが、ベニスに駆け落ちした途端に誘拐拉致されてしまった新妻レオノールを探し求めて、アフリカ西部の架空の食人国ビュテアと、太平洋にある架空の島国タモエを旅する話。フランス社会を物差として、ビュテアを極端にエゴイスティックで倫理が破綻した社会として書く一方、タモエについては聖人君子のような王様が統治するコミューン・理想郷として記述。サド侯爵がバスチーユ監獄内においてこの小説を完成させたのはフランス革命の一年前。彼あるいは同時代の一部のフランス人たち

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    2015年04月29日
  • ドラコニア綺譚集

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    澁澤龍彦らしい、博学なエッセイ。他の本に比べると、固有名詞が非常に多くなっているため、いくつかの章は読みづらい。また、「綺譚集」というだけあって、簡単に説明の付かない不思議体験が織り込んであるのも特色。

    澁澤龍彦のなめらかな筆致は非常に好みなのだが、今回は体調もいまいちだったのか、いくつか読み飛ばしてしまった。しかし、一つのテーマに対して「日本書紀では」「中国の故事で」「スペインでは」と色んな話が出てくるところが超然としたところである。それが飛頭蛮(首抜け族)だったり、連続殺人・食人鬼だったりするから、完全に掴まれるわけです。

    そこに急に友達の話であり、自分の学生時分の話、正倉院展での話な

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    2015年03月20日
  • 幻想博物誌

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    実際にいる動物やいない動物イロイロ。
    古代の人の想像力の凄さを感じることが出来ました。今では想像することも出来ないコトばかり。謎はある方が面白いなと思う。

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    2015年03月09日
  • 私のプリニウス

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    プリニウスは紀元1世紀頃の古代ローマの軍人で博物学者。スペイン総督、艦隊司令官を歴任するエリート。最後はポンペイを壊滅させた噴火の調査に乗り込んで火山性ガスで死んだとのこと。

    本書は、プリニウスが書いた「博物誌」37巻を澁澤氏が面白いと思ったテーマをテキトーにピックアップしてゆるいコメントをつけてます。「なにいいかげんなこと書いてるんだ、このおっさん(笑)」的な感じです。博物誌そのものを読むより面白いです。

    最近ヤマザキマリととりみきの合作コミックで「プリニウス」が発売(連載)されてます。これが面白くてプリニウス関連の本を捜してて見つけました。

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    2015年03月08日
  • 快楽主義の哲学

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    何か勢いで書いとる感満載な感じなんやけども、澁澤龍彦ってこんなんも書くのね。

    国語教育学が幸福、国文学が快楽だと思った。
    同じ作品を扱っていても、いつもえらい畑違いやと感じさせられることが多々あったんやけどね、求めるものが幸福なのか快楽なのかっていう違いなのかもなと思った。

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    2014年12月07日
  • ねむり姫

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    幻想文学っていいなあ……という気分にはなったけども、"澁澤龍彦の"良さを感じるにはやや物足りない。他のものも読んでみようという気にさせられるといえばまあ、そう。
    面白さとは関係ないが、時代物なのに外来語が入るのはいつものこととはいえ突然のE.T.にはさすがに笑った。

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    2014年11月21日
  • 幻想の肖像

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    時代を感じるエッセイ。
    と言っても観方の古さ云々ではなく(とは言いつつ昭和40年代ぽい気はしますが)、写真の鮮明度等、出版技術のこと。粒度の荒い白黒写真のため、著者の想いの共有が困難。
    絵画への造詣がない当方はある意味途方に暮れるといったところかな?
    しかし知らない画家、見たことも無い絵はそれこそ無限にありますな。

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    2014年06月24日
  • 夢の宇宙誌

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    珍しいものの収集は、著者自身の趣味なんでしょうね。
    そして、それを選定して陳列する このセンスのよさ。
    嫉妬してしまう文章です。

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    2014年06月09日
  • うつろ舟

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    時代的には江戸時代をモチーフにした幻想小説。

    怪しい感じが面白かったし、短編で読み易かったです。

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    2014年05月10日