澁澤龍彦のレビュー一覧

  • 妖人奇人館

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    澁澤さんの先見の明が光る本作は、切り裂きジャックにノストラダムスにパラケルススにラスプーチンと、もはやおなじみの顔ぶれが揃っております。ほかの著作にも見られるエピソードも。気楽に読むのにぴったりでしょう。当時の時事ネタを考察していたりするあたり(『古代石器殺人事件』)、やっぱり澁澤さんは上手いなぁと思ってしまったり。
    因みにこの中だったらラスネールが好きかなぁ。

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    2022年08月21日
  • 世界悪女物語

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    最も悪女だと思ったのは則天武后。彼女は出世のために自らの子供を殺し、親族を殺し、時の皇后を嵌めた。メアリー・スチュアートは恋愛に生きた女性で、別の男と一緒になるために夫を殺した。

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    2022年08月07日
  • 東西不思議物語

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    「澁澤龍彦好みの」不思議なお話が49あります。時折思い出したようにチラチラと読み進めるのが至福なのです。他の著作で聞いたことがあるエピソードもないとは言えませんが、やはり不思議は魅力を孕むものです。何度読んでも「面白いなぁ」となってしまいます(笑)。今の時代でも、そっと目をつぶって夢想に耽けること、想像力逞しく不思議を享受することって、大切です。

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    2022年07月03日
  • さかしま

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    それこそ澁澤龍彦などの頽廃的・耽美的な世界観にはまっていた時分に買い、積読し、数年が過ぎ、そういう関心の薄らいだいまになってようやく読んだので、そうか……としか思えず、半分ほど読んで辞めてしまった。

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    2022年05月03日
  • ドラコニアの夢 アニメカバー版

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    2018年、角川の文ストコラボカバーで発売された『澁澤龍彦×文豪』縛りで編集されたエッセイ、対談集です。

    『ドラコニア』=澁澤龍彦の世界
    であり、その世界を覗くにはちと物足りない。
    ですが、文豪たちとのエピソードやエッセイを読むと、魅力的な作品が多々紹介されています。

    夢野久作『ドグラマグラ』
    小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
    についても語られており、特に黒死館殺人事件については独自で魔術やら心理学の専門書の参考文献をあたっていたりなど、愛を感じます。

    個人的には『毒草園』のエッセイが面白くて、1906年フランスでの毒殺事件の件数などを上げていたりする。
    マルキ・ド・サドの翻訳をされているの

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    2022年04月02日
  • 貝殻と頭蓋骨

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    久しぶりな澁澤龍彦のエッセイ集、というか雑文集か。脈絡はないけど、読みたいとこだけ読めばそれなりに楽しめる。女流作家についてのエッセイの中に、現代からすると女性蔑視的な発言もあり、澁澤龍彦も昭和ひと桁生まれの男なのだなと思わされるが、鼻もちならないウーマンリブ的な当時の風潮に、何かしら言ってもよかろうという澁澤なりの意図的発言だったように思える。

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    2022年01月11日
  • 快楽主義の哲学

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    情死の美学は好きだったな。去年道行ものの日本画をたくさん見たからかな。

    全体としてはサクサク読めて手頃だし、基本スタンスは自分のそれと一緒なので楽

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    2022年01月06日
  • 高丘親王航海記 IV

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    こちらも最終巻。

    パタリヤ・パタタ姫の不思議な死生観。
    少しずつ衰弱してゆく親王の死生観。

    文章では、この夢と現の物語を
    自分で消化しきれなかったと思うので
    映像化してくれて良かったです。

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    2021年12月30日
  • さかしま

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    退廃的、厭世的。自分で作り上げた孤独の世界。薄暗さの中に翳った金属や宝石などの鈍い輝きが見えてくるような描写だった。
    文学的な知識はなかったのでよくわからないところは多かったが、ルドンやギュスターブ・モローなどの画家の作品は知っていたので、その部分は世界観が映像でイメージできた。
    亀の話は嫌な記憶として残りそう。なんとも不思議な読後感。 

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    2021年12月15日
  • 高丘親王航海記 1

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    竹橋の近美で、民芸の100年展を見ました。
    「垢取り」何かにも美を見いだした。とあり
    上から目線だなぁ~と思っていたら、
    奴隷が、「淦汲みでも 何でもできる…」と
    人生初めての言葉を、1日で2回遭遇するとは!
    縁を感じてしまいました。


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    2021年11月15日
  • 高丘親王航海記 III

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    この独特の雰囲気を味わうことに
    専念するとしましょう。
    なかなか深いところは理解できない(汗)

    即身仏と出会ったあと
    祠で秋丸そっくりの妓女に会い
    それを追ってきた役人と一緒に宮廷へ。
    春丸と名づけた娘を連れて
    仲間のところに戻ると
    今度は秋丸が姿を消してしまった。
    おやおや。

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    2021年11月08日
  • 快楽主義の哲学

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    澁澤龍彦には多分に影響を受けているが、この本は現代人の自分にとって余りにも当たり前の内容だった。

    幸福なんかより刹那的な快楽、現在形よりing形を重視する生き方なんて当たり前でしょう。
    マジメな人には今でも響くものがあるかもしれない


    とはいえ、ソクラテスや宮沢賢治を痛烈にディスるのは心地よかった。(かなり無理矢理だが)

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    2021年08月12日
  • 高丘親王航海記 2

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    2巻目では嵐にあって
    本来の目的地から離れた国へ。
    バクに夢を食べられてしまうなど
    ますます夢とうつつの境界が
    あいまいになってきたぞ。

    薬にもなるという蜜人…
    なんでもミイラ化した人間だとか。
    それは即身仏だ、と
    ひとり砂原の海を進む親王。
    さて、行く先は。

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    2021年05月17日
  • 高丘親王航海記 1

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    原作は未読なので
    この独特の世界観が原作者の味どうか
    ちょっとわからないけれど
    絵柄になじむ気がします。

    67歳!で天竺への旅を始めた
    高丘親王と弟子たちの道中記の体裁。
    仏の道を求めて異国へ分け入っていく
    …のですが、いろいろエロティック。

    途中で旅に加わる秋丸や
    ふたりの弟子たちがなんだかいい感じ。

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    2021年05月17日
  • 快楽主義の哲学

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    ”幸福とは、たんに苦痛の欠如です。 ”

    欲望を満たすことこそ人生の目標である、という考えを元に、欲望の中でも消極的な傾向にある「幸福」"ではなく"、積極的な欲望である「快楽」に焦点を当てて筆者の考えを綴った本。

    前半は、社会における「快楽」の立ち位置やその性質について書かれており「快楽主義」についての説明がなされている。

    中盤からは「快楽」の中でも、最も強いとされている性行為についての考察や「快楽主義」であったとされる歴史上の偉人についての話が続く。

    例として頻繁に上がるのが文学者や中世の時代背景だったりするのでその辺に興味が無いとあまり楽しめないかもしれない。

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    2021年05月06日
  • 高丘親王航海記

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    なんか解説に澁澤龍彦が人生のどんな時にこれを書いたのかとかずらずら書いてあったけど、そんなんなくても普通に物語がおもしろすぎる。突拍子ではあるが、まあそんなこともあるのだろう、と言いたくなるようなテンションがいい。

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    2021年04月02日
  • O嬢の物語

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    変態SM小説。傑作の名高い作品だけど、今のご時世叩かれそう。

    読み手を選ぶ、R指定モノ。

    いきなり拉致監禁に始まり、奴隷として目覚めていく主人公O。狭い世界で男たちが入り乱れて行為を楽しむわけだが、空間的な広がりが乏しいところがあまり好きではなかった。

    日々、女性に虐げられてる、男性陣はストレス発散できるかも。

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    2021年03月26日
  • 高丘親王航海記

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    高丘親王が唐の広州から天竺へ向かった航海記の体を取りながら、そのほとんどは親王の夢であり天竺への夢を吹き込んだ藤原薬子の夢が二重に語られる。鳥の下半身をした女、犬の頭を持った人の国など不可思議な国を遍歴するのだがそれも夢に過ぎない。親王は天竺の手前で落命する。仏の道を求める旅でありながらも幼少期からの憧れの女性薬子の面影を追いかける旅でもある。話の筋書きを楽しむような表面的な小説でないことは読んでいてわかるが、わかったふりをするつもりはない。何が言いたいのかわかりにくいのだ。

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    2021年01月25日
  • 世紀末画廊

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    かなり昔に購入して積んでいた澁澤龍彦の芸術エッセイ。
    ジェームズ・アンソールが冒頭に出てくるのに心惹かれて買ったんだろう。たぶん。

    最初の『世紀末画廊』は興味深く読めたんだけど、そのあとの幻想芸術、特にシュルレアリスムのあたりは、難解で読むのに苦労した。エッセイなのに……。
    面白かったし、さすがとは思うものの、読み手の私に芸術的素養が欠けているのもあり、なかなか難しかった。
    ただ、とにかく、サドの信奉者の面目躍如といった感じのセレクトではあり、知らない画家も多くて検索するたび出てくる絵にちょっとぎょっとしたりした。すごい。



    子どもの頃、親が美術館や博物館に休みの日に連れて行ってくれた。

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    2020年12月09日
  • 毒薬の手帖

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    ネタバレ

    毒をモチーフに文化史を語るエッセイ。独自の美意識がこれでもかと眼前に示され、本当に興味深かった。
    出てくる毒殺魔について、より知りたいと思ってネットで調べると、Wikipediaなどにほとんど同じことが書いてあり、出典に「毒薬の手帖」とあることがたくさんあって、さすが澁澤龍彦、と思うのと同時に、ネット上とはいえ百科事典の出典がそれなりの書物ではなく本人も堂々名乗っている「エッセイ」でよいのか?という気がした。まあ、これは、本書には全く関係ないことだけれど。

    端々の文章のフレーズ、組み立て方に『虚無への供物』を思わせるものがあり、中井英夫も澁澤龍彦も幻想文学の人であるから、文体、文のつながりに

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    2020年11月09日