【感想・ネタバレ】高丘親王航海記 2のレビュー

あらすじ

貞観七年、高丘親王は唐の広州から占城、真臘、盤盤国を経て、天竺へと向かう。

人の上半身に鳥の下半身を持つ女たち。
良い夢を食すると芳香を放つ糞を出す獏。
蜜人。
犬頭人の国。

夢と憧れ、怪奇と幻想のアラベスク。
幻想文学史上に屹立する巨峰を、果敢なる漫画家が端正で妖しく描き尽くす。渾身のコミカライズ。

●近藤ようこ ビームコミックス好評既刊●
『蟇の血』(原作:田中貢太郎)『死者の書』上・下巻(原作:折口信夫)『五色の舟』(原作:津原泰水)
『帰る場所』『水の蛇』『月影の御母』『美しの首』『猫の草子』『説経 小栗判官』『宝の嫁』『女神たちと』(共著:河井克夫他)

●コミックビーム 公式ツイッター●
@COMIC_BEAM

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

眞如親王と、なんかの御伴との東南アジアの旅が続く。
 薬子がいい感じ。
 獏とかそれに関する蘊蓄がいい感じ。
 官能的な物を書きうる近藤先生のストロークで書き出される、オブジェクションで突き放された、物としての娼婦とか、他がいい感じ。
 さう言へばダンゴムシって外来生物だった。

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2021年03月19日

Posted by ブクログ

現在過去未来、性と死、夢うつつがどんどん曖昧になりながら物語がドライブ。自分のような俗物でも仏教の死生観?の本質?に触れた様な気がしてくる。

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2020年12月26日

Posted by ブクログ

澁澤龍彦の代表作を近藤ようこが漫画化したもの。誰もが望んだ最も理想の形でのコミカライズだろう。皆やることだろうが、近藤ようこのコミカライズ作品を読むとどうしても原作と読み比べてみたくなる。ご多分にもれず、今回も本棚から原作の文庫を引っ張り出してきたのだけど、奥付をみて原作を読んだのが30年も前であったことに今更ながら驚く。

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2020年09月21日

Posted by ブクログ

・ジャヤヴァルマンの陳家蘭……アナクロニズム……迦陵頻伽。
・秋丸の可憐さ、パタタ姫の怪しさ。ジャヤヴァルマンの下りでも思った(「籟王のテラス」)が、パタタ姫はおそらく三島由紀夫「暁の寺」への返歌。

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2020年09月25日

Posted by ブクログ

2巻、航海記のキモ(主観的に)の幻想的な生き物がたくさん出てくるところ。ここらへんは文字のほうがファンタジーだったように感じるが、読んだのが何しろ何十年も前なので、ちょっと感受性が今の自分とは違う可能性が高い。原作再読の必要性を感じた。雲南まで。

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2020年09月19日

Posted by ブクログ

2巻目では嵐にあって
本来の目的地から離れた国へ。
バクに夢を食べられてしまうなど
ますます夢とうつつの境界が
あいまいになってきたぞ。

薬にもなるという蜜人…
なんでもミイラ化した人間だとか。
それは即身仏だ、と
ひとり砂原の海を進む親王。
さて、行く先は。

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2021年05月17日

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