澁澤龍彦のレビュー一覧

  • さかしま

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    ネタバレ

    【あらすじ】世の中いやになったのでひきこもっていろいろ連想を働かせていたら躰を壊しちゃいました。ああ、いやだなあ。

    【笑えたところ】インテリアへの異様なこだわり。ひきこもりだから。
    文学への衒学趣味は完璧。あ、でも忘れてた、音楽にもまずまずこだわりあるんだよーとエクスキューズ。その必死さ。

    いわば趣味ブログ。私ってこんな高尚な趣味なんですよーとアピっている。

    しょうもないが嫌いになれないパーソナリティ。
    それは亀の甲羅へ宝石を象嵌させたり、酒の組み合わせを口中オルガンと見做したりするような、一種の諧謔による。
    神経の病と腐肉への偏愛も。

    想像力による現実の塗り替え。の、勝利と敗北。

    貴族/ブルジョア/カトリック(の堕落)

    「あれはみんな梅毒なんだな」
    うん。この一言に尽きる。

    1
    2014年12月21日
  • 長靴をはいた猫

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    教訓、もうひとつの教訓、なんてのが載ってるのが面白い。

    ペローの童話集は他にも読みましたが、これは、挿絵がすごいね。

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    2012年12月30日
  • ドラコニア綺譚集

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    美術史かぶれだった大学生のころの愛読書を、再び読み返しました。妖しくも魅力ある澁澤ワールド。大人になってからまた読むと、若い頃と異なった感覚を楽しめますね。

    0
    2012年11月29日
  • ねむり姫

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    中世日本のあやかしの短編集。
    何と言っても面白かったのは表題作のねむり姫。
    夢と現の間にとらわれるねむり姫とつむじ丸の想いの交差は何とも言えない

    0
    2012年11月08日
  • 長靴をはいた猫

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    二十年以上ぶりに紐解く。まだ文庫といえば岩波か新潮くらいしか読むものはなく、だんだん文庫化が多くなった時代のころ。澁澤といえば、中学の頃は、なけなしのお小遣をためて、またあの素敵な装丁をなんだかこそこそ買っていたのを思い出す。
    本に何も書かないほうなのに1989の一月の日付をスタンプしている(笑)
    引っ越す度にでも古本にだしていないのは、文庫だからかしらん。

    挿絵もよく、女の子だった私には馴染みの多いものでしたが、これを読んだときは、教訓が面白かったのを思い出します。 まさか刺繍を再開しはじめてまた手にとるとは思わなかったけれど…。
    近々またお墓参り行こうっと。

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    2012年10月20日
  • うつろ舟

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    ネタバレ

    最近知り合った文学部の方に澁澤龍彦の『うつろ舟』を勧められ早速手に取った。現代版、今昔物語といったところだろうか。婆さんが明瞭に朗読するのを脳内再生させながら読んだ。
    女の性器にあてがうと物凄い官能が到来するという珍物を売る商人がいた。その珍物の効果が本当か賭けをしようとある男が言い、その男の連れの女の性器にあてがうも全く反応しない。実はその女はすでに死んでおり、男が賭けに勝つという話が特にゾクッとして面白かった。
    個人的には澁澤龍彦より夢野久作の方が肝を冷やした。

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    2012年08月16日
  • 世界悪女物語

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    トイレ本にしているのでなかなか進まないなぁ


    古今東西の悪女 ―現代の法に当てはめるときちがい沙汰の凶悪犯罪― が、とてもわかりやすく紹介されている。
    人物ごとに章分けされており、短編集として読み方ができるのでお勧め!

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    2012年05月24日
  • 東西不思議物語

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    遠く朧な記憶を繙くと……
    高校生のときに初めて買った澁澤本がこれだったかも。
    古今東西の摩訶不思議な事物を取り上げた、
    新聞連載のコラムを纏めたもので、
    一話一話が短くて読みやすい、不気味でユーモラスな奇譚集。
    「天から降るゴッサマーのこと」の、
    ゴッサマー(gossamer)という奇妙な響きの単語が頭から離れない……。
    「ウツボ舟の女のこと」のお題は、
    後年「うつろ舟」として小説に結晶しましたね。
    それにしても、挿絵も凄いインパクトがあったなぁ。

    0
    2012年04月20日
  • ドラコニア綺譚集

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    最近、吸血鬼関連の本を読んでいて、
    ドラキュラ……ドラクル……ドラコニアという具合に、
    この本を思い出したのでレビュー。
    ドラコニアとはドラゴンの国、
    すなわち(ポオ風に言えば)「澁澤龍彦の地所」。
    古今東西の不思議なオブジェ、アイコンについて、
    自由気儘に連想の翼を広げて書かれた随筆集。

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    2012年04月20日
  • さかしま

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    何かを拒絶し続けた果てには、また違う世界の扉が待ち構えている。論理の構築物に完成がないのなら、逆に、どんな逆境にも、必ず、何らかの世界への扉は、静かに開いていているということだ。しかし、その次の場所が、夢の場所か、現実の場所かはわからない。

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    2013年03月04日
  • O嬢の物語

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    読んだー!読んだどー!!!

    ああ、嬉しや・・・世界の名著、そのエロさで有名な「O嬢の物語」!
    そういう世間の“おすすめ本”を読んだってだけで嬉しくなる。
    でもこの本は、そういうの抜きに、わたしからもおすすめします!

    エロさでゆうと「エマニュエル夫人」も有名だけど、どこかで「O嬢」も聞いたことがあって、本屋で見かけた時に文庫サイズでそこまで分厚くないのを見て「挑戦できるかな?」と買ったものの“ツンドク”こと約1年・・・

    あれって駄目ね。前書きがやたらと難しすぎて、飛ばし読みすることが出来ないタイプの人は、なんかもうそこで躓いちゃうんだもん。

    で、長らく読み進めなかったことを後悔したのはようやっと本編に入った時。

    衝撃でした・・・。

    「O嬢」は今から約60年前に出た本なんだけど、当時だから性的表現が問題になったのね。とか、そんなレベルじゃない凄さ。
    現代社会でも十分問題です。

    え!そこまで書くの?という、肉体の生々しさはもちろん、なんでそこまで書けるの?という、精神世界の生々しさ。

    人を飼う、人に飼われるということ。恐怖、悦楽、嫉妬、静謐・・・
    生々しいんだけど、翻訳だからなのか元々筆者がそうなのか、文体が客観的で疲れることはない。
    ただひたすらその世界観に驚かされ、そして考えさせられる。

    もちろん物語としても読むのに十分魅力的だし、自身を一度解体し、見つめなおしたい時に哲学的に読むこともできる。

    内容や表紙、年代の古さでそっぽを向いてしまうにはあまりにももったいない作品。

    続きで「ロワッシイへの帰還」という本が出ているらしいからぜひ読んでみたいんだけど、翻訳はあるのかしら・・・

    確実に、次の本へと進む扉を開いてくれた本でした。感謝。

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    2012年01月28日
  • 閨房哲学

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    途中から長ったらしい文章に辟易してくるけれど、サドの思想を簡単に知りたいならこれを読むのが一番よかろう。

    母親に対する仕置きにて、前門と後門を糸で縫う描写はなかなか。

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    2012年01月26日
  • 世界悪女物語

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    ルクレチア・ボルジア、エリザベト・バートリなど、史上名高い悪女たちの魔性にみいられた悪虐非道の生涯を物語りながら、女の本性、悪の本質を浮き彫りにするベストセラー・エッセイ集。


    とのこと。
    ていうか1982年か・・・、古い!w
    残虐な行為の数々と肉欲と狂気の所業に読んでて想像しすぎて気持ち悪くなりますが、時代を問わず人間の残酷さが出ていて面白い。
    中世ヨーロッパが多いが、当時の退廃的な風俗も知ることができてとても興味深い。

    あとローマ人の物語で読んだアグリッピナとクレオパトラが、本書で描かれているものと結構違う部分もある。
    それは執筆された時代や資料や解釈や著者によるものであり、歴史学の難しさと面白さが味わえた。




    特にルネサンス頃は乱れた風俗といっているが、著者がいうように現在では当たり前だったり、逆に驚くようなことがあったり、風俗や文化・常識というのは本当に時代文化によって変わるんだなあということをまた強く思った。
    昔のキリスト教会によると堕胎、口淫、鶏姦、近親相姦は処刑になるような罪だったらしいが、堕胎や口淫や鶏姦は現在では普通に(?)行われているし、近親相姦はそれこそレヴィ・ストロースをはじめとした文化人類学によって文化によるその範疇の差が報告されている。
    日本だって戦前の田舎とかには夜這いや乱婚があったみたいだし、年寄りがいつの時代も文化の退廃を嘆くけど、色んな風俗があって面白いと個人的には思ってしまうし、今の日本の文化や風俗もあながち嫌いじゃなかったりする。

    まあそれにしても「16世紀イングランドでコッドピース(股嚢)というズボンの股に袋があり、男性はそれの大きさを競った」っていうのは今でいう女性の胸みたいなもんだし、なんとなく男には理解できてしまうので笑ってしまった。



    以下メモ

    14~15世紀のイタリアはきわめて享楽的な気風。
    ヴァルラ『快楽論』には「処女性というものは自然に反するものだから、いつまでも処女を守っているのは不道徳であり、罪悪である」
    当時の有名な才色兼備の娼婦イムペリアが26歳の若さで死んだときには、ローマ市をあげての盛大な葬儀が営まれ、サンタ・グレゴリア礼拝堂にりっぱな墓が建てられた。娼婦は貴婦人と同じように、高い教養を誇り、貴族社会に自由に出入りしていた。
    ルネッサンス当時の法王庁内は異教主義的、自由主義的雰囲気で、ヴァチカン宮殿の内部に音楽家や、芸人や、俳優や、娼婦などを集めて、派手な宴会がひらかれたりすることもしばしば。法王アレキサンデル6世も若い頃ひそかに情婦を囲っていた。

    メアリ・スチュアート「自己濫費の天才」
    ボスウェルが彼女の誇り、自身、理性を粉微塵に打ち砕き、支配される喜びを花開かせた。献身という新しいエクスタシー。

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    2012年01月19日
  • 恋の罪

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    初サド。

    あんまり興味がないからよく分からないけど、こういうのを『幻想的』というのかな?
    二人の女性を品定めしてるかと思いきや、途中から巨人と戦ったり、妖精や仙女が出てきたり…
    でもなんて言うか凄く面白かった『二つの試練』。

    どの話もオチがピシッと、あるいはピリッと決まってるのが魅力的。
    (あるいは、って言いたい笑)
    若干説教くさいトコもあるけど。

    これが18~9世紀の作品ってのがまあ驚き。

    個人的には『哲学者の先生』とか面白かったなぁ。

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    2012年01月14日
  • 澁澤龍彦 西欧文芸批評集成

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    今や西欧という言葉も文芸という言葉も死語でしょう。
    加えて批評という言葉には昨今、「作品を創ることが出来ない人間の無責任な言動」という、悪い印象がついてしまった。
    そんな死語と悪印象の単語を並べた1冊ですが、この本は今こそ読まれるべき1冊となっています。

    西欧文芸の批評集成と題されていますが、澁澤さんの趣味通り、語られるのは文学の本流というより、幻想、暗黒、怪奇の文学と悪魔、異端、デカダン、黒いエロスについてです。

    でもあらゆる芸術とは結局、「一つのスキャンダルであり裂け目であって、耐えがたい異常なものの現実世界への侵入である@ロジェ・カイヨウ」
    ということです。
    そこに感じるのは戦慄であり
    「戦慄こそ人間の最も深い精神の部分だ。
    いくら世間が戦慄を忘れさせ、人間を無感動な生き物にしようとも、
    戦慄に打たれた人間こそ、途方もないものを深く感じとることができるのだ@ゲーテ著、ファウスト」ということなのです。

    だからその芸術が先鋭化するほど社会とは対立する。
    我々はそれを守らなければならない。
    人をうわさする以外、なんの興味も持てないような退屈な規制好きの人間に、表現の沃野を荒らされてはならない。
    そうなれば、虚構の中で奪われた闇が、やがて現実世界に滲んでくるからです。
    人間をフラットに、明るい面だけの存在と規定し、暗黒面の一切の身ぐるみを剥がそうとした時、時代は常に惨劇が演じられる劇場となったのです。

    ps
    私はこの本を特に萌え系アニメのファンにおススメしたい。
    近代文学における世紀末の魔女崇拝。
    その開祖となったボードレールの人工物崇拝、冷感性の崇拝は、今の二次元萌えと密接な関係があるのではないか、と考えるからです。
    「ピカビアのごときは、機械の部品の組み合わせによって、女のイメージを表現することに奇妙な熱中をしめした。
    女はそのまま機械であり、エロティシズムはメカニズムに還元される。
    逆に言えば、機械は女以上の女、自然の女よりはるかに優れた人工の女だということになる。ここから夢想を体現した未来のイヴという観念が生ずる」
    とあります。
    どうでしょう。
    今の二次元萌えを予言していませんか?

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    2011年12月14日
  • 東西不思議物語

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    思っていたよりずっと読みやすかった。古今(1980年あたりだけど)東西の怪奇譚にまつわるエッセイ集。博識だなー。耳袋なんかは私も読んだのに、どんな話があったか全然覚えていないし。ただの読み腐れだな。

    0
    2011年12月14日
  • 夢のある部屋

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    地上の知識をうまいこと切り取ったりつなげたりしてイヤミにならず見せてくれてありがとう澁澤さん♪(´ε` )

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    2011年12月09日
  • 東西不思議物語

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    何故か私の周りには澁澤好きが多い。多いって2人位なもんだけど。…これ中学校とか高校時代に読んでたらきっとただでさえこじらせてた中二病がもっとこじれてたんだろうなぁと思わせる内容で何て言うかとても面白かったです。元は新聞のコラム?か何かだった様で、結構読みやすい。

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    2011年12月04日
  • O嬢の物語

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    朝から学校で読むのに最適←

    この本は私の中二病

    うらやましくない。
    けど、女ってこういうものかなと
    おもう

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    2011年11月28日
  • O嬢の物語

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    中学校のとき、初めてこの澁澤達彦さんの訳で読んだ。人間の精神の底知れぬ奥深さというか、輝くような闇をみた思いだった。
    その後、映画を観たり他の訳本も読んでみたが、この澁澤達彦さんの訳ほど気品にあふれ、妄想爆発させるものはない。
    はっきり言って、この本を読むなら、この版。後はダメ。
    表紙は扇情的だが、これは、違う気がする。

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    2011年06月18日