【感想・ネタバレ】偏愛的作家論のレビュー

あらすじ

小説本来の楽しみとは、スタイルを味わうことにあるとする著者が、石川淳、三島由紀夫、久生十蘭等、二十四人の日本作家へ捧げたオマージュ。乱歩の「玩具とユートピア嗜好」を探るかと思えば、『黒死館殺人事件』への傾倒ぶりを語り、南方熊楠こそ「悦ばしき知恵」の体現者であると自在に筆をすすめていく、本の快楽主義者のための書。

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Posted by ブクログ

2009/
2009/

石川淳 三島由紀夫 稲垣足穂 林達夫 滝口修造 埴谷雄高 吉行淳之介 鷲巣繁男 野坂昭如 花田清輝 安西冬衛 泉鏡花 谷崎潤一郎 堀辰雄 日夏耿之介 江戸川乱歩 久生十蘭 夢野久作 小栗虫太郎 橘外男 岡本かの子 中井英夫 吉岡実 南方熊楠

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

そうだ、三島由紀夫を読まなくてはいけない!「金閣寺」を!三島の死の数時間後に書かれたこのエッセーを読んで、そう決意した。生々しい。「とうとうやったか・・・」という澁澤の悲しみが、嘆きが。「日本国民すべてがあんまり気違いではなさすぎる」ので、気違いのすすめを三島は自ら実践した、という澁澤の見解は、中学・高校のPTAたちからド叱られそうだが、ド叱るPTAが、あんまり真面目だから、三島は自殺したんだ!と言ってやりたい。自殺は贅沢品だと考える私は、死のカリスマ・三島由紀夫として称えている。

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2009年10月04日

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