澁澤龍彦のレビュー一覧

  • 世界悪女物語

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    小学生の頃、姉が持っていたのを読んで衝撃を受けました。
    (私が西洋史好きになったきっかけかも)
    とっくに絶版になっていると思っていましたが
    まだ購入出来ましたので嬉しかったです。
    いろいろなタイプの女性が載っていますが
    やはり歴史上に名を残した女性はやはり惹きつけるというか
    とても魅力的です。
    書かれた年代もあり差別的表現があるのでご容赦下さいと
    但し書きもされていますが全然気になりませんし
    一度読んだ物でも新鮮な驚きが詰まった名著です。

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    2009年10月21日
  • 世界悪女物語

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    この手の本の中では古典ともいうべき、最高の作品でしょう。
    澁澤氏ならではの知識を背景に縦横に語り、有名な女性の実像に迫って濃厚で妖艶な雰囲気をたたえ、品格があります。

    取り上げられているのはルクレチア・ボルジア、エルゼベエト・バートリ、ブランヴィリエ侯爵夫人、エリザベス女王、メアリ・スチュアート、カトリーヌ・ド・メディチ、マリー・アントワネット、アグリッピナ、クレオパトラ、フレデゴンドとブリュヌオー、則天武后、マグダ・ゲッペルス。

    ルクレチアについては本人は悪女とは言えないとのこと。
    バートリは稀代の犯罪者ですが…
    エリザベス女王は苦難を乗り越えて特異な政治スタイルを築き上げた、面白い人間

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    2009年10月07日
  • 幻想の肖像

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    デューラー、クラナッハ、シモーネ・マルティーニ、ゴヤ、ダリ、アングルまで、30葉余りの女性(天使含む)の肖像と、それについての詩的エッセイ。これ、ほんとは文庫じゃなくてカラー口絵の単行本で欲しいなあ。とはいえ、この本の主眼は、やはり絵画鑑賞ではなく、澁澤龍彦の文章を味わうためのものだ。

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    2011年07月19日
  • ドラコニア綺譚集

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    たとえば「ラテン詩人と蜜蜂について」。カヴァーには「きらびやかなペダントリー」とあるけれど、それでもこれは衒学ではない。せめて読んだ内容を憶えていられれば、私も少しは知的になれるのだろうけれど……嗚呼。

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    2011年07月19日
  • 太陽王と月の王

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    縦横無尽のエッセ集。最後の、シブサワとサドとの「架空対談」が愉しい。「宗達の犬(狗子図)」が好きだ、という文章も、好きだ。

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    2011年07月19日
  • 夢の宇宙誌

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    澁澤龍彦・・・澁澤龍彦と、呪文のように唱えていた頃が懐かしい。

    ご多分にもれず、マルキ・ド・サドから始まった彼との交遊も、直接かの肉体から発せられる言葉はサドをはるかに凌駕して、一気に私をアンドロギュヌス(両性具有者)やホムンクルス(錬金術師が作る人工生命体)のいる異世界へと運んでくれました。

    もし澁澤龍彦や種村季弘に出会わなかったら、ヨーロッパの暗黒面を知らずに、上っ面だけの聖なるキリスト教だけを信じて、その崇高さに眼が眩んで悦に入っていたでしょう。

    確かに、今では文庫本で澁澤龍彦が読める世の中になったのだから、革命的な大変化が起こったと言っても過言ではないはずですが、残念ながら現実的

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    2011年09月19日
  • 幸福は永遠に女だけのものだ

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    これも文庫オリジナル。とりあえず、まずタイトルが気に入っちゃって。CLITORISの章なんか面白いです。ローレンス・ダレルの小説を読んだときには気づかずに読み飛ばしていたもの。

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    2011年07月19日
  • 胡桃の中の世界

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    プラトン立体、『ポルフィリオス狂恋夢』など、面白く読んだ。やっぱりこの人、博覧強記、という表現さえ超えてるかも。

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    2011年07月19日
  • ねむり姫

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    澁澤龍彦にはめずらしく(?)、ぼんやりできる午後などに拾い読みできる本。晩年の短篇集(ロマネスク)。ねむり姫になりたいのになあ、そしたら王子さまがキスしたって、絶対眠りから醒めないのに。というのは、表題作とは何の関係もありません。最近、寝不足気味。

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    2011年07月19日
  • 澁澤龍彦 書評集成

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    以前、たなぞうのどこかで「澁澤龍彦は衒学の一歩手前で寸止め」というようなことを書いたことがある。でも、あれは正確ではなかった。澁澤龍彦のような人が衒学に歩み寄るはずがない。彼が亡くなったとき、これ以上新刊が増えることはない、と変な安心?をしたものだけど、これは文庫オリジナル・アンソロジー。こーゆーことがあるから安心してられない。澁澤さーん、河出さーん!!

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    2011年07月19日
  • 世界悪女物語

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    高校生のときにヨムヨム
    存在は中学生の時から知ってました

    女は怖いです
    だからこそ魅力的なわけです

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    2009年10月04日
  • O嬢の物語

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    突然ですが、再々再々……、読。この河出文庫版1966年澁澤龍彦の「あとがき」にも納得。あとがきには、ポーリーヌ・レアージュは匿名女流作家で、実はジャン・ポーランのアナグラムか、あるいは女流作家ドミニック・オーリーとの合作か、とも。今さらほんとうに間の抜けたことを重ねますが、私は出逢った最初から、ここに「生物としての性別・女」を感じないではいられなかったのだ、と、あらためて。つまり、2002年「ユリイカ」に再録された鼎談(澁澤龍彦没後10年だから、実際は1998年?)に於て、矢川澄子自身が「『O嬢』は先ず自分が全文下訳した」といった発言をしているのを、私は漠然と見逃していたのだ、ということ(この

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    2011年07月19日
  • 美徳の不幸

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     妹ジュスティーヌの物語。美徳に生きると決心したジュスティーヌがその美徳のためにさまざまな不幸に見舞われる。自然そのものが悪であるので、美徳に生きることは自然にそむいて生きていくことである。自然にそむいて生きていくので、さまざまな不幸に見舞われるのであると。

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    2009年10月04日
  • 秘密結社の手帖

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    460
    たえず歴史の裏面に出没し、不思議な影響力を個人や社会におよぼしつづけた無気味な人間集団、秘密結社――この排他的でなにやら陰謀の匂いにみちた怪しい影の集団の実態は、どのようなものであったのだろうか?グノーシス派、薔薇十字団、フリーメーソンなど、正史ではとりあげられることの少ない秘密結社のかずかずを、ヨーロッパ史を中心に紹介し、その知られざる側面に光をあてる。

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    2009年10月04日
  • 澁澤龍彦 書評集成

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    どこから読んでも澁澤龍彦。ただの博覧強記ではなく、独特のユーモア(というより子供っぽさ?)を持ち合わせた稀有な存在。だれになんと言われようと、澁澤さんは憧れの人なのです。

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    2009年10月04日
  • ドラコニア綺譚集

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    580
    「ドラコニア」とは龍の王国、すなわち「澁澤龍彦ランド」のことである。この知の領土において、著者は極楽鳥や仮面、童子といった偏愛するテーマをとりあげながら、筆のおもむくまま、自在のスタイルで、興趣つきないエピソードをつむぎ出す。一編ごとにエッセイ風、幻想譚風とおもむきを変え、きらびやかなペダントリーをふりまきながら、軽やかな精神の運動が展開する円熟のエッセイ集。

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    2009年10月04日
  • 旅のモザイク

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    2002.3.20 初版 840
    ゲーテにならい南イタリアに植物の原型を訪ね、日本列島の各地には自然を構成する四大元素の風景を訪ねる。そして中近東では――「どうやら私の旅行記は、バビロンの架空庭園の廃墟から出発して、ふたたび架空庭園の幻影にたどりついたもののようである。この幻影を薔薇の花のように、いつまでも新鮮に保つためには、いずれまた、旅行に出なければなるまい。」

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    2009年10月04日
  • 世界悪女物語

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    380
    大悪女の生涯には、魔性にみいられ魔性の命ずるままに生きた人間のおそろしさ、女の本性の端的な表象が発見され、読むものを慄然とさせずにはおかない。ルクレチア・ボルジアからマグダ・ゲッペルスまで、情熱にかられ、愛欲に身をこがし、血にみせられ、権力につかれ、運命にもてあそばれながら、奔放に生き破滅へと落ちていった史上名高い十二人の大悪女たちの生涯を流麗自在に物語る。

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    2009年10月04日
  • 悪徳の栄え 下

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    ブリザ・テスタがお気に入りです

    中三のとき受験勉強から逃げる為に
    読書ばっかりしてたときに読んでました
    本の選択が間違ってたと思います

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    2009年10月04日
  • 悪徳の栄え 上

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    なんでサドさんをマルキ・ド・サドって表記するんでしょうか?
    ドナチアン・アルフォンス・フランソワ・ド・サドは長すぎるから?
    おかげで私は最初それが名前かと思ってました

    ミンスキイの話が強烈でした

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    2009年10月04日