芦辺拓のレビュー一覧

  • 金田一耕助、パノラマ島へ行く

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    芦辺拓のこのシリーズ、一見キワモノ感があるけど、読んでみると原典のオマージュに溢れていてなおかつ綿密に計算されたストーリーになっている。執筆に際しての手間はオリジナル作品の比ではなかろうと思える。乱歩・正史ファンは必読。

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    2024年02月02日
  • 殺人喜劇の13人

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    芦辺拓の長篇ミステリ小説『殺人喜劇の13人(英題:Thirteen in a Murder Comedy)』を読みました。
    ここのところ、国内の作家の作品が続いています。

    -----story-------------
    京都にあるD**大学の文芸サークル「オンザロック」の一員で、推理小説家を目指している十沼京一は、元医院を改装した古い洋館「泥濘荘」で、仲間とともに気ままに下宿暮らしをしていた。
    だが、ある日メンバーの一人が館の望楼で縊死体となって発見される。
    それをきっかけに、次々と死に見舞われるサークル員たち。犯人はメンバーの一員か、それとも……? 
    名探偵・森江春策初登場作にして本格ミス

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    2023年11月26日
  • 奇譚を売る店

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    町の小さな古本屋で見つけた1冊の本、パンフレットから雑誌、上下巻の本まで、名著とは程遠い物を手に入れ、開いたことから、その書物の中に取り込まれていく一人の作家の短編6篇。

    アナクロな雰囲気で、1960年くらいの話かと思いきや、突然ネットオークション等の話が始まる、現代の話である。ただ、全体的に江戸川乱歩の『少年探偵団』シリーズや、桑田次郎の『まぼろし探偵』を意識したような世界観に、取り返しのつかないような絶望的な幕切れに、現代のミステリやホラーにはない、退廃的な空気を感じる。

    6篇のそれぞれが独特の世界観であるが、やはり”ムラ”を感じてしまうのは致し方ないところ。昭和の漫画を解説する部分は

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    2023年11月25日
  • スチームオペラ 蒸気都市探偵譚

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    電気でもガソリンでもなく、蒸気が全てを動かす世界のお話。この作者さんは何冊か読んでますが初めてハマったかも☆スチームパンクの世界観、各登場人物の名前、時代設定などなど、よく考えたなぁと関心したり。でも最後の最後のトリックが、湾曲したトンネル内で、トンネルよ先にナイフを投げて殺人…ってのがあったけど、そんなやり方あるのかな…と疑問でした。とにかくどっぷり浸かった作品。明日は我が身の地球かもと思わされる作品でした。

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    2023年10月16日
  • 楽譜と旅する男

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    楽譜とそこに纏わる物語。城塞の亡霊が特に好み。いつか聴かせてもらいたいが、2度と聴きたくはない。そんな魅惑的で恐慌的な音楽が鳴り響く世界観。

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    2023年09月30日
  • 和時計の館の殺人

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    邸内を和時計に埋め尽くされた大邸宅で遺言状を巡るとおぼしき、連続殺人が起き、顔を包帯で隠した怪人まで徘徊するという、あえて「探偵小説」を目指したと作家さんが語る長編。ここでの「探偵小説」って横溝作品のことですよねという感じで終幕ではシリーズ探偵の森江春策が和服姿で蓬髪をやたらにかき回すというお遊びまで。迂生も新本格なんてムーブメントが生じたのは横溝氏の新作が読めなくなったからだとか思ってた口なので、こういうのは好きです。よくあるトリックを使い方で新鮮に見せるというハウダニットも楽しい。ただ、和時計の説明はあまりに煩雑すぎて付いてけなかった。

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    2023年09月27日
  • 怪盗アルセーヌ・ルパン

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     同じシリーズの『813の謎』を、娘(八)に続いて読んだことを娘に伝えたら、「私の読んだものを読みたいと言うのなら、こっちのルパンの本ももう読み終わってるからお読み」という趣旨のことを言われたので、読んだ。確かにそういえば、813よりも前に、はじめのうちは夫が読み聞かせる形で読んでいた。途中から自分一人でいつの間に読み終わっていたらしい。
     絵本や漫画ではなくある程度長さのある読み物で、世界古典名作的位置付けの作品としては、このシリーズのルパンものが、娘の読書史上初めてそこそこ自主的に読もうとしている本だと思う。だから私も、ルパンシリーズを読むのはほぼ初めてなのだが、どんな面白さの作品なのだろ

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    2023年08月11日
  • 奇譚を売る店

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    古書を買う人々を恐怖の世界に引き摺り込む、奇譚を売る古本屋。
    買ってしまった本にどんどん吸い込まれていくその様子が不気味でした。
    やはり「帝都脳病院入院案内」が一番面白かった。

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    2023年05月27日
  • 楽譜と旅する男

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    ネタバレ

    こちらを先に読んでしまったけど、「奇譚を売る店」の方が1冊目?らしい。

    漢字の横にドイツ語とかフランス語とか中国語とかでルビが振ってあると何かわくわくする笑

    作中に出てくる楽譜は、実際どのくらいまで考えてるんだろう…イメージなのか、ちゃんと音符までできているのか。聴けないのが残念。
    中国人監督が撮った映画も、中身が気になりすぎる。

    「ザルツブルグの自動風琴」
    話としてはこれがいちばん好き。
    螺旋状に昇っていく音楽、も美しいし、
    コーヒーとかお菓子とかの名前が素敵で、どんなものか調べたら全部ちゃんとあって、全部おいしそう…

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    2023年05月21日
  • 三百年の謎匣

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    依頼人から預かった黒に近い革の表紙を持った書物。依頼人はその後すぐに不思議な状況で殺害されてしまう。その書物には過去の6つの物語が記されている。

    現代のことを書いてある文章はなんだか読みにくいと感じていましたが、過去の物語の文体は違和感がなく、こちらにあった文体の作家なんだと納得しました。

    6つの物語にはそれぞれ一つずつ未解明の謎が残されています。
    最後の謎解きで、その共通点が明かされ、現代の事件との共通点もあります。全ての伏線を回収します。

    こんな物語を創れるなんて、やっぱり、作家って凄いな。

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    2023年04月15日
  • 殺人喜劇の13人

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    芦辺拓。大学のサークル員が暮らす洋館てメンバーが次々に殺される話。
    前半と後半に分かれており、後半は殆ど解決編で事件は前半部分で語られるが、この前半がとても読みにくく、登場人物が多い上に次々と死んていくので、頭の中て整理しきれず何度もやめようと思った。

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    2022年11月19日
  • 金田一耕助、パノラマ島へ行く

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    パスティーシュ作品。横溝正史「獄門島」は読んでたのですが、江戸川乱歩の「パノラマ島奇譚」未読でした。金田一シリーズってもう少し作品の雰囲気が暗いというかおどろおどろしていたと思うのですが。なんか金田一がイメージが違う、明智さんはこんなかんじかなぁ。それより明智さん奥さんがいてびっくりと思ってたら、いま読んでる「魔術師」にその方がちょうど出てきました。収録策の「明智小五郎、獄門島へ行く」で明智小五郎と金田一幸助のまさかの夢の競演。小林少年は出るは少年探偵団(獄門島支部)は出てくるわ、なんと少年探偵団の歌は出てくるわ(めったに出ない4番まで)。まぁ実際聞いたことはないんですけど(笑)たまにはこおい

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    2022年10月24日
  • 紙魚の手帖Vol.07

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    秋永真琴『ファインダー越しの、』:創刊号に載ってた『フォトジェニック」の森島さんが再登場で嬉しい。まだ続きがありそうで楽しみ。ただ、私は、完全に森島さんの興味対象外の「素朴な(婉曲表現)男性たち」たる「みやっちさん」側の人間なんで、ちょっとへこむ。
    「自分は写真写りが悪い」という認識に「いやいや、だいたい実物通りに写ってますが?」、「そういうネガティブなのか自分に自信があるのかよくわからない人より、あたしのほうが前向きで幸せじゃないかな。」とばっさり切り捨てられて、かなり、ぐさっと来たけど、おっしゃるとおり。素敵です。みらいさん。

    真門浩平『ルナティック・レトリバー』:単純に面白く読んで、こ

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    2022年10月16日
  • 名探偵総登場 芦辺拓と13の謎

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    ネタバレ

    著者のスターたちが一堂に会したお得な一冊。 しかし、重厚だったり時代が勝っていたり、歌舞伎が濃厚だったりで、いっぺんに読むのは難しい 何だかやっぱり少年探偵団とか読んでいる気持ちになるなぁ。 読んだことがほとんどない作家さんなので、森江俊策以外は結構初だったけど、シリーズ通して読んでみたいのもあり、最後はやっぱりお得だったなって思った。 作品リストがあるのも好き。 各章の扉で著者の選考ポイントが書いてあるのだけども、ちゃんと自分の作品に愛があって、そこも好き。

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    2022年10月09日
  • 名探偵シャーロック・ホームズ おどる人形の暗号

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    小5長男が好きなお話というので、読んでみた。
    「おどる人形の暗号」の暗号が、とても興味深かった。
    人の名前はわからないよと思いつつ、絵の暗号はよく考えられているなと思う。

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    2022年09月18日
  • 奇譚を売る店

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    「また買ってしまった。」古書店で一冊の書物を手に取った古書マニアの''私''は、読んでいくうち、奇妙な世界に落ちていく。そして読み手の自分までも、''私''に引き摺り込まれていく感覚。そして最終章、ようやく現実に戻ったかと思われたが…。短編6話。楽しい読書体験だった。

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    2022年05月22日
  • 奇譚を売る店

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    単行本を手に取った瞬間、オッと思います。
    どこかノスタルジックな装幀。全体は薄っぺらいにもかかわらずがっちりした表紙の厚みにも雰囲気が有ります。そしてちょっと変わったフォント。なかなか凝っています。
    「また買ってしまった―。」と古本屋を出た時のつぶやきで始まる6編の短編。ストーリー的にはどこか大正・昭和を思わせる幻想奇譚なのですが、その雰囲気の割にインターネットが出てきたりして時代は新しい。そして最後に物語がぐるり廻って・・・。
    所謂「奇妙な味」に分類される作品ですが、切れ味はイマイチかなぁ、というのが私の感想。でもそれは最初に装填で期待してしまった反作用かもしれません。ぴったり嵌る人には堪ら

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    2021年05月12日
  • 鶴屋南北の殺人

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    芦辺拓が2010年版の「このミス」近況欄で執筆予定と示唆していたという作。10年越しの作品である。
    実は森江春策シリーズは芦辺拓のデビュー作である「殺人喜劇の13人」しか読んでいない。それでも基本的には問題なく読める。
    ロンドンで発見された鶴屋南北の未発表作。連続見立て殺人と芝居に隠された謎。
    率直に言うと現代パートの謎解きはちょっと中途半端だと感じる。筋立てとしては理解できるし論理的にも齟齬はないが、どうも上手く嵌まらないというか、しっくりこないというか、フーダニットの部分が説明不足というか…。私の頭の悪さは多分にあるのだが。
    だがしかしこの小説の真骨頂は(本格ミステリではあるが)そこにはな

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    2021年05月09日
  • 名探偵総登場 芦辺拓と13の謎

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    馴染みのある作家さんと思いきや、あまり読んでいなかったらしいことに気づいた。いろんな探偵ものが読めて面白かった。

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    2021年03月08日
  • 鶴屋南北の殺人

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    シリーズものとは知らずに読み始めました。
    内容がてんこ盛りでした。
    森江、菊園、来崎のやり取りが面白かったので、シリーズ始めからチェックしていきたいです。

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    2021年02月12日