芦辺拓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
億万長者の老人が遺言作成の為に法律事務所を訪れ、その帰り道に殺害される。老人は法律事務所に一冊の古めかしい本を託していた。その本に書かれた内容は18世紀初頭から20世紀にかけて世界各所の様々な人によって語り継がれた多彩な物語だった。
本の物語は、作中作的なメタフィクションの体を成している。
夫々のエピソードは、作り物であることを知りつつも、子供の頃に味わった心が弾む躍動感を彷彿させるような物語。著者のあとがきにも、物語や映画へのオマージュと語っているが、まさにそんな感じ。
ただ夫々の物語は、バラバラで脈略の無い物のように思わせるが、ラストには現代と過去も含めて全てが繋がる爽快感が味わえる。
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Posted by ブクログ
怪奇幻想小説や、日本のレトロな雰囲気が好きな人にとっては、この本の醸し出す、なんとも言えない匂いたつ雰囲気がたまらなく心地よいはず。
まずもって題名がいい。
『帝都脳病院入院案内』『這い寄る影』『こちらX探偵局/怪人幽鬼博士の巻』…などなど、江戸川乱歩を彷彿とさせるレトロなセンスを感じさせる。
とある埃っぽい古本屋から、「私」は毎回古本を買ってしまう。
本の中身は多種多様であるが、いつの間にか本の中身にのめり込んだり、不思議な出来事が起こったり、奇怪な体験をしていく。
個人的には二作目の『這い寄る影』のなんとも言えない展開が好き。この話は、売れない作家の、貧相な作家性の哀れみが真に迫ってるし、いつの間にか、駄作である一連のシリーズを追ってしまうという、よくわからない好奇心が興味深い。
読んでいる最中には、たまらなく古書を手に取りたくなり、古本屋の持つ本来の魅力の一端を感じ取ることもできる。 -
Posted by ブクログ
江戸川乱歩大ファンとしましては、楽し~く読ませていただきました。
オマージュであります。
それに文体とかとっても意識していて本当楽しかったです。
私、初期の春江春策モノしか読んでいないんです。
で、あんまり好みじゃないかなぁ・・なんて思っていたのですが、と~んでもありませんでした!
どうやってこんなお伽話みたいな話をちゃんと解決させるのだろう?ともうワクワク。
ラストなんて、うわぁ~帳尻があっている!と驚愕。
ちょっと飛ばして本書を読んでしまいました。
他の春江春策シリーズも読まなきゃいけない!って思いましたよん。
最近というか本当にコテコテな本格モノって少なくなってきていますよね。
まぁ、ある意味ミステリ小説ってのは本格がベースになっていて、そこからいろいろとジャンル分けされるわけなのですが、たまにこういうコテコテ本格も、トリックを考えたりし、楽しいものだなぁ~と思いました。