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京都にあるD**大学の文芸サークル「オンザロック」の一員で、小説家を目指している十沼京一は、元医院を改装した洋館「泥濘荘」で、仲間とともに気ままに下宿暮らしをしていた。だが、年末が迫ったある日の朝、メンバーの一人が館の望楼から縊死体となって発見される。それをきっかけに、サークルの面々は何者かに殺害されていく。犯人は「泥濘荘」の中にいるのか?暗号や密室、時刻表トリックなど、本格ミステリへの愛がふんだんに盛りこまれた、名探偵・森江春策初登場作にして本格ミステリファン必読の書。第1回鮎川哲也賞受賞作。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年05月05日
月並みな感想で恐縮だが、真相にはとても驚いた。
もはや「驚いた」がミステリ作品への賛辞なのかどうかも分からないけれど。
記念すべき第一回鮎川哲也賞受賞作品(の改稿作)。
やはり、私はこの賞を獲る作品がとても好きだなと思うし、とりわけ本格ミステリが大好きだなと思う。
まず、部屋数の多い建物がある。...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月14日
前半読んでいて、こんなにも"新の探偵"の登場を待ち望んだ小説はなかったかもしれない。
"殺人喜劇"というだけのことはある。
前半は読むのがつらいくらいだったが、全ての謎を解く鍵は書いてあったと思う。"小説の中の小説"だと意識して読むこと...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月26日
芦辺拓の長篇ミステリ小説『殺人喜劇の13人(英題:Thirteen in a Murder Comedy)』を読みました。
ここのところ、国内の作家の作品が続いています。
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京都にあるD**大学の文芸サークル「オンザロック」の一員で、推理小説家を目指し...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月06日
「森江春策」シリーズの第1弾なのだけれど、その後の森江から受ける印象とは違う大学生の森江による推理劇である。
十沼京一の手記による前半、森江の推理による後半にわかれている。
論理に基づいた推理。
事件の矛盾点をつき犯人の行動を推測し、解明にむけて思考をめぐらす森江。
時代背景が昔のためか古さを感じる...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月23日
創元社から復刊を機に読んでみました。
これだけの趣向も取り込んで、それを綺麗に収束させたことにまず驚きました。殺害方法もバラバラで、誘拐事件まで発生。さらに政治闘争まで絡んできて、散漫極まるといった感じだったのに…
個々のトリックは面白味に欠けるし、前半の手記部分は余りにも読みづらい。
それでも、作...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月21日
デビュー作ということで著者の気合いと情熱が十分に伝わります。展開が速いので時系列がいまいち分かりずらかったですが、勢いに乗せられて一気に読みました。
大学のサークルの面々が居住する「泥濘荘」で事件が次々と起きるわけですが、登場人物たちをきちんと把握する前にみんなどんどん死んでしまいます。
密室や毒...続きを読む
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