芦辺拓のレビュー一覧
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ネタバレ
京都の共同下宿を舞台に沢山の登場人物たちが、様々なトリックによって殺害されていく…。
京都が舞台なので個人的に地名や電車に馴染みがあって読んでいて楽しかったです。
事件が矢継ぎ早に起こるので、考える間もなく次の被害者が出てしまった…という感じ。
文中に一見すると本筋と関係無さそうな文章がところどころ出てきて、何度か読み直しました。
後半でこの章が手記ということが判明してからは読みやすかったです。
著者の作品を読むのは初めてなので、他の作品も読んでみたいと思いました。
というのも、トリックは流石だと思うし、どんどん読み進めることが出来たのですが、少しクセがあるなあと感じたので…。この感じ -
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ホテルの客で、唯一自分を殺そうとしていないのは誰?
”雪の山荘”が爆破されたなか、生き残ったのは?
一風変わったフーダニット7編。
フーダニットというと一般的に「犯人当て」であるのに対し、こちらは「犯人でないもの探し」「怪盗探し」「名探偵探し」など、一風変わったフーダニット7編を収録した短編集です。
短編だけあってどの話も軽く、どちらかというとコミカルな感じでまとまっていますが、スタンダードなミステリの中気分転換的に楽しく読めました。
雰囲気的には、中高生向けミステリやコージーミステリ寄りかな。
個人的には2話目の「捕まるのは誰だ」が好きでした。住んでいるアパートを張り込んでいる刑事が捕 -
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ネタバレ1933年、派手な前宣伝で煽って連載をスタートした「悪霊」。傑作となるはずと期待された本格ミステリ。
それは、とある犯罪記録の手紙。
美しき未亡人が不可思議な血痕を裸体に残し、蔵の2階で発見される。密室、現場で見つかった記号。
謎が深まる中、未亡人が属していた怪しげな人物ばかりの降霊会で、霊媒の少女が告げる死の予告。
連載3回で中断した「悪霊」の秘密とは。
江戸川乱歩の「悪霊」が挟まり、視点がころころとかわるので、どこまでが「悪霊」で、今語ってるのが誰なのか混乱する。
「悪霊」の登場人物たちと、舞台がドキドキするほど怪しいので、これが途中のままなんて、これぞ乱歩からの挑戦状だー!とりあえ -
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うーーーーーん!!
感想が難しい! ☆2.5あたり!
来年の大河ドラマの予習のつもりで読んだけれど、芦辺拓さんの江戸時代の芝居=現代の歌舞伎の知識が広く深すぎて、しかもけっこう歌舞伎調の語り口と脚本のように前半は進むので、どうにもついていけなかった……。
鶴屋南北の芝居の新しい脚本が見つかったという始まりで、その脚本の権利を主張する人物が2人現れる。弁護士・森江春策はその騒動に巻き込まれて、という流れで、大好きな森江さんシリーズなのだけれど、これ、森江さん絡ませないほうが分かりやすかったかも?
森江さんシリーズによくある、過去と現代の視点が目まぐるしく移り変わり、次第に重なり合っていく -
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作家が古書店で見つけた本にまつわる物語に巻き込まれていくような話が綴られた短編集。この作家の作品を読むのは初めてだが、あと書き読む限りではかなり私小説的な要素があるらしい。
古本屋通いハマったことのない自分には分かり得ない心境がなんとなく入り込めなかった理由か。この手の不可思議物語はドラマや映画、小説でいろいろとあるだけに、一つ一つの物語の世界に引き込まれていかないと、十分楽しめない。
最後の物語、奇譚を売る店、ということで短編集をまとめる展開は面白いと思ったが、あとがきや解説は無い方が謎めいてよかったかな。まあ、文庫本だからこんな感じというところか。 -
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芦辺拓の長篇ミステリ小説『殺人喜劇の13人(英題:Thirteen in a Murder Comedy)』を読みました。
ここのところ、国内の作家の作品が続いています。
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京都にあるD**大学の文芸サークル「オンザロック」の一員で、推理小説家を目指している十沼京一は、元医院を改装した古い洋館「泥濘荘」で、仲間とともに気ままに下宿暮らしをしていた。
だが、ある日メンバーの一人が館の望楼で縊死体となって発見される。
それをきっかけに、次々と死に見舞われるサークル員たち。犯人はメンバーの一員か、それとも……?
名探偵・森江春策初登場作にして本格ミス -
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町の小さな古本屋で見つけた1冊の本、パンフレットから雑誌、上下巻の本まで、名著とは程遠い物を手に入れ、開いたことから、その書物の中に取り込まれていく一人の作家の短編6篇。
アナクロな雰囲気で、1960年くらいの話かと思いきや、突然ネットオークション等の話が始まる、現代の話である。ただ、全体的に江戸川乱歩の『少年探偵団』シリーズや、桑田次郎の『まぼろし探偵』を意識したような世界観に、取り返しのつかないような絶望的な幕切れに、現代のミステリやホラーにはない、退廃的な空気を感じる。
6篇のそれぞれが独特の世界観であるが、やはり”ムラ”を感じてしまうのは致し方ないところ。昭和の漫画を解説する部分は