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依頼があれば、どんな譜面でも、必ず見つけ出す――楽譜探索人。彼は欧州から中国、果ては日本まで……古今東西に散った音楽に秘められる人々の過去まで解き明かす。忘れ去られた旋律が響かせるのは、いつかの罪の記憶か、はたまた美しき愛の残像か。第14回酒飲み書店員大賞受賞『奇譚を売る店』の魂を受け継ぐ、摩訶不思議の連作幻想短編集。
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Posted by ブクログ
ちょっとレトロで静謐で洒脱、極上の文章で綴られた幻想短編集(すべてが怪奇幻想というわけでもないが)。淡々と美しい文章で異国の街の風景が描かれ、音楽にまつわる人の物語が進み、そして絢爛で怪しい幻想が立ち上がる。こういう小説が大好物。なんと! このシリーズ、もう一巻あるのか! 嬉しい。
楽譜とそこに纏わる物語。城塞の亡霊が特に好み。いつか聴かせてもらいたいが、2度と聴きたくはない。そんな魅惑的で恐慌的な音楽が鳴り響く世界観。
楽譜を探す専門の探偵。 戦争絡みが多くて ちょっと不思議な話が多かったです。 音楽にはあまり興味が無いんで 分からない部分も多々ありましたが 京劇とか気になった。
音楽のことは分からないが、幻想的な世界観が心地よい もしかしたら分かる人だと、消化不良を起こしたりするのかも知れない
音楽を題材にした本は沢山あるものの「楽譜をキーアイテムとした短編集」というのは珍しく、それだけでも思わず手に取ってみたくなる人も多いのではないでしょうか。 「綿密に計算された虚構の世界」というか、作品が持つ世界観がとても作り込まれているので、実際の人間が演じる芝居として観てもとても面白いのではない...続きを読むかと思います。 物語は面白いのですが、ルビを多用する文体は好みが分かれるかもしれません。
こちらを先に読んでしまったけど、「奇譚を売る店」の方が1冊目?らしい。 漢字の横にドイツ語とかフランス語とか中国語とかでルビが振ってあると何かわくわくする笑 作中に出てくる楽譜は、実際どのくらいまで考えてるんだろう…イメージなのか、ちゃんと音符までできているのか。聴けないのが残念。 中国人監督が...続きを読む撮った映画も、中身が気になりすぎる。 「ザルツブルグの自動風琴」 話としてはこれがいちばん好き。 螺旋状に昇っていく音楽、も美しいし、 コーヒーとかお菓子とかの名前が素敵で、どんなものか調べたら全部ちゃんとあって、全部おいしそう…
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芦辺拓
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