芦辺拓のレビュー一覧
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ネタバレ中編パスティーシュミステリ二つ(連作)。
金田一耕助が江戸川乱歩のパノラマ島へ。明智小五郎が横溝正史の獄門島へという逆の設定が面白い。
①金田一耕助、パノラマ島へ行く
パノラマ、眺望という意味。
誰かの悲鳴。
夢?
目覚めたはずがまだ眠っている?
金田一耕助、また深い眠りに。
風間俊六に起こされ、殺人があったことを教えてもらう。
ミニチュアの市街の上に倒れ込んだ死体。
顔のない男。
死因は転落。ここに運ばれてきた。
帽子から文字。
…I KOGORO
明智小五郎?
放火。
あの日、パノラマ島に渡った。その後、対岸の町に戻ったと思っていたら、パノラマ島へ連れてこられていた。
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ネタバレ色んな昔の探偵が集合する短編3話+鮎川哲也パスティーシュ1編。
①黎明編
半七。
女の死骸。
同じところを2度刺した痕。
銭形平次。
雁首の底が焦げた女持ちの煙管。
形ばかりで煙草葉を入れたこともない煙草入れ。
行灯に顔を突っ込んだことで生まれた化け猫の噂。
アヘンをいみしていた。
道具がない場合は、行灯に顔を突っ込む。
顎十郎。
着ぐるみの中、オラウータン。
②戦前編
法水麟太郎。
トラペゾヘドロン。
白墨教授。内蒙古で発見されたという正体不明の家宝を調べていて死亡した。
自動焼付現像機。来客のようすを1分に60枚の割合で撮影。
法水麟太郎を盗み撮りする必要ないから機 -
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ネタバレとても楽しめた1冊。
ミステリーはいつも長編を読みがちなのだが、久しぶりに読む短編はサクッと読めて味わい深い。
タイトルが示す通り、フーダニットの短編集。
単純な犯人当てではなく、捕まるのは誰だ・生き残ったのは誰だなど一風変わった話の流れだ。
引っかかりが少ない文章で、サラサラと読めた。
例に漏れず、今回もまっさらの状態で読んでみて見事に騙された訳だが、いくつかの短編は読者には絶対に解けなかったのでは…?と思われるものも。
ようするに、情報が足りなさすぎる。
でも話の構成としては面白く、最後まで飽きずに読ませてくれたのはさすが芦辺拓氏といったところ。
ハードボイルドみがたまらない第3話「殺 -
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中絶作『悪霊』を読むと確かに『孤島の鬼』級の畢生の大作になりそうな雰囲気がありますね。当時の読者が完結を待ち望んでいたことが容易に想像できます。
序盤の密室殺人、異様な猟奇殺人、奇妙な暗号、乞食の謎、記述の不可解さなど広げすぎた風呂敷のほぼ全てに辻褄を合わせるだけでなく、乱歩の嗜好を真相の核に持ち込み、尚且つ『悪霊』の真の中断動機を荒唐無稽ながら提示しています。半端なデキでは許されなかっただろうし、恐ろしく高かったハードルを芦辺先生は見事に飛び越えたのではないかと率直に思います。
大作家の中絶作に90年の時を経て挑むという偉業と偉大なる大作家へのリスペクト精神に星4 -
Posted by ブクログ
文庫の表からも(=通常の縦書き)裏からも(=横書き)読めて、真相編はその2作品の間に挟まれてるっていう、最高にチャレンジング&店頭で出会ったら購入必至な試みの本作。
こういう作品に出会う為にミステリスキーの末席にひっそりと居座ってますハイ…最高です…。
「いや、章を分けて普通に収録しても別に問題なくない?」
って思ったそこのアナタ。
私も最初ちょっと思ったよ←
いやでも、裏面から読める作品の方は「ネット上にアップされたブログ」っていう設定になってるから、本作に関してはこの仕掛けが実は大成功なんですね。
この仕掛けをせずに通常の体裁を取っちゃうと、この作品の魅力が半減するし、エピロ