芦辺拓のレビュー一覧

  • 時の密室

    Posted by ブクログ

    舞台が大阪という所為もあるのかしれないが、とても好きな作品。
    内容もしっかりしていて読み応え抜群。

    0
    2010年04月19日
  • 時の誘拐

    Posted by ブクログ

    文章は社会派で時代があちこち行き来するので、しっかり読まないとこんがらかる。しかし、内容はただの誘拐モノではなく、犯人はどうやって殺人をおかした?またなぜ死体は消えたのか?など、様々なトリックが散りばめられていて面白かった。でも、結局あの老人は誰だったんでしょうね?

    0
    2009年10月04日
  • 殺人喜劇の13人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昔、講談社文庫版で読んだときはあまり好きでは無かった気がするけど今回は楽しく読めた。登場人物が多いけど割りと分かりやすくて混乱することもなく物語に入り込めた。『名探偵・森江春策』を読んだので十沼が出るのが嬉しかった。しかし色んな殺害方法や動機やら隠された謎やらあって本当に面白いな~。ちゃんと順番に読んでいこうかな~。

    0
    2025年10月24日
  • 乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび【電子版特典付き】

    Posted by ブクログ

    中絶作『悪霊』を読むと確かに『孤島の鬼』級の畢生の大作になりそうな雰囲気がありますね。当時の読者が完結を待ち望んでいたことが容易に想像できます。
    序盤の密室殺人、異様な猟奇殺人、奇妙な暗号、乞食の謎、記述の不可解さなど広げすぎた風呂敷のほぼ全てに辻褄を合わせるだけでなく、乱歩の嗜好を真相の核に持ち込み、尚且つ『悪霊』の真の中断動機を荒唐無稽ながら提示しています。半端なデキでは許されなかっただろうし、恐ろしく高かったハードルを芦辺先生は見事に飛び越えたのではないかと率直に思います。
    大作家の中絶作に90年の時を経て挑むという偉業と偉大なる大作家へのリスペクト精神に星4

    0
    2025年10月15日
  • 地底獣国の殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    森江春策が出会った老人が語る創世記の伝説を巡る探検。
    1930年代。創世記の伝説を探るためアララト山を目指した探検隊には森江の祖父・春之助がカメラマンとして参加していたらしい。その探検隊を待ち受けていたのは、絶滅したはずの恐竜と謎の部族、そして殺人事件。

    探検に出発する前に新聞記者・折竹が目撃した殺人事件やら恐竜やら色んな事が起きるし、登場人物たちのキャラが濃くて飽きない。本当に色々考えるな〜。

    0
    2025年10月11日
  • 大鞠家殺人事件

    Posted by ブクログ

    朝ドラ×殺人事件
    王道なのには気づいてるんだけど、ロケーションのせいかすごくユニーク。でもやっぱりむかーし読んだホームズみたいな江戸川乱歩みたいな気味悪さ。けどカラッとしてる朝ドラ感。楽しめました

    0
    2025年09月30日
  • ダブル・ミステリ 月琴亭の殺人/ノンシリアル・キラー

    Posted by ブクログ

    文庫の表からも(=通常の縦書き)裏からも(=横書き)読めて、真相編はその2作品の間に挟まれてるっていう、最高にチャレンジング&店頭で出会ったら購入必至な試みの本作。
    こういう作品に出会う為にミステリスキーの末席にひっそりと居座ってますハイ…最高です…。

    「いや、章を分けて普通に収録しても別に問題なくない?」

    って思ったそこのアナタ。
    私も最初ちょっと思ったよ←

    いやでも、裏面から読める作品の方は「ネット上にアップされたブログ」っていう設定になってるから、本作に関してはこの仕掛けが実は大成功なんですね。
    この仕掛けをせずに通常の体裁を取っちゃうと、この作品の魅力が半減するし、エピロ

    0
    2025年08月17日
  • 怪人対名探偵

    Posted by ブクログ

    昔の探偵もののグロテスクさ、不気味さ。こうだったなぁと懐かしさを感じながら堪能。パノラマ館のくだりなんて面白かった。

    0
    2025年07月20日
  • 怪盗アルセーヌ・ルパン

    Posted by ブクログ

    「10歳までに読みたい」シリーズなので、表記や表現は簡易にはなっているが、しっかりとミステリーしてる。
    活字が苦手な子供さんでも何とか読み始めれば夢中になりそうな内容でした。
    ルパンシリーズの他にもホームズシリーズが有るので、様子を見ながら買い与えてみようと思います。

    0
    2025年07月06日
  • 大鞠家殺人事件

    Posted by ブクログ

    [こんな人におすすめ]
    *疑問点が解消されないとイライラしてしまう人
     この本は読んでいる途中に感じる違和感、伏線っぽいと感じる描写から一見強引に見える展開までさべてのことには理由と意味があるかについて丁寧に説明されています。隙のないミステリー小説が読みたい人におすすめです。
     映画だと印象的な場面の多くがカットされそうなので、実写化するなら連続ドラマでお願いします。欲を言えばNetflixで。

    0
    2025年05月18日
  • 明治殺人法廷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ドラマチックな運命・設定を思いつけば作家の筆も乗る、詳細な時代を描く事が出来れば作中の人物も自在に動き回る、科学捜査を構成する土台の無い時代のミステリ、証明することも難しい、なぜなら作品の背景は明治20年、技術革新と西洋化が進む一方で、御上の無慈悲な体質がまかり通る時代なのだ
    自由を求める声が人民に溢れ、専制政治に乗り遅れた腕力有る者が第二維新を企む中、生き延びるための秘かな試みが・・・

    0
    2025年05月13日
  • 乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび【電子版特典付き】

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩未完の連載「悪霊」を補完しつつさらに乱歩周りも小説にしてしまうとという、超面白い合作。というか2次創作。乱歩の人柄を見せるのが面白くて良き。

    0
    2025年05月04日
  • 大鞠家殺人事件

    Posted by ブクログ

    少し前にブックレビューをたくさん見かけた推理小説で、気になっていた。終戦間際の大阪船場の衰退しゆく商家が舞台。それだけで読んでいて楽しい。一家のメンバーが奇っ怪な殺され方を次々にしていくのだが、和風レトロな時代が合う。御寮人さん、いとさん、こいさん、丁稚、手代、番頭、の世界。赤紙招集、復員兵、憲兵…そこにキャラ濃いめの探偵も現れるんだけど、いまいちなキャラだなと思っていたら…なるほどね。

    他の人のレビューを見ていると、探偵役の登場が唐突だとか、ほかのシリーズのキャラクターが出てきてその本を読んでないといまいち共感できないとかあったけど、そんなことはないと思う、単体で十分楽しめた。犯人は何とな

    0
    2025年03月16日
  • 大鞠家殺人事件

    Posted by ブクログ

    時代は昭和の戦時下、舞台は大阪商人文化の中心地・船場。一癖も二癖もある者達が揃った大鞠家の長男に嫁いだ陸軍少将の娘・中久世美禰子。夫が軍医として出征した後、大鞠家に単身残された美禰子の前で繰り広げられる惨劇。
    船場商人の気位の高さやお家の跡取り問題を巧みに取り入れながら、緻密に張られた伏線は本格推理小説としての読み応えも抜群。

    丁稚、番頭、女子衆、御寮人などにノスタルジーを感じ、独特の船場言葉にどっぷり浸っての謎解き。そこにクリスティやヴァンダインといった外国のミステリも絡めていく展開はミステリ好きにはたまらない。

    肝心の殺人のトリックはうまくいき過ぎの感はあるものの、小さな謎のピースが全

    0
    2025年03月07日
  • 大鞠家殺人事件

    Posted by ブクログ

    凄く良かった。
    言葉もキレイでどこか懐かしく、それぞれの時代の描写も面白い。
    こんなにうまいこといくのかな?って言うくらいキレイにまとまってた。

    0
    2025年02月27日
  • 大鞠家殺人事件

    Posted by ブクログ

    最初は大阪の商人文化にまつわる言葉(丁稚とか奉公とか…)が馴染まず、その独特の言葉(というより方言)回しも頭に入って来づらく、読むのに時間がかかった。
    けれど、流石のリーダビリティで中盤からはすらすら読めた。トリックが秀逸だったり、どんでん返しがあるとかそういうわけでは無いけど、精巧に作り込まれた世界観の中で動く登場人物が凄く魅力的に感じられました。

    0
    2025年02月24日
  • 名探偵は誰だ

    Posted by ブクログ

     「犯人は誰か」ではなく「犯人でないのは誰か」「殺されるのは誰か」「名探偵は誰か」という一風変わったフーダニットが七編収録された短編集で、様々な趣向を凝らした謎解きと変化球気味のトリックなど個性的な話ばかりで、特に表題作の『名探偵は誰だ』が一番面白かった。

    0
    2025年02月07日
  • 明治殺人法廷

    Posted by ブクログ

    明治21年の質屋六人惨殺、しかも密室殺人事件の、法廷ミステリです。この時期の裁判は、未だ被告人を「弁護」することさえ発想の外だった時期でした。筋書きは出来てるので、刑事裁判事件はよほどの重大事案でも1日で結審するのが通常。裁判長が「弁護人、質問をさし許すぞ」とか「黙りおろう!」とか言って、江戸時代のお白洲習慣が引き継いでいた頃です。主人公2人の弁護と探訪記者は困難を極めます。

    ただ、如何せん、わたくしが本書を紐解いた訳はミステリ謎解きにはありません。単(ひとえ)に明治20年代初めの大日本帝国憲法発布前夜の日本の姿に個人的に大いに興味を持ったからに他ありません。

    市井の趣味人たる私の今の「専

    0
    2024年10月23日
  • 少年探偵団 7 対決! 怪人二十面相

    Posted by ブクログ

    ▼娘(9)に、「読んでみたらー」と買ったけど、よく考えたら自分が江戸川乱歩さんをほぼ読んでなかったから読んでみようシリーズの一環。で、これは娘も読んだもの。

    ▼怪人二十面相vs明智小五郎あるいは小林少年、の物語が確か2編入っていました。前半が子供の誘拐だったか。どちらにしても、子供向けに翻案しているのを割り引いても、1篇目はなかなか面白かった・・・。

    ▼怪人二十面相vs明智小五郎物語を、翻案ではなく原文でちゃんと読んでみよう、と思いました。いつか。

    0
    2024年08月31日
  • 乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび【電子版特典付き】

    Posted by ブクログ

    過去に途中で終わってしまった「悪霊」を再構築しながら、事件の解決を導くと言うミステリー。私は乱歩作品をあまり読んでないから、悪霊も知らなかったが充分楽しめた。

    0
    2024年06月06日