【感想・ネタバレ】時の誘拐のレビュー

あらすじ

府知事候補の娘樹里が誘拐された。身代金運搬に指名されたのは全く無関係の青年阿月。だが大阪の都市構造を熟知した犯人の誘導で金を奪われ疑いの目は阿月自身に。彼の汚名をすすぐべく乗り出す素人探偵森江だが、捜査の先には戦後の大阪で起きた怪事件の謎が!? 過去と現在が交錯する著者屈指の傑作長編。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

新規購入ではなく、積読状態のもの。2007/8/11~8/13。落下傘候補として大阪府知事になるべく転居してきた根塚の娘が誘拐される。身代金を運ぶ役目に指名された無関係の阿月。この事件が戦後に起こった殺人事件と複雑にからんで、という芦辺氏得意の大阪の町とすれ違う時間軸をからませた作品。探偵役の森江春策は両方の事件を解決できるのか?ということで、伏線も見事に張られた傑作であると思う。未読の方は是非。

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2010年03月24日

Posted by ブクログ

文章は社会派で時代があちこち行き来するので、しっかり読まないとこんがらかる。しかし、内容はただの誘拐モノではなく、犯人はどうやって殺人をおかした?またなぜ死体は消えたのか?など、様々なトリックが散りばめられていて面白かった。でも、結局あの老人は誰だったんでしょうね?

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大阪を舞台に、現在と過去の事件がまじわるお話です。


東京に住んでいる樹里という少女が父親の選挙出馬の関係で、大阪に行くことになった。

東京から大阪に移動中の新幹線で誘拐される。
犯人から連絡があり、阿月という青年にお金を運搬させろと言う。
彼は、この家とは全く関係ない。

ことごとく犯人に裏をかかれる警察。
警察の一歩上をいく犯人。最終的に3億の身代金は、
まんまと奪われてしまいます。

奪われたので、八つ当たりで彼に責任転換をしようとする警察。
阿月青年を容疑者にしたてあげようとします。

身代金運搬前に森江春策に依頼をしていた彼はそこで、森江春策に弁護を正式に依頼します。


過去の事件も展開しており、大阪に大阪警視庁が誕生した時のお話です。終戦後の大阪が舞台です。

鉄格子で首をまかれた被害者が発見された。何のかかわりもなさそうな事件が、ある芸能人のそっくりさんが容疑者として浮かび上がってくる。捜査をしている内にそっくりな人間ではなく、本人ではないかという疑いを強くする。しかし、その芸能人には鉄壁なアリバイがあった。

過去と現在の事件のつながりは一体どこなのか?
阿月青年が選ばれた理由は?
誘拐犯は誰なのか?

ハラハラドキドキしっぱなしのストーリーです。

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2012年10月16日

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