大田直子のレビュー一覧
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「写真を撮るというのはフレームに入れるということで、フレームに入れるということは締め出すということだ」
欠乏が及ぼす効果について書かれている本。時間が足りないという人は、時間を手に入れても結局時間が足りないという。欠乏状態では集中力が高まる。しかし、それ以外のものが見えない。そして、短期的なものしか見えず、将来のコストは無視される。よって、欠乏のスパイラルにはまってしまう。お金がない人は、保険が必要でも入らない。そして、保険がないためにさらなる出費が必要になる。ここで、保険に入る費用はさらに捻出されなくなる。
本書では、足りない状態にいる人々が負の連鎖にはまる姿が多く紹介されている。 -
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「昔は良かった」という人達がいるが、現在の世界は50年前に比べて格段に良くなっている。便利なものはより便利に、より安く入手・使用することができるようになった。平均寿命も延び、乳児死亡率も低下している。
著者は自分が「合理的な楽観主義」だという。資源の枯渇や環境汚染が騒がれているが、新たな資源の可能性はいくらでもある。また環境汚染でも、排気ガスが発する有害物質は減っている。この先の世界もそう悲観するものではない。
ということが具体的なデータを並べて示されている。
著者は原子力発電が主力になっていくとしているが、これは東日本大震災による福島の事故から修正されるべきだろう。著者の今の考えはどう -
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人類の10万年史を振り返ると、近現代の生活水準の向上は驚くべきものである。現代社会の抱える恐るべき貧困でさえ、個別的な事例の悲惨さはさておき全体的な視点から見れば、過去の歴史における破局的な貧困よりはマシであるのは間違いない。ことによると我々人類がマルサスの罠に捉えられていたころの平均的な生活水準でさえ、現代人の感覚からすれば貧困状態と言っても間違いかもしれない。我々は、ともすれば、この科学技術社会を語る際に、産業革命以前の社会のノスタルジックな側面と対比しがちであるが、ノスタルジックな幻想を抱くことも多いが、「世界は常に良くなってきた」ことを、もっとキチンと認識すべきである。
というのが、 -
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Posted by ブクログ
読むと眠気に襲われて、なかなか読み進められなかった。
自分も幻覚を体験したことがあったので、なんとなく借りた本。
刺激を与えなくなると、脳は知覚異常を起こす。
この事実を知ると、いわゆる「修行」や「悟り」というものの薄っぺらさを感じてしまう。
もちろん、知覚異常を起こすほどの追い込み方はしているのだけれど、その体験を特別視する気持ちはなくなる。
様々な事例が挙げられていて、それが興味をそそる。
しかし、本書の内容は訳者あとがきを読めば簡潔にわかる。
脳の働きとしての幻覚。ということを知識として持っていることは、いわゆる超常現象に何かしらの形で触れたときに、一呼吸おいて対峙できるひとかけらの -
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この本でスティーブン・ジョンソンが言いたいことをかなり単純化すると、
「人間や社会の大きな決断は、突然のひらめきではなく、『世界の地図を作る→未来を予測する→選択する』という流れで行われる」
ということです。
① マッピング(Mapping)
まず現実を理解するための「地図」を作る段階です。
例えばコロンブスなら、
* 地球は球体である
* ヨーロッパとアジアは海でつながっている
* 当時知られていた航海記録
などを頭の中で整理した。
つまり、
「今、自分はどこにいて、世界はどうなっているのか」
を把握する作業です。
著者は、
良い決断は良い地図から始まる
と言ってい -
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前書である『繁栄』の拡大版という感じで、内容に目新しさはないように感じた。著者の主張は一貫していて変わらないし、目が覚めるような内容ではない。
こう表現すると、なんかこう語弊があるけれども、実際のところ、『まっとうな意見』で終始している。
ひとりの天才によるブレイクスルーというのは実際には存在していなくて、あるのは沢山の現場で展開する『トライアンドエラー』試行錯誤である。ただ文化や社会が成熟しすぎると失敗を許さない完璧主義が跋扈して、失敗から次の段階に進むというステップが難しいものになってしまう。資本主義はイノベーションの揺籃するものである一方で、政府を抱き込み利益だけを追求していく袋小