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生物進化はいたるところで起きており、そのうち時機を得たものだけが爆発的成功を遂げる。そして車輪が何度も発明された末ようやく広まったように、人類のイノベーションにも同様の法則が! 進化生物学が解き明かす、この世界の隠れたルール。解説/吉川浩満
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Posted by ブクログ
とにかく面白かった。知的刺激に溢れる本。 生物の進化の多くは、膨大な休眠時間を経てから、ある時突然スイッチが入ったかのように繫栄を謳歌する。人類の生み出したイノベーションにも同様の法則があると主張する。 あまりにも面白すぎて先を急ぐあまり急いでページを捲ってしまった。じっくり時間をかけて再読したい1...続きを読む冊。
Sleeping Beauties: The Mystery of Dormant Innovations in Nature and Culture イノベーションは自然にも文化にも容易に生まれる(多重発見)が、成功するのは難しい。多くは休眠状態に入り、環境が整ったときに発現する。 【目次】 ...続きを読む序章 水に書かれし名 第1部 自然 第1章 インスタント・イノベーション 第2章 長い導火線 第3章 分子の高速道路 第4章 好ましい振動 第5章 遺伝子の誕生 第2部 文化 第6章 カラスと水差し 第7章 数を数えるニューロン 第8章 隠れた関係 第9章 車輪の再発明 第10章 眠り姫
分子生物学の細かな部分は理解しきれなかったと白状するが、あらゆる分野、ものごとに存在する「眠り姫」への眼差しと、目覚めさせる「王子」について……これもあらゆるものごとに存在する、ということがよく分かった。長期的に考え続けつつ、目覚めさせることを大切にするのだ
永久凍土の古代細菌が抗生物質に耐性があった…!! "革新的な生物の進化も人間の発明も 長い間埋もれていて、環境の変化という「王子」によって「眠り姫」のように目覚め、広まる" ってことを多くの事例で示してて面白かった そしてバズらせるには数撃つしかないのだ
最終章の眠り姫に癒される。 「たとえ有名にならなくても楽しいと思わないのなら、科学の分野に進んではいけない」ドナルド・キャンベル クリエイターがたのしむのは完成された成果ではなく過程そのものだ あたりは沁みますね。
回りくどくて読んでいられない。 読む時間と得られる知識を天秤にかけると、もう読まない方が良いかもしれない。 全部読んでいないので、辛抱強く読めば、得られことの方が大きいかもしれません。しかし、経験上それはない様に思えます。
進化論では、突然変異が起こって新しい特徴や能力を持つ生物が生まれた後、自然淘汰によって、その生物が繁栄したり絶滅したりする。このとき、突然変異と自然淘汰の時間的間隔は小さいと想定されるのが普通だ。適した変異はすぐに広がるし、そうでないものはすぐ消える。 ところが、本書はそれに異を唱える。多くの生物の...続きを読む特徴が、進化によって誕生した後も長いこと「眠って」いて、その後に環境の変化によって繁栄を迎えたという。 その根底にあるものの一つが、有用な変異すなわちイノベーションの容易さだ。イメージに反して、革新的な進化は容易に生じる。眼やカフェイン分子は、生命の歴史上、複数回“発明”されている。そのもとになるDNA変異や酵素のゆるい特異性についても紹介する。 同様の論を、ヒトやその他の動物の文化、発明、芸術などにも展開する。歴史上、多くの革新的なものが複数回別個に発見されている。また、発見されても、それが成功を収めるまでに長い眠りが必要となる場合があることも、進化と相同性がある。 ではどうすればいいのかというと、適した環境を待たねばならない。というのは、なんだか悲しいことなのかもしれないけれど。 ーーー 進化そのものは容易に頻繁におきているというのは、少し驚きながらも納得しながら読んだ。細菌の進化が短期間で実験的に、再現を取れる形で起こせるのは興味深い。 進化に淘汰圧が必要だということを分かりやすく示す説明でもあると思う。 分子生物学的な知識の説明も詳しい。逆にいうと、それを知っている人からするとやや冗長に感じるかも。 人の発明とかにまで論を展開するのは、蛇足のような気がしてしまった。
【眠れる進化】 アンドレアス・ワグナー 著 何かのイノベーションが起こるには、「時期が来るまでじっと待ち」、それを「受け入れる環境が見つかってはじめて成功する」ということを、前半では著者の専門の進化生物学を通じて、後半では技術や文化の事例を取り上げて記述しています。原題は「Sleeping Be...続きを読むauties」(眠り姫)で、眠り姫が目を覚ますには、王子様が必要という例えです。 これだけを読めば「当たり前」なのですが、詳細な記述からは、これまでの進化やイノベーションが複合的に重なり合って生み出されていることが理解できます。 昨年、知床に行き、森の中の新しい苗木は、15年たっても30㎝ほどしか伸びないのに、大きな木の倒木で「日の当たる場所」になると、3年でそれ以上伸びることを目の当たりにしました。「みんな、日が当たるのをずっと待っているんですよ」というガイドさんの言葉を思い出しました。「苗木の力」に加え、偶然にできる「日の当たる場所」の両方が必要ということを本書を通じて再確認しました。
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眠れる進化 世界は革新【イノベーション】に満ちている
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