あらすじ
出口治明氏、推薦! 神様ではなく、科学を信じる「知的な勇気」を持つこと。進化生物学の大家がやさしく語る、不合理はびこる現代社会へのメッセージ
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Posted by ブクログ
ドーキンス博士の本は、利己的な遺伝子読んでおりましたので、ほぼ考え方は理解しており、此方の内容も科学的に物事を考える、素地を更に強化してくれました。
神や運や偶然をアテにせず、目の前の事象を、理論的に考える
本当に大切な事は、こうして考えられそうです。
若者必読
Posted by ブクログ
うーん、相変わらずドーキンスの語り口は楽しく読める。
生物学におけるダーウィンの進化論が揺るがされる現代アメリカにおいて、多様な生物が分岐し、DNAを自然淘汰のうちに自由自在に枝を伸ばしてきた、地球上生きとし生けるものすべての生物の歩みを、論理的かつ実際的な見地でもってドーキンスは神のいない世界内で肯定的に再度捉えなおす。
神への攻撃の仕方が有無を言わさない理詰め感で容赦ない。
YouTubeの動画は全部見ましたよ。
Posted by ブクログ
前半パートでは、神の存在を歴史的な視点から暴いていく。神や経典を信仰する人に対して、いろいろな矛盾を指摘していく。
後半パートでは、神の存在を信じる人に対して、地球上のさまざまな創造物や地球・宇宙などが「それを作ったのは神の仕業ではない」ということを科学的に解説する本。
Posted by ブクログ
ドーキンス博士の無神論者としての良心の書だと思う。宗教に関しては、どうしても及び腰になってしまう科学者が多い中で、しっかり科学者としての立場を貫いている。
Posted by ブクログ
神様はいないんだよってことを論理的、科学的に説明した本。
日本ではあまり感じないし、自分自身もキリスト教信者じゃないので、人間含めこの世は神様が作ったんだとか、聖書は事実とかピンときてないんだけど、世界にはそう信じてる人もなかなかの数いて、ドーキンスがこの本含め、神様はいないだろって言いたくなる気持ちはわかる。信じるのはいいんだけど、他の人の生活に干渉するのはまずいと思うから。
んでもってこの本は、解説でも書いてあったけど、どうやらティーンエイジャーが対象で、「神は妄想である」の入門編らしく。言われれば口調とかそんな感じだなと思った。私は科学がめっちゃ苦手で、後半のDNAだのなんだのの話になったところは飛ばし読み気味になってしまったけど、前半は興味深く読みました。
みんなが住みやすくお互いを思いやれる世界になるといいな。
Posted by ブクログ
とても面白かった。
神様を持ち出さなくても科学で説明できること、をていねいに説明するだけでなく、なぜ人が神様を信じたくなるのかも説明している。
さらに、倫理的にというか道徳的にというか、そういう面でも神様は必要ではないこと、つまり信仰が善人を作るわけではないことも説明している。統計的な調査からも、他人に親切にする方向に進化が働いた可能性からも。
納得するかはまた別の話だけど、説得力はあるし、面白い見方だと思う。
とりあえず、狂信的な人に攻撃されないように祈る。
Posted by ブクログ
リチャード・ドーキンス(1941年~)は、英国の進化生物学者・動物行動学者。一般向けの著作を多数発表しており、存命の進化生物学者として、最も知名度の高い一人。
1991年発表の『The Selfish Gene(利己的な遺伝子)』で、「生物は遺伝子によって利用される"乗り物"に過ぎない」という比喩的表現を使って、「自然選択の実質的な単位が遺伝子である」とする遺伝子中心視点を提唱したダーウィニストであり、科学的合理主義の推進者である。また、科学的合理主義の推進者であることと表裏一体ともいえる、徹底した無神論者・反宗教主義者であり、科学的精神の普遍性と反宗教を説く啓蒙書として2006年に出版された『神は妄想である』は、30を超える言語に翻訳され、最も有名な一冊となっている。
本書は、『Outgrowing God:A Beginner‘s Guide』、即ち、「神を卒業するためのビギナーズガイド」の全訳として2020年に出版された『さらば、神よ』を、改題の上、文庫化したもので、上記の『神は妄想である』のコンセプトを、世界の将来を担う若者向けに書いたものとも言える。
ドーキンスが、無神論者・反宗教主義者の立場からの発信を強め、宗教との対決姿勢を明白にするようになったのは、2001年3月11日の米国同時多発テロがきっかけだというが、それは、人の心を救うはずの宗教が、怒りと憎しみを煽り、多くの人の命を奪うテロや戦争を引き起こすことに気付き、「宗教は有害である」という結論に達したからである。それまでも、科学的合理主義と反宗教は同一線上にあったが、3.11により立ち位置が変わったのだ。
本書では、第1部「さらば、神よ」で、神を信じるべき理由の正当性を徹底的に覆し、第2部「進化とその先」で、生きものの複雑さや美しさをつくり出した自然の仕組みを明かしているが、第2部の進化論に関する研究・解説については、『進化とは何か』(ファラデーが1825年に英国王立研究所で始め、その後も毎年行われている“クリスマス・レクチャー”において、ドーキンスが1991年から5回に亘って行った内容を編集したもので、2016年、日本語版文庫化)に、平易かつ興味深く書かれている。
私も基本的に、この世界(宇宙を含む)のあらゆる事象は科学的に説明し得ると考える(現在は超常現象と言われる現象が仮に実在したとしても、いずれそれは科学的に解明される)科学的合理主義者であり、本書の内容に得心するが、何より重要なのは、科学的合理主義が導く無神論(特に、扇動的な一神教に対する)が、世界の平和に大きく貢献するということであり(世界の争いの全てが宗教に起因するわけではなく、様々な面での格差の是正も大事なことであるが)、その意味において、ドーキンスのスタンス・主張に強く共感を覚えるのである。
Posted by ブクログ
ふむふむふむ。なかなかグッドでした。
読む人が読んだら大炎上しそうな内容でしたが、根拠を明示しながらの説明は首尾一貫としており、こういうスタンスもありだよね、と私は思えました。
特に最後の結論には納得感があり、非常に勉強になりました。
宗教が良い方向へ働いているうちは神はいてもいいと思いますが、悪い方向へ働いてしまったとしたら、それは神のいない世界を歩き始めるべきではないかと思います。
日本人は無神教的で、海外の宗教問題への意識が希薄であるという話を聞いたことがあり、私もその自覚はあるので、他者が大切にしていることを踏みにじりたくはないなあと思っていましたが、戦争やテロまで繋がって実害が出ている場合は、話が違います。
しっかり勉強して冷静に価値判断してほしいものです。
Posted by ブクログ
はじめてのドーキンスさん著作。
『利己的な遺伝子』を読む前に…と思って。
丁寧に神様の存在や聖書のエピソード、有神論を科学的に否定していくので、大丈夫かこれ…と思いながら読み進める。後半はちょっと疲れていた。
ただ説得力はあるというか、道徳の涵養に宗教が強く影響しない人生を送ってきた人は、受け入れやすいんじゃないかなぁと思った。(自分がそうなので)
『利己的な遺伝子』を読むかどうかは迷ってるけど、いつかは手を出すと思う。