大田直子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
イノベーションとは、発明ではない。
発明を人々が安価に使えるようになるまでの
一連のプロセスであり、1人の天才が
実現するものではない。
イノベーションは、
偶然により起きる
組み合わせで起きる
人々の間のアイデア交換で起こる、
従って、人々が出会う場が多い都市で起きる
組み合わせを試す、失敗への許容が有る
ところで起きる
逆に、
既得権を守る組織、
多くの規制がある国
人の集積を妨げる要因がある地域
(高い土地代など)
では、イノベーションが起きない
ただし、本としては、冗長すぎる
第8章の半分くらいが趣旨なので
13分の1の半分、1/26はいらないのでは、と
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Posted by ブクログ
イノベーションとはどういったことか知りたい人におすすめ。
【概要】
●各分野のイノベーション
エネルギー、公衆衛生、輸送、食料、ローテク、通信とコンピュータ、先史時代
●イノベーションの本質、経済学
●偽物のイノベーション
●イノベーションへの抵抗
【感想】
●歴史から見たイノベーションを各分野において説明している。雑学として読むのも面白いと思った。
●イノベーションを示す際にはいろいろな抵抗があるのも良く理解できた。過去の例を見れば枚挙にいとまがない。社会の発展にはイノベーションが必要であるため、イノベーションを阻害することがあってはならないと思った。
●改革に自由な発想は必要であり、 -
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Posted by ブクログ
Decisionsのうち熟考型意思決定プロセスを論じた書籍。フルスペクトルと不確実性によるマッピング、レッドチームとシナリオプランニングによる予測、そして決断。部分部分の話は面白く、多様な集団による不確実の(≒自信のない)決断は実は正解な可能性が高く、ベゾスは確実性をあえて70%下げるという話は興味深い。『ホモサピエンス全史』と同じくこれからの不確実性の時代におけるナラティブベースの思考の重要性を説くのも納得感がある。
ただ内容的には散漫な印象が強い。第4章と第5章は唐突。全体を通して意思決定を解明するわけでもなく、著者の調査や主張を章立てにしただけのようにも感じる。たぶん冒頭の例示が適切で -
Posted by ブクログ
生物に起こる進化は特殊進化理論であり、世界には一般進化理論とも呼ぶべき進化の法則がある。すべてのものごとは進化している。そして進化は計画されたもの(=創造説)ではなく、小さな変化の積み重ねによって達成される。上からの計画はたいてい失敗するよ。…というのがあらましです。
進化≒ボトムアップと創造≒トップダウンの対立が本書のテーマです。そしてだいたいの章では成功したボトムアップが失敗するトップダウンにとって代わられてしまって嘆かわしい。という結論になります。
ここで疑問なのはトップダウン式の機構が作り上げられるのも進化の結果なんじゃないの?というものです。他のボトムアップものとトップダウンのものが -
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Posted by ブクログ
気晴らしをするために考え出された娯楽の歴史。
人が楽しみのためにやることの歴史。
その誕生や追求が、文化・産業・技術革新、はては政治や戦争に
までも影響してしまうという、歴史を紐解く。
ちょっとした気晴らし・・・百貨店でのショッピング、楽器を奏でる、
美味しいものを味わいたい、映像やゲームを楽しみ、
居酒屋で一杯!コーヒーで寛ぎ、観光し、自然に親しむこと。
それが数々の技術の発展、初期のコンピューターや都市計画、
独立戦争、イノベーションへ。
はたまた、植民地と奴隷、都市の衰退、貿易紛争、ペスト、
へとたどり着くという道筋は驚きの連続です。
うん、面白い。
でも、著者の考察が深すぎて読み進める