大田直子のレビュー一覧

  • 神のいない世界の歩き方 「科学的思考」入門

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    ドーキンス博士の本は、利己的な遺伝子読んでおりましたので、ほぼ考え方は理解しており、此方の内容も科学的に物事を考える、素地を更に強化してくれました。

    神や運や偶然をアテにせず、目の前の事象を、理論的に考える
    本当に大切な事は、こうして考えられそうです。

    若者必読

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    2025年10月30日
  • 脳は世界をどう見ているのか

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    『脳は世界をどう見ているか?』は、脳を単なる情報処理装置ではなく、世界をモデル化するシステムとして描いている。
    人間の脳は、古い部分の上に新しい部分を積み重ねるように進化してきた。古い脳は生存や感情を司り、新しい脳である新皮質は知能や思考を担う。この2つはルームメイトのような関係にあり、たとえば新皮質が「健康のためにケーキを我慢しよう」と考える一方で、古い脳は「美味しそうだから食べたい」と訴える。人間の行動は、そんな2つの声のあいだで揺れながら決まっていく。

    特に印象に残ったのは、新皮質の構造に関する説明。
    新皮質は、くしゃくしゃになった一枚のシートのように見えるが、実際には「皮質コラム」と

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    2025年10月25日
  • 遺伝子は不滅である

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    どうしよう。本気で感想書いてたら指もげる。
    短く不恰好でここでは書けないようなものしか触らない指ですが、私にとっては大事なかわいい指ちゃんなのでそこそこに書いていきます。

    言いたいことは表題のまま。てかドーキンスの時点で表題すら要らないかも知れない。が、私も含めて今回はどんな表現方法で彼の主張を筆圧高くなぞってくれるのかニヤニヤしながら読んでいきます。正直1割、いや2割くらいは日本語で書いてあっても理解不能ではありますが、残り8割も理解してるつもりであって正しく理解してるわけでも記憶してるわけでもないので気にしません。

    1動物を読みとる
    いきなり「あなたは遺伝子版死者の書」ですよ。また「パ

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    2025年10月23日
  • 脳は世界をどう見ているのか

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    人間の思考は言ってしまえば原始時代から受け継がれている古い脳と新皮質と呼ばれる新しい脳のせめぎ合いであり、その構造が人類の歴史を形作ってきたこと、そしてその構造が私たちの発展や課題に深く関わっていることに気付かされました。

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    2025年10月17日
  • 道程―オリヴァー・サックス自伝―

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    オリヴァー・サックス(1933-2015)の強烈な自伝。出版は2015年。
    原題は“On the Move: A Life”。のっけからバイクの話が登場し、6ページ目までぶっとばす。書名の通りon the move。もちろん、この慣用句はサックスのactivityの高さの謂い、その生き方を指している。
    ロンドン生まれ。父母はともに医師、ユダヤ人。オックスフォードの医学部を卒業し、28歳でアメリカに渡る。医師として、研究者として几帳面な生活を送るも、一方、仕事がオフになると、バイクで放浪。同性愛者でもあり、一時期は薬物依存の生活も送った。『レナードの朝』のあの医師のイメージからは想像もできない。

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    2025年10月12日
  • 遺伝子は不滅である

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    ネタバレ

    リチャード・ドーキンスの最新刊。内容はドーキンスの総決算的なものとなっており著者の過去の著書のエッセンスが凝縮されている。現在ではまだ実現できていない内容も予想の形で結構入っている。

    動物は『遺伝子版死者の書』でありその『パリンプセスト』を読むことで過去に生きていた環境が分かる、というもの。

    序盤は擬態・絵画などの偽装を自然淘汰によって遺伝子プールに彫刻していくことの例をあげる。その後海から陸に上がりさらに海に戻りまた上陸したリクガメの紹介、歯の形から草食・肉食が分かること、異なる種の機能が同じような形になる収斂進化、その逆に同一の種からそれぞれの環境にあうように進化していく適応放散、と続

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    2025年09月10日
  • 意識の川をゆく 脳神経科医が探る「心」の起源

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    原著は2017年刊。オリヴァー・サックスは2015年に亡くなっているので、いわば「遺作」。亡くなる2週間前、サックスは、「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」誌に掲載したいくつものエッセイをこのような形でまとめることを編集者に託したのだという。
    エッセイは10篇。サックスの敬愛する3人のビッグネイムが頻繁に顔を見せる。ただ、登場するのは、植物学者としてのダーウィン、精神分析を言い出す以前の神経学者としてのフロイト、意識の川(流れ)について考えたジェイムズである。
    いつものサックスと少し違うのは、人間よりも、動植物にスポットライトをあてている点。なんとなく枯れたエッセイのようにも感じる。もち

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    2025年09月05日
  • 眠れる進化 世界は革新【イノベーション】に満ちている

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    とにかく面白かった。知的刺激に溢れる本。
    生物の進化の多くは、膨大な休眠時間を経てから、ある時突然スイッチが入ったかのように繫栄を謳歌する。人類の生み出したイノベーションにも同様の法則があると主張する。
    あまりにも面白すぎて先を急ぐあまり急いでページを捲ってしまった。じっくり時間をかけて再読したい1冊。

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    2025年06月18日
  • あなたの知らない脳 意識は傍観者である

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    瀬木先生の本読んで参照されてたから読んだ。意識が働くより先に脳が動いてる。これどう考える?自己決定とかを大切にする私たちは。

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    2025年05月26日
  • 隠れていた宇宙(上)

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    難解ですが、諦めることなく再読して理解したい。
    最高に面白く、楽しくて興味深い最新宇宙論。
    検証方法すら確定していない、宇宙哲学とも言うべきか?!

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    2025年05月20日
  • 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史

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    合理的な楽観主義により、未来は不確実だけど、なんだかんだ何とかなるという本。人間は文化・文明を築いたが、同じように道具を使うチンパンジーはなぜ文明を作れないのかから始まり、ヒトの可能性を信じよう!って内容。私も楽観的合理主義なので共感したのです。

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    2025年03月22日
  • 隠れていた宇宙(上)

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    表層的ではあるが平行宇宙に対しての考え方がわかった(気がする)
    大学以来物理学や数学に傾倒出来ていなかったが、これを機に一から学び直そうと思えた

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    2025年01月26日
  • 眠れる進化 世界は革新【イノベーション】に満ちている

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    Sleeping Beauties: The Mystery of Dormant Innovations in Nature and Culture

    イノベーションは自然にも文化にも容易に生まれる(多重発見)が、成功するのは難しい。多くは休眠状態に入り、環境が整ったときに発現する。

    【目次】
    序章 水に書かれし名
    第1部 自然
    第1章 インスタント・イノベーション
    第2章 長い導火線
    第3章 分子の高速道路
    第4章 好ましい振動
    第5章 遺伝子の誕生
    第2部 文化
    第6章 カラスと水差し
    第7章 数を数えるニューロン
    第8章 隠れた関係
    第9章 車輪の再発明
    第10章 眠り姫

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    2024年11月23日
  • 眠れる進化 世界は革新【イノベーション】に満ちている

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    分子生物学の細かな部分は理解しきれなかったと白状するが、あらゆる分野、ものごとに存在する「眠り姫」への眼差しと、目覚めさせる「王子」について……これもあらゆるものごとに存在する、ということがよく分かった。長期的に考え続けつつ、目覚めさせることを大切にするのだ

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    2024年11月04日
  • 繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史

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    人類がなぜここまで繁栄したのか、そしてこれからも繁栄できるのかについて、「合理的楽観主義者」の著者が描く。
    鍵は「専門化と交換」にある。
    この性質は現生人類だけに見られる特徴であり、我々より脳の容量が大きいとされたネアンデルタール人にも見られなかった。
    人類は専門化と交換により、集団的知性を高め、テクノロジーの進化を引き起こし続けた。
    逆に言えば、その2点が抑制されると進歩は停滞する。
    過去の例を見ると、いずれも強権力者による抑圧で交易が制限された場合には停滞が見られる。
    そしてそれは未来にも言える。
    もしもなんらかの圧力により経済活動が抑制でもされれば、解決できるはずの問題も未解決のままにな

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    2024年07月01日
  • 神のいない世界の歩き方 「科学的思考」入門

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    うーん、相変わらずドーキンスの語り口は楽しく読める。
    生物学におけるダーウィンの進化論が揺るがされる現代アメリカにおいて、多様な生物が分岐し、DNAを自然淘汰のうちに自由自在に枝を伸ばしてきた、地球上生きとし生けるものすべての生物の歩みを、論理的かつ実際的な見地でもってドーキンスは神のいない世界内で肯定的に再度捉えなおす。
    神への攻撃の仕方が有無を言わさない理詰め感で容赦ない。
    YouTubeの動画は全部見ましたよ。

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    2024年04月01日
  • 人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する

    購入済み

    やや悲観的に

    の著者の以前の作品 例えば「繁栄」等では、楽観主義的な思想 見込みを披露していたが、この著書では、やや悲観的な調子が目立つ。印象に残った箇所として下記が挙げられる。

    11% 不安定な自給自足から、より安定した相互依存へ

    イノベーション アイデアの発明ではなく、実用化。手頃な価格で現実に使えるようにすること。

    原子力は、イノベーションに必須の「試行錯誤」が大変に困難なので、進歩できない。

    発明やイノベーションは、理解されるより先に使われることが多い。
    理論付は後付。

    人びとが長期的な影響を過小評価するというイノベーションに関する重大な真実の好例

    家畜化による遺伝子の変化は、犬や牛にみ

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    2024年02月04日
  • 心の視力 脳神経科医と失われた知覚の世界

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    譜面が読めなくなったピアニスト、文字が理解できなくなった作家、社交的な人が意思の疎通ができなくなった、、何らかの、それまで大事だった能力をなくしてしまい、その状況と折り合っていく人を描いている。最期の「心の目」は、『ビジュアル・シンカーの脳』とあわせて読むと面白いと思う。

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    2023年11月23日
  • いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学

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    【感想】
    いつも時間がない、時間がないと思いがちだったけれども、
    時間がないと言う欠乏性に陥っていることに気づかされた。
    特に、身体の疲れにより休息が必要と同じように、精神的にも消耗したときに回復を必要とするというのは心に残った。
    育児はまさにこれ。

    あと、今まで貧困は金銭面しか考えていなかったけれども、
    心理的状況や処理能力まで目を配ると言う事はなかった。これも新発見。

    【心に残ったところ】

    ・ひとつのことに集中するということは、ほかのことをほったらかしにするということ。

    ・欠乏とは、自分の持っているものが必要と感じるものより少ないこと

    ・欠乏は人の心を占拠する

    ・欠乏状態とは

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    2023年12月10日
  • ドーキンスが語る飛翔全史

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    ワクワクする本だった。色々な飛翔方法が紹介されていて、飛翔する色々な生物が紹介されていた。翼以外のもので揚力を生み出す生き物たちが印象に残っている。空飛ぶヘビとか、信じられない。

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    2023年10月25日