吉村昭のレビュー一覧

  • 漂流

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    長平の生きるための知恵、工夫、行動力、胆力、精神力は本当に凄い。

    評価が高いわりに本の面白さとしては普通だったけど、こんな過酷な状況で生き抜いたと人がいると思うと、努力次第でどんな事でもできるのかもしれない。

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    2025年12月27日
  • 桜田門外ノ変(上)

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    ネタバレ

    水戸藩士の鉄之介を主人公に桜田門外の変を描く歴史小説。水戸藩と幕府との対立背景がわかりやすい。前半は井伊直弼が安政の大獄を開始し、水戸藩に下った天皇の勅命書を回収しようとするところまで。

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    2025年12月11日
  • 関東大震災

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    関東大震災前後の事が書かれている。
    こういう感じなんだなろうなと思っていた通りのことがかいてあった。

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    2025年11月29日
  • 羆嵐

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    熊の被害が多発していることもあり、この小説を読んでみた。
    恐ろしい。沈着冷静な老練猟師がいなければどうなっていたのか。

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    2025年11月15日
  • 羆嵐

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    ネタバレ

    大正4年、北海道の開拓村を襲った国内史上最悪の獣害事件――「三毛別羆事件」。
    『羆嵐』は、その凄惨な実話をもとに描かれたドキュメンタリーホラー小説です。

    まず圧倒されるのは、熊の存在感と忍び寄る恐怖です。3メートルに迫る巨体でありながら、闇に紛れ、気づいたときにはすでに家の中に侵入している。雪の白に、血の赤がじわじわと広がっていく描写は、ただの獣害を超えた自然の猛威として読者に迫ります。
    特に、「寝ていると思っていた家族が、すでに喉を食い破られていた」という場面は、虚を突かれたような衝撃と絶望感がありました。

    物語は、登場人物の感情に過度に踏み込むことなく、冷徹な三人称視点で進みます。その

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    2025年11月11日
  • 羆嵐

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    今年は熊の被害が異常なので、前から気になっていた三毛別事件について書かれているこちらを読んでみた。ただただ恐ろしい。。
    時代背景も相まって人間の無力さを痛感した。

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    2025年11月08日
  • 星への旅

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    ネタバレ

    「鉄橋」生死を天秤にかけただけの男と、まるで違う理由で男の死を考える話
    「少女架刑」死の後も静寂ではなかった話
    「透明標本」骨標本に取り憑かれた男の話。「少女架刑」と繋がりあり。
    「石の微笑」引き込まれていった話。なのだけれど「ここで終わるのか!」という話。その後の姉と曽根がとても気になる。曽根と共に行ったのだろう。人の(というより生きること・死ぬことを意識している女性の?)心をつかむ曽根の力を知りたい。
    「星への旅」前の「石の微笑」と同じく引き込まれていった話。死に向かう前の興奮、死の直前の恐怖・緊迫。それらの向こうに圭一の安らぎがあったのか?
    「白い道」???

    重たい話が多かった。一つの

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    2025年12月31日
  • 羆嵐

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    ここ数年熊と隣り合わせの生活をしているので、一層臨場感を味わいながら読むことができたのが、嬉しいような悲しいような
    漢字とひらがなの使い分けが独特に感じられて、読み慣れるまで少し時間がかかった

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    2025年10月26日
  • 深海の使者

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    第二次世界大戦中、日本からドイツまでの連絡ルートの開拓と技術交換のため、連合国の封鎖下にあった大西洋を通って数次にわたって潜入した潜水艦の苦闘を描いた作品。潜水艦の過酷な任務、敗戦前後の在独邦人の大変さなど、読んでいて苦しくなる。改めて戦争は悲惨だと思わされる。

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    2025年09月23日
  • 雪の花

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    幕末、天然痘対策として種痘を行うことを決意し、生涯を捧げた福井藩の町医者・笠原良策の物語。

    何らかの脅威に対して新たな技で立ち向かおうとする際に、必ず現れる障害となる存在。無知からくる恐怖だったり、既得権益にしがみつくものだったり、と時代は変われど同じ事が起こり続けます。
    コロナ禍になるまでは、それは言っても過去の出来事で、自分の生きている今ではそんな事起きないだろう、と思っていましたね。

    いや、時代が進んでも、科学技術が発達しても、人間の本質というものは変わらないのだな、という結論を得るとは思いもしませんでした。
    ワクチンの危険性の是非を云々ではなく、全てワクチンの存在自体を否定するよう

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    2025年09月10日
  • 冷い夏、熱い夏

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    刻一刻と癌に蝕まれて行く弟に、少しでも希望を持っていて欲しいと願う兄。
    自分の祖父も闘病の末に癌で亡くなったので、リアルすぎる描写が読んでいて辛かった。
    本書の時代からは考えられないくらい、医学は進歩しているのに、いまだに癌の特効薬ってないんだなぁ。

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    2025年09月07日
  • 高熱隧道

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    ★★★☆☆昔ながらにトンネル工事では人が死ぬことがあると聞いたことがあった。言い伝えのようなものだと思ってきたが、このことだったのか。戦争という異常な状況がからんでくるが、中止されなかったことが不思議。死ぬまでに1度は訪れてみたいなぁ。

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    2025年08月30日
  • 零式戦闘機

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    零式戦闘機
    第二次世界大戦当時最強を誇った空の化け物。

    これだけの技術力がありながら日本はなぜ負けたのか。
    物語の主軸は戦闘機の制作にかける男達のプロジェクトXだが、大戦の歴史も学べた。

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    2025年08月14日
  • 脱出

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    フィクションとノンフィクションの間のような短編作品集。戦時中から敗戦に至るまでの辺境での話が淡々と描かれる。
    この時代では、多くの人があっという間に命を落としてしまい、生きている人も今では考えられないくらい辛い思いをしていた。今の時代がいかに恵まれたものであるかが分かる。

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    2025年07月26日
  • 戦艦武蔵

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    戦艦武蔵の建造から沈没までの記録。
    当時の技術の粋を集めて、史上最大の戦艦を建造するストーリーはさながらプロジェクトXのようで、困難に立ち向かう技術者達の姿はビジネス書で取り上げられるようなサクセスストーリー。
    一方、当時、すでに戦艦の戦力に航空機が代替され始めており、実際に戦場では戦艦武蔵は敵の飛行機による攻撃になすすべなく、沈没。
    その最期を知っている後世の我々からすると、前半のサクセスストーリーも少し方向性が違う努力に思えてしまう。
    しかしながら、それこそが人間なのかな、と思わせる話。

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    2025年07月12日
  • 新装版 間宮林蔵

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    前半は樺太探索、間宮海峡の発見、東韃靼潜入といった冒険譚、後半は幕府の隠密活動。頻発する外国船来航に右往左往する幕府など、淡々としながらも当時の世相も良く描かれている。安定の吉村昭。

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    2025年07月03日
  • 破船

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    貧しく農業がほとんどできない漁村が、冬に火を焚いて、北前船を誘導し、暗礁に乗り上げさせ、座礁した船を襲って、乗組員を惨殺し、積み荷と船の材木を盗むことによって生き延びていた。
    ある年、近隣の村で天然痘にかかった患者たちを村から追放するために載せて漂流させた船が座礁したので、商船と間違えて襲い、船に残っていた死体がつけていた衣服を、剥いで、村中で使ったために、村に天然痘が流行し、死者が多数発生する。
    この小説は、このような悲劇を、やっと大人になりかけた9歳の男児の視線で描く。

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    2025年06月22日
  • 星への旅

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    ノンフィクションが多い吉村氏にしては珍しいフィクションの短編。
    死をテーマにしており、全体としてかなり暗い。死とはどういうものなのかを追求した氏の思いが分かる。

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    2025年06月15日
  • 破獄

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    観光で網走監獄に行った時に脱獄のことを展示してたので興味があって読んでみた。
    4回も脱獄をした佐久間と対峙した人々の話で、戦時中の刑務所の様子など圧倒的な筆力で読ませる本です。脱獄後も捕まることなく過ごしたのがすごい。北海道の冬や熊も強敵なのに。

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    2025年06月12日
  • 星への旅

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    吉村昭先生の短編6篇が収録された短編集。
    うっっすらと何となく繋がりがありそうでなさそうな作品たち。
    単なる現実としての生と死と、超越した視点から描かれる生と死。

    ・感想
    星3.8くらいかな。
    鉄橋の轢死したプロボクサーは自殺なのか事件なのか、ミステリー風に周囲の人間の客観的視点を書いた後に本人視点での動機と背景。
    周囲の人間はあーだこーだと己との関係性から彼の死に「理由」付けしてるけど、実際は今でいう迷惑系な動機だったんだ…。
    己の限界を追い求めた結果ってことなのかな。

    少女架刑は死んだ少女の自意識からの一人称視点の話。
    解剖される様子、家族との関係。
    死後の身体が単に「物体

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    2025年05月18日