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大正12年9月1日午前11時58分、大激震が関東地方を襲った。直後に大規模火災が発生、首都圏一帯は一瞬にして地獄となった。絶叫し、逃げまどう人々──飛び交う流言が、自警団による陰惨な朝鮮人虐殺という悲劇をも引き起こす。本書は、地震予知を巡る抗争にはじまり、被害状況、死体処理、被災者のバラック街の様子から糞尿の処理にいたるまで、未曾有の大震災の真実を掘り起こす。20万の命を奪った“天災”と“人災”を浮き彫りにする、菊地寛賞受賞の名作。
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Posted by ブクログ
地震後の火災による二次災害が被害を拡大しました。 デマによる朝鮮人の虐殺は集団心理のなせることで、あってはならない恥ずべきことです。 SNSによる拡散にも注意が必要ですね。
この★5は面白いという意味ではない。極限状態の人間について知れるという意味で読む価値は十分にある。人間の残虐性、自然の残酷さなど知りたくないことを触れる機会となり気持ちの滅入る読書だった。
関東大震災について,被災,朝鮮人の集団虐殺,警察による社会主義者のリンチ,復興の初期段階,地震学者の葛藤を描いたルポルタージュ. 関東大震災の発生から101年が経過している.「アベノミクス」で経済が崩壊寸前の我が国を,このタイミングで首都直下型地震が襲ったら,もうこの国は持たないであろう.
吉村昭の小説はいつもながらリアルです。表目的な事柄だけでなく、どのように被害が拡大してひとびが些細なきっかけで凶暴になっていくのかが描かれている。 戦争、震災、パンデミック、天災 いつ起きてもおかしくない。理性を失った時、人はこんなにも簡単に人を殺める。 そのことが淡々と数字を絡めて書かれている。
今年で関東大震災からちょうど100年。その間にも大きな地震を何度も体験してきた。将来、また大きな地震が起こると言われているが、過去からどれだけのことを学べているのだろう。 本書は、関東大震災の発生前、発生後の様子、それによって起こったデマ、どさくさ紛れに起きた甘粕事件について、まるで見てきたかのよ...続きを読むうな解像度で描かれている。 建物の耐震性は向上し、関東大震災のような被害は多少起きにくくなったかもしれないが、津波への対策などまだ課題はある。また集団心理については、あの頃とあまり変わってないのではないかとも思った。
100年前に起きた関東大震災の状況を丹念な取材と著者の筆力で当時の惨状が生々しく再現されています。 飛んできたトタンで首が切り落とされた話や火災旋風やデマの恐怖などこれから起こると言われている大地震のイメージトレーニングとしても役立ちそうです
有名な関東大震災ですが、実際にどうだったのか?というのが克明にわかる小説でした。怖いです。本当に怖いです。よく復興したなあ、と感心するくらい未曾有の災害でした。が、人災の部分も多かったと思います。
震災の被害は、まるで戦時中の空襲や原爆の時の様子かと思わせる程悲惨で残酷だった。 朝鮮人に対する風評被害も酷く、被災時の恐れが人心を支配し、正常な精神状態でなくなる。将来来るであろう大震災時にどうなるか、不安にさせられた。
本所被服廠跡、二万四百三十坪余の広大な避難地で起こった悲劇。三万八千名の死者、多くの大八車に乗った家財等へ四方から火が襲いかかり引火。さらに思いがけぬ大旋風が巻き起こる。全東京市の死者の55%強に達する。大災害を克明に描く大作。
日本人にとっても不幸な災害であったが、それ以上に異常状態にあった人々の朝鮮人に対する行いはすさまじい。かくも人は簡単に理性を失うものだとつくづく思う。
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