関東大震災

関東大震災

作者名 :
通常価格 611円 (556円+税)
紙の本 [参考] 737円 (税込)
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作品内容

大正12年9月1日午前11時58分、大激震が関東地方を襲った。直後に大規模火災が発生、首都圏一帯は一瞬にして地獄となった。絶叫し、逃げまどう人々──飛び交う流言が、自警団による陰惨な朝鮮人虐殺という悲劇をも引き起こす。本書は、地震予知を巡る抗争にはじまり、被害状況、死体処理、被災者のバラック街の様子から糞尿の処理にいたるまで、未曾有の大震災の真実を掘り起こす。20万の命を奪った“天災”と“人災”を浮き彫りにする、菊地寛賞受賞の名作。

関東大震災 のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年12月30日

    有名な関東大震災ですが、実際にどうだったのか?というのが克明にわかる小説でした。怖いです。本当に怖いです。よく復興したなあ、と感心するくらい未曾有の災害でした。が、人災の部分も多かったと思います。

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    Posted by ブクログ 2019年01月30日

     『戦艦武蔵』『羆嵐』などで有名な記録文学作家による、1923年に起きた関東大震災の記録。
     以前、日本の著名な3つの大震災を比較し、東日本大震災は津波、阪神淡路大震災は建物倒壊、そして関東大震災は火災により被害が大きいものになったとまとめられていた。犠牲者の約9割が火災によるものである以上、これは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月31日

    2012年95冊目。満足度★★★★★ 菊池寛賞受賞作。これは必読です。常軌を逸した人間の行動に驚くばかりでした。

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    Posted by ブクログ 2018年10月12日

    阿鼻叫喚のカタストロフや各種の事件騒動よりも、震災後の公的機関による処理及び復興への取り組みがとても興味深かった。この部分にもっと紙幅を割いてくれたら良かったのに。また大森房吉と今村明恒という二人の地震学者の言動も面白い。

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    Posted by ブクログ 2017年12月01日

    関東大震災で朝鮮人が毒をばらまいているとかそういう噂で虐殺された、ということを漠然と知っている人は多いだろうが、なぜそれが起きたのか、どのくらいの規模でどういうスピードで起きたのか、というのは詳しく調べたこともなかった。本書で語られるその事実は正に戦慄もので、礼儀正しく優しいはずの日本人が特定の条件...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月06日

    3.11発生後、書店で震災関連の書籍が特集されていて、その中の1冊でした。
    この本を機に、吉村昭さんに興味を持ち、その後、いくつかの本(主にエッセイですが)を読みました。

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    Posted by ブクログ 2017年08月15日

     関東大震災による死者は家屋倒壊による圧死より、火災による焼死、窒息死が圧倒的に多い。

     とくに大惨事の場となったのが両国駅近くにあった陸軍被服廠跡だ。火災から逃れた避難民が吸い寄せられるようにこの空き地に集まった。その数4万人以上。四方の市街地は方々で火災が発生していたが、この空地は火除け地とし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月14日

    大正12年9月1日正午に起こった大地震での死者は約20万人。その多くは地震による直接被害よりもその後の火災や逃走中の事故によるもの。

    中でも悲惨なのが、2万坪の空き地である被服廠跡地での災害。広大な空き地は絶好の避難地として、多くの人々が大量の荷物を抱えて逃げ込んでくるが、そこに巨大な竜巻が発生し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月14日

    大震災では、地震による建物の倒壊だけでなく、家財の持ち出しに寄る避難経路の遮断、火災、火災が誘因となる暴風、そして人心の乱れであることがよくわかった。大正の関東大震災では過去の大地震の経験が生かされなかったのである。最近とみに地震を想定した防災訓練なども行われているが、実際どうなったのか過去の事実を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月26日

    関東大震災についてすこし詳しく知りたいと思い手に取りました。本所被服廠跡や吉原の悲劇について知り、大火の恐ろしさに戦慄しました。流言や朝鮮人虐殺、大杉栄事件などの章には大災害で動揺する人々が記録されていました。愚かとは思えません。コロナの初期にも様々な噂が流れたのを思い出しました。
    吉村昭の記録文学...続きを読む

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