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大正12年9月1日午前11時58分、大激震が関東地方を襲った。直後に大規模火災が発生、首都圏一帯は一瞬にして地獄となった。絶叫し、逃げまどう人々──飛び交う流言が、自警団による陰惨な朝鮮人虐殺という悲劇をも引き起こす。本書は、地震予知を巡る抗争にはじまり、被害状況、死体処理、被災者のバラック街の様子から糞尿の処理にいたるまで、未曾有の大震災の真実を掘り起こす。20万の命を奪った“天災”と“人災”を浮き彫りにする、菊地寛賞受賞の名作。
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Posted by ブクログ
ひとたび災害が起きた時の人身の荒み様は恐ろしい。
朝鮮人虐殺の流言蜚語の数々は事実として知っていたが、概要が事細かに記されていた。
そして、震災が新聞社の報道の自由を失わせたというのが新たな発見だった。朝鮮人来襲に関する記事が庶民の不安を煽り、結果的に検閲を受けることになった。また、政府機関は大きな武器を握った。どんどんと歴史が繋がっていく。関東大震災も日本を決して良いとは言えない方向に大きく変えた出来事の1つだなと改めて感じた。
大杉事件の軍法会議のやり取りは、臨場感が満載だった。さながらその場にいるような感覚になった。その点は面白く読んでいた。人間模様と軍部の恐ろしさにまみれていた。
しっかりと物事を知って、このような事態に陥った時に冷静に判断できるような人間になっておきたいと思った。
Posted by ブクログ
R8.6.14~8.25
(きっかけ)
好きな作家
古本屋でみかけて
(感想)
数年前のNHKスペシャルでやっていた関東大震災特集。
そこで初めて「火災旋風」を知る。
信頼する吉村先生は、この本で火災旋風をどう描いているのか、すごく興味があった。
そしてそれは、死傷者などのデータや、生々しい描写とともに見事に再現されていました。
そして、朝鮮人へのいわれなき攻撃についても、当時の警察の記録をもとにまったくのデマであることを断定しており、大変納得のいくものだった。そしてその狂気の伝播を、著者の想像に頼らず、データと記録を基にしたドキュメントとして描写されており、これも好印象でありました。
是非映画になってほしい一本。
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