吉村昭のレビュー一覧

  • 死顔

    Posted by ブクログ

    大好きな作家だが、意外と生死にまつわる作品を読んでなかったので、ある意味新鮮だった。作者の生死感はなんとなく分かるが、実感がわかない。生死をさまよったことがないからであろう。
    年をとるにつれ、共感していくのかもしれない。

    0
    2013年06月28日
  • 新装版 白い航跡(上)

    Posted by ブクログ

    陸海軍を震撼させる脚気の予防法を確立せよ戊辰戦争で見聞した西洋医学に驚いた薩摩藩軍医の高木兼寛は、やがて海軍に入りイギリスに留学、近代医学を学ぶ。東京慈恵会医科大学を創立した男の生涯を描く。

    0
    2013年03月31日
  • 新装版 白い航跡(下)

    Posted by ブクログ

    明治時代、脚気撲滅をはじめ日本の近代医学において尽力した医師高木兼寛の生涯。海軍での兵食改善にいたる経緯、当時のドイツ医学とイギリス医学の派閥などが興味深く描かれている。偉大な功績にもかかわらず国内で評価されず、家庭内の不幸も重なり、晩年は幸福ではなかった。

    0
    2013年03月29日
  • 漂流記の魅力

    Posted by ブクログ

    近海で遭難してロシアや北米に漂着するケースが意外にあったんだねえ。記録に残っていないケースも多々あるんでしょう。
    巻末の年表の中で、音吉は2年後に帰国とあるが、間違い。日本には戻れずシンガポールで客死。

    0
    2013年03月06日
  • 熊撃ち

    Posted by ブクログ

     クマ(主に北海道のヒグマ)を撃つ猟師を題材とする短編集。すべて実在の猟師・事件に取材したという。非情さにの中に漂う抒情性が特色。

    0
    2018年08月16日
  • 彰義隊

    Posted by ブクログ

    敗者の美学

    解説にも掲載されているように、この作品は吉村昭最後の歴史小説だ。
    作者の生誕地に伝わる彰義隊の言い伝えだけでは物語として物足りないので、皇族でありながら朝廷でなく幕府側についた輪王寺宮を主人公にその悲劇の生涯を描くことによって、幕末から明治の流れを描くことが出来たのだという。

    勝てば官軍という言葉があるように、歴史では敗者側の扱いが偏っていることが多い。
    しかし日本では吉村昭や中村彰彦などの作家だけでなく、白虎隊の悲劇のように敗者側の物語が長い間愛されている。
    これこそが他国との国民性の大きな違いであると私は思う。
    この作品もそんな良作の一つである。

    0
    2013年01月27日
  • 彰義隊

    Posted by ブクログ

    激動の時代に巻き込まれた輪王寺宮の後半生に迫る作品でした。心理描写や過剰な演出を極力排した硬派な構成なので、輪王寺宮の人柄が今ひとつ把握できず淡々としているので盛り上がりに欠けるところもあり、ヒロイズムを欲する人には物足りないのでしょうが、幕末史のあまり知られていない面を丁寧に扱っていますので特に幕府側に思い入れのある人なら一読の価値は大きいかと思います。ただ戊辰戦争後の宮の処遇は脱藩大名・林忠崇の話を知っているとかなり好待遇な気がしてなりません。このあたりはやはり皇族と小藩の大名の違いなのでしょうか。

    0
    2013年01月22日
  • 桜田門外ノ変(下)

    Posted by ブクログ

    桜田門外の変については、井伊直弼が暗殺された事件。ぐらいの認識しかなかったが、事件に至る過程や関わった人達の気持ち、その後の動向が忠実に書かれていてとても勉強になりました。

    0
    2012年12月22日
  • 島抜け

    Posted by ブクログ

    「島抜け」少し時期がずれていたら遠島という重罪にならなかったのに。人間の運命を感じさせられる。12.11.3

    0
    2012年11月03日
  • 冷い夏、熱い夏

    Posted by ブクログ

    肉親が亡くなることよりも癌細胞の増殖によってヒトの臓器が破壊されていく様子がすごかった
    しかしやはり癌は本人に告知すべきだと思う

    0
    2012年09月30日
  • ふぉん・しいほるとの娘(上)

    Posted by ブクログ

    シーボルトの娘・イネの生涯。
    司馬遼太郎『花神』に出てくるような村田蔵六との関係はほとんどありません。
    日本で初めての女性医師になるために、シーボルトの娘として生まれてきたのですね。

    上巻はイネの父シーボルトや母オタキの内容が多いです。

    0
    2012年09月05日
  • 新装版 白い航跡(上)

    Posted by ブクログ

    中学の先生に勧められた一冊、私が歴史小説を好きのなったきっかけの本(あと司馬遼太郎『竜馬がゆく』)。医者の覚悟というものを時代は違いながらも感じ取ることができた。

    0
    2012年09月02日
  • 冷い夏、熱い夏

    Posted by ブクログ

    今とはガンの告知に対する認識が違うのか。徹底的に弟に嘘を突き通す主人公の態度に、ある種の自分勝手さや独善を感じてしまう。本当に隠すのが良いことなのか、告知が患者にとって本当に悪いことなのか。深くて重いテーマの作品でゆっくり考える必要がある。

    0
    2012年08月02日
  • 逃亡

    Posted by ブクログ

    2012/07/31-09/04 アメリカのテレビ映画逃亡者のリチャード・キンブルのようなハラハラ感はない。幸司郎が自ら選んで人生を破綻させていく、自堕落感さえ漂ってくる。構想に筆がついていかないまどろっこさを感じる。

    0
    2012年08月04日
  • 虹の翼

    Posted by ブクログ

    ライト兄弟が飛行機を飛ばす前に日本で真剣に飛ぶことを考えていた二宮忠八。その人生を描いた小説だが、後半にかけての医薬品会社に入社してからの物語に感情移入する。明治-大正期のビジネスマンが企業を立ち上げる様は今の世の中にないバイタリティーを感じる。

    0
    2012年07月22日
  • 吉村昭の平家物語

    Posted by ブクログ

    平家物語の現代語訳。小説風のものは前に読んだが、おそらくほぼ原典を忠実にしつつ、シンプルにわかりやすく落とし込んだ印象。
    平清盛が想像以上に悪逆非道に描かれ、後白河法皇もそれほどの人物ではない感じ。頼朝は嫉妬深く、義経はひたすらの猪突猛進型。平家側はまったくの軟弱かと思いきや、所々は頑張る。やはり基本平家に同情的な形なのかな。 通史としてさくっと読むにはいい本かも。涙を流してばかりの記述は多い。

    0
    2012年07月20日
  • 虹の翼

    Posted by ブクログ

    二宮さん凄すぎ。烏からヒントを得て飛行理論を自分の手で作ってしまうとは。商売の才能もあるし。
    ただ、変人扱いされていたのが残念だった。人と違ったことをする者を排除する風潮は昔からの日本人の性質なのかな。

    あとは、世の中はここ100年で随分と狭くなったんだなと思った。

    0
    2012年07月03日
  • 桜田門外ノ変(上)

    Posted by ブクログ

    全2巻。
    映画になってた桜田門外の変。

    史実を忠実に、歴史小説をきちんと描く著者。
    その分物語性は弱く、個人的にあまり好きではなかったけど
    今回もやっぱり。

    淡々と史実が積み重ねてあって、
    その上澄みのような物語を拾っていく感じ。
    何があったかをちゃんと知れるけど、
    その分周辺の事柄についての記述も多く、
    本筋の物語にのめり込む感じは少ない。

    が、
    事件のシーンはすごかった。
    リアリティの追求された生々しいまでの襲撃シーン。
    すごく映像的で、ここだけ時間が引き伸されるような感覚。
    ここはすごい。

    0
    2012年07月02日
  • 生麦事件(下)

    Posted by ブクログ

    生麦事件から薩英戦争、倒幕へと流れていった。
    とすると、薩長をのさばらせることになったこの事件の意味は大きい。というか腹立たしい。

    0
    2012年06月24日
  • 生麦事件(上)

    Posted by ブクログ

    島津久光の大名行列に、イギリス人が乱入し、1名が殺害された生麦事件。

    はるか昔の知識を引っ張り出しながら読み進めたけれど、やっぱりイギリスおかしいよ!
    現地法に従うのが第一で、治外法権とかで結んでくる諸外国の方がずっと野蛮だと思うのです。

    0
    2012年06月24日