新装版 白い航跡(下)
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新装版 白い航跡(下)

726円 (税込)

3pt

海軍軍医総監に登りつめた高木兼寛は、海軍・陸軍軍人の病死原因として最大問題であった脚気予防に取り組む。兼寛の唱える「食物原因説」は、陸軍軍医部の中心である森林太郎(鴎外)の「細菌原因説」と真っ向から対決した。脚気の予防法を確立し、東京慈恵会医科大学を創立した男の生涯を描く歴史ロマン。(講談社文庫)

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新装版 白い航跡 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 新装版 白い航跡(上)
    770円 (税込)
    薩摩藩の軍医として戊辰戦役に従軍した高木兼寛は、西洋医術を学んだ医師たちが傷病兵たちの肉を切り開き弾丸を取り出す姿を見聞し、自らの無力さを痛感すると同時に、まばゆい別世界にあこがれる。やがて海軍に入った兼寛は海外留学生としてイギリスに派遣され、抜群の成績で最新の医学を修め帰国した。(講談社文庫)
  • 新装版 白い航跡(下)
    726円 (税込)
    海軍軍医総監に登りつめた高木兼寛は、海軍・陸軍軍人の病死原因として最大問題であった脚気予防に取り組む。兼寛の唱える「食物原因説」は、陸軍軍医部の中心である森林太郎(鴎外)の「細菌原因説」と真っ向から対決した。脚気の予防法を確立し、東京慈恵会医科大学を創立した男の生涯を描く歴史ロマン。(講談社文庫)

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新装版 白い航跡(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    またも面白くて一気読み。
    脚気予防には海軍医高木兼寛が推奨する麦食、陸軍医と帝国大学医学部が推奨する米食の戦いが下巻の主なストーリー。
    麦食にして脚気病者をほぼ皆無にした海軍実績があるのに、ドイツ医学を重んじるあまり大量の病死者を出し続けてる陸軍に腹立たしくなった。その意地に犠牲となった兵士が気の毒

    0
    2025年06月08日

    Posted by ブクログ

    上巻は主人公よりも周りの歴史背景の記述が多くて読みにくかったけど、下巻は「脚気」を治療するには…についてあれこれと試行錯誤しながら、関係各所に進言したりと読み応えあった。
    文豪として知られる森鴎外の登場には驚き。

    小説中では米(白米)より麦(精製されてないのかな?)が良いとされていたけど、現代では

    0
    2024年06月01日

    Posted by ブクログ

     著者による「あとがき」を読んで、この小説が出るまでは、主人公のことはあまり世の中に知られていなかったのかも知れないと思った。
     こういう人物のことをきちんと掘り起こして描くというのが、吉村昭の小説の面白さだろう。
     司馬遼太郎も面白いけれど、50歳代になって、吉村昭の小説が面白く感じるようになって

    0
    2016年11月12日

    Posted by ブクログ

    既存の学説に依って立つ

    これは新たな発見に至る常套的な手段だ。

    ただし、どの学説を足がかりにするかの選択は、平明な視点でなされなくてはならない。

    この本で取り上げる脚気予防に関する陸海軍の軋轢は、権威に盲従的に、あるいは組織の対面(という名の権威)を優先することがいかに愚かで、ときには多くの悲

    0
    2012年03月29日

    Posted by ブクログ

    高木兼寛は海軍に脚気が多いことを気に病み調査をしたところ白米中心の食事が原因であると推察した。食事の因果をはっきりさせるために軍に麦飯を導入し比較するよう進言するも白米という贅沢品をやめることに抵抗があった海軍はなかなか承諾しない。兼寛は明治天皇にまで提言し艦艇筑波にて実験を行うことができ白米が脚気

    0
    2025年03月13日

    Posted by ブクログ

    帰国後の活躍。下巻に入っても上り調子は続く。日本の風土病とされた脚気。治療法の追求。仮説。確信。戦艦訓練での実験。許されぬ失敗。結果を待つ。成功の知らせ。地位は揺るぎないものになるはず。しかし、そこに立ちはだかるものが。二度目の世界大戦まで続く陸軍という病。…精力的に働きながらもその晩年はどこか暗い

    0
    2023年04月27日

    Posted by ブクログ

    複数巻の長編を平行に読破しよう月間消化期間。残してるのはあと2作くらいかな?

    イギリス留学から帰ってきた高木兼寛。海軍の医師となり、最も直面すべき課題としての「脚気」の撲滅に向け、仮説を立て、食事療法によって現実に発症者を激減させるのだが…。

    科学的な衝突が出てきて、俄然面白くなってきた下巻。個

    0
    2017年08月19日

    Posted by ブクログ

    歴史が苦手でも平気です。

    色んな事が書かれています。
    勉強になります。
    こんな本が読みたかった!と思える作品でした。
    森鷗外のあたりは悶々しますねー

    0
    2015年04月05日

    Posted by ブクログ

     明治期の軍隊での大きな問題であった脚気の対策予防に成功した高木兼寛の物語というか伝記である。宮崎の大工の子だが医師を志し、戊辰戦争に従軍したものの満足に医師の役目が果たせなかったことにショックを受け、さらに努力し海軍軍医トップに上り詰める。
     この時期の人に見られる尋常ではない努力と客観的な洞察力

    0
    2014年03月16日

    Posted by ブクログ

    明治時代、脚気撲滅をはじめ日本の近代医学において尽力した医師高木兼寛の生涯。海軍での兵食改善にいたる経緯、当時のドイツ医学とイギリス医学の派閥などが興味深く描かれている。偉大な功績にもかかわらず国内で評価されず、家庭内の不幸も重なり、晩年は幸福ではなかった。

    0
    2013年03月29日

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