東京の戦争

東京の戦争

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作品内容

物干台で凧を揚げていて、東京初空襲の米軍機に遭遇した話。戦中にも通っていた寄席や映画館や劇場。一人旅をする中学生の便宜をはかってくれる駅長の優しさ。墓地で束の間、情を交わす男女のせつなさ。少年の目に映った戦時下東京の庶民生活をいきいきと綴る。抑制の効いた文章の行間から、その時代を生きた人びとの息づかいが、ヒシヒシと伝わってくる。六十年の時を超えて鮮やかに蘇る、戦中戦後の熱い記憶。

ジャンル
出版社
筑摩書房
掲載誌・レーベル
ちくま文庫
電子版発売日
2014年01月24日
コンテンツ形式
EPUB
サイズ(目安)
1MB

    Posted by ブクログ 2019年04月04日

    戦中戦後に、吉村昭氏が目にしたり聞いたりした、生死にかかわるものすごいことどもが、驚くほどたんたんと書かれている。氏の他の作品と同様、読み終わるのが惜しい。深く味わいたくて、何度も同じところを読んでいる。ゆっくりと、よく噛みしめたい。

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    Posted by ブクログ 2012年10月16日

    回想文学の傑作。淡々とした筆致が当時の情景を写実的に描いているようで、何かぼんやりとしているところに惹かれる

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    Posted by ブクログ 2011年02月27日

     「東京での戦争は、開戦から5ヶ月後の昭和17年4月18日の東京初空襲からはじまった」
     その日、著者は凧揚げをしていて、通過する爆撃機の風防の中にオレンジ色のマフラーを巻いた2人のパイロットを目撃する。オレンジ色のマフラーとともに、機体に描かれた中国国旗の星印もしっかり見た。
     本書の中では触...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月05日

    14歳から19歳にかけて戦争と終戦直後の混乱を体験した著者の個人的な回想記。

    作風は違うが色川武大の「怪しい来客簿」を思い出す。戦争をバックにして、虚無主義的な感覚が通底しているのだろう。

    空襲の焼け跡から電柱を掘り出して木材にする逞しさは、たぶん今の日本人だとないよなあ。電柱が木じゃないことを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月13日

     終戦を兵士としてではなく、かといって幼子としてでもなく、出征間際の年齢で迎えた著者の回想録である。

     「生れついてから××事変と称する戦争がほとんど切れ間なくつづき、遂には「大東亜戦争」と称されたあの戦争に一個の人間として直接接したことが珍しい経験なのかも知れぬ、と思うようになったのである」
     ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年09月23日

    昭和20年、日本の都市は、アメリカの無差別爆撃にさらされた。一説にはその爆撃で、50万人の日本人が死亡した。大東亜戦争の日本の死者300万人の、1/6である。

    マリアナを失陥した時点で、戦争の帰趨は決まった。
    日本は、すべてを投げうって、その時点で降伏すべきであった。そうすれば、多くの日本人が死な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月26日

    昭和2年生まれの著者が下町で見た戦争下の生活。時刻どおり運行する市電、しかし悲惨な車両。山梨に八王子から乗り継いでぶどうを一人で採りに行った思い出。空襲下で感じていたこと。病気の母を亡くし、電報を駅長に見せて切符を無理矢理売ってもらった話。墓場で見た出征による別れを惜しむ若い男女の逢い引き(セックス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月25日

    吉村昭が自らの戦争体験について語っている本。この時代に生まれた作家にとって、根底にあるのはこうした戦争の体験であることを再認識できる。

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    Posted by ブクログ 2017年11月24日

    戦時戦後の人々の様子がわかる。作者は比較的裕福な家庭だったからか本人の性格もあるのか戦争というものにをどこか達観しているように思う。それは彼の兄弟、親が次々に亡くなっていき死が生きるなかで自然なこととして受け入れていたからなのだろうか。

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