吉村昭のレビュー一覧

  • 吉村昭の平家物語

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    古典は絶対手にしないと思っていましたが、お友達に勧められて読んでみました。
    思っていたよりずっと読みやすかったのですが、やはり苦手ですね

    平家がどのように滅びていったか、よく理解できました

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    2016年05月17日
  • ふぉん・しいほるとの娘(下)

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    久々の吉村先生。シーボルトの娘である楠本イネを主人公とする長編。いや、久々に疲れました。緻密な調査を元に、そこに自らのインタープリテーションを加えた吉村歴史ノンフィクション、基本的には好きでよく読んだのですが、このところちょっと離れてたせいもあってか肩が凝った(苦笑)。それと、イネの母でシーボルトの愛妾であったお瀧、イネの望まぬ子であった高子の女3人が時代に合わせて独白していくのだが、果たして昭和の男である吉村センセが理解する女心の描写が本当に本人の気持ちに近かったかな?とちょっと思った部分も少なく無かった。幕末をメインストリームとは違う観点から理解すると言う点では面白かったけど、出来れば同じ

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    2016年03月09日
  • 闇を裂く道

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    226事件が発生した戦前、67名の殉職者、農業用水枯渇など難関を越えて、まさしく闇を切り裂いて通り抜けた土木屋達。開通した瞬間の嗚咽の描写、切り裂いて明かりがさした瞬間の感動は私自身が担当したトンネルも同じだった。

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    2016年02月28日
  • 大本営が震えた日

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     太平洋戦争開戦前夜の緊張感が伝わる。真珠湾攻撃に際し敵軍の発見を恐れ北上海路を取り進むのだが、敵軍に発見されれば奇襲攻撃は失敗する。同時に東南アジアに展開している日本軍がタイ国に侵攻、同国に協力を求めるが成立しない。はじめから薄氷を踏む作戦であったことが分かる。真珠湾奇襲作戦は成功するが、この戦争の破綻は目にめいていた。

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    2016年02月26日
  • 零式戦闘機

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    零戦を通してみた、第二次世界大戦というのが正しいだろう。零戦を超えた戦闘機が現れたという書き方をしなかったのが、救いではあるが、あまりにも経済力、工業力が違いすぎアメリカに完敗してしまったのである。
    日露戦争の幻想を引きずっていたのは間違いないだろう。

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    2016年01月30日
  • 星への旅

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    吉村昭の初期の頃の短編集である。6編のうち、「鉄橋」は、芥川賞候補作となる代表作の一つで推理小説のように展開する。また、「少女架刑」は、死後の少女が主人公となり、周りの様子を語る手法で進められていく。「星への旅」は、太宰治賞に選ばれた作品で、集団自殺を描いたもの。「白い道」は、自身の生い立ちを描いている。全てに共通する点は、生きることの価値、意味を問うこと。そして、死への恐怖が、同時に生と極めて近いものであり、身近なものとして描かれていることである。その後の吉村昭の記録文学に通じるテーマは、すでにこの時期にあったのだと思える。

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    2016年10月09日
  • 星への旅

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    著者初期の短編6編。取材した実話を基にした作品が多い中、色の違った著作。死を生からの解放にとらえたような主題が多い。2016.1.16

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    2016年01月16日
  • 天に遊ぶ

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    初めて読む吉村昭の短編集。しかも通常より短い。なんでも10日ほど考えてたら浮かんでくるらしい。小説家も作曲家みたいなものか。どの作品も結末がうまい。2016.1.11

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    2016年01月11日
  • 星への旅

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     昭和33年から昭和42年にかけて発表された短編6編を収録したもの。
    「鉄橋」(昭和33年)
    「少女架刑」(昭和34年)
    「透明標本」(昭和36年)
    「石の微笑」(昭和37年)
    「星への旅」(昭和41年)
    「白い道」(昭和42年)
    の6編である。「死」をテーマにした作品が多い。最初の「鉄橋」や表題作の「星への旅」は自殺がテーマとなっている。
     「鉄橋」は死にそうもないプロボクサーが鉄橋で轢死する。自殺か事故か、その謎解きをするサスペンス仕立ての小説だ。
     また「少女架刑」は、病死した少女が献体をし、自分の身体の部分部分がそれぞれ切り取られていく様子を、あたかも少女の魂が冷静に観察している。

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    2015年09月11日
  • 帽子

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    冒頭、まさかそうなってくるとは思わないので、読み終えて呆然とした。
    吉村昭の短編で、不倫していない男はいないかと思うくらい、そういう話が多くて(笑)それに慣れた頃に読んだから余計にびっくり。

    それにしても。
    ホント、色々。人生色々を噛みしめる本である。

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    2015年08月30日
  • 大本営が震えた日

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    youtubeで真珠湾攻撃のラジオを聞いたことがあったのがだ、いかに当時情報が隠され、驚いたかがわかった。
    開戦の内容をアメリカに渡すというのが私が見たのとは違う。どっちが本当だろうか。

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    2015年08月30日
  • 海軍乙事件

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    P265
    太平洋戦争は中頃より、日本の出す暗号文は、アメリカに知られていた。
    情報収集という近代化戦争の始まりだった。

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    2015年08月14日
  • 大本営が震えた日

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    難解。でも読み応えのある一冊。

    70年も前のことだし、戦争なんて勢いで始まって勢いで終わるものだと思っていた。でも違ったようだ。
    衛星中継もインターネットもない時代でも、人と人との化かし合い、情報戦から戦いは始まっている。それがよく分かる。

    ミッドウェーを境に転落を続け、貧すれば鈍するで精神論が先行して破滅の一途を辿ったことは周知のとおりだが、少なくとも開戦に至るまでの過程は多分に運に依拠する部分もあれど緻密に練り上げた一大作戦が実を結んだ戦史上でも空前の出来事だということは伝わった。

    ついでに、解説で引用されていた一文にも妙に納得。
    「日本の一般市民はそれまで戦争を特に悪いことと考えて

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    2015年07月27日
  • 零式戦闘機

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    無茶な要求を乗り越え作成した戦闘機。
    要求をほぼ満足したその機体の性能は世界一。
    なんだけど、人命軽視な姿勢は、恐ろしい。
    裏付け無いまま、、、
    技術者として、無理無茶な要求にも答える姿は学びたい。

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    2015年06月16日
  • 蚤と爆弾

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    第二次世界大戦時、細菌兵器を開発していた関東軍防疫給水部の研究と、その研究者の人間像を描いた歴史記録文学。

     軍医の名前や部隊の名称は変えられているみたいです。しかし書かれている実験や研究活動の様子は以前読んだノンフィクションに勝るとも劣らぬ詳細さ。
    そして、事実だけを冷徹に感情を挟まずに書く文体も吉村さんらしいです。

     そうした感情を挟まない文体だからこそ余計に強く浮かび上がるのは、実験の異常さと残酷さです。

     ペスト菌に汚染された大量の蚤の生産のため、体が干からびるまで吸血されるネズミ、より運動能力の高い蚤だけを選別するための作業、
    そしてその残酷さや異常さは人間にも向かいます。凍傷

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    2015年05月09日
  • 冬の鷹

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    解体新書を訳した前野良沢を中心に、長崎でオランダ語を学ぶ苦労、杉田玄白らとの交流が描かれている。学者肌で誤りが残る翻訳を出版したくない思いや、人との交流を絶ったことで貧しく孤独な暮らしになる。その中でも凛として生きていく姿が目に浮かぶ。人の崇高なる生き様を感じられる本である。

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    2015年01月14日
  • 磔

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    何話か入っていたが、印象に残ったのは「磔」と「コロリ」。吉村昭さんらしい、その場に居合わせたようなリアルな内容でした。
    印象が薄く退屈な話もあったので、吉村作品にしては評価は低め。

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    2014年11月19日
  • 陸奥爆沈

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    「大艦巨砲主義」とは、若き乗組員たちにとって
    両性具有者の完全無欠性をイメージさせる言葉だったと思う
    それは不可能性を実現した姿として
    時に憧れの的であったろう
    しかし、時にそれは空疎な妄想として
    憎しみの対象となったかもしれない
    あの「金閣寺」のようにね
    それこそばかげた妄想だと、笑われるかもしれないが
    そのように考えれば
    火薬庫で火遊びするバカタレどもの心境も
    わかる気がするのだ

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    2014年09月29日
  • 大黒屋光太夫(上)

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    【本の内容】
    <上>
    若き水主・磯吉の人間臭さのにじみ出た生々しい陳述記録をもとに紡ぎだされた、まったく新しい光太夫たちの漂流譚。

    絶望的な状況下にも希望を捨てず、ひたむきに戦いつづけた男の感動の物語。

    <下>
    十年に及ぶ異国での過酷な日々。

    ロシア政府の方針を変更させ、日本への帰国をなし遂げた光太夫の不屈の意志。

    吉村歴史文学、不滅の金字塔。

    著者渾身の漂流記小説の集大成。

    [ 目次 ]
    <上>


    <下>


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    2014年09月21日
  • 暁の旅人

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    幕末の長崎、オランダの医官ポンペから実証的な西洋医学を、日本人として初めて学んだ松本良順。幕府の西洋医学所頭取を務め、新選組に屯所の改築を勧め、会津藩で戦傷者の治療を指南、さらに榎本武揚に蝦夷行きを誘われる。幕末、そして維新の波にもまれながらも、信念を貫いた医家を描く感動の歴史長編。(親本は2005年刊、2008年文庫化)

    吉村昭、最晩年の作品。史伝小説のせいか、淡々としている。
    この本の良順にはイマイチ、共感を感じない。読んでいて、つまらないということではないが、水を飲んでいるような感じがして、コクとか旨味とか手応えを感じない。あるいは、良い酒は水に近くなるということなのだろうか。史伝小説

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    2014年09月15日