ふぉん・しいほるとの娘(下)
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ふぉん・しいほるとの娘(下)

1,089円 (税込)

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日本に残されたお稲は偉大な父・シーボルトを慕って同じ医学の道を志す。女の身で医者になることなど想像すらできなかった時代に、父の門下生を各地に訪ね産科医としての実力を身につけていくが、教えをうけていた石井宗謙におかされ、女児を身ごもってしまう……。激動の時代を背景に、数奇な運命のもとに生まれた女の起伏に富んだ生涯を雄渾の筆に描く吉川英治文学賞受賞の大作。

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  • ふぉん・しいほるとの娘(上)
    979円 (税込)
    幕末の長崎で最新の西洋医学を教えて、神のごとく敬われたシーボルト。しかし彼は軍医として、鎖国のベールに閉ざされた日本の国情を探ることをオランダ政府から命じられていた。シーボルトは丸山遊廓の遊女・其扇を見初め、二人の間にお稲が生まれるが、その直後、日本地図の国外持ち出しなどの策謀が幕府の知るところとなり、厳しい詮議の末、シーボルトは追放されお稲は残される。
  • ふぉん・しいほるとの娘(下)
    1,089円 (税込)
    日本に残されたお稲は偉大な父・シーボルトを慕って同じ医学の道を志す。女の身で医者になることなど想像すらできなかった時代に、父の門下生を各地に訪ね産科医としての実力を身につけていくが、教えをうけていた石井宗謙におかされ、女児を身ごもってしまう……。激動の時代を背景に、数奇な運命のもとに生まれた女の起伏に富んだ生涯を雄渾の筆に描く吉川英治文学賞受賞の大作。

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    購入済み

    ゴツゴツとした歯ごたえ

    2023年09月03日

    作家吉村昭のゴツゴツとした歯ごたえが際立つ作品である。司馬遼太郎が時代小説家歴史小説家なら吉村昭は史談 史劇作家 と感じた。想像力の羽ばたきを意図的に抑え、史実に語らせる、という手法がこの作品にも満ちている。そのような手法で描き出される、時代に置き去りにされる老いたシーボルトや、正式な医学を前にして...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年12月29日

    シーボルトが長崎出島で、遊女のお滝との間にお稲という子をもうけ、その子の話。
    シーボルトが鳴滝館で、外科を中心に医学を教えたこと、オランダ政府の命で、生徒を使い、日本の地理、学術等を調べたこと、シーボルトが江戸に呼ばれた際には更に詳しい情報を入手したことなど、知らなかったことばかり。
    シーボルトは、...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年08月11日

    下巻は、十四歳のイネが長崎の親元から離れ、独り宇和島の二宮敬作を訪ね、医学を学びところから始まる。
    イネは、その後、波乱の人生を送り、彼女が76歳で亡くなるまでの、まさに大河ドラマを描く。

    イネは二宮敬作の勧めにより、日本で初の女性産科医としてのキャリアを歩む。舞台は幕末から維新にかけての激動の時...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年04月17日

    下巻は、お稲の話よりも激動の幕末の話が大きな割合を占めています。新しく明治政府が出来て、医療制度も変わってきます。日本初の女医のお稲ですが、江戸時代はこれといった医師免許の試験はなかったのです。明治になり試験に受かった者が医師として認められるようになり、その試験には別の女性が受かっています(お稲は受...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年05月08日

    シーボルトの娘「いね」の波乱の生涯
    あるいは
    女性自立ものがたり&教養小説
    とみてもいいのであるが

    事実上スパイだった医師シーボルトと遊女の間に生まれ
    江戸時代末期、女でありハーフがゆえに辛酸刻苦して
    女医第一号になったという
    それはそう強調してなくて淡々

    吉村さんの筆は
    末と維新後の歴史事実...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年04月13日

    幕末の激動の時代と「あいのこ」の数奇な人生と。この時代の女性ならではの苦労に思いを馳せ、生まれたばかりの我が子の幸多かれを心から祈る。

    0

    Posted by ブクログ 2015年12月22日

    シーボルトの娘お稲が医師となり、明治維新を経て紆余曲折ありながらも日本初の産科医として働く姿を描く大河ドラマ。NHKも意味不明なヒロインやめて、こういうしっかりした原作使えばいいのに。

    0

    Posted by ブクログ 2014年03月09日

    難しい時代に、女性として、しかもハーフとして生きたイネ。子どもができたくだり以外は、それほど大きな「事件」は起きないが、時代背景やシーボルトとの関係を見るに、壮大な人生という形容が似合う。史実に忠実な小説なのかもしれないが、実際にはいろいろな男性との恋愛関係もあったのでは?あってほしい、と願う。たと...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年12月18日

    小説の枠にしてますが、フィクションとしてしまっても好いんだと思う。それぐらい、史実を緻密に描き、その中で登場人物たちがどのような生を送っていったのかが生き生きと描写されてます。

    幕末をちょっと勉強すれば出てくる戦争や策謀、日本人なら誰でも知っているような超有名人たちの躍動の背後には、この小説に書か...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年06月23日

    やー長かった。やっと読み終えました。読み応え十分!

    お滝の娘、お稲さんは宇和島の二宮敬作→石井宗謙と父の門下生に師事して産科医としての力をつけていく。
    しかし何と石井宗謙に犯され娘タカを産む。タカもまた結婚した三瀬周三(諸淵)と死に別れ、片桐重明に犯され男の子を産む(周三と名づけた)。

    お稲さん...続きを読む

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