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数年ごとに大流行して多くの人命を奪う天然痘。それに絶対確実な予防法が異国から伝わったと知った福井藩の町医・笠原良策は、私財をなげうち生命を賭して種痘の苗を福井に持ち込んだ。しかし天然痘の膿を身体に植え込むなどということに庶民は激しい恐怖心をいだき、藩医の妨害もあっていっこうに広まらなかった……。狂人とさげすまれながら天然痘と闘った一町医の感動の生涯。
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「雪の花 ーともに在りてー」
2025年1月24日公開 出演:松坂桃李、芳根京子、役所広司
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
こんな人がいたことを知っておくことは大事だと思い読みました。最初からすごく意識や理想の高い医者ではなかったのがリアルな印象。きっかけや出会いがいかに大切なことかを再認識しました。諦めないことの重要さも。
先に映画を観ました。いつの時代も役人ってのは…といいつつ、一般の人にも受け入れられなかったわけで、なかなか信用するのは難しいか。本当を見極められる力を身に着けたい。
一生涯を種痘に賭けた一人の町医者。天然痘の流行の前に無力な福井藩の町医者、笠原良策。種痘の存在を知り長崎や京で学び故郷で予防治療に当たるのだが。 映画化を機会に読んでみた感動作。余計な装飾がなく話のテンポが早いのが良い。 吉村昭の医学もののジャンルも面白い。書籍、読書習慣が廃れていく中、今でも人気の...続きを読む衰えない稀有な作家。
天然痘、今のようにワクチン接種などによる予防策がない背景では、種痘するという行為が怖かったと思います。 ネットもない時代では、口コミのような伝わり方が主で、途絶えさえないことへの執念は素晴らしいことです。 雪山を越えるシーンは、何とか助かってほしいと願いながら、読みました。 映画化されるとのことで、...続きを読む楽しみです。
天然痘の予防のために種痘を広めた町医者の鬼気迫る命を繋ぐ戦いの記録です。 ワクチンの考えがなかった日本にこの予防法が受け入れられるには大変苦心したと思います。自分の職場にもインフルのワクチンでも拒否反応のある人もいますし、気持ちが分からなくもないです。 それにしても電車も車もない時代の雪山越えの...続きを読む凄まじさ!命懸けです。かなり後半になってもなかなか種痘法が受け入れられず、やきもきしました。私が車出してあげたい!と何度も思いました。 子供たちが死んで大八車で運ばれていく列を見るのはもう嫌だと自分の命を削っても助けたい思う優しさが本当に泣けます。7日置きに種痘するって大変すぎじゃない!? 自分の先祖たちも自分もこういう方達のおかげで命を繋いでこられたのかもしれないと思うと、頭が下がります。これは映画化されたら観に行きたいです。
吉村昭さんの作品はどれも生々しくて引き込まれます。 破船とおなじく天然痘を題材にした話で、破滅的な破船に対し雪の花は治療法確立に奮闘した医師の未来ある話。 しかし、順風満帆ではない世間の風が読み手の心を締め付ける、なんとも辛い部分もあり、短いストーリーながら読みごたえはしっかりあります。
福井藩町医だった笠原良策が天然痘の治療法である種痘を日野鼎哉と協力して福井で広める話。福井という土地柄異国の治療法を広めるのに苦労するところは陰湿な土地柄が出ているようだった。五臓六腑は心、肺、肝、腎、脾の五臓と大腸、小腸、胃、胆、三焦、膀胱の六腑の事らしい。
江戸末期に天然痘の予防に力を尽くした笠原良策医師らを描いた歴史小説。なすすべなく死んでいく人々、なんの根拠もない治療法、祈るしかない厳しい現実。種痘への無理解は、現代のコロナワクチン接種忌避と重なる...(否定も肯定もしませんが)。後世に残したい一冊。
吉村昭氏にはまってます。精力的に詳細な調査の裏付けに基づいた作品は説得力があります。この作品も読み始めたら止まらなくなります。主人公と作者の情熱がダブルで迫ってきます。この主人公のような生涯をかけての努力によって、今の我々の幸せがあることを実感します。吉村氏のおかげで先人の偉業を知れて感謝です。
まず、天然痘が日本でも既に江戸時代のうちに、種痘によって根絶に向かい始めていたのは知らなかった。 同じ吉村昭氏の著書『破船』の後半にも天然痘について触れられており、それだけ昔は一般的な病気だったのだろうと想像できた。 また、主人公となる笠原良策が天然痘に立ち向かうきっかけとなったのは1人の医者との偶...続きを読む然の出会いであり、天然痘に対して強い思いがあったからこそ、このようなわずかなきっかけが大きな転機になるのだと思った。
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