井上ひさしのレビュー一覧

  • 私家版 日本語文法

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    小説家井上ひさし氏による最近(昭和50年代後半)の日本語文法に関する考察。

    こむずかしい文法の話もこの人の手にかかると面白い。下世話なワイドショーのように興味本位で楽しめる。

    文法は面白い。

    自分自身も含めて誰もが文法という法則の中に生きている事に気付いておらず、先に知った人がまだ知らない人に大きな顔ができるからだ。

    社会の裏側を覗くのはノンフィクション作家の専売特許ではない。

    こういう本でも世界観は変わる。

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    2015年07月13日
  • 井上ひさしの日本語相談

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    正しい日本語を使いたい人は多いが、日本語が変化してゆく中ではこれが正しいという日本語はない。言葉というのは難しい。

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    2015年05月02日
  • 一週間

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    ソ連の捕虜となった主人公がどうにかして日本へ帰ろうとするはなし。歴史の題材はとても深刻なものを扱っているのに、ユーモアがあって面白い。全体を笑いのオブラートで包み込んでいるような感触。最後の終わり方が唐突であるように感じたが、落とすところは何気なく落としておいて、笑わせるところは笑わせるような語り口にいつのまにかはまってしまっていた。結局Mは誰だったんだろうか。当時の歴史的背景を知らなくても、分かりやすかった。むしろ、背景を知ることができる。もっと周辺知識があればもっと面白そう。中国語やロシア語がわかれば尚更。WWⅡ後の裏歴史も盛りだくさん。知らなかったことが多すぎる。学校ではこんな切り口で学

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    2015年04月20日
  • 四千万歩の男(五)

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    思ったより時間がかかった。昔とは物の単位が違うからイマイチ実感が湧かなかったが大変な手間と時間がかかったものだったんだなと感じた。
    そして、その精度の高さから考えると、拍子抜けする位単純な方法で測量していたことを知って、けっこう驚きだった。

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    2015年03月10日
  • 言語小説集

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    「言葉の魔術師」の本領発揮の短編集。

    『括弧の恋』、ワープロの "」" さんが "「" さんと恋に落ちて、威張った"◉"とか"■"に邪魔されながらも"!"や"×"に助けられながら思いを遂げる話、そこらのラブストーリー(もちろん主演は人間の。)より切なくて泣ける。

    一番好きなのは、流行りのビデオと古臭い本が戦う『決戦ホンダ書店』。愉快な中に書店さんの悲哀も感じる一編。

    ミステリィな筋立ての『見るな』、ドラマチックな『親銭小銭』などなど、多彩でお得な一冊でした。

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    2015年03月09日
  • 言語小説集

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    最後の「質草」はいい。歌舞伎になる。「芝浜」や「文七元結」みたいな世話の新作にできるんじゃなかろうか。落語にするのもいいかも。

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    2015年02月19日
  • 言語小説集

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    冒頭の「括弧の恋」や「耳鳴り」なんかは、なんとなく筒井康隆のような…シュールな作品。
    (そういうご縁でか、解説は筒井康隆が書いている。)

    そうかと思うと、マレー語が残っている集落の話である「見るな」とか、老方言学者が五十年ぶりにかつての憲兵に復讐する「五十年ぶり」など、ドラマティックなものもある。
    最後の「質草」は、「手鎖心中」を思い起こさせる。

    井上ひさしの、いろんな側面、いろんな作風が見られて楽しい一冊だった。

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    2015年02月14日
  • 言語小説集

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    ワープロの上で暴れ始める記号たち、ある日突然舌がもつれて落魄する元青年駅員、古書店で繰り広げられる小説と映画の仁義なき戦い…。
    本書は言葉にまつわる、そんな奇想天外な物語を集めた短編集。
    実は恥ずかしい話、井上ひさしの小説を読んだのは今回が初めてで、代表作のひとつで読売文学賞を受賞した「吉里吉里人」も、直木賞受賞作の「手鎖心中」も未読。
    いつか読みたいと思いつつ、まず取っつきやすい短編集から手に取った次第。
    全部で11編収められており、どの作品も巧みな構成と描写、それにどこか黒いものを感じさせるユーモアで、小説を読む醍醐味を存分に味わわせてくれます。
    私は「極刑」が最も気に入りました。
    劇団に

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    2015年02月08日
  • 言語小説集

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    80年代の雰囲気が残る、懐かしさを感じる作品集。解説を書いている筒井康隆の作品を感じさせる短編もあります。

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    2015年02月01日
  • 犯罪調書

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    ネタバレ

    過去に話題となった犯罪者を筆者独特のユーモアとセンスで切り取った短編集。巻末の解説にある人間(犯罪者)のコレクションというというより、事件のコレクションだ。
    何か事件が起こると、それを題材に小説が発表されるが、事実を題材にしてはいても所詮フィクション。本書のように事実関係だけ(多少手は加えているようだが)でもこれだけ面白い読み物になる。

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    2015年01月17日
  • 黄金の騎士団(下)

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    本当に久々の井上ひさし作品。

    前回読んだ作品は『偽原始人』だったと思う。賢い子供たちを書かせたら、右に出る人は居ないのではないだろうか。偽原始人と同じく、子供たちが周りの大人を振り回していくストーリー展開が圧巻である。

    悔やまれるのは、これが未完の作品であること。

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    2014年12月03日
  • 黙阿彌オペラ

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    2014/10/28
    読み終わった。
    井上ひさしイヤー続きます。江戸と明治、時代の間で起こる群像劇です。戯曲です。

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    2014年10月28日
  • 四千万歩の男(一)

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    2014/10/14
    読み終わった
    昔々、父に勧められた本。読み終わるのに8ヶ月かかったよ。井上ひさしらしく、舞台にしたら面白そうな台詞回しや話の起伏が多い。旅のひと宿ひと宿が、舞台の一幕のような完結ものに思える。きっと途中から途中まで読んでも面白いよ。

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    2014年10月28日
  • モッキンポット師の後始末

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    【本の内容】
    食うために突飛なアイディアをひねり出しては珍バイトを始めるが、必ず一騒動起すカトリック学生寮の“不良”学生3人組。

    いつもその尻ぬぐいをさせられ、苦りきる指導神父モッキンポット師──ドジで間抜けな人間に愛着する著者が、お人好し神父と悪ヂエ学生の行状を軽快に描く笑いとユーモア溢れる快作。

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    2014年10月25日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    子どもたちに憲法を知ってもらうには、とってもわかりやすいと思います。
    憲法の話だけでなく、平和についても書かれています。

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    2014年10月01日
  • 一週間

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    かなりいろいろなものが詰まった作品。戦争を起こした人たちの愚かさ、俘虜のつらさなど詳細に語っている。

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    2014年09月20日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    お義母さんが長女にと贈ってくれた本を読みました。

    憲法改正、解釈改憲と躍起になる人、あるいはそれに反対する人も、結局は見たいものしか見えないのかもしれないが、どちらの未来に生きたいか、残したいかと言われれば、いまの憲法で(少なくともいままでの解釈の憲法で)いい。

    最近は子どもが読む本をたまに読むようにしています(週末に簡単に読み通せるものばかりですが)。

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    2014年06月01日
  • 黄金の騎士団(下)

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    未完の小説というのは、最後まで読んで知った。分かっていたら買わなかったのだが。でも残念だ。最後まで読みたかった。残尿感がある。
    これだけいろいろな要素を取り込んだ小説は初めてだ。とても新鮮だった。商品相場、早老病、子どもの国等々。ある意味勉強になった。

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    2014年02月28日
  • 黄金の騎士団(上)

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    地上げの脅威に晒される、四谷の孤児院「若葉ホーム」
    孤児院を守ろうとする孤児たちに、”黄金の騎士団”から生活資金の支援
    徐々に明らかになる”黄金の騎士団”
    少年たちが拾い親たちの助力を得ながら、バブル時代を生き抜こうとする愉快・痛快な物語

    感想は下巻で

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    2014年02月01日
  • 黄金の騎士団(下)

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    ああ、ここで終わってしまうのか。。。
    残念、もっと先を読みたい。

    バブルの金融経済を逆手に取り、あっという間に莫大な資産を築いてしまう子供たち。

    大人に捨てられ、遠ざけられた孤児たちが、自分たちの居場所を奪おうとする大人たちに立ち向かい、逆襲しようと準備を始める。

    バブル時代を背景とした、少年たちが主人公のおとぎ話と言えそうだが、「人類資金」とはちがう形で、現在の金融経済を揶揄している。

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    2014年02月01日