井上ひさしのレビュー一覧
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吉良邸討ち入りに参加しなかった赤穂浪士のそれぞれの事情を連作短編にした本。
400ページを超えるボリュームもさることながら、内容の点でも、ずっしり来る。
討ち入りに参加することの方が安易。誰か、何かのために生き続ける道を選んだ方がいばらの道。
討ち入りは太平の世になり、活躍の場を失い、それ以外に生きるたつきもない浪人たちが死に急いだのではないか、と問いかけられていく。
討ち入りに参加した「義士」たちのほとんどが馬廻役、浅野内匠頭から遠い者たちばかりで、近く仕えた者たちには慕われていない君主であるという指摘にも、はっとする。
取り上げられた「不忠臣」たち誰も、これまでには聞いたことのない人物た -
Posted by ブクログ
東北の小さな村、吉里吉里が日本からの独立を宣言!吉里吉里国を名乗る。馬鹿げた話なんだけど、あの手この手に手が凝っていて面白い。
無駄な会話、話の本筋には不要な余計な描写が数多くあるのだけど、ユーモアのセンスに富んでいてかなり笑えて嫌に感じない。
この吉里吉里国独立宣言時にたまたま居合わせた、売れないダメ作家の古橋。この人のエピソードがまた非常に笑えた。本筋には全くもって不要だと思うけど(笑)
上巻だけでさえもかなり長かったけど、ただ長いだけじゃなく面白い。引き続き中下巻も楽しみです。
敢えてジャンル分けするなら、「SFコメディ」でしょうか(笑) -
Posted by ブクログ
ソ連の捕虜となった主人公がどうにかして日本へ帰ろうとするはなし。歴史の題材はとても深刻なものを扱っているのに、ユーモアがあって面白い。全体を笑いのオブラートで包み込んでいるような感触。最後の終わり方が唐突であるように感じたが、落とすところは何気なく落としておいて、笑わせるところは笑わせるような語り口にいつのまにかはまってしまっていた。結局Mは誰だったんだろうか。当時の歴史的背景を知らなくても、分かりやすかった。むしろ、背景を知ることができる。もっと周辺知識があればもっと面白そう。中国語やロシア語がわかれば尚更。WWⅡ後の裏歴史も盛りだくさん。知らなかったことが多すぎる。学校ではこんな切り口で学