井上ひさしのレビュー一覧

  • 日本語教室

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    とても興味深かった。助詞の「は」と「が」の使い方にはなるほどと納得させられた。普段あまり意識しないで使っているぶん、どちらが適切なのか迷ったとき、かなり役立つと思う。
    ほかにも日本語の成り立ちや、外来語との向き合い方、やまとことばと漢語など、面白い話が盛りだくさん。

    上智大学でのある講義を再現したものなので、文章も話し言葉のままで(笑)の表現も多用されていて、非常に読みやすく、スーッと頭に入ってくる。さすが戯曲を書かれる先生ですね。音声で聴いてすぐ理解できる言葉の使い方に長けている。最後のほうはつい調子に乗って講義風に自分で音読してしまいました。心地よい文章でした。

    私は演劇が好きなので、

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    2014年11月02日
  • 黙阿彌オペラ

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    2014/10/28
    読み終わった。
    井上ひさしイヤー続きます。江戸と明治、時代の間で起こる群像劇です。戯曲です。

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    2014年10月28日
  • 四千万歩の男(一)

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    2014/10/14
    読み終わった
    昔々、父に勧められた本。読み終わるのに8ヶ月かかったよ。井上ひさしらしく、舞台にしたら面白そうな台詞回しや話の起伏が多い。旅のひと宿ひと宿が、舞台の一幕のような完結ものに思える。きっと途中から途中まで読んでも面白いよ。

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    2014年10月28日
  • モッキンポット師の後始末

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    【本の内容】
    食うために突飛なアイディアをひねり出しては珍バイトを始めるが、必ず一騒動起すカトリック学生寮の“不良”学生3人組。

    いつもその尻ぬぐいをさせられ、苦りきる指導神父モッキンポット師──ドジで間抜けな人間に愛着する著者が、お人好し神父と悪ヂエ学生の行状を軽快に描く笑いとユーモア溢れる快作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった

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    2014年10月25日
  • 吉里吉里人(下)

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    古橋先生…
    面白いキャラです。
    設定から面白かったです。
    馬鹿馬鹿しい感じで終始ニヤついて読んでいました。

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    2014年10月12日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    子どもたちに憲法を知ってもらうには、とってもわかりやすいと思います。
    憲法の話だけでなく、平和についても書かれています。

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    2014年10月01日
  • ブンとフン

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    【本の内容】
    「ブンとは何者か。

    ブンとは時間をこえ、空間をこえ、神出鬼没、やること奇抜、なすこと抜群、なにひとつ不可能はなく…」フン先生が書いた小説の主人公、四次元の大泥棒ブンが小説から飛び出した!

    たちまち全世界に、奇怪なしかしどこかユーモラスな事件が…。

    あらゆる権威や常識に挑戦する奔放な空想奇想が生む痛烈な諷刺と哄笑の渦。

    現代戯作の旗手、井上ひさしの処女作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    デビュー作には、その作家のすべてがある、とは文学の世界でしばしば言われることだが、それは今年4月に亡くなった井上ひさしさんの小説デビュー作『ブンとフン』(新潮文庫)にも当てはまる。

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    2014年09月21日
  • 一週間

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    かなりいろいろなものが詰まった作品。戦争を起こした人たちの愚かさ、俘虜のつらさなど詳細に語っている。

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    2014年09月20日
  • ブンとフン

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    劇作家の井上ひさし氏の処女作。ああ、小説ってこんなに自由奔放で勝手気ままでいいんだなぁ、と嬉しくなる作品です。「世のお母さんたち」に読まれたくない部分にはノリシロがあり、このページを糊で貼り付けてしまうように、などという指示が出ていたりして、著者の遊び心にもニヤニヤしてしまいます。200ページぐらいですが、一日で一気に読めます。

    何せ刊行されたのがもう40年前ということで、登場する有名人や時代背景なんかはさすがに古いですが、随所に出てくる言葉遊びや語呂合わせ、著者の豊富で奔放な想像力と悪ふざけ、そして世の中への風刺は今でも鮮やかに輝いてます。きっと、これから数十年後に読んでも、やはり同じよう

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    2014年08月31日
  • 吉里吉里人(中)

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    厚いけど読みやすいので、いいペースで読み進んでいる感じ。中巻読み終わったところで、心の底から汚い中年おっさん古橋を応援している。どうか古橋が、ケイコ木下(きおろし)と幸せになれますように!

    P127 「わたしはのう、お若い皆さんよ。その仮想敵国も喰えない国だが、アメリカもなかなか油断のならぬ国だと思っておるよ。なにしろアメリカはこれまで自分の国の中でドンパチをやったことがない。つまり、アメリカにとって<戦争>と<平和>は、いつも遠いところにあったのさ。だからいざとなったらどんな残酷なことでもやってのけるだろうて。その証拠にアメリカは、原子爆弾をあなた方のお国のヒロシマとナガサキに落っことした

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    2014年08月30日
  • 日本語教室

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    日本語のルーツに関する考察が興味深いです。
    ある言語が別の言語とミックスされる過程を、農耕技術や政治システムの伝播との関係で説明している。

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    2014年08月13日
  • 日本語教室

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    日本語について、その起源から現在変わりゆくものまで。本当に幅広く、そしてユーモアを交えながら語っている一冊です。
    日本語のプロが改めてとらえなおす日本語。
    本当に勉強になる一冊です。

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    2014年08月12日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    お義母さんが長女にと贈ってくれた本を読みました。

    憲法改正、解釈改憲と躍起になる人、あるいはそれに反対する人も、結局は見たいものしか見えないのかもしれないが、どちらの未来に生きたいか、残したいかと言われれば、いまの憲法で(少なくともいままでの解釈の憲法で)いい。

    最近は子どもが読む本をたまに読むようにしています(週末に簡単に読み通せるものばかりですが)。

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    2014年06月01日
  • ブンとフン

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    ちょっと読んでおかなくちゃいけないかなぁと思って。本当は小さい頃父親に、吉里吉里人をすすめられて、そのまま大人になってしまっていたのだけど、長いしとりあえず手にとりやすいものから、と。
    でも、遊びが随所にはさまれているところも面白かったし、ミュージカルになったりしているけど、一度みてみたいと興味をそそられた。
    長いのも読みます。

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    2014年05月09日
  • 黄金の騎士団(下)

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    未完の小説というのは、最後まで読んで知った。分かっていたら買わなかったのだが。でも残念だ。最後まで読みたかった。残尿感がある。
    これだけいろいろな要素を取り込んだ小説は初めてだ。とても新鮮だった。商品相場、早老病、子どもの国等々。ある意味勉強になった。

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    2014年02月28日
  • 黄金の騎士団(上)

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    地上げの脅威に晒される、四谷の孤児院「若葉ホーム」
    孤児院を守ろうとする孤児たちに、”黄金の騎士団”から生活資金の支援
    徐々に明らかになる”黄金の騎士団”
    少年たちが拾い親たちの助力を得ながら、バブル時代を生き抜こうとする愉快・痛快な物語

    感想は下巻で

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    2014年02月01日
  • 黄金の騎士団(下)

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    ああ、ここで終わってしまうのか。。。
    残念、もっと先を読みたい。

    バブルの金融経済を逆手に取り、あっという間に莫大な資産を築いてしまう子供たち。

    大人に捨てられ、遠ざけられた孤児たちが、自分たちの居場所を奪おうとする大人たちに立ち向かい、逆襲しようと準備を始める。

    バブル時代を背景とした、少年たちが主人公のおとぎ話と言えそうだが、「人類資金」とはちがう形で、現在の金融経済を揶揄している。

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    2014年02月01日
  • モッキンポット師の後始末

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    宗教を笑いものにすると同時に、宗教の素晴らしさ(神ではなくそれに仕える人間の)を感じさせる。神の存在よりも信者の人の良さは自分自身体験していることもあり、複雑な内心が、これでいいのかな、と少し楽になる。

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    2013年11月23日
  • ブンとフン

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    ネタバレ

    売れない小説家フンが書いた小説の主人公ブン、できないことは何もない神出鬼没の四次元大怪盗、が小説から飛び出してさぁ大変。世界中でハチャメチャな事件が起きるという物語。

    井上ひさしさん風の言葉遊びと風刺に富んだ作品でした。

    小説「ブン」が大ヒットとなり、生原稿からだけでなく、増刷された本からもブンが飛び出すのですが、それらのたくさんのブンが集まって会議する場面がなかなか面白かったです。
    同じブンのはずなのに、それぞれが個性をもっていて、その台詞一つ一つが辛味たっぷり。

    刑務所のくだりなども、皮肉たっぷり。

    ふふふと笑ってしまう、痛快な小説でした。

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    2013年10月24日
  • 巷談辞典

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    井上さんが四字熟語をもとにエッセイを書くという連載もの。

    井上さんらしいウィットにとんだ文章で非常に面白かったです。
    若干、下ネタが多いのには辟易しましたが、その点を除けば良かったと思います。

    井上さんのダジャレ(語呂合わせと言った方が良いか?)の妙はいつ読んでも、素晴らしいものです。
    朗読しても耳に入りやすいであろうテンポの良い言葉はとても読んでいて気持ち良いものです。

    そして、井上さんはすごい勉強家であるなぁと思いました。まぁ本人にとってみれば、勉強といった堅苦しいものではなく、一種の趣味というか凝り性が原因の調べ物といったところなのかしら。仕事だから仕方なくというのもあるかもしれな

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    2013年10月23日